今回は「番外編 その8」、「「物」による助け合い」のつづきです。
エピソード3
これは15年ほど前のことです。
登山中に友人の靴底がはがれてしまったことがありました。
原因は、靴底のゴムと接着の劣化によるものでした。
これでは満足に歩行ができず、かなりのストレスになり、また危険でもあります。
皆にとってこれは想定外でした。
しかし、今考えてみれば、準備の段階で調べておくべきことだったと思います。
私は「何かの時に」と、いつも少量のガムテープを持参していました。
そのため、友人の靴に応急処置を施すことができました。
皆、ガムテープを持参していた私に感心していました。
何かあった時を想定して、入念に準備をしておくこと!
そうすれば、実際にトラブルが起きた時にも冷静に対応できます。
また「他人のため」に対応する、人助けの余裕も持つことができます。
そういった余裕を持っていると、何かの時に力を発揮できます。
また、周囲から信頼されることにもつながるのではないか思います。
そして、こちらが困った時には、周囲が進んで助けの手を差しのべてくれるようにも思います。
(次回へ続く)
ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)
主任 臨床心理士 宮仕 聖子