(栄養)食事療法と禁煙の関係

高円寺南診療所では永らく外来栄養食事指導を行っています。

 

外来栄養食事指導を行える保険医療機関は、

別に厚生労働大臣が定める基準を満たしていなければなりません。

 

 

その基準とは、何だと思いますか?

 

それはたった一点

「当該保険医療機関の屋内において喫煙が禁止されていること」です。

 

 

これはコストのかかる箱モノなどハード面での基準ではなく、

しっかりした医療マインドがあればすぐに実行できるソフト面の基準です。

 

 

 

医師(院長、飯嶋正広)の指示に基づいて管理栄養士(中田美砂恵)が

具体的な献立等によって指導を行っていますが、喫煙者には禁煙をお勧めしています。

 

 

 

喫煙者に対する効果的な医療の提供が難しいのは、

喫煙習慣が内的な生命リズムを乱し、薬物療法、心理療法、運動療法ばかりでなく

食事療法の効果を挙げることを大きく妨げてしまうからです。

 

つまり、喫煙は、すべての患者さんに本来備わっている自然治癒のプロセスを損ねてしまうのです。

 

だからといって、喫煙者に栄養食事指導が全く無意味であるということではありません。

 

「喫煙者には愛を!」これが高円寺南診療所の基本的コンセプトの一つです。

 

 

 

「禁煙したいがなかなか決断できない」という皆様を暖かく支援し多くの禁煙成功者を生み出してきました。

 

禁煙達成者は、栄養食事指導にも積極的に参加され、お薬や注射の種類や量を減らすことが容易になってきます。

 

定期的な健診やフィットネス・チェック(体組成・体力テスト)以外の高円寺南診療所の通院を卒業し、

水氣道一本という方までいらっしゃいます。