今回は臨床で使っているツボ「⑨ 中脘(ちゅうかん)」を見ていきましょう。

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お臍から指5本分(母指から小指)うえにあります。

 

 

 

胃の働きを高め体の調子を良くしていきます。

 

 

 

胃の重たいのが取れ身体が軽くなります。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

114回日本内科学会総会に参加して(その1)

 

会期は4月14日(金)~16日(日)、会場は有楽町の東京国際フォーラム、

 

テーマは<超世代の内科学-GeneralityとSpecialtyの先へ->

 

 

内科学会は毎年、この時期の週末に開催されます。

 

休診にせずに参加できるので、とてもありがたいです。

 

有楽町だと、診療の合間の時間を活用することもできます。

 

 

ここで、最近のトピックスについては、《日々の臨床》のコラムで毎日扱っていますので、

 

今回は、難しい専門的なお話をするかわりに、サブタイトルに関する話題を提供させていただきましょう。

 

 

サブタイトルのGenerality(一般性)というのは、内科は医療の中心であり、基本であるので、

 

幅広い疾患に対応できる総合医であるべきという側面であると理解していただければよろしいかと思います。

 

 

これに対してSpecialty(専門性)というのは、

 

広範な医療の全体性の中で内科医としての専門的な中核を尊重する側面です。

 

 

現代社会において医師あるいは内科医という職業は、実に通りの良くない肩書です。

 

なぜならば、書面の職業欄に記載するのであればいざ知らず、

 

日常のコミュニケーションにおいて職業を尋ねられた際に

 

<医師です>というのは、いささか舌足らずの感があります。

 

 

そのあたりは弁護士や公認会計士などの職業とは大いに違うところです。

 

相手の職業が弁護士であることを知って、

 

<御専門は何ですか>と尋ねる方は、まだ少ないと思います。

 

ですから弁護士という職業は社会的に確立したSpecialtyであると思います。

 

 

これに対して医師は、残念ながらそうではありません。その現実を、次回ご紹介いたします。

 

今回は臨床で使っているツボ「⑧ 足三里(あしさんり)」を見ていきましょう。

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膝の皿の下そ外側のくぼみから指4本分にあります。

 

 

 

このツボは胃の調子を整えることによる体力増強、病気予防、

 

 

 

また足の疲れ、むくみ等に効果があります。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

 

漢方専門医資格を更新いたしました。

 

漢方専門医 認定証

(一般社団法人日本東洋医学会)

漢方専門医 

 

漢方専門医の資格の意義や漢方専門医の診療スタイルについて、関連資料を引用します。

 

 

日本東洋医学会からのお知らせ

社団法人 日本東洋医学会は、平成 17年8 月9 日付で、

厚生労働省から「専門医資格認定団体」として認められました。

このことにより、本学会の認定する

漢方専門医」資格について広く社会一般に広告することが可能となりましたので、

お知らせいたします。

 

この広告が出来るのは一定の基準で資格更新手続きを完了した漢方専門医です。

なお、本学会が認可されたことは、

下記厚生労働省のホームページに公表されておりますのでご参照下さい。

 

医療に関する広告が可能となった医師等の専門性に関する資格名等について

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/08/h0809-4.html

日本東洋医学会専門医制度委員会よりのパブリック・コメント(平成25年10月31日) 

日本東洋医学会専門医制度委員会はこれまで専門医を認定するに当たり、

日本専門医制評価・認定機 構(以下機構)の基準に本学会が必要とするところを加味し適正に運用してきました。

 

具体的には、基本領域の資格を取得し、学会指定研修施設における3年間以上の漢方臨床研修を終えた専攻医に対して、

症例審査(一次試験)、筆記および面接試験(二次試験)を課し、

さらに5年毎の更新も他学会では例を見ない症例報告の提出まで義務化しています。

 

漢方専門医像

 

〇西洋医学的な専門医資格を取得した上で、

⇒高円寺南診療所院長は 日本内科学会認定医です。

 

〇さらに漢方医学を充分に修得し、漢方独特の診察を行って、

 

〇患者の皆様一人一人の症状や体質に適した漢方医療を提供することができる医師です。

 

以下は、日本東洋医学会HPよりの写しです。

 

現在、漢方薬は保険診療での使用が認められており、多くの医師が漢方薬を処方しています。

 

しかし、漢方薬を処方する医師が必ずしも漢方専門医というわけではありません

 

そこで漢方専門医とはどんな医師なのかを紹介します。

 

漢方専門医とは、西洋医学を十分に習得し

内科、外科をはじめ小児科、産婦人科、整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻科、精神科など

西洋医学の専門分野を持った上で、漢方医学についても修得した医師です。

 

漢方では、同じ症状、例えそれが西洋医学では同じ病気でも、

一人一人の状態によって用いる薬が異なります。

 

そのため漢方専門医は、みなさん一人一人の身体を漢方医学的に診察し、

みなさんの症状や体質に合った漢方薬を処方するとともに、

体調を整えるために必要な養生法についても指導します。

 

漢方専門医の診察風景を簡単に紹介してみましょう。

 

まずは「望診(ぼうしん)」という診察です。

 

あなたの全身をみて、顔色や姿、立ち居振る舞い、皮膚の状態などをみます。

 

その後「問診(もんしん)」に移り、症状はもちろんのこと、必ずあなたの体質について聞きます。

 

例えば、暑がりか、寒がりか、疲れやすいか、汗をよくかくか、便の状態はどうか、

 

イライラしたり落ち込んだりするかなど、多岐にわたります。

 

その際、声の調子や話し方にも関心を払う

聞診(ぶんしん)」という技術も用います。そして漢方独特の診察をします。

 

まず「舌診(ぜっしん)」で、舌の色や形、苔などをみ、

 

次に「脈診(みゃくしん)」で、両腕の脈をみて、

 

さらに「腹診(ふくしん)」でお腹を丁寧に診察します。

 

こうした漢方医学独特の診察を行って、

 

みなさん一人一人の今の状態にどの漢方薬が最も適切かを見極めます。

 

こうして、あらゆる具合の悪さや病気で悩み苦しむ方々に、

 

現代医学とは異なる方法で、

 

症状の改善もしくは治癒を目指す最適な漢方治療を提供します。

 

これが日本東洋医学会の漢方専門医です。

 

専門医認定制度の現状

 

【更新年限】5年毎に更新

 

⇒高円寺南診療所院長は1997年に専門医資格を取得し、

 その後、5年ごとの更新審査を受けてきました。今回は4回目の資格更新です。

 

【専門医数】2,148名

今回は臨床で使っているツボ「 ⑦ 三陰交(さんいんこう)」を見ていきましょう。

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内踝から指4本(人差し指から小指)上の骨の際にあります。

 

 

 

このツボは、むくみや冷え症、更年期障害等の婦人科疾患に効果があります。

 

 

 

これらの症状に悩んでいる方は指圧やお灸、ドライヤーで温めることをしてみてください。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

先月は、14日から26日までの間、ベルリン(ドイツ)学会出張および

 

ウィーン(オーストリア)研修旅行のため休診とし、ご迷惑をお掛けいたしました。

 

 

27日(月)昼頃定刻に羽田に到着でき、幸い体調も良かったため、

 

3:00PMからの水氣道(杉十温水プール)および定刻の5:00PMからの通常診療を臨時に行いました。

 

 

まったく、時差ボケの影響が無く、心身共に好調です。

 

 

実は、昨年9月のフランス出張後、6週間に及ぶ時差ボケの影響で苦しみました。

 

フランス出張期間は、オペラ観劇など夜間の活動は控えていたにもかかわらずです。

 

今回は自ら考案した対時差ボケ戦略を考案し、ほぼ毎晩オペラ劇場通いをしながら、

 

時差ボケに陥らないで済む方法の有効性を実験しましたが、期待以上の効果を得ることができました。

 

 

そのコツについてお伝えしましょう。

 

1)時差を正確に認識する(東京⇔ベルリン・ウィーン:8時間)

 

2)東京時間の腕時計をもつ

 

3)現地の朝食開始時刻6:00AMが、東京時間の2:00PMであることを意識して、

朝食をなるべく早い時間にしっかり摂取する。

 

4)現地での昼食1:00PMが、東京時間の9:00PMであることを意識して、

昼食も、なるべく早い時間に、しっかりと摂取する。

(東京で9:00PMに夕食を過剰摂取するのは好ましくないが、現地では活動時間帯であるため)

 

5)東京での起床時刻5:30AMは、現地では10:30PMであるため、

本来であればこの時間まで数時間仮眠を取ればよいが、

オペラ観劇があるため、11:30PMに就寝し、覚醒したら二度寝しない。

 

現地時間で3:00AM(東京時間で11:00AM)には目が覚めるので、

夜明けまでデスクワークして朝食を待つ。

 

6)東京での水氣道の活動時間帯にあわせて、現地でも水氣道を実行する。

ミストサウナ・シャワー・⒙℃プール歩行(基本5航法)

 

 

月曜日3:00PM(東京)⇒7:00AM(ウィーン)

 

水曜日9:00AM(東京)⇒1:00AM(ウィーン)

 

ウィーン起床時3:00AMにホテルの自室でシャワー浴

 

土曜日4:00PM(東京)⇒8:00AM(ウィーン)

 

ミストサウナ・シャワー・⒙℃プール歩行(基本5航法)

 

 

結果:現地でフル活動して、しかも帰国後1週間を経てもすこぶる好調です。

 

 

 

ちなみに、帰国後も多忙で、日本心療内科学会に、ただちに報告書を提出しました。

 

4月4日付けで、学会事務局から以下の通知を受けましたので、ご報告いたします。

 

高円寺南診療所

飯嶋正広先生

 

平素より大変お世話になっております。

 

お忙しい中、ドイツ心身医学会参加報告書ならびに

 

参加証お送りいただきありがとうございました。

 

来週には、ご指定の口座に学会からの交通費補助金

 

5万円お振込の予定でございます。

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

♪~~~~~~~~~~~~♪~~~~~~~~~~♪

 

特定非営利活動法人 日本心療内科学会 事務局 桜井 美保

 

 

欧州までの旅費は5万円では、到底賄えませんが、公的な学術団体から、

 

私の学術活動が正式に評価されたことは意義深いものであり、

 

ありがたく受け取らせていただくことにしました。

今回は臨床で使っているツボの第6弾「⑥ 承筋(しょうきん)」を見ていきましょう。

 

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(クリックしてご覧ください)

 

 

図の⑥のツボです。

 

 

 

膝の裏から5寸ほど下にあります。

 

 

 

こむら返りによく効くつぼとして有名です。

 

 

 

腰の痛みやコリ、足のだるさにもよく使われます。

 

 

 

立位や座位の姿勢が悪いとこのツボを中心に圧痛がでます。

 

 

 

したがってこの部位の圧痛をやわらげると姿勢が整いやすくなるので常用しています。

 

 

 

次回は、臨床で使っているツボをもう少し見ていきたいと思います。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

今回は臨床で使っているツボの第5弾「⑤ 仙腸(せんちょう)」を見ていきましょう。

 

 

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(クリックしてご覧ください)

 

 

 

図の⑤のツボです。

 

 

 

仙腸関節の部位にあります。

 

 

 

このツボは、経絡上にない奇穴という種類のツボになります。

 

 

 

下腹部の血流が良くなると言われ、生理痛等の婦人科系の疾患によく効くので常用しています。

 

 

 

又、腰痛患者が圧痛を訴える部位でもあり、腰痛にもよく使われます。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

一般社団法人 日本心身医学会 心身医療専門医について

 

 

誤解され続けている心療内科!心療内科はプチ精神科ではありません!!

 

前回紹介した日本心療内科学会の母体(親学会)は、日本心身医学会です。

 

 

この日本心身医学会のHPには、<心身医学とは心と身体を切り離さずに考えることで、

 

QOLを重視した総合的な医療を目指します。>とあります。

 

 

しかし、医療情報をもたない一般の患者さんが、

 

この通りに実践している心療内科標榜医に遭遇できる確率は、1~5%程度でしょう。

 

 

この推定根拠を示します。

 

 

日本心身医学会 心身医療専門医は、全国で581名が認定(平成26年8月1日現在)されています。

 

120名のみの心療内科専門医の数よりは多いですが、

 

公益社団法人日本精神神経医学会の精神科専門医は10973名(平成28年10月)には遥か及びません。

 

120 / 10973 = 0.0109 精神科専門医100人に対して心療内科専門医は、たった1

 

581 / 10973 =0.0529 精神科専門医100人に対して心身医療専門医は、たった5

 

 

心療内科専門医や心身医療専門医の専門性が一般の患者さんに浸透しづらい理由の一つは、

 

圧倒的な数の精神科専門医の多くが心療内科を標榜しているからだといえると思います。

 

 

もう一つの理由は、心身医学の生い立ちにある様な気がします。

 

心身医学(psychosomatic)という言葉は、

 

1818年、ドイツ人精神科医ハインロートの睡眠障害の論文で初めて登場しました。

 

20世紀になるとフロイトらの研究や啓蒙活動により、現在の心身医学の基盤が築かれます。

 

その後、精神分析行動心理学脳科学が進化し、

 

心身相関のメカニズムが次々と解明され、心身医学は大きな発展を遂げました。

 

内科医の私が昨年より、毎年ドイツやオーストリア(ウィーン)に向かうことにしたのは、

 

私自身が、ドイツ心身医学会と日本心療内科学会との姉妹関係締結に関与した責任があり、

 

ドイツ心身医学会総会で毎年プレゼンし、またウィーンでの医学研修に参加することにしたからです。

今回は臨床で使っているツボの第4弾の続き「④’志室(ししつ)」を見ていきましょう。

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(クリックしてご覧ください)

 

 

 

図の④の外側のツボです。

 

 

 

腎兪の外方2寸(親指2本分)。脊中から4寸(親指4本分)の部位にあります。

 

 

 

疲労、倦怠感、記憶力減退、冷え症、腰痛、子宮内膜炎、インポテンツ、排尿障害等に効果があります。

 

 

 

私の印象では、アトピー性皮膚炎の患者は特にこの部位が固くなっています。

 

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭