「わかっています、でも…」Part 4

 

皆様は、阿修羅(あしゅら)をご存知でしょうか。阿修羅は修羅ともいいます。

 

この修羅の世界を経験しましたのでご報告いたします。

 

 

修羅界の特徴は、

 

自分をいかにも優れたもの(減量目標の達成者)に見せようと虚像をつくります。

 

表面上は人格者や善人を装っています。

 

謙虚な素振りすら見せてしまうこともあります。

 

しかし、内面では自分より優れたものに対する嫉みと悔しさに満ちています。

 

修羅界の特徴を一言でいえば、内面と外面が異なり、心に裏表がある点であると思います。

 

阿修羅像

 

NoGucciの忌まわしい記録が、それを永遠に証明してくれることでしょう。

 

 

明かされたデータ、それは28キロの体重リバウンドです。

 

自己申告73.5Kg(実は 100Kg超、詳細データは後ほど)

 

 

三界の鬼のアドバイスは便利で魅力に満ちていました。

 

うっかりこれに従うと、楽になるどころか、ますます辛さが増していくのでした。

 

三界の鬼の誘惑に陥らないためには、

 

1.見通しをつける(大まかな行動計画を立案する)

 

2.見通しがつたら、できることから、まず「手を付ける」(着手する)

 

 

特に「手を付ける」ことが重要だと思います。

 

それから、何事も自力で解決しなくてはと無理をせず、

 

「誘惑に陥らないよう、三界の鬼からお救い下さい」と

 

謙虚に祈り、懺悔することもはじめてみました。

 

 

明日から本気出す!では永遠に「明日から」になってします。

病的な水である「水毒(すいどく)」、

 

中医学での痰飲(たんいん)について説明しました。

 

今回は、この四飲のうち、前回の(狭義の)痰飲に引き続き、

 

懸飲(けんいん)について解説します。

 

 

 

<懸飲>は、胸水に相当し、咳や痰および胸痛を来します。

 

肝の疏泄作用の失調が原因となり、水飲が脇の下に流れて生じます。

 

肝の疏泄作用とは、

 

①氣・血・水の流れを整え、

 

②消化吸収作用を促進し、

 

③情緒や精神の安定をもたらす作用です。

 

 

胸腔内には健康者でも少量の液体がありますが、

 

現代医学で病的な胸水を二大別します。

 

 

漏出性胸水:肺内の正常な圧力に障害が起こる疾患で生じます。

 

鬱血性心不全ネフローゼ症候群肝硬変など。

 

対処法は、まず栄養学的に血液中のアルブミン濃度を維持することです。

 

水氣道では、重症度にもよりますが、親水3航法

 

⇒準備体操「イキイキ体操」⇒標準5航法などの

 

全体共通メニューのみで十分に改善しています。

 

 

滲出性胸水:肺や胸膜の炎症や感染、悪性腫瘍などの疾患の結果生じます。

 

細菌性肺炎胸膜炎肺結核肺悪性腫瘍(癌性胸膜炎)など。

 

対処法は、まず原因疾患に対して

 

現代医学の標準的な治療を十分に行うことが不可欠です。

 

 

十分な養生ができるようになり、

 

感染性の病気では、周囲に感染させる危険性が無くなってから、

 

親水航法のみの稽古からはじめて徐々に鍛錬していくことで、

 

良好な経過が得られた方が多数いらっしゃいます。

「わかっています、でも…」Part3

 

 

先へ先へと片付けていったほうが、時間的・精神的に余裕ができます。

 

先手必勝が仕事の定石、のちのち楽になるのだということ、

 

それは私でも解ってはいます!

 

…でも… ついつい、私の魂に住み着いている地獄界・餓鬼会・畜生界、

 

三界の悪魔の誘いに乗ってしまいます。

 

 

「現世は地獄だ。どうせお前に先はない。

 

今が大事、明日のことなど誰ぞ知る?(地獄界の鬼)

 

 

餓え乾いているお前に未来はない。

 

確かな今を満たせ。先の事は心配するな(餓鬼界の鬼)

 

 

悩むな。迷うな。考えるな。本能を信じて後回し。

 

すぐに極楽、君のもの(畜生界の鬼)」

 

 

 

Mr. NoGucciは、勇敢にも、これら三界の鬼から逃れ出て、一時、減量に成功。

 

 

その後も、苦痛に負けずに修羅の世界を通過して、

 

やっと人間らしい姿かたちと心を取り戻して人界へ、

 

さらに有頂天の天界に達していたと思われます。

 

 

しかし、そんな矢先に、想定外の東日本大震災が発生しました。

 

未曽有の天変地異に飲み込まれ、心の弱みを三界の鬼に狙われたのでした。

 

まず修羅界に引き戻され、そこから、畜生界、餓鬼界へと転落の一途を辿り、

 

そこから脱出できなくなってしまいました。

 

 

さらに続きます

水氣道の「水」は生命を育む母胎であり、

 

生命現象に不可欠な根本的な要素です。

 

 

しかし、体内の「水」は常に活性化されていないと「病的な水」、すなわち毒になり、

 

日本漢方の言葉では「水毒(すいどく)」といい中医学では痰飲(たんいん)といいます。

 

 

(広義の)痰飲には、(狭義の)痰飲懸飲(けんいん)溢飲(いついん)支飲(しいん)

 

の4種類があり、四飲(しいん)と呼びます。

 

 

今回は、この四飲のうち、(狭義の)痰飲について解説します。

 

 

<(狭義の)痰飲>は、腸管内の水が過剰にあって、

 

その水がゴロゴロ音をたてて動く状態です。

 

それは消化管の冷えを伴うエネルギー不足(脾陽虚)があって

 

水穀(飲食物)が正常に消化吸収できないことが原因で生じます。

 

 

水は血とは異なり、血管という高速道路を巡っていませんから、

 

そもそも流れが滞りがちです。

 

流れが滞った水は寒気の影響を受け「冷え」を生じやすくなります。

 

 

対処法は、①冷やさず体の芯から温めること、②消化管の働きを活発にすることです。

 

 

水氣道では、親水3航法⇒準備体操「イキイキ体操」⇒標準5航法、

 

それから、最後の整理体操「のびのび体操」など

 

全体共通メニューだけでも十分に効果が得られます。

 

 

呼吸が浅い方は「理氣航法」、筋肉が未発達な方は「調血航法」、

 

身体が硬く柔軟性に乏しい方は「活水航法」の班に配属して貰いましょう。

「わかっています、でも…」Part2

 

今回は「有頂天・油断」:まだまだ続くこのパターン。

 

 

スタートは125Kgでした。

 

一時、45Kg減量に成功(80Kg達成!)しました。

 

そこで有頂天になってしまうのが、いつものNoGucci の悪い癖であります。

 

 

有頂天は油断を生みます。

 

油断して食べてしまうのはリバウンドのきっかけ。

 

それはわかっています!(頭では)

 

でも、少しぐらいなら大丈夫だろう…

 

ここまで痩せたのだから(根拠のない言い訳)

 

過食がぶり返した時、自分への言い訳です。

 

 

「このままでは、ダメなのはわかっている

 

でも、明日から頑張る!(先延ばし)

 

それが積りにつもって、28キロのリバウンド!!」

 

 

気を付けよう!甘い誘惑、先延ばし!!

 

 

この誘惑に乗らないためには…

 

さて、どうしましょうか?

 

 

次回をお楽しみに!

水=津液の分類

 

 

体内のすべての生理的な水分を総称して津液(シンエキ)といいます。

 

血液中の液体成分や組織間液、汗、尿その他、

 

比較的薄めでサラサラした水分を(シン)といいます。

 

 

これに対して、細胞内液や分泌液の中で

 

比較的濃いめでドロドロした粘稠なものを(エキ)といいます。

 

 

津液の代謝が失調すると、津液の体内での分散や排泄が障害されます。

 

その結果、異常な水分が停滞し蓄積したものが(広義の)痰飲水毒(水氣)です。

 

 

(広義の)痰飲とは異常な水分が順調に運ばれず体腔や四肢に停滞するものです。

 

 

水毒(水氣)は浮腫(むくみ)や腹水などに相当します。

 

 

 

津液が体内を昇降する通路(水道)を、

 

腑としての三焦(サンショウ)といいます。

 

 

この津液の生成(脾胃=中焦)⇒輸布(心肺=上焦)、排泄(腎膀胱=下焦)

 

の代謝過程を三焦の気化(きか)と呼びます。

 

 

(広義の)痰飲も水毒(水氣)の主要な原因は、

 

1)脾、肺、腎のいずれかの機能異常

 

2)水道としての三焦の働きの障害

 

つまり、五臓六腑のいずれかの働きが悪くなると、

 

浮腫みが生じやすくなります。

 

 

現代医学でも、三大浮腫性疾患といって、

 

むくみを生じる代表的な病態が知られています。

 

 

それは、心不全(重篤な不整脈や心筋梗塞など)、肝不全(肝硬変や肝がんなど)、

 

腎不全(ネフローゼや糖尿病性腎症など)です。

 

その他、蛋白漏出性胃腸症も浮腫を来します。

 

 

東洋医学も西洋医学も

 

基本的には同様の病態を観察していることがよくわかると思います。

「わかっています、でも…」

 

私の過食してしまった後(心の中での)口癖でした。

 

過食の時は、「味わう」ことを忘れています。

 

 

とにかく、食べ物をかき込み、

 

お腹に物が溜まっていくことに集中するのです。

 

そうすると「あら不思議、不安や焦り等嫌な気分から解放される!」

 

解放されると言いましたが、

 

実際は「何も考えずに済む。」の、ほうが近いのです。

 

 

お腹の物を詰めこむと(食事ではありません)一時楽になります。

 

 

「でも…」その後で「またやちゃった…」と後悔の繰り返し。

 

 

「わかっている」ことからまず実践していきました。

 

「食事は味わって、ゆっくりと。」

 

実践するって大切です。

 

正月に107.5キロあったのが6月30日で99.5キロまで落ちました。

 

まだまだですが、できることから頑張っています。

 

たまに、かき込みたくなる衝動に駆られます。

 

ホントは内緒にしておきたいのですが、

 

応援してくださる皆様に対する感謝をこめて喜んで懺悔いたします。

 

 

 

ドクトル飯嶋からのコメント

 

「はい。だけど・・」というパターン。

 

このパターンは、これまでの禁煙外来などで

 

Mr.NoGucci自身が何千回も繰り返し聞かされてきた言い訳に違いありません。

 

 

≪わかっちゃいるけど、やめられない≫の名セリフで有名な「スーダラ節」

 

これをコメディアンの植木等さんに因んで

 

「スーダラ・パターン」と呼ぶことにします。

 

 

とはいえ「スーダラ・パターン」にも

 

若干の反省が見られる分だけ、まだ見込みがあります。

 

《後の祭りだ、どうにでもなれ》の

 

「失敗・開き直りパターン」よりはましだからです。

 

その「失敗・開き直りパターン」も≪そんなの関係ね~≫の

 

「否認・逃避パターン」よりは遥かにましなのです。

 

試行錯誤の中からたくましく学び取り、

 

少しずつ上質な価値観を確立させてきた歴史を傍から見ていて、

 

Mr.NoGucciが、ときには後戻りしつつも、

 

弛まず着実に成長していることは、確かなようです。

 

 

 

ところで、そのMr.NoGucci。

 

彼は個人的な懺悔録をネット上に公開することを決断しました。

 

並の人物ではありません。私は、彼の予想外の勇気に驚いています。

 

もちろん、勇気にも2種類あると思います。

 

創造的で生産的な勇気と破壊的で無謀な勇気(蛮勇)です。

 

医療機関に勤務する個人としての立場にもかかわらず、

 

このような投稿をするならば、

 

大抵の医療機関では蛮勇扱いで厳重注意が相当でしょう。

 

ところが、高円寺南診療所も並大抵ではないのです。

 

むしろ、これを閲覧者の皆様と共に支援しているくらいなのです。

 

院長のドクトル飯嶋も、Mr.NoGucciから勇気を貰っています。

 

「失敗を恐れるな。失敗から学べ。」と言われている気がします。

 

 

失敗を懺悔することの勇気は、謙譲の美徳と共に

 

他者に対する無条件の信頼から発しているもののように思われます。

 

彼のそうした姿勢から謙虚に学びたいことがあります。

6月24日(金)午前9時から11時までの2時間、

 

大宮前体育館温水プールの参加者は、

 

飯嶋正広(創始者)、金澤克彦(高等修錬生、1級)、加藤博文(中等修錬生、2級)、

 

野口将成(特別訓練生、准3級)の総勢4名でした。

 

テーマは「調血航法」、実技指導修錬生は加藤2級でした。

 

 

 

「調血航法」のパイオニア加藤2級には、

 

「調血航法」のエッセンスを伝授しました。

 

6月の「調血航法」集中修錬は、ほぼ予定通りに果たせる見込みです。

 

それは一言でいえば、調血の方略とは「耐性」を育むことです。

 

抵抗性を育むための方術は、「能動的律動性」と「反復躍動性」です。

 

 

この「調血航法」に参加した「理氣航法」のパイオニア金澤1級は、

 

5月の集中修錬を果たしましたが、両者の違いを大きく感じ取ったようです。

 

「理氣航法」の方略は調血航法とは異なり「復帰」を育むことだからです。

 

また復元性を育むための方術は、「受動的律動性」と「緩徐伸展性」です。

 

 

 

「理氣航法」と「調血航法」はともに律動的反復運動であることは共通していますが、

 

前者が受動的なのに対して、後者は能動的であることが特徴です。

 

 

心身を統合している3系統を東洋医学的に表現すると「氣」「血」「水」になります。

 

「水」に係るのは「活水(カッスイ)航法」です。

 

「活水航法」のパイオニア林亮博支援員(大初段上)には、7月に入ってから、

 

本格的な集中支援を始める予定です。

 

 

活水の方略は「弾性」を育むことにあります。

 

弾性を育むための方術は、「流動性」と「柔軟性」です。

 

「優しさ」と「甘さ」と「甘いもの」

 

 

私はよく人に「優しい」と言われます。

 

しかし、それは自分にも「優しく」し過ぎてしまう結果を招いています。

 

 

要は自己管理ができない…

 

そこそこ頑張ったという自己満足を口実に自分に過剰なご褒美!と甘い物を飲む始末。

 

これで痩せろという方が無理でした。

 

 

そこで、自らを戒める警句を一つ。

 

「気を付けよう、甘い考え、甘い物!」

 

 

今までの自分の生き様を振り返ってみると・・・

 

「他人に優しく自分に甘い、長いものには巻かれろ。」

 

ということだったようです。

 

 

私は、この懺悔録に着手するときに、

 

すでに心を入れ替えて変心(変な心ではありませんよ!)したのです。

 

しかし、変心はなかなか外からは見えないものです。

 

そこで、これからは、たとえ時間が掛っても、必ず変身してご覧に入れます!

 

自分に厳しく、人には優しいMr. No Gucci に生まれ変わりたいのです。

 

 

閲覧者の皆様からすでに多数の励ましのお言葉を頂戴いたしております。

 

このコラムの場をお借りして、心より御礼を申し上げます。

 

今後も、叱咤激励よろしくお願いします。

 

 

 

ドクトル飯嶋からのメッセージ:

 

Dr.飯嶋は、英語流のDoctor(ドクター)飯嶋ではなく、

 

ドイツ語流のDoktor(ドクトル)飯嶋を名乗るのか?

 

少しだけ、お話ししておきましょう。

 

いまどき、ドイツ語に堪能な日本人医師は希少価値です。

 

ドクトル飯嶋自身でさえドイツ語が流暢とまではいきません。

 

それから、Doktorはドイツ人でさえ、ドクターのように発音し、ドクトルと発音することはまれです。

 

ドクトル飯嶋は自然医療志向なので、

 

患者さんの体、心、魂に生じた「毒」を取り除くお手伝いをすることが

 

大切な勤めであると考えています。

 

Mr.NoGucciは、存在すること自体が周りの人々に

 

癒しを与え、彼の「言葉」、「行い」は、

 

しばしば「薬」を生み出すことができます。

 

しかし、彼は「思い」、「怠り」において、

 

しばしば、自分自身の中に「毒」を作りだしてしまうようです。

 

 

実にもったいない、放っておけない好人物なのです。

 

だから、実に厄介な人物でもあるワケなのです。

 

私がドクトルを名乗るのは、他でもありません。

 

私の仕事が「毒取る」作業だからに他ならないからなのです。

 

血病(血の失調)の分類別対処法

 

 

血虚(貧血を伴う栄養失調状態)に対して、

 

補血すなわち血を補い充実させます。

 

これが補血法(ホケツ法)です。

 

補血法は、食事療法や漢方薬による養生が基本です。

 

 

とくに、エネルギー不足が原因で貧血や低栄養がもたらされた状態(氣血両虚)では、

 

あらかじめ補氣法で準備したり、併用したりする必要があります。

 

 

これは、胃腸をはじめとする消化器を丈夫にして、

 

筋肉の量を増やすとともに、質の向上をはかります。

 

 

そのための養生と鍛錬をバランスよく併用することが大切です。

 

 

 また血虚にはを伴うことがあります。

 

これを虚熱(キョネツ)といいます。

 

虚熱は、陰虚(体液の消耗)による熱の症状です。

 

これは脱水や栄養不良の結果もたらされて発生する熱です。

 

この場合、本質的には身体が冷えているにもかかわらず生じる見かけ上の発熱です。

 

実際には体の深部に冷えがあり、

 

熱が体表に向かって逃げてくる身体反応で、

 

真寒仮熱(シンカンカネツ)という状態です。

 

 

これは冷やさず暖めることが必要であり、

 

その場合には温裏回陽法(オンリカイヨウ法)を用います。

 

 

 

瘀血に対して、淀んで停滞している血を駆出して、

 

血の流れをスムーズにします。

 

これが瘀血法(クオケツ法)です。

 

血熱に対して、熱をさまします。

 

血熱の熱は実熱といって、主に病邪が熱に変化した証です。

 

 

邪熱が体表にあるときは発汗により解消しますが、

 

これが解表法(カイヒョウ法)です。

 

身体の深部での熱(裏熱)が盛んになれば攻下します。

 

それでも結実しない場合は瀉下により熱をさます

 

清熱瀉下法(セイネツシャゲ法)という

 

清熱法(セイネツ法)を用います。 

 

 

 

調血航法」が水氣道による調血の方術です。

 

 

 

安神航法」(未公開)が水氣道による安神の方術です。

 

ただし、この方術を体得するためにはしっかりと

 

調血航法」の稽古を続けたうえで、

 

自律航法」を習得することが必要です。

 

根気を必要としますので、焦らないことが肝心です。

 

 

最初は、調血航法をしっかりと自分のものにすることを目標にしてください。

 

 

 

水氣道の稽古に参加したいのに、

 

参加できない方には「補氣法」を用います。

 

 

 

<3>水氣道の「理氣法」と「補氣法

 

たとえば胸焼け(逆流性食道炎)、げっぷなどの症状が出やすい方、

 

このような方は、

 

初期には過活動傾向になりエネルギー消費が過剰になります。

 

 

そこで氣力そのものが欠乏し不足している人、

 

つまり、気虚(キキョ)の人には、

 

理氣の前に「補氣」を行います。

 

 

ですから理氣航法の指導者は、

 

支援員のうちに、補氣の技を研修しておかなければなりません。

 

 

ただし、日頃の水氣道の稽古で補氣航法なるものを行わないのは、

 

親水三航法とイキイキ体操(準備体操)に補氣効果があるからです。

 

 

稽古に参加できるまでの人は、

 

稽古に必要なだけの最小限度の氣には満たされているはずだからです。

 

 

しかし、これが長期化するとエネルギーが消耗し、

 

枯渇して氣虚(キキョに陥るので、早い段階での見極めが肝心です。

 

 

パニック障害、広場恐怖の方、

 

不安に襲われやすく、いつも緊張し、睡眠の質が低下しているような方、

 

理氣法とは、一定の気力がある人で、

 

気鬱氣逆の傾向にある人向けの基本的な調整法です。

 

 

そのうち氣逆タイプの方には注意が必要です。