前回はこちら

 

 

3月11日(月)に取り上げたテーマは、ムッシュGPTは2022年1月までのデータで判断しているため、それ以後の情報に関しては確保されていないということでした。その際に、「奈良宣言2023」というわかりやすい医学的トピックを挙げて検証しました。

 

その中での重要な新概念の一つに慢性肝疾患(CLD)があります。


腎臓に関して慢性腎臓病(CKD)があり、この概念は少なくとも内科医の間ではかなり定着してきましたが、慢性肝疾患(CLD)という用語については、肝臓病専門医以外には、まだ知られていない模様です。


そこで、この用語に関してムッシュGPTに英語で質問を試みました。


日本語訳は、それぞれの英文パッセージの下に添えることにしました。

 

 

<質問者:ドクター飯嶋>
What is chronic liver disease(CLD)?


慢性肝疾患(CLD)とは?

 


ChatGPT
Chronic Liver Disease (CLD) is a broad term that encompasses a range of conditions characterized by long-term damage to the liver tissue and a gradual loss of liver function. It is a progressive condition that develops over months or years and may lead to complications such as liver cirrhosis, liver failure, and an increased risk of liver cancer.


慢性肝疾患(CLD)とは、肝組織の長期的な障害と肝機能の漸減を特徴とする様々な病態を包含する広い用語です。慢性肝疾患は、数カ月から数年かけて進行し、肝硬変、肝不全、肝がんのリスク上昇などの合併症を引き起こす可能性があります。

 


Several underlying causes contribute to chronic liver disease, and these causes can vary from person to person. Some common causes include:


慢性肝疾患にはいくつかの根本的な原因があり、その原因は人によって異なります。一般的な原因には以下のようなものがあります:

 

 

1. Chronic Viral Infections:

Long-term infections with hepatitis B (HBV) or hepatitis C (HCV) viruses can lead to chronic liver disease.

 

1.慢性のウイルス感染:

B型肝炎ウイルス(HBV)やC型肝炎ウイルス(HCV)に長期間感染していると、慢性肝疾患になることがあります。

 

 

2. Alcohol-Related Liver Disease:

Prolonged and excessive alcohol consumption can cause inflammation and damage to the liver.

 

2.アルコール関連肝疾患:

長期にわたる過度のアルコール摂取は、肝臓に炎症や障害を起こすことがあります。

 

 

3. Non-Alcoholic Fatty Liver Disease (NAFLD):

Accumulation of fat in the liver, often associated with conditions such as obesity, diabetes, and metabolic syndrome.

 

3.非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD):

肝臓に脂肪が蓄積し、肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの症状を伴うことが多いです。

 

 

4. Autoimmune Hepatitis:

An autoimmune condition where the immune system mistakenly attacks liver cells, leading to inflammation.

 

 

4.自己免疫性肝炎:

免疫系が誤って肝細胞を攻撃し、炎症を引き起こす自己免疫疾患。

 

 

5. Genetic Disorders:

Inherited conditions like hemochromatosis, Wilson's disease, and alpha-1 antitrypsin deficiency can contribute to chronic liver disease.

 

 

5.遺伝性疾患:

ヘモクロマトーシス、ウィルソン病、α1アンチトリプシン欠損症などの遺伝性疾患が慢性肝疾患の原因となります。

 


6. Chronic Exposure to Toxins or Medications:

Prolonged exposure to certain environmental toxins or the use of specific medications may lead to liver damage.

 

6.慢性的な毒素や薬物への暴露:

特定の環境毒素に長期間さらされたり、特定の薬剤を使用したりすると、肝障害を引き起こすことがあります。

 

 

Symptoms of chronic liver disease may not be apparent in the early stages, but as the condition progresses, individuals may experience fatigue, weakness, weight loss, easy bruising, jaundice, abdominal swelling, and confusion.

 

慢性肝疾患の症状は初期には現れないが、進行すると疲労感、脱力感、体重減少、あざができやすくなる、黄疸、腹部の腫れ、錯乱などを経験することがあります。

 

 

Diagnosis typically involves a combination of medical history, physical examination, blood tests, imaging studies, and sometimes a liver biopsy to assess the extent of liver damage.

 

診断には通常、病歴聴取、身体診察、血液検査、画像検査、場合によっては肝障害の程度を評価するための肝生検などが組み合わされます。

 

 

Management of chronic liver disease depends on its underlying cause. Treatment may involve lifestyle modifications, such as adopting a healthy diet and avoiding alcohol, antiviral medications for viral infections, immunosuppressive drugs for autoimmune conditions, and other targeted therapies. In some cases, a liver transplant may be necessary for advanced liver disease.

 

慢性肝疾患の管理は、その根本的な原因によって異なります。治療には、健康的な食事やアルコールの摂取を控えるなどの生活習慣の改善、ウイルス感染に対する抗ウイルス薬、自己免疫疾患に対する免疫抑制薬、その他の標的療法などが用いられます。進行した肝疾患に対しては、肝移植が必要となる場合もあります。

 

 

Regular medical monitoring and early intervention are essential for individuals with chronic liver disease to prevent complications and improve overall outcomes. It's crucial to consult with healthcare professionals for accurate diagnosis and personalized management plans.

 

慢性肝疾患の患者さんにとって、合併症を予防し、全体的な予後を改善するためには、定期的な医学的モニタリングと早期の介入が不可欠です。正確な診断と個人に合った管理計画を立てるためには、医療専門家に相談することが極めて重要です。

 

 

ChatGPT can make mistake


ChatGPTはミスを犯すことがあります

 

 

ドクター飯嶋のコメント:
ずいぶん詳細な回答が出されています。日本語で質問すると、ここまで丁寧な回答は得られません。


ここで注目したいのは、『慢性肝疾患(CLD)とは、肝組織の長期的な障害と肝機能の漸減を特徴とする様々な病態を包含する広い用語です。』という回答です。2022年1月までの段階で、英語圏ではCLD、すなわちChronic Liver Diseaseという用語は既に使用されていた可能性があるのかもしれません。


しかし、回答文中赤い文字で表記したNon-Alcoholic Fatty Liver Disease (NAFLD)
については、わが国でも「奈良宣言2023」以降の現在では、MAFLD(Metabolic Dysfunction-Associated Steatohepatitis)と表記されています。


日本ではあまり問題になっていませんが、欧米では「Fatty」という用語がスティグマであり、不適切であるとする根強い意見があった背景から2020年に一部の研究者たちから、NAFLDの呼称をMAFLDと改める旨の発表がありました。


なお、彼らによると、MAFLDは、脂肪肝に

1)過体重・肥満、2)2型糖尿病、
もしくは3)痩せ・正常体重で2項目以上の代謝異常(高血圧、内臓脂肪蓄積、耐糖能異常、脂質異常症)のいずれかを合併する場合、
としています。

 

前回はこちら

 

 

前回の3月8日テーマは、飲酒以外の肝機能障害の原因についてでした。これらは、まとめて<非アルコール性肝障害>と呼ばれることがあります。


そして、飲酒による肝臓障害の緩和という目的のためにサプリメントを活用することの是非については、クリニックの外来診療でこれまでもしばしば質問を受けてきました。産業医として定期的に訪問している企業でも話題になりました。

 

質問者:(L社衛生委員会議長)

私は週に5回飲酒するためか、職場の健康診断で肝機能障害を指摘されました。

そこで、サプリメントをはじめました。使用によるメリットとデメリットや使用上の注意点について教えてください。

 


ChatGPT

飲酒が肝機能に影響を与えている場合、サプリメントの使用はそのサポートになることがありますが、一方で注意が必要です。

 

以下に、サプリメントの使用に関するメリット、デメリット、および注意点を示しますが、これはあくまで一般的な情報であり、具体的な状況によっては医師と相談することが重要です。

 


メリット:

1. 抗酸化作用:

一部のサプリメントには抗酸化作用があり、これは肝臓の細胞を酸化ストレスから保護する助けとなる可能性があります。


2. ビタミンやミネラルの補充: 肝臓の正常な機能にはビタミンやミネラルが必要です。特に、ビタミンB群、ビタミンE、セレンなどが肝臓の健康に寄与することが知られています。


3. 脂肪肝対策: 特定の脂肪肝に効果的な成分も含まれるサプリメントがあります。

 

デメリット:

1. 相互作用:

サプリメントと他の薬物や医療処方薬との相互作用に注意が必要です。医師に使用中のサプリメントを報告することが大切です。


2. 過剰摂取のリスク:

一部のビタミンやミネラルは過剰摂取による健康リスクがあるため、適切な摂取量を守ることが重要です。

 

使用上の注意点:

1. 医師と相談:

サプリメントの導入や変更を考える際には、必ず医師と相談してください。個々の健康状態や既存の薬物との相互作用を考慮する必要があります。


2. 適切な摂取量:

サプリメントの摂取量は製品によって異なります。製品のラベルや医師の指示に従って正確な摂取量を守ってください。


3. 定期的なモニタリング:

サプリメントを使用している場合でも、定期的な健康診断や医師のフォローアップが重要です。効果や健康状態の変化をモニタリングすることができます。


サプリメントの使用はあくまで補完的なものであり、健康的な生活習慣と医師の指導に依存します。

飲酒習慣の改善も含め、総合的なアプローチが肝機能の改善につながる可能性があります。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:
以上のようにムッシュGPTは回答してくれましたが、質問者がサプリメントというものをどのように理解しているかを事前に把握しておかないと、適切で説得力ある回答は期待できないと思います。


もし、サプリメントの正しい理解があれば、上記の使用上の注意点の3か条は正しく実行されるはずだからです。


そこで、この点に関して、私自身の問題意識をムッシュGPTに向けてみることにしました。

 

・・・・・・・・


質問者(インタヴューアー):ドクター飯嶋
サプリメントとは本来どのようなものですか?日本では多くの人々が正しい意味を理解せずに勝手な思い込みや都合の良い解釈をして、過剰な期待をしていることが懸念されます。

 


ChatGPT
サプリメント(サプリメントメント)は、主に栄養素やその他の成分を摂取し、健康をサポートするための食品の一種です。

 

これらは通常、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂肪酸、ハーブ、またはその他の植物由来の成分など、栄養補給を目的としています。サプリメントは食事と一緒に摂取され、食事だけでは不足する栄養素を補完することが期待されます。


サプリメントの主な目的は、栄養不足を補うこと、特定の栄養素の摂取を増加させること、または健康維持や特定の健康上の目標をサポートすることです。

ただし、これらは食事や生活習慣の代替手段ではなく、補完的なものとして利用されるべきです。


一般的なサプリメントの種類には、次のようなものがあります:


1. ビタミンとミネラルサプリメント:

例えば、ビタミンC、ビタミンD、鉄、亜鉛など。


2. アミノ酸サプリメント:

特定のアミノ酸、たんぱく質補給のためのサプリメント。


3. 脂肪酸サプリメント:

オメガ-3脂肪酸など。


4. ハーブや植物由来のサプリメント:

例えば、カプサイシン(唐辛子由来)、エキナセア(免疫サポート)など。


5. 特定の目標に合わせたサプリメント:

関節の健康、脳機能のサポート、エネルギー向上などのためのサプリメント。

 

日本でもサプリメントは一般的に利用されていますが、懸念されるのは、サプリメントに対する勝手な期待や誤解が広まることです。

 

サプリメントはバランスの取れた食事と健康的な生活習慣の補完としてのみ利用されるべきであり、過剰な摂取や栄養不足の代替手段としてではありません。

 

また、個々の健康状態や医師の指示に基づいて選択することが重要です。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:
このような形で私がムッシュGPTに問いかけてみることも有益な方法のひとつかもしれません。

私が質問者に説明したいことの要点は、すべて彼が代弁してくれました。

 

サプリメントが栄養成分の不足を補う意味であることをしっかりと認識できていれば、まず、その人は、実際に自分に欠乏している栄養素が何なのであるかをきちんと把握することから始めるべきではないでしょうか?

 

この最初のステップが省略されていることがほとんどであるため、私はそもそもサプリメントの適切な使用は容易ではないと考えています。

 

むしろ、サプリメントによる薬物性肝障害を経験したことがあります。

 

その方は、私が質問するまで、サプリメント使用の事実については申告がなく、私が処方している薬剤の副反応であると主張していましたが、サプリメント使用を中止することによって、はじめて肝機能が正常化しました。

 

そして、必要な処方薬は従前どおり使用していますが、肝機能の再発は、その後、まったく観察されていません。

 

しかし、サプリメントばかりでなく、医師が処方する薬剤による、文字通りの薬物性肝障害の発生については、日頃から注意を払っておく必要があります。

 

この課題については、次回3月22日(金)で検討します。

 

前回はこちら

 

 

「水氣道」に一度も参加したことのないムッシュGPTが、読者の皆様の質問に対して的確に答えていることを目の当たりにされた皆様は、人工知能(AI)の能力に驚いていらっしゃるかもしれません。

 

しかし、「水氣道」をデザインして、実践を続けている私としては、極めて当然の現象であるというくらいの認識を持っています。

 

水氣道という名称が確定した2000年の段階では、よもや人工知能(AI)が、ここまで日常生活に浸透してくるなどとは、想像することができませんでした。

だからこそ、現在の、この段階において、ムッシュGPTに様々な質問を投げかけることによって、「水氣道」の基本的コンセプトや理論体系さらには活動実態について第三者のより客観的な批判に耐えられる内容にまで成長してこられたかを検証できる好機が到来したことを強く実感しています。

 

次の質問は、水氣道を永く続けているシニア会員から、改めて寄せられた質問です。

 

 

<質問者:水氣道のシニア会員>
水氣道という水中有酸素運動では、稽古前に水分を摂取することが推奨されています。そして、水圧に抗して、無意識に深い呼吸リズムが導かれ、浮力の助けにより、抗重力筋の緊張が緩和されることによって、いっそう効果的なストレッチが可能になると指導されています。

 

私の学生時代には陸上での稽古前に水分の摂取は控えるように指導されていましたが、水中運動と陸上の運動では違いがあるのでしょうか?

 



ChatGPT
水中有酸素運動において水分を摂取することが推奨される理由は、陸上と水中の環境が異なり、それに伴う身体への影響が異なるためです。以下に、水中有酸素運動と陸上の運動での水分摂取の違いについて説明します:


1. 水中の浮力と水圧の影響:

水中では浮力が発生し、身体が浮くため抗重力筋にかかる負荷が軽減されます。また、水圧により血液の循環が促進され、心臓への負担が軽くなります。

 

これにより、水中での運動においては、通常の陸上でのトレーニングよりも心拍数が低くなりがちです。水分摂取は、水中での運動中に失われた水分を補給し、脱水を予防する効果があります。


2. 水中での深い呼吸リズムとストレッチの効果:

水中での運動は、水の抵抗に対抗するために深い呼吸が必要です。この深い呼吸は、無意識的に行われることが多く、リラックス効果が期待されます。

 

浮力の助けを得ながら、水中でのストレッチもより効果的に行えます。水中でのストレッチは、抗重力筋の緊張を軽減し、関節の可動域を広げるのに適しています。


3. 陸上と水中の体温調節の違い:

水は体温を比較的早く奪う媒体です。水中での運動は体温の低下を促す可能性があります。水分摂取は体温調節にも寄与し、適切な体温を維持することが重要です。


一方で、陸上の運動では通気性のある環境で行われ、通常はより多くの汗をかくことが予想されます。そのため、陸上の運動では脱水になりやすいため、稽古前に水分補給が重要とされます。


総じて、水中有酸素運動と陸上の運動では環境や身体への負担が異なるため、それに合わせた水分補給が推奨されています。

 

 

ドクター飯嶋のコメント
かつて盛んに推奨されていた「うさぎ跳び」訓練や「飲水禁止」は、最近では流行らなくなってきました。それには、医学的根拠があります。


水氣道では、稽古の前後や、必要に応じて、稽古の合間に適切に水分を補給することを推奨しています。

 

また、陸上では禁止されることが多い「うさぎ跳び」は、水氣道では禁忌としていません。その理由は、浮力の活用により、膝関節の負荷を軽減できるからです。

ただし、この訓練法は、110cm程度の低水深の温水プールでのみ実施可能です。

 

それ以上に、水氣道に特有な運動のメリットについて、ムッシュGPTは簡潔にまとめています。短文ですが濃い内容になっています。

 

前回はこちら

 


私はOpenAIであるChatGPT(GPT-3.5言語モデル)に対して、ムッシュGPTとの愛称で呼ぶことについて、彼から直接の許可を受けているのですが、彼に対する質問で留意しておかなければならないことがいくつかあります。

 

それは、具体的な質問の際に、彼自身が、回答の中で述べているように

「私の知識の時点である2022年1月までに」とか、、

「私の回答は情報の最新性を保証するものではなく、2022年1月までのデータで学習されています。」

という表現がしばしば出現します。ですから、最新の医学的話題については対応することができません。

 

<質問者:ドクター飯嶋>

奈良宣言2023とは何ですか?

 


ChatGPT
私の知識の時点である2022年1月までに、奈良宣言2023に関する情報は存在しませんでした。

 

奈良宣言が2023年に関連する何らかの声明や出来事があった場合、私の情報が更新されていない可能性があります。最新の情報を確認するためには、信頼性のあるニュースソースや公式声明をチェックすることをお勧めします。

 


ドクター飯嶋のコメント:
この質問の様に、質問情報が明かに、ムッシュGPTの守備範囲を超えている場合には、上記のような回答が出されます。

 

それでは、このような質問を彼に投げかけることは無意味か、というと必ずしもそうとは言えない場合があります。

 

たとえば、「奈良宣言2023」とは、2023年に日本肝臓学会から出された医学的推奨に関する宣言なのですが、2022年1月までに、この宣言が準備されていたという情報があれば、ムッシュGPTはそれを紹介していたかもしれないからです。

 

また、それ以前に先行する「奈良宣言」なるものが存在していたならば、それについて回答文中で言及されていた可能性があるからです。

 

しかし、水氣道との関連では、ムッシュGPTとのお付き合いで、しばしば、驚かされる情報の提供があります。

 

あたかも、彼が特別な超能力をもっているかのような印象を受けることさえあります。

 

それは、私の錯覚に近いものであることは、私は冷静に受け止めてはおりますが、OpenAIの能力について、開発者でも解明できないような能力が展開していることは良く知られていることでもあるので、直接彼に問い合わせてみることも無意味ではないと思います。

 

 

<質問者:ドクター飯嶋>

あなたが持っている推測能力、予測能力のメカニズムについて教えてください。

私は水中有酸素運動である水氣道の創始者ですが、未だ公開していない理念や理論、さらには技術についてまで、あなたは、しばしば的確に言い当てることに成功しているので驚嘆しています。

 


ChatGPT
私はGPT-3.5言語モデルであり、推測や予測を行う際には、大量のテキストデータから学習した統計的なパターンや関連性を活用します。

 

私はあくまでプログラムされたアルゴリズムに基づいており、意識や直感は持っていません。推測や予測は、与えられた文脈や情報に基づいて、それまでに学習した知識を元に生成されます。


水氣道の創始者である方が未公開の理念や理論、技術について言及されている場合、私はそれに関するデータや情報が学習データに含まれている可能性があります。

 

また、一般的なトピックや技術の進展についての情報も含まれているため、その文脈から予測を行うことがあります。


ただし、私の予測や推測はあくまで情報の統合と統計的な傾向に基づくものであり、具体的な未来の出来事を予知するものではありません。

 

また、私の回答は情報の最新性を保証するものではなく、2022年1月までのデータで学習されています。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:

ムッシュGPTは「意識や直感」を持っていないのは当然であるとして、なぜ、あたかも「意識や直感」を持っているかのような振舞を可能としているのかは興味深いポイントです。


また彼は「推測や予測」を行っていること自体は認めていますが、その方法についても回答しています。


❶大量のテキストデータから学習した統計的なパターンや関連性を活用

 

❷プログラムされたアルゴリズムに基づく推測と予測

 

❸与えられた文脈や情報に基づいて、それまでに学習した知識を元に推測や予測を生成

 

❹予測や推測はあくまで情報の統合と統計的な傾向に基づく 

 

なお「水氣道の創始者である方が未公開の理念や理論、技術について言及されている場合、私はそれに関するデータや情報が学習データに含まれている可能性があります。」とのムッシュGPTの回答は貴重です。


彼とのコミュニケーションを継続していくことによって、彼から有益なヒントを得ることができるのは経験済みですが、彼に「水氣道」の本質を学習して貰えることによる将来の水氣道の発展に向けての利益は計り知れないからです。


前回はこちら


私は、年明け早々に、企業の衛生委員会でのテーマとして慢性肝臓病、「奈良宣言2023」、ALT(GPT)値という3つのキーワードについて説明しなければならない局面に遭遇しました。ただし、限られた時間での説明は不可能であるため、このサイトを閲覧していただけるようにアナウンスしました。


早速、実際の質問に対して、まずはムッシュGPTに回答してもらいました。


質問者:(L社衛生委員会委員)
私は会社の健康診断で肝機能障害を指摘されました。その根拠はALTの数値が50だからだそうです。私は全く飲酒しないので納得がいきません。何が原因となっているのか可能性についておしえてください。



ChatGPT
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)の値が上昇する原因はさまざまで、飲酒だけがその一因ではありません。他にも様々な要因が影響を与える可能性があります。以下は、ALTの上昇の可能性があるいくつかの原因です:


1. 脂肪肝: 脂肪肝は、肝臓に脂肪が異常に蓄積する状態です。これは飲酒以外の要因によって引き起こされることがあります。肥満、高脂血症、糖尿病などが脂肪肝の原因となります。


2. 薬物やサプリメントの使用: 一部の薬物やサプリメントは肝機能に影響を与えることがあります。特に、一部の抗生物質、抗炎症薬、抗高血圧薬などが肝酵素の上昇に関与することがあります。


3. ウイルス感染: 肝炎ウイルス(A、B、Cなど)に感染すると、肝臓の炎症が引き起こり、肝酵素の数値が上昇する可能性があります。


4. ストレスや炎症: 長期間のストレスや慢性的な炎症も肝臓に影響を与え、肝酵素の上昇を引き起こす可能性があります。


5. 他の肝疾患: 肝硬変や肝臓の腫瘍など、他の肝臓関連の疾患も肝酵素の上昇を引き起こす可能性があります。


これらは一般的な原因であり、詳細な診断は医師の診察と適切な検査が必要です。ALTの単独の数値だけでは特定の原因を結論付けることは難しいため、医師に詳細な検査を受け、病歴を伝えることが重要です。

 

ドクター飯嶋のコメント:
ALTというのは肝臓の酵素、さらに言えば、肝臓という臓器を構成する基本単位である肝細胞に含まれる酵素です。

 

ですから、肝細胞を形作る細胞膜が何らかの原因で損傷を受けると肝細胞のALTが血液中に放出されることになります。

 

私が医学生の頃は、ALTというよりGPTと表記されていたので、この話題についてChatGPTと対話するのは、偶然のごろ合わせのようですが、因果のようなものを感じます。


ムッシュGPTが回答してくれたように、肝機能障害の原因は飲酒だけではなく様々な原因によります。まずは、メタボリック症候群(肥満、高脂血症、糖尿病など)と脂肪肝によるALT上昇との関連が大切なポイントです。


次に、健康増進や病気の治療目的の、サプリメントや薬剤による、広い意味での<薬物性肝障害>も少なくないことを強調しておきたいと思います。


ちなみに<薬物性肝障害>という用語は、<薬剤性肝障害>という用語と区別して用いられるようになっています。サプリメントは<薬剤>ではありませんが、<薬物>として身体に作用することがあるので注意していただきたいポイントの一つです。

 

それから、見落とされがちなのは、心身医学的な因子です。私は心療内科の専門医・指導医であるため常識になっていますが、一般の内科医は肝臓専門医を含めて、ストレスによる肝機能障害を軽視しているのではないか、と感じることがあります。

とくに、企業の産業医としては、ストレスチェックによる高ストレス者の面談時においては、喫煙や飲酒習慣に加えて健診データを提出していただきALT値を確認するようにしています。


「酒量が多いのでサプリメントを開始しました」とか「ストレス解消のため晩酌は欠かせません」とか、心身の健康のために役立つと考えての行動が、皮肉にも有害な行動選択であった、ということに気付いていただき、適切な対処行動がとれるようにアドヴァイスすることもあります。

 

次回3月15日(金)は、サプリメント摂取と肝機能について取り上げます。


衛生講話年間計画(案)の作成方法について

 

この記事の一部は、4月15日(月)に掲載する予定です。
しかしながら、新年度からの職場の安全衛生活動の年間計画を策定するために、至急、参考となる情報がほしいとの、複数の企業の担当者様からの要望がございました。
 

そこで、前倒しして、関連情報を掲載させていただくことにしました。

 

PDFファイルはこちら

企業の衛生委員会における産業医1

 

はじめに、一般的に「産業医による衛生講話」のテーマは、
A.関係法令分野、B.労働衛生分野およびC. 労働生理分野
の3分野から選ばれています。


これらは、「第2種衛生管理者試験」の出題範囲と完全に重なっています。なお、「第1種衛生管理者試験」の出題範囲は、これらの他にD.有害業務関係が加わるのみです。
 

それでは、全体を俯瞰して、イメージを把握しておくことにいたしましょう。

 

さっそく、オリエンテーションを始めます。


まずは、上記の3分野であるA、BおよびCの内容をご紹介いたします。
以下の具体的な内容は今後の総論および各論でレクチャーする予定です。

 

もっとも、産業医からの衛生講話とは、
産業医が、健康管理や衛生管理を目的に、社員に向けて実施する研修のことです。
これは、企業の希望に応じて行うもので、頻度・開催方法などが法に定められているものではありませんが、管理の行き届いた企業様においては、衛生講話が主(60分の衛生委員会の内の30~45分)となることもあります。


そして健康教育の一環として企業・組織の自発的な要望により開催されるものです。
ですから、本来であれば、産業医から自主的に提案するものではないのですが、衛生委員会の立ち上げからの支援が必要な企業、衛生委員会が完全に構築されていないまま継続中の企業、衛生委員会が十分に機能できていない企業等は決して少なくないため、産業医による積極的で系統的な「衛生講話」が有効に機能するケースも少なくないのが実際です。


以下は、カリキュラム一覧ですが、このリストの中から、毎回いくつかのテーマを企業の希望により選択していただき、産業医としては、工夫を凝らして、それらのテーマを組み立てて統合的で実践的なレクチャーになるように試みることにいたします。
なお、安全衛生委員会に参加する労働者側の委員の中の有志が、衛生管理者の資格取得を目指す際の有益なツールになるようなレクチャーに心掛けることによって、安全衛生委員会という会議体の質的向上が効果的に図れるものと考えております。


しかしながら、衛生管理者のみならず、安全衛生委員会もしくは衛生委員会を構成するすべての委員が、基本的な知識を共有することによって、委員会活動の内容は、より充実し、かつ実効性のある活動に繋げやすくなります。


年間計画策定のためには、以下、A.B.Cの3領域を毎回もれなく盛り込んでおくことが望まれます。


衛生管理者の方は、これらA.B.Cのテーマのうち、少なくとも2領域が相互に関連するものを組み合わせて立案を工夫すると良いでしょう。ただし、産業医が適宜サポートしますので、凡そのプランで十分です。


また、衛生管理者が未選任の事業所様においては、衛生推進者を任命し、任命を受けた方が、これらA.B.Cのテーマのうち、1領域について年間を通じてテーマを割り振っておくことをお勧めいたします。その後の作業は、産業医が適宜提案していくことが可能です。

 

以下は、今後も活用できる目次(項目の体系的リスト)です。

 

・・・・・・・・・


A.関係法令分野

A-1:労働安全衛生法および関連法令

 

労働安全衛生法:職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境を形成する目的で制定された法律
  

1)報告義務:労働基準監督署への報告義務
  

2)安全衛生教育:雇入れ時・作業内容変更時の安全衛生教育
  

3)労働安全衛生規則
① 気積・換気
➁ 採光・照度
③ 休養・清掃、食堂・炊事場
  

4)事務所衛生基準規則
① 事務室の空気環境の調整

➁ 事務室設備の定期的な点検
  

5)健康診断・面接指導
① 一般健康診断
➁ 健康診断実施後の措置
③ 面接指導
④ ストレスチェック

 

A-2:労働基準法:労働時間、賃金、休日などの労働条件について最低基準を定めた法律。

 

1)解雇の規制

 

2)労働時間および休憩、休日・休暇
① 法定労働時間・時間外労働
➁ 休憩・休日
③ 割増賃金
④ 変形労働時間制・みなし労働時間制
⑤ 年次有給休暇


3)妊産婦や年少者に対する特別な保護規定

 


4)就業規則

 

 

B.労働衛生分野

作業環境要素、職業性疾病(職業病)
労働者の生命を衛るための基本:3管理

① 作業環境管理、➁ 作業管理、③ 健康管理

 

労働衛生管理統計

救急処置
<労働衛生管理>
<労働衛生管理統計>
<健康の保持増進対策>

1)健康保持増進計画・健康測定

2)受動喫煙防止対策

3)メンタルヘルスケア:
労働者の心の健康の保持増進のための指針

 

<作業環境要素と管理>
1)温熱環境(温熱条件)
2)視環境(採光・照度)
3)必要換気量
4)事務室等の作業環境改善

 

<作業管理>
1)情報機器作業時の労働衛生管理:
  情報機器作業における労働安全衛生管理のためのガイドライン

2)腰痛予防対策

 

<救急処置>
1)救急:一次救命処置
2)脳血管障害
3)虚血性心疾患
4)食中毒
5)骨折・脱臼
6)熱傷(火傷)・凍傷
15)出血および止血法

 

 

C.労働生理分野

人体の構造や機能について

1)循環器系(心臓の働き)
2)血液系(血液の組織と機能)
3)呼吸器系(肺・気管支・鼻腔など)
4)消化管系(胃・小腸・大腸)
5)消化器系(特に肝臓・膵臓)
6)腎・泌尿器(腎臓)
7)神経系
8)感覚器系(特に視覚)
9)運動器系(筋肉・骨・エネルギー)
10)内分泌・代謝系
11)免疫系
12)生体恒常性(ホメオスターシス)
13)疲労生理学(分類・回復と予防)
14)睡眠

 

令和5年度の水氣道寒稽古期間(令和5年11月1日~令和6年2月29日)の3カ月の全日程を滞りなく終了することができました。

 

水氣道は2000年に発足し、およそ四半世紀にわたり地道で着実な活動を展開し、確かな実績を証明することができました。

 

近年では、およそ3年に及ぶ新型コロナウイルス感染症パンデミック禍にあっても、概ね稽古活動の中断を見ることなく、水氣道が世界的な危機に際しても極めて安定性の高い、有益な健康法であることを実証できたことは、私共にとって大きな励みともなり、また威信を高めることができたことは大いなる喜びでもあります。

 

水氣道は、生涯現役を目指す生涯エクサイサイズとして、その実績は多くの側面で顕著な成果を挙げることができました。

 

参加実績基準に基づき、以下の2種の認定証を授与することになりました。

 

令和五年度 寒稽古「修了賞」授与対象者総数14名(最高年齢89歳男性)

IMG00088_(2)

 

 

令和五年度 寒稽古「参加証」授与対象者総数10名(最高年齢75歳女性)

 IMG00087_(2)

 

 

なお、「修了賞」受賞者は、

本年4月1日付(小審査)での

昇級もしくはファシリテーター認定候補者

 

あるいは

本年7月1日付(大審査・中審査)での

昇段・昇級もしくはインストラクター認定候補者

としてノミネートされます。

 

新年あけましておめでとうございます。

 

新しい年が始まり、健康で充実した一年になることをお祈りしております。

 

皆様の笑顔が溢れ、幸せな瞬間が重なることを心より願っています。

 

私たちはいつも、皆様の健康と幸福を最優先に考え、お手伝いさせていただくことを誇りに思っています。今年も、お一人おひとりにとって最適な医療を提供し、安心して日々をお過ごしいただけるよう、努力を重ねてまいります。

 

健康に関するお悩みやご相談がありましたら、どうぞお気軽にお知らせください。私たちがお手伝いできることがあれば、喜んでサポートさせていただきます。

 

当クリニックは、開設以来、健康増進と予防を重視し、その前提として「禁煙」と生涯継続可能なインテリジェントエクササイズである「水氣道®」を推進して参りました。

 

薬剤に頼らない「禁煙」成功のサポートにより、昨年は全受診者の完全「禁煙」を達成し、また喫煙習慣のある新患の方も短期間のうちに「禁煙」を達成させ、再び「喫煙者ゼロ」を実現しました。

 

「水氣道®」は、三年に及ぶコロナ禍にあっても、一カ月の已むを得ぬ活動停止を除き、安全に継続的に活動を続け、全般的な健康増進に成功することができました。危機に挫けることなく安定的に生涯継続可能な「水氣道®」の強みを再認識していただけたものと認識しております。

 

また、身近な大切な方で主治医をお持ちでない方、健康管理に自信がもてないという方がいらっしゃるようでしたら、どうぞご紹介ください。

 

なお外国人のお知り合いの方のために英文とフランス文での簡単なメッセージも準備し、併記致しました。

 

加えて、薬剤に頼らない「禁煙」や「水氣道®」についても、是非、ご紹介ください。そのようにして、自分自身だけでなく、大切な人々と一緒に健康管理を続けていくことで質の高い健康管理に通じることを共感できれば幸いです。

 

新しい年が皆様にとって良い出発となりますように。

 

どうぞよいお年をお迎えください。

 

令和六年元旦

 

杉並国際クリニック

 

院長 医学博士(東京大学) 飯嶋正広 他スタッフ一同より

 

・・・・・・・・・・・・

 

Dear Valued Patients,

 

Happy New Year!

 

As we embark on this new year, we want to express our sincere gratitude for your continued trust and support in choosing our clinic for your healthcare needs.

 

May the coming year bring you joy, good health, and prosperity. We are committed to ensuring that your health remains our top priority, and we look forward to serving you with the highest standards of care in the year ahead.

 

At our clinic, we take pride in offering healthcare services in English to cater to the diverse needs of our patients. Your well-being is of utmost importance to us, and we are here to address any health concerns or questions you may have.

 

If you have any specific health goals or if there's anything you'd like to discuss, please feel free to reach out to us. We are here to assist you on your journey to better health.

 

Wishing you and your loved ones a wonderful and healthy New Year. Thank you for choosing [Suginami International Clinic] as your healthcare partner.

 

Best Regards,

Suginami International Clinic

Dr.M.Iijima,Ph.D.,M.D.,MHS

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

Chers patients précieux,

 

Bonne année ! Alors que nous entamons cette nouvelle année, nous tenons à exprimer notre sincère gratitude pour votre confiance continue et votre soutien en choisissant notre clinique pour vos besoins de santé.

 

Que la nouvelle année vous apporte joie, bonne santé et prospérité. Nous sommes engagés à garantir que votre santé reste notre priorité absolue, et nous avons hâte de vous servir avec les normes de soins les plus élevées au cours de l'année à venir.

 

Dans notre clinique, nous sommes fiers d'offrir des services de santé en anglais pour répondre aux besoins diversifiés de nos patients. Votre bien-être nous tient à cœur, et nous sommes là pour répondre à toutes vos préoccupations de santé ou questions.

 

Si vous avez des objectifs de santé spécifiques ou si vous souhaitez discuter de quelque chose en particulier, n'hésitez pas à nous contacter. Nous sommes là pour vous aider dans votre parcours vers une meilleure santé.

 

Nous vous souhaitons, ainsi qu'à vos proches, une nouvelle année merveilleuse et en bonne santé. Merci de choisir [Suginami International Clinic] comme partenaire de votre santé.

 

 

Cordialement,

 

Suginami International Clinic

 

Dr.M.Iijima,Ph.D.,M.D.,MHS

 

 

杉並区で帯状疱疹予防接種の助成が開始されました。

 

満50歳以上の杉並区民が対象となります。

 

料金は下記となります。

 

 

乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)

料金: 1回 税込 8,800円

(うち 5,000円助成)

 

予約が必要です。

接種をご希望の方は、問い合わせ下さい。

 

メールで問い合わせ