今回は自律神経と呼吸の関係について見ていきましょう。
自律神経の働きの表を見ながら読んでください。
以前、自律神経のはたらきで「自律神経の要素は無意識にコントロールされているが、
意識的にコントロールできる要素もある」と書きました。
それは何でしょうか?
答えは「呼吸数」と「呼吸の深さ」になります。
緊張すると教えられたわけでもないのに、深呼吸しますよね。
それは深く大きく呼吸することにより、
自動的に呼吸数が減り、副交感神経が働きやすくなるのです。
これを意識的に訓練して、十分に利用することができるようになれば、
深呼吸によるリラクゼーションを導くことができるようになります
交感神経を過剰に働かせている現在、ヨガ、瞑想等の言葉が世間を賑わせています。
そのどれもが、深く大きく呼吸をすることを重要視しています。
皆、本能的に「副交感神経を働かせないとまずいな」と感じているのかもしれません。
ちなみに<水氣道>は水圧によって、無意識に呼吸が深くなり
過剰な交感神経の働きを、自然に抑えることができるのでおすすめします。
次回、私は幸か不幸か疲労度分類の「反復性過労」から
「疲労困憊」まで体験しましたので、
そのことを書きたいと思います。
高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭