コーネリウス・L・リード Cornelius L Reid

 

 “Bel canto: principles and practices”

 

(1911-2008)  米国人・英語

 

最初に読んだ声楽理論書。

 

翻訳者の渡部東吾氏は近隣であったため、数回レッスンを受けました。

 

また、ネット上で偶然、郷里の水戸の茨城大学の学内紀要<茨城大学教育実践研究 29(2010), 59-69>

 

「コーネリウス・L・リードのベル・カント唱法の音楽科教育導入に関する考察」

 

という論文を発見しました。

 

 

音楽科教育導入に関する(文部科学省の)考察学習指導要領では、

 

平成10年度の改訂前の「頭声的な発声」から平成10 年度の改訂で

 

自然で無理のない声」に変更され、

 

さらに改訂から 10 年余りが過ぎ、歌唱活動を通して指導する事項として

 

自然で無理のない歌い方」ということをあげていることを知りました。

 

是非はともかく、これは、大きなヒントになりました。

 

 

 

ジェローム・ハインズ Jerome Hines 

 

“The Four Voices of Man”

 

(1921-2003) 米国人・英語

 

これは、民間声楽指導者の永田孝志氏のブログの紹介で知りました。

 

平易な英文で読み易いので、しばしば反復通読しています。

 

私にとってのFour Voicesは

 

バリトン、テノール、カウンターテナー(アルト、メゾソプラノ)です。

 

 

また、欧州4言語(イタリア、ドイツ、フランス、英語)を基とし、

 

他にスペイン、ロシアに挑戦しています。

 

もちろん母国語の日本歌曲も大切にしたいです。

 

 

リチャード・ミラー Richard Miller 

 

“The structure of singing”

 

(1926‐2009)米国人・英語

 

著者はコーネリウス・L・リードとほぼ同時代。

 

リードの本を読んだ直後に時間をかけて読みました。

 

 

ファルセットやカウンターテナーに対する考え方、

 

価値観がミラー氏の中で変化していったのではないかと思いました。

 

これも、永田孝志氏の推薦があり氏の実際の指導内容に触れる機会を検討しています。

第1日曜日『聖楽』コラム担当のピアニスト齋藤文香です。

 

 

いよいよ本格的な暑さになってまいりました。

 

そんな時の涼み方、エアコンのお友達になること以上に素敵な出会いがいろいろありそうです。

 

 

たとえば、水がテーマになっている涼しげな曲

 

(ラヴェルの「水の戯れ」やドビュッシーの「水の反映」など…) を聴きながら、

 

楽しくおしゃれでフレッシュなひと時を過ごす、というのはいかがでしょうか。

 

 

 

さて、御報告がございます。

 

皆様にご紹介させていただいた杉並区和泉の<ソノリウム>での7月30日のコンサート、

 

『真夏の夜の夢』は、満員のお客様の中大盛況にて終演することができました。

 

芸術的配慮の行き届いたとても素敵な小ホールでした。

 

 

共演者のフルーティストの一人、高橋詩織さんは

 

自ら作成した切り絵によるプロジェクションマッピングの才能をも十分に発揮されました。

 

 

本当に素晴らしく、お客様とともにファンタジックな世界へと誘われました。

 

 

まさに目で見て、耳で聴く、

 

そんな楽しみ方を共有できる画期的なコンサートのスタイルが完成しました。

 

 

同じ二人のフルーティストとの共演での次回コンサートのタイトルは、

 

『くるみ割り人形』です。

 

12月10日(土曜日)、宇都宮の栃木県総合文化センター・サブホールにて。

 

こちらも同じく切り絵によるプロジェクションマッピング付きのコンサートになっております。

 

お誘い合わせの上、宇都宮の魅力も味わっていただけたらと存じます。

 

 

また、8月3日に、第20回『聖楽』コンサートに出演いたしました。

 

ちょうど聖楽コンサートの第20回目の節目を迎え、祈念の特別企画でした。

 

 

私と同郷の栃木県出身で、新進気鋭のチェリスト、

 

芝崎紘生さんをゲストに迎え共演していただきました。

 

 

主宰であるテノール飯嶋正広さんの『詩人の恋』(シューマン作曲)に始まり、

 

チェロとピアノによるアンサンブルやそれぞれのソロを演奏致しました。

 

 

クラシック曲からはじまりポップスをも交えた90分の特別プログラムでしたが、

 

 

お客様の温かい拍手の中、最後まで楽しんで演奏することができました。

 

 

お客様と近い距離で演奏するという『音海』での演奏コンセプト。

 

 

奏者として、いつもとは違った刺激的な空間での体験です。

 

 

そこは多方面の気づきがいただける勉強の場でもあります。

 

 

いつもの環境での演奏とは量的にも質的に異なる緊張感も伴います。

 

 

しかし、それ以上に、聴衆と奏者が一体となった音楽が誕生する、

 

そうした素晴らしい触れ合いと芸術創造の喜びが、たしかに生み出されています。

 

 

『音海』でのコンサートは、

 

お客様が一緒になって本当に真剣に音楽を感じてくださっています。

 

それがひしひしと伝わってくる、とても貴重な素晴らしい空間だなと感じます。

 

次回、また『聖楽』コンサートにて演奏できるのを心待ちにしております。

 

 

齋藤文香

 

リリー・レーマン Lilli Lehmann “Meine Gesangskunst” 

 

(1848⁻1929)ドイツ人・ドイツ語

 

 

これまでに私が出会ってきた声楽書のなかでは、最も信頼のおける有益なテキストです。

 

目下、熟読玩味中。定例稽古での実験を繰り返していますが、確かな手ごたえがあります。

 

驚いたことに、以下に紹介するすべての著者の中で最も古い時代に活躍した方です。

 

他の著者たちは、彼女の業績をどの程度評価していたかはわかりません。

 

しかし、文句なく第一級の業績だと思います。

 

もっとも、以下の書物を読んできたからこそ、

 

彼女の偉大さの一端が理解できたのかもしれません。

 

 

フレデリック・フースラー Frederick Husler “Singen” 

 

(1889-1969)  ドイツ人・ドイツ語

 

これはたしかに著名で権威のある書物です。

 

藝大教授のテノール川上洋司先生のホームレッスンでも耳にしたことがあります。

 

ただし、川上先生ご自身はフスラーの理論は因果関係でいえば、

 

『結果を記述しているに過ぎない』とおっしゃっていたように記憶しています。

 

もっとも、私がそのようにしか理解できなかったからかもしれません。

 

ただ、たしかに光りの源ではなくアンザッツという影を観察しても、

 

なかなか真理には到達しません。

 

光りの道筋、声の道筋こそが楽器作りで重要なのではないかと思われる次第です。

 

後述のジェローム・ハインズも同僚のメトロポリタンの有能な歌い手たちに、

 

Placement(響きを置く場所)について質問していますが、

 

直接歌唱技術に役立てるというのではなく、

 

うまく歌えたときに間接的に確認するためのヒント、といった役割が期待されます。

 

ですから、私の現時点での実力では、余り参考にできません。

 

 

ただ、フースラーに関する書籍の中では、武田梵声氏の

 

「ボーカリストのためのフースラーメソードー

 

驚異の声域拡大をもたらすアンザッツとは?」(Ritter Music)

 

は,次にご紹介するリードやハインズの書を理解する上で

 

有用であったことを付け加えておきます。

皆様、はじめまして。藤 岳音(ふじ がくと)と申します。

 

 

チェロを弾いております。聖楽コンサートの新人協力アーティストです。

 

 

これから『音海』聖楽コンサートに出演させていただくことになりました。

 

 

また、第5日曜日に、この音楽コラムを担当させていただくことになりました。

 

このような貴重な機会を与えていただき感謝しています。

 

 

昔、お隣駅の新中野の鍋横交差点付近に5年程住んでいたことがあります。

 

『音海』の近くに広がる蚕糸の森公園によく散歩に来ておりました。

 

 

先日、『音海』での「試演会」(オーディション)に向かう道すがら、

 

チェロを担ぎながらこの公園を散策しました。

 

 

とても懐かしく私にとっても縁がある場所なので、

 

再びこの地に係わることができ、とても嬉しく思います。

 

 

最近『サロン演奏』というものにはまっています。

 

今まで大小色々なホールで演奏をしてきました。

 

 

< 聴き手の方々とより近く、こじんまりした空間を共有して、一緒に音楽会を作る >

 

そうした活動の魅力に取りつかれてしまいました。

 

 

ホールはステージと座席との間に距離があります。

 

聴衆のお顔がはっきり見えるのは、照明の関係で前から5列目程度迄なのです。

 

 

しかし、『音海』ではお客様全ての存在を、

 

その息遣い・瞬きまでも感じることができます。

 

 

弾いていますと、まるで一緒に演奏をしている様です。

 

 

とても暖かい雰囲気に包まれます。

 

 

これこそが『サロン演奏』の醍醐味だと思っております。

 

 

 

かのシューベルトやショパン、リストといった人達。

 

彼らも聴衆がぐるりとピアノを囲んだ中で演奏していました。

 

彼らがそのような小空間での演奏を通して、

 

音楽力と演奏力を高めっていったことはよく知られています。

 

 

たとえば、シューベルトの出演する『サロン演奏』は、

 

『シューベルティアーデ』という名前で知られていました。

 

 

この様なスタイルの演奏会は、

 

特に自由闊達なアカデミア精神が浸透していた19世紀のパリで盛んになりました。

 

 

そこから転じて、やがてパリのあちこちにカフェが生まれました。

 

音楽や絵画、彫刻、文学等の芸術家や文化人達がその場を行き交いました。

 

 

その結果、芸術文化の化学反応が至る所で起き、多くの才能を世に輩出しました。

 

 

 

クラシック音楽や芸術文化好きの皆様、

 

水曜日の夜は、是非、高円寺の聖楽サロン『音海』にお立寄りください。

 

 

まさに、21世紀の東京の『サロン演奏』の発信スポットであります。

 

 

19時より、お店の中から暖かい光が窓からもれ、

 

感動的な音楽が流れている筈です。

 

 

私達と一緒に『聖楽コンサート』を楽しみましょう!

 

 

 

≼ 私の出演する演奏会をちょっとだけ。。。。⋟

 

 

♬ 2016 年8月27日(土)18:00開演(17:50 開場) 

 

タカギクラヴィア松涛サロン

 

 

♬ 2016 年9月19日(月・祝)18:40開演(18:30 開場) 

 

文京シビックホール

 

 

曲目は、いずれも

 

ブラームス作曲 チェロソナタ第1番ホ短調作品38

 

 

とても渋過ぎるチェロの名曲中の名曲です。

 

お問合せは下記リンクより宜しくお願い致します。

 

 

及川音楽事務所 http://oikawa-classic.com/

 

 

それでは今後は『音海』でも、

 

しばしばお会いすることが叶いますように!

 

私の次回のコラムは、10月30日です。

 

皆様に、どんなメッセージをお贈りすることができるか、

 

とても楽しみにいたしております!!

 

 

cello 藤 岳音

 

「言葉は神、人体は楽器、声楽は聖楽」

 

そして声楽を学び表現するという活動は、

 

まさに心身医学の研究活動と不即不離の関係にあります。

 

 

その意味でも、発声法や声楽理論書・技術書は、

 

心身医学の研究と実践に不可欠だと考えています。

 

そこで、これまで私が接してきた書籍、

 

今後、読んでみたい課題図書等をご紹介したいと思います。

 

 

 

マヌエル・ガルシア 2世 Manuel García “Hints on Singing”

 

(1805‐1906)スペイン人・英語

 

 

喉頭鏡の発明により、

 

反射鏡ではなく直接声帯を観察することに成功した声楽家兼教育者。

 

山内すみえ女史の翻訳が「ベルカント唱法のヒントー巨匠が教える実践法」

 

というタイトルでシンフォニアという出版社から出されています。

 

 

書籍というものは、読み易さが大切だということを学びました。

 

書かれている内容をしっかり読むと、

 

とても素晴らしいのですが、読み続けるには努力を要します。

 

 

この翻訳書の活字の組み方や掲載されている楽譜は、

 

必ずしも読譜し易いとは言えません。

 

 

ページ数削減のために行間のスペースを惜しむと、読みにくい本になり、

 

結局、本体も安売りすることになりかねなく、実にもったいないことです。

 

 

次にご紹介する感動的なリリー・レーマンより、

 

さらに古い人なので、腰を据えて読み直そうと考えているところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

声楽家として健康的かつ芸術的な声を保持するためには、

 

発声技術そのものの基礎訓練の継続が肝要だと思われます。

 

 

2時間におよぶ私の定例稽古は、概ね以下の流れで続けています

 

1)協力ピアニストのピアノ曲演奏の鑑賞。

 

2)目的に応じて選択した『声楽教則本』を用いた発声・歌唱技術訓練。

 

3)コンサート用の歌曲の稽古。

 

4)コンサート用のオペラ・アリアの稽古。

 

 

この4つの段階を踏むこと、

 

それぞれの段階で取り組む課題間の整合性について合理的にデザインすること、

 

それを着実に計画的に実行すること、

 

それによって顕著な効果が得られています。

 

 

なお、ピアニストの協力が得られなければ、

 

このメソッドでの稽古は一歩も前進しません。

 

 

 

最近、多くの声楽関係者の皆様、

 

ピアニストの皆様のご質問をいただくようになりました。

 

そこで現状での私のメソッドを

 

一部(予定も含めて)公開させていただくことにいたしました。

 

 

 

以下、各声楽教則本の作曲者を生年順にリストしました。

 

目的や課題、担当ピアニストの一覧をご紹介いたします。

 

 

 

18世紀以降>

 

パエール:Ferdinando Paer(1771 - 1839)伊の作曲家。

 

<コロラトゥ―ラとアジリタの技術習得のために用いる予定です。>

 

担当ピアニスト:(聖楽コンサート協力ピアニストに要請の予定)

 

 

ボルドーニ:Marco Bordogni(1788-1856)伊のテノール。

 

<最高音がA.B.Cのみ。最高難度。>

 

担当ピアニスト(四声唱法):荻原由実さん。 

 

研究課題:ロシア歌曲・スペイン歌曲

 

 

バッカイ:Nicola Vaccaj (1790 - 1848)伊のオペラ作曲家、歌唱指導者

 

<重い声が軽くなり、レガートで語るように歌えるようになる珠玉の一冊。>

 

《イタリア語の歌詞付きのアリエッタで構成され、サロン・コンサートにても好評を得ました。》

 

担当ピアニスト(第四週先任):吉田奈津子さん。 

 

研究課題:イタリア歌曲・アリア

 

 

ロッシーニ:Gioachino Antonio Rossini(1792- 1868)伊の作曲家。

 

<ロッシーニなどベルカント・オペラの歌唱技術向上のために用いています。>

 

担当ピアニスト(四声唱法):中村達郎さん。

 

研究課題:伊古典歌曲(カウンターテナー)

 

 

担当ピアニスト(四声唱法):荻原由実さん。 

 

研究課題:ロシア歌曲・スペイン歌曲

 

 

 

<19世紀>

コンコーネ:Giuseppe Concone(1801-1861)伊の作曲家。

 

<フランス歌曲を歌うために、「コンコーネ15番」を役立てています。>

 

担当ピアニスト(第三週先任):佐々木理之さん。

 

研究課題:仏歌曲、特にR.アーン

 

 

パノフカ:Heinrich Panofka(1807‐1887)独のヴァイオリニスト。声楽家。作曲家。

 

<テノールによるドイツ・リート歌唱技術向上のために用いています。> 

 

担当ピアニスト(第二週先任):齋藤亜矢子さん。 

 

研究課題:独歌曲、シューベルト『美しき水車小屋の娘』など

 

 

担当ピアニスト(第五週先任):齋藤文香さん。

 

研究課題:独歌曲、シューマン『詩人の恋』など

 

 

 

<19世紀以降>

 

マチルデ・マルケージ:Mathilde Marchesi(1821 ⁻1913)独のメゾソプラノ。作曲家。

 

<女声向けドイツ歌曲をカウンターテナーで歌うための準備に用いる予定です。>

 

担当ピアニスト(第五週先任):齋藤文香さん。

 

研究課題:独歌曲、シューマン『女の愛と生涯』など

 

 

サルバトーレ・マルケージ:Salvatore Marchesi(1822 - 1908)伊のバリトン。作曲家。

 

<バリトンとメゾソプラノの歌唱技術を磨くために用いる予定です。>

 

担当ピアニスト(第四週先任):吉田奈津子さん。

 

研究課題:伊歌曲、特にトスティ、アリア

 

 

担当ピアニスト(四声唱法):寺根佳那さん。

 

研究課題:伊古典歌曲(カウンターテナー)

 

 

担当ピアニスト(四声唱法):中村達郎さん。

 

研究課題:伊古典歌曲(カウンターテナー)

 

 

ヴュルナーFranz Wüllner(1832-1902)独の作曲家、指揮者。「コールユーブンゲン」

 

<佐々木理之氏より特別のお勧めです。リズム感養成のために用います。>

 

担当ピアニスト(第三週先任):佐々木理之さん。

 

研究課題:仏歌曲、特にR.アーン

 

 

トスティ:Francesco Paolo Tosti(1846- 1916)伊の歌曲作曲家。

 

<トスティの歌曲を高水準の技術で歌えるようになるために用いています。>

 

担当ピアニスト(第四週先任):吉田奈津子さん。

 

研究課題:伊歌曲、特にトスティ、アリア

 

アルメニア出身のソプラノ歌手。オペラ歌手として活躍された、

 

現在ウィーン在住の宮廷歌手ソーナ・ガザリアン教授の声楽マスタークラス。

 

 

ガザリアン先生は、

 

「声楽家は自らが生きた楽器である。

 

そして、声楽という芸術活動は一種のスポーツであり、

 

心身医学の芸術的表現である。」

 

という私の声楽理念に賛同してくださった2人目の声楽指導者です。

 

 

最終レッスン直後に撮影した記念の写真が事務局の合田由紀さんから届きました。

 

ご紹介させていただきます。

 

 

写真、向かって左から、

 

受講生1 テノール 藤原拓実さん(東京藝大声楽科在学中)

 

 

Sona Ghazarian(ソーナ・ガザリアン)先生

 

 

受講生2 カウンターテノール・テノール・バリトン 飯嶋正広(聖楽コンサート主宰)

 

 

ピアニスト 今泉弘江さん(ウィーン在住)

 

IMG_0683

 

テノールの藤原さんは若手ながら、響きが良く、

 

しかも芯のある黄金時代のテノールを髣髴とさせる美声の持ち主。

 

 

『聖楽コンサート』へのご出演が期待されます。

 

藤原さんは、私のレッスンが終わるまで、お付き合いくださいました。

 

 

ウィーンは、私にとってっても得難い声楽指導者3人を擁する素晴らしい都市です。

 

4年前の2月にウィーン国立音楽大学で2週間お世話になった

 

Claudia Visca(クラウディア・ヴィスカ)教授、

 

彼女は「声楽家は自らが生きた楽器である。

 

そして、声楽という芸術活動は一種のスポーツであり、

 

心身医学の芸術的表現である。」

 

という私の声楽理念に、最初に賛同してくださった、最初の声楽指導者です。

 

 

ウィーンで知己を得て、その後、2回の来日レッスンに際して指導を受けた

 

プライナー音楽院のVictoria Loukianetz(ヴィクトリア・ルキアネッツ)教授

 

 

 そして、今回4回の連続の連続レッスン、終了コンサート、そして、

 

特別追加レッスンでご指導を受けたSona Ghazarian(ソーナ・ガザリアン)教授

 

 

世界の超一流の指導者に、定期的に厳しく指導していただくこと、

 

 

日々の稽古を怠らず、自分の弱点・欠点を克服すること、

 

 

本番の機会を確保して、芸術的表現に磨きをかけること、

 

 

そうして、機会が与えられたら、再びウィーンを訪れたいと願っております。

佐々木のつぶやき Vol.2

 

 

皆さんこんにちは。佐々木です。

 

毎日暑いですねー!

 

朝、目覚めてからの蒸し暑さ、身に答えます。

 

いよいよ夏本番、皆さん、くれぐれも熱中症にご注意を。

 

 

 

「聖楽コンサート」は、次回7月20日で第18回目を迎えます。

 

 

クラシックを身近にというコンセプトで、

 

楽しく、そして各々の音楽家達の素晴らしい演奏によって

 

心地よい刺激を受ける日々です。

 

 

皆様からの支えと心からの応援により、

 

おかげさまでご好評を頂き、

 

のびのびと演奏させていただいております。

 

 

多くの皆様に感謝いたします。

 

 

 

 

♬ ① 7月20日(水)第18回目音海聖楽コンサート。19:00開演。

 

 

第3水曜日の先任ピアニストは私、佐々木理之(ささきのりゆき)が担当いたします。

 

主宰のテノール飯嶋さんの情熱的歌唱と紗季さんの色気あるサックスは定番です。

 

 

今回は、特別企画として、

 

「聖楽コンサート」協力アーティスト候補者による「試演会」のプログラム付きです。

 

 

パンフルートの野崎ユミカさんとクラリネット小嶋慶子さんが

 

新人アーティスト候補者として新たに加わり、

 

皆様にお楽しみいただける演奏を展開していただけると思います。

 

 

小嶋慶子さんについて一言。

 

彼女は武蔵野音大時代からの私の同級生です。

 

人柄、音楽性ともに魅力的なアーティストで、

 

私の信頼する音楽仲間の一人です。

 

今年4月に11年ぶりの共演を果たし、感動を新たにしました。

 

 

そこで、さらに多くの回数を重ねていきたいと私の推薦で

 

この「聖楽コンサート」の試演会へとお誘いした次第です。

 

 

そんな小嶋さんとは、

 

今月23日に蒲田の音楽喫茶「Cafe Quad」で共演いたします。

 

♬ ②  7月23日(土) 14:00開演(約2時間の演奏会)

 

Cafe Quad(京浜急行線 京急蒲田駅から徒歩5分) チップ制です。

 

皆さんに楽しんでいただけるよう、

 

様々な国の様々なタイプのプログラムを用意しました。

 

プログラムをデザインする作業も本当に楽しいです。

 

 

 

♬ ③ 9月11日(日)の演奏会に

 

メゾ・ソプラノの望月友美さんの共演者として出演いたします。

 

14:00開演、板橋区立グリーンホール1階です。

 

http://oikawa-classic.com/concert/image/20160911itabashi.jpg

 

今回初共演になります。私自身とても楽しみで心待ちにしております。

 

なお望月さんは2006年度の第75回日本音楽コンクール第1位受賞者です。

 

 

まだまだ厳しい暑さが続きますが、

 

心地よい演奏会にしていきたいと思っております。

 

是非皆様、ご来場をお待ちいたしております。

「聖楽」コンサート デザイナー/主宰 

 

飯嶋正広(バリトン・テノール・カウンターテナー)

 

 

ウィーン在住のソプラノ歌手ソーナ・ガザリアン教授の声楽マスタークラスが

 

東京で開催され、参加して参りました。

 

 

私が特別に参加できたのは、

 

伴奏ピアニスト兼ドイツ語通訳の今泉弘江さん(ウィーン在住)

 

からご連絡をいただいたからです。

 

 

私は数年前に、国際声楽コンクールに入賞した際の副賞として

 

ウィーン国立音楽大学でのマスターコースに参加しました。

 

ソプラノのクラウディア・ヴィスカ教授のレッスンで2週間の間、

 

ピアノ伴奏を務めてくださったのが今泉弘江さんです。

 

ガザリアン先生は、ウィーンの歌手の最高権威である宮廷歌手の称号保持者です。

 

 

また類稀なる功績によって

 

芸術と科学の第一級金メダルをオーストリア共和国から授与されている方です。

 

6月30日~7月8日の間で、60分のレッスンを4回の後、

 

7月8日(金)に豊洲シビックセンターホールで終了演奏会に出演し、

 

その翌日、最後の特別追加レッスンを受けることができました。

 

 

今回の収穫は、私の声は、

 

高めのバリトンのオペラ・アリア曲をレパートリーにして仕上げると

 

高水準の芸術的表現が可能となること、

 

それと同時に、高音に向っての声の伸びと響きの拡がり、

 

高度のトリル・アジリタ技能を評価していただけたようです。

 

 

今後もバリトン・テノール・カウンターテナー(アルト・メゾソプラノ)という、

 

四声に及ぶ幅広い声域を、万遍なく訓練していくことに対して更なる勇気、

 

その貴重なエネルギーと芸術的インスピレーションをいただきました。

 

 

今回は、主筆の佐々木理之氏は、ご都合により、お休みです。

 

 

来月の声楽3rd Sundayをお楽しみになさってください。