みなさんこんにちは。

 

先月末から公演本番3連チャン。

 

今やっと開放されたところです。

 

 

1公演1時間以上、その大半が伴奏。

 

実力第一級のアーティストとの共演を含め、

 

責任の重さがヒシヒシと両肩に懸かっておりました。

 

 

しかも、ほぼすべてが初めての曲。

 

なおかつ3公演とも全く違うプログラム。

 

そんなボリュームの大きさとバラエティーの広さの中で、

 

自分の限界が試されるチャレンジングな時間を経験していました。

 

 

実は、この佐々木。

 

この超多忙な時間の流れの中で、苦痛と苦悩すら伴う、

 

全く余裕の無い日々に翻弄されていたのでありました。

 

 

 

さて9月7日の第25回の音海聖楽コンサート。

 

これはフランス出張中の主宰、飯嶋さんから託された90分特別イベントでした。

 

そんな僕の苦悩を一気に忘れさせてくれる爽やかなコンサートになりました。

 

ソプラノの小松奈津子さん、ピアノの鈴木美穂さんの演奏も加わり、

 

一層華やかさを増し、スペシャルな舞台になりました。

 

 

音大生時代以来の久しぶりのピアノ連弾も楽しいものでした。

 

 

連弾のパートナーを組んだ鈴木美穂さん(第1水曜日先任ピアニスト)。

 

彼女とは、1年前、聖楽コンサートが発足したばかりの時に出会いました。

 

同郷(宮城県)で、なおかつ同窓(武蔵野音大)ということで意気投合。

 

そこから更に不思議な偶然の発見が重なってきています。

 

 

かつて地元で実は同じ先生についていたこと。

 

「でも、今まで互いに1度も会ったことないよね」と話をしていました。

 

 

ところが先月、実家に帰省中のできごとでした。

 

 

高校生時代に出演した門下コンサートのパンフレットを発見。

 

パンフレットを開いてみると16年前(1999年)の開催。

 

おや、なんということでしょう!

 

美穂さんの名前が載っているではありませんか!

 

当時は恐らく挨拶を交わす程度だったのでしょう。

 

その折に、すでに彼女をお見かけしていたはずなのですね。

 

 

僕が大事にしてきたコンサートのパンフレットの大多数は、

 

すでに母に処分されてしまっていたはずでした。

 

そんな中で、不思議なことに、これだけが残されていました。

 

とても不思議なご縁。

 

「奇跡」とはこうしたことなのですね・・・。

 

 

さらにそれからちょうど1週間後、

 

前回のコラム(佐々木のつぶやきVol.3)で紹介させていただいた金沢で吹奏楽コンクール。

 

実はその会場では、なんと美穂さんの旦那さんとお会いしたのでした。

 

 

美穂さんの御主人はこの業界では大変有名な方で、

 

お名前だけは存じていました。

 

初対面ですが、こちらから声をかけさせていただきました。

 

とても気さくに応じてくださいました。

 

 

さっそく彼の自撮りで友人と一緒に映った3ショットの写真。

 

これが後日、美穂さんをたいへん驚かせました。

 

座席が違っていたら、とてもお会いできてなかったでしょうね。

 

 

それ以外にも、今練習している曲が互いに重なっていたりするなど、

 

まあ世間は何と狭いものでしょう!

 

 

ともあれ、この祈念すべき節目である第25回聖楽コンサート。

 

沢山の方々においでいただき、感謝の想いで癒されました。

 

皆様本当にありがとうございました。

 

 

ということで今回のまとめは「世間の狭さは押入れのごとく」です。 

 

皆さま、ご無沙汰しております。

 

 

来月になりますが、ロシアのサンクト・ぺテルブルク音楽院のレベデフ教授と

 

演奏会に出演させていただくことになりました。

 

 

サンクト・ぺテルブルク音楽院は、

 

ロシアでは最古の音楽院の一つで、モスクワ音楽院と並ぶ名門校です。

 

 

チャイコフスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチなど、

 

私も大好きな音楽家を多数輩出しています。

 

 

 

順不同のお知らせになると思いますが、

 

ご報告出来るものから順番に、今後も演奏会のお知らせをしていきます。

 

 

◆ エルミ鴻巣カルチャーセンターにて

 

今秋から講師として、講座をさせていただくことになりました。

 

毎週月曜日14:00~21:00です。

 

9月26日(月)に、1日体験会(ミニレッスン)を開催します。

 

ご興味がある方はお問合せお待ちしております。

 

 

〇太田国際音楽セミナー

 

ロシアンピアニズムがテーマです。

 

選ばれた受講生5名が出演するコンサートです。

 

2016年10月8日(土) 18:00開演

 

講師と受講生によるコンサート

 

太田市学習文化センターホール (群馬県太田市)

 

一般券 ¥2,000

 

 

第Ⅰ部

 

〇ショパン 舟歌Op.60

 

〇モーツァルト ソナタKV332

 

〇ショパン バラード第4番 Op.52

 

〇リスト スペイン狂詩曲

 

〇スクリャービン ピアノコンチェルト嬰ヘ長調Op.20 など

 

 

第Ⅱ部 (サンクト・ぺテルブルク音楽院 レベデフ教授)

 

〇ベートーヴェン ソナタOp.31-2 テンペスト

 

〇ベートーヴェン バガテル Op.126

 

 

チケットは、残り3枚はご用意出来ますので、

 

お問合せや申込みは私、寺根までお願い致します。

 

そして、選ばれた受講生が出演するロビーコンサートにも

 

出演させていただくことになりました!

 

こちらは4名が出演します。

 

 

〇太田市役所ロビーコンサート

 

2016年10月12日(水) 12:00開演

 

会場:太田市役所ロビー

 

入場無料

 

 

〇リスト ため息

 

〇リスト リゴレットパラフレーズ

 

〇シューベルト ロンドD608

 

〇リスト 超絶技巧練習曲より「夕べの調べ」など

 

 

それから、来年のソロリサイタル開催が決定しました。

 

寺根佳那ピアノ・リサイタル

 

2017年6月4日(日) 13:00開場、13:30開演

 

東京・日暮里サニーホールコンサートサロン

 

全自由席 2,500円

 

 

寺根さんプロフィールはこちら

皆さま、こんにちは。

 

第1日曜日『聖楽』担当のピアニスト齋藤文香です。

 

 

最近、台風がとても多いですね。

 

先日、台風9号が東京に接近していた際、

 

私は某コンクールの伴奏で、ちょうど立川付近におりました。

 

道路の冠水や、電車の運休などに直面しました。

 

そのため宇都宮の自宅までの帰路が困難を極めました。

 

こうした身近な直接の経験により自然の災害の脅威を改めて感じた次第です。

 

皆様は、いかがお過ごしでしたでしょうか。

 

 

 

さて、私が昔から好きだった曲のお話。

 

 

最近、特にその曲に心惹かれるようになってきました。

 

今回は、その曲について少しご紹介させていただきます。

 

 

それは、ラヴェルの作品で3楽章から構成されるソナチネです。

 

 

ソナチネというのは、簡単に言うとソナタの規模を小さくしたものです。

 

概してソナタより短く、演奏しやすい内容であるものが多いとされます。

 

 

クーラウやクレメンティのソナチネなどが有名どころです。

 

 

小さい頃からピアノを習っていた方は、きっとお聞き覚えがあることでしょう。

 

 

しかし、このラヴェルのソナチネ。クーラウやクレメンティと同等に捉えることはできません。

 

それはソナチネとはいえ、本格的なコンサートレパートリーに入れて

 

違和感のないほどの高い完成度、難易度を持ち合わせているからなのです。

 

 

ハープを連想させるような響き(1楽章)、

 

メヌエットのようなどこか懐かしい優しさ(2楽章)、

 

トッカータ風の流れるような躍動感と鮮やかさ(3楽章)

 

 

どの楽章も、古典的な様式を取り入れつつ、

 

ラヴェルらしい独特な美しい和声や緻密な技巧が散りばめられています。

 

 

私のオススメはコルトーとソコロフの演奏です。

 

ラヴェルのソナチネ、ご機会があれば、是非お聴きくださることをお勧めいたします。

 

 

 

♡ ≪聖楽コンサート主宰からのコメント:

 

ラヴェルのソナチネをこよなく愛するピアニスト、

 

齋藤文香さんによる御演奏の実現を期待しています!≫

 

 

 

♬ コンサートのお知らせ

 

 9月19日(月・祝)18:40開演(18:30開場)

 

文京シビック小ホール

 

<及川音楽事務所 フレッシュガラコンサート>

 

 

曲目:シューマンの『詩人の恋』

 

 

連作歌曲であるこの曲のシリーズの何曲かを聖楽コンサート主宰、

 

テノール飯嶋正広さんが歌います。

 

私はピアノ伴奏者として共演させていただきます。

 

 

 

ぜひお誘い合わせの上ご来場くださいませ。

 

 

齋藤 文香

 

はじめまして。第4水曜担当の吉田 奈津子(よしだ なつこ)です。

 

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

すばらしいピアニストが多数いらっしゃる中で、

 

このような貴重な機会をいただき、

 

とても感謝しております。

 

 

テノール飯嶋正広さんの定例稽古では、

 

ヴァッカイ、トスティの教則本を中心に、

 

イタリア歌曲、オペラアリアなどを勉強しています。

 

 

 音海のミニコンサートは、チャレンジの場でもあり、毎回試行錯誤の連続です。

 

聴衆の方が近いため、ホールの演奏とは違った緊張感と、

 

聴衆の反応がすぐに伝わって来るので、とても貴重な場でもあります。

 

 

8月24日の第23回音海『聖楽』コンサート、お陰様で無事に終了しました。

 

沢山のお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。

 

 

♬ 来月の第28回音海『聖楽』コンサートのお知らせ

 

第4週の9月28日(水)です。 出演者はお馴染みのテノールの飯嶋正広さん、

 

サックス冨士田紗季さんをはじめ、ソプラノ小松奈津子さんも出演予定です。

 

小松さんと私は初めてのアンサンブルです。

 

 

それでは、今度ともよろしくお願いいたします。

高校2年生より、声楽を始める。第24回日本クラシック音楽コンクール全国大会

 

声楽部門高校男子の部第3位(最高 位)。

 

ウィーン在住の宮廷声楽家ソーナ・ガザリアン教授のマスタークラスに参加、集中指導を受ける。

 

現在、東京藝大声楽科在学中。

 

 

平成28年度第4回音海「聖楽」コンサート新人協力アーティスト「試演会」にて、

 

満場一致で最優秀新人学生賞。ただちに、「聖楽コンサート協力アーティスト(補)」に 推挙。

 

 

<主宰よりコメント>

 

藤原さんは、マスター・クラスでソーナ・ガザリアン教授からとりわけ高い評価を受けた期待の新人です。    

 

ただし、現在在学中のため、貴重な学業を最優先させていただくため

 

「聖楽コンサート協力アーティスト(補)」として ご活躍いただくことになりました。

 

ご卒業の後、改めて「聖楽コンサート協力アーティスト」として、

 

一層のご活躍を期待しているところです。

 

なお今後は、音海「聖楽」コンサートのプレ・コンサート出演を希望する

 

声楽愛好家のための指導経験も、少しづつ深めていっていただく予定です。

◎ジャン=クロード マリオン Jean Claude MARION 

 

“Apprendre à chanter” 

 

Technique de la voix chantée 【1997】

 

フランス人・フランス語

 

 

バリトンのオペラ歌手の渡辺健一さんのブログでも紹介されていました。

 

「はじめての発声法」というタイトルで美山節子女史が音楽の友社から翻訳出版しています。

 

この本はヴォカリーズの大切さを実感させてくれた最初の本です。

 

 

著者は発声器官の解剖・生理学も研究した声楽指導者で、

 

La respiration abdominaleというタイトルのDVD付の腹式呼吸のテキストも出版しています。

 

いずれじっくり読んで研究してみたいと思います。

 

 

渡辺氏のレッスンは横浜みなとみらいホールと

 

東高円寺「音海」で何度かお世話になりましたが、

 

顎・首・腹の扱いについて興味深く有益な勉強をさせていただきました。

 

 

 

◎ジャクリーヌ・ボナールド Jacqueline Bonnardot

 

“Le professeur de chant - Un luthier qui construit une voix“ 

 

Guide et méthod pratique à l’usage des chanteurs et des professeures de chant【2004】

 

 

フランス人・フランス語

 

 

これも前述の渡辺健一氏のブログで同時に紹介されていたものです。

 

ペーパーバックですが表紙のデザインも美しくおしゃれな本です。

 

氏のブログで紹介する旨のアナウンスがありましたが、

 

定かでないため、購入して読みました。

 

フランス語の歌曲やアリアを習慣的に歌う動機づけを与えてくれた貴重な本です。

 

 

 

◎E. ハーバート・チェザリー Edgar Herbert Caesari

 

”The VOICE of the MIND”

 

イタリア人・英語

 

 

未読ですが、今後読んでみたい筆頭のテキストです。

 

ただし、著者の生没年がなかなか検索できていないので

 

時代背景について位置づけが気になるところです。

こんにちは。佐々木です。

 

 

リオ・オリンピック最終日です。寂しいですが盛り上がりましたね。

 

このコラムを書いているとき陸上男子4×100mリレー決勝に遭遇しました。

 

凄かったですね~!アメリカを抜いての銀メダルには度肝を抜かれました。

 

それぞれの競技に感動的な名場面がありました。

 

 

やはり卓球男女揃ってのメダル快挙。中学時代、卓球部だった私にとって、

 

早朝にもかかわらずアドレナリンが沸騰したものです。

 

 

それと同様に熱い熱演を繰り広げた吹奏楽コンクール(高校生の部、北陸大会)。

 

お盆の休日に富山に住んでいる友人と共に金沢まで聴きに行きました。

 

慎重かつ大胆、一音一音入魂を極めた力強い真剣演奏。

 

県代表の高校にふさわしく、聴き応えのあるものでした。

 

結果発表では、代表に選ばれるだろうと、客席の多くまでもが期待していた高校。

 

それがまさかの銀賞。大いに嘆く高校生、代表となり歓喜に喚く高校生、

 

そうした様々な姿で会場は混沌としていたけれど、

 

そんな情景を見るのも吹奏楽コンクールならではの醍醐味、

 

「青春だなあ」と感じます。

 

 

自分の3年前?もこうだっ・・・

 

いえ、なんでもありません(◞‸◟)

 

ということで、今月のまとめは、「過ぎ去った青春」です。

 

 

 

♪コンサートのお知らせ

 

 

第25回音海聖楽コンサート 9月7日(水) 19:00 開演

 

 

来月第1週目の聖楽コンサートでは先任ピアニストの鈴木美穂さん、

 

先日、聖楽コンサートに仲間入りをしたソプラノの小松奈津子さんに加え、

 

私、佐々木が出演し、通常より30分延長の90分スペシャルとして開催いたします。

 

 

奈津子さんの清涼感ある歌声と、美穂さんと私のピアノ連弾も織り交ぜ、

 

多種多彩のプログラムでお送りする予定です。是非お越しくださいませ。

 

 

事務局より、第25回音海聖楽コンサートは、主宰の飯嶋正広は、フランス出張のため

 

出演いたしませんが、3人の音海コンサート協力アーティストによる特別企画コンサートです。

 

ふだんより一層充実したプログラムになっております。

 

プログラムは近日中にお知らせいたします。

『プレ・コンサート』 音楽愛好家出演プロジェクト 諸規定

 

 

 

A.<プレ・コンサートおよび定例稽古の概要>

 

 

【場所】

 

Music Bar 「音海」

 

〒166-0003 東京都杉並区 高円寺南1-23-7 堤ビル1F

 

 

【日時】 

 

① プレ・コンサート:毎水曜日(年末・年始・祝日等を除く)PM6:45~7:00

 

② 定例稽古:月曜日PM1:00~3:00 / 火曜日PM2:00~4:00

 

                       木曜日AM9:30~11:30 / 土曜日AM11:30~13:30

 

 

【目的】

 

「聖楽」コンサートのコンセプトである

 

「草の根クラシック音楽活動の振興」を実現するため、

 

職業音楽家と音楽演奏愛好家とのコラボレーションを図り、

 

「臨床聖楽法」四声唱法を駆使して、

 

より多くの、より積極的な、表現者と聴衆を開拓することを目的とします。

 

 

【対象】 

 

音楽愛好家(声楽・ピアノ・その他の器楽)で演奏発表を希望する方

 

 

なお音楽大学等にて専門的な音楽教育を受けた方、

 

もしくはそれと同等以上の実力と経歴をお持ちの方の演奏参加は

 

「音海」聖楽コンサート協力アーティスト登録のためのオーディションである

 

「試演会」ご出演のため、別の手続きの流れとなります。

 

 

【参加条件】 

 

① 第1から第5水曜日までの5人の先任ピアニストの中から稽古伴奏者を決めていただきます。

 

 

② 稽古伴奏ピアニストと音海『プレ・コンサート』出演に向けての準備のため

 

『定例稽古』を始めていただきます。

 

 

③ 担当の稽古伴奏ピアニストによる出演希望者の演奏水準判定が、

 

一定レベル以上に達したと判断した場合に、「音海」聖楽コンサートにリンクする

 

『プレ・コンサート』出演に向けてのプランを策定します。

 

 

【演奏発表時間】 5分以内

 

ディレッタント音楽家養成機関の設立を思い立った背景 >

 

 

わが国の草の根の音楽の歴史を振り返ってみますと1950-60年代には、

 

一部の喫茶店において、店主や専属の生バンドが楽器を演奏して

 

客が歌う「歌声喫茶」という業態がありました。

 

ただ、飲食店などにカラオケ装置が設置され始めた70年代には、

 

ほとんどの「歌声喫茶」が姿を消しました。

 

カラオケは専ら酒席の余興という位置づけであり、

 

収録されていた曲の多くが演歌だったためか、主に中高年層に支持されていました。 

 

 

1980年代半ば、カラオケボックスという

 

それまでの概念を根底から覆す画期的な事業形態が誕生しました。

 

カラオケのみを専門的に提供する純粋にカラオケで歌うために赴く場所です。

 

 

1990年代以降は通常の建築物内にカラオケ専門ルームを設えるタイプが主流です。

 

こうして飲食店ではじまったカラオケブーム現在でも廃れることなく、

 

誰でもフルオーケス卜ラをパックに歌を楽しむ機会が容易に得られるようになりました。

 

 

それに加えて若者達がロックバンドに参加したり、中高年者がジャズを演奏したり、

 

さらにはクラシック音楽愛好者がパロック音楽を弾いたりするなど、

 

音楽のジャンルを問わず演奏そのものの楽しみがますます再認識されてきています。

 

この社会現象は、音楽の3面構造である作曲・演奏・観賞のうち、

 

専ら鑑賞者であった愛好家が演奏者を志向していることを示しているのではないでしょうか。

 

 

しかし、残念なことに特にクラシック音楽のジャンルでは、

 

実力も肩書も一流の演奏家の名演をひたすら畏まって受身で聴くことから脱しがたい

 

保守的な傾向が興行側にも観客の側にも色濃くあり、

 

そのスタイルが定着したまま全体的に衰退傾向にあることは否めません。

 

クラシック音楽復興のためポップスをはじめロックやジャズのように

 

クラシック音楽を自らの生活空間ないしは、

 

その延長上である身近な場所で、

 

気軽に演奏に参加する文化サロン的な楽しみを

 

大衆的に復権させることは難しいことなのでしょうか。

 

 

たとえば、いつの世にも、歌いたいけれども

 

人前で歌うことを苦手とする人も少なからず存在します。

 

 

そうした方々は人前で歌うことを本気で嫌悪しているのでしょうか。

 

否、必ずしもそうではなさそうです。

 

アマチュアの音楽家で内気な人であっても、

 

可能であればプロの音楽家と演奏したいと願っているものなのではないでしょうか。

 

そんなタイプの愛好家でも音楽そのものが持っている感覚的な喜び

 

あるいは作曲家からのメッセージを

 

ダイレクトに生き生きと受けとめる経験をすることは可能だと思います。

 

また、そうした経験を重ねると演奏により大きな楽しみをみつけることができます。

 

そして、聴衆として鑑賞するだけでは気づけなかった

 

音楽のデリケートな細部の美しさに次第に引き込まれていくようになることでしょう。

 

さらに演奏という自らの心身の活動を通して時々刻々と展開していく世界に

 

知的にも感覚的にも身体的にも大きな感動と満足感を呼びおこします。

 

 

幸運にも好みの作曲家に出会えると、

 

(それは自ら見つけることに限らず、プロの演奏家から紹介されることもしばしばあることですが)

 

楽譜の髄所に残されている作曲者のメッセージのみならず、

 

演奏者の音楽性や想像力に委ねられた部分をも見出して

 

音楽を芸術的に再創造する楽しみを覚えていきます。

 

この水準になると再現芸術としての演奏は、通俗的なアマチュアの領域を越え、

 

高尚なディレッタントとしての課題になって参ります。

 

実際に有能なディレッタント揃いのアマチュア達は

 

物怖じすることなくプロの領域に挑戦していくのです。

 

そうして平凡なアマチュアを有能なディレッタントにまで引き上げる事業に貢献するプロ達は、

 

自らの意識や存在感もさらに高まっていくことを実感できるのではないでしょうか。

 

また、プロとディレッタントとのアンサンブルにはスポーツに似た要素があって、

 

心地よい緊張に包まれます。体力と精神力を集中させて互いの呼吸をはかり、

 

一方で自分を表現し、他方ではパートナーと統合体になる努力と工夫を凝らすわけです。

 

このため、プロとディレッタントとのアンサンブルは

 

独奏より"よい汗をかく"生理的快感さえも生むのです。

 

平凡なアマチュアが有能なディレッタントに成長し

 

プロとのアンサンブルを芸術的に成功させたときの感動と達成感のかなり多くの部分は、

 

この辺りにあるのかもしれません。

 

 

 プロでなくともよい!ただし、アマチュアを脱したい!と願っている方々、

 

そうした方々をサポートすることに強い関心のあるプロの方々へ提案します。

 

 

それは、ディレッタント音楽家養成機関 「音海聖楽院」 設立構想です。

 

第2日曜日の聖楽コラム担当のピアニスト寺根佳那です。

 

 

先日まで、『霧島国際音楽祭』に参加しておりました。

 

 

鹿児島には初めて行きました。

 

美しい大自然、温泉、美味しい食事!!!

 

とっても魅力的なところでした。

 

 

『霧島国際音楽ホール、主ホール「みやまコンセール」』にて、

 

ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調Op.81

 

新日本フィルハーモニー交響楽団首席ヴィオラ奏者、

 

篠崎友美さんと共演させていただきました。

 

 

ドヴォルザークのピアノ五重奏曲、大好きな曲です。

 

とても良いホールで素晴らしい環境でした。

 

 

書ききれない程、たくさんの貴重な経験ができました。

 

室内楽、本当に楽しかったです。

 

 

日頃ピアニストはソロ演奏が多いので、

 

他の楽器の音を聴くことの大切さなど、

 

室内楽を経験することで学べることはとても多いです。

 

今回の経験を今後に活かしていきたいです。

 

 

霧島神宮に行き損ねたことは少し後悔しています。笑