水氣道 サルコペニア対策

リウマチ学会の教育研修講演のテーマ『加齢性筋肉減少症(サルコペニア)』対策

 

 

 

サルコペニアに対する基本的方術は持続的運動。

 

これを外来診療でお勧めすること自体は簡単です。

 

しかし、安全に確実に効果的に継続していただくのは簡単ではありませんでした。

 

 

 

今から思えば、とても残念なことですが、多数の失敗例がありました。

 

運動療法をお勧めした患者さんが我流で陸上の運動をはじめ、慣れないうちに

転倒し、骨折し、寝たきりになり、しまいに認知症になってしまった、というケースです。

 

 

 

こうした苦い経験に対する反省も動機の一つになって、2000年以来、高円寺南診療所では、

専門医がデザインし、直接指導する運動療法として水氣道を発展させてきた次第です。

 

 

 

水氣道の利点は、まず訓練中の事故やケガがほとんどないことです。

 

水氣道特有の水中運動により、自然に楽しみながら筋肉量や筋力を増やせるだけでなく、

効果的に平衡機能を向上させることができます。

 

ですから、80歳を超える会員であっても加齢性筋肉減少症(サルコペニア)とは無縁だということがいえるのです。

 

若いうちから水氣道を始めることができれば、さらに確実な予防が約束されることでしょう。