医療 頭痛診療 No.1…頭痛発作

日本人の3人に1人が『頭痛もち』。

 

つまり、日頃から慢性頭痛に悩まされている人たちです。

 

なかでも、緊張型頭痛が最多(22.3%)、片頭痛(8.4%)がこれに続きます。

 

また、女性には少ないとされてきた群発頭痛が女性でも増加傾向にあります。

 

わが国では片頭痛の患者数だけでも800万人以上に及ぶとされています。

 

 

これだけ日常的な病気である頭痛を正しく診断できる一般医は約50%に過ぎません。

 

これは頭痛専門医試験問題の解説からの引用ですが、仮に頭痛専門医であったとしても

100%正しい診断をすることは不可能だと思います。

 

今後の課題としては、まず、頭痛について正しい知識を身につける、ということではないでしょうか。

 

 

 

 

今回は、頭痛ガイダンスということで、頭痛発作はどのくらい続くのか、ということをご紹介いたしましょう。

 

 

<早期診断に役立つ頭痛発作の持続時間>

 

数秒     ・・・一次性穿刺様頭痛

 

1秒~10分  ・・・短時間持続性片側神経痛様頭痛(SUNCT)

 

2~30分   ・・・慢性発作性片側頭痛

 

15分~3時間 ・・・群発頭痛

 

2日未満   ・・・一次性運動時頭痛

 

4時間~3日 ・・・前兆のない片頭痛

 

30分~1週間 ・・・反復性緊張型頭痛

 

数時間~数日間・・・慢性緊張性頭痛

 

3か月以上    ・・・持続性片側頭痛

 

 

 

持続性片側頭痛を除いて、「ほとんどの頭痛はいずれ収まる」ということを知っておくことは

有用だと思います。

 

最多の緊張型頭痛は最長1週間前兆のない片頭痛も最長3、という知識は安心材料になります。