今年の日本リウマチ学会総会・学術集会は、これまでの中で、もっとも大きな収穫がありました。それは、学術集会に先立つアニュアルレクチャーコースで最新の専門知識がアップデートできたこと、関節エコーライブ&ハンズオンセミナーといって、超音波検査の専門実習(参加者限定)で実践的なスキルアップができたこと、それに加えてMeet the Expertといって、特殊領域のエクスパートのレクチャーに続き、その講師を囲んで臨床に即した質疑応答(参加者限定)に参加でき、日常診療における専門的な課題の克服に大いに役立つ経験ができたからです。

 

そこで今月の木曜日のシリーズは4月14日(日)に開催された日本リウマチ学会総会2019アニュアルコースレクチャーの内容を、講義録のメモ〔講義録メモ〕をもとに要点を少しでもわかりやすく<まとめ>皆様にご紹介することにいたします。

 

アニュアルコースレクチャーは、2006年より、日本リウマチ学会の学術集会に併せて開催されています。リウマチ学会の中央教育研修会の中心となる7つの講演で、丸一日をかけて1年分のリウマチ医学の最新情報を得ようとするものです。

 

昔から難病とされてきた関節リウマチではありましたが、日進月歩の医学の発展により、関節リウマチの疾患活動性のコントロールも充分に可能な状況となりつつあります。そして、寛解状態を目指すことが現実的な治療ゴールになってきました。

 

とりわけ、関節リウマチの薬物療法の進歩は大学病院のみならずリウマチ専門医が勤務する地域のクリニックで高度な対応ができる時代になってきました。

しかし、そこで重要なことは、やはり、早期に診断し、速やかに治療を行うことです。

 

医師免許や博士号などの学位とは異なり、専門医のタイトルは、常にアップデートな情報に触れ、新しい知識を取得しておくことが必須の条件になっています。また、社会環境の変化も重要です。なぜなら、社会が医療に求める内容は、日々めまぐるしく変わって、より高度で有益で安全なものが求められていくからです。それについても、絶えずアップデートされた知識や技術が求められていることを実感しています。

 

 

〔講義録メモ〕 

<日本リウマチ学会総会2019アニュアルコースレクチャーのリポート④>

4月14日(日)

13:10~14:10am

ACL5:リウマチ性疾患におけるリハビリテーション治療

演者:酒井良忠(神戸大学リハビリテーション機能回復学)

 

 

<2015年リウマチ白書>

リウマチ患者の70.3%がリハビリテーション治療を受けていない。

 

患者も医師もリハビリテーションの導入方法を見失っている。

 

その理由は、介護保険へシフトさせる医療政策のため、外来でのリハビリテーションの保険医療が極端な不採算部門と化してしまったことによる影響が大きい。

 

外来診療が中心となる関節リウマチ患者においては、とくに外来リハビリテーションを受けることが困難になってしまった。このように、極めて厳しい環境となってしまったが、関節リウマチ患者にとってトータルマネージメントを行う上でとても重要であることには変わりがない。

 

 

<関節リウマチのリハビリテーション治療>

治療効果のエビデンス:

多数の研究があり、評価のエビデンスレベルは高い。

 

痛みについて、患者教育、関節保護指導、レーザー治療、パラフィン浴以外の温熱療法は効果なし。

運動療法、コンディショニングは効果あり⇔水氣道®は鎮痛効果あり。

 

機能改善について、患者教育は短期的機能改善がみられる。

長期的機能改善は不明確⇔水氣道®では機能改善の長期的効果が観察されている。

関節保護指導には高い保護効果あり

運動療法は効果あり

作業療法では、3か月の自宅での手指の動作訓練は、手指機能を向上する.

 

 

関節破壊・変形について

運動療法は関節破壊の進行には影響しない

理学療法(運動療法と物理療法)

作業療法

嚥下障害

装具治療

 

基本は有酸素運動療法や筋力訓練が推奨⇔水氣道®は有酸素運動かつ筋力訓練

 

筋力訓練と有酸素運動(持久力運動)の複合運動コンビネーションで週2回80分行えば、疼痛改善、一般健康状態改善、筋力・久力増加、体重・体脂肪減少がみられる。

 

2週間に3回程度の低頻度のトレーニングでも、筋力、歩行速度、最大酸素摂取量の改善を期待できる。

 

最近では、コンディショニングエクササイズが注目させる。

これは、筋力訓練、有酸素運動、プライオメトリクス、

柔軟、実生活動作をベースとした複合的なメニューである。

 

システマチックレビューが一つある

健康状態(AIMS-2)、痛みの改善に有効である。

 

 

<まとめ>

多くを解説する必要がないくらい、具体的で有益な情報が集まっています。

 

ただし、残念なことは、現在の日本の保険医療システムのもとで、これらの研究の成果を活用することが事実上不可能であるということです。これらの最新の医学的知見に適合し、かつリウマチ専門医自らが参加して20年の実績を積み重ねてきたリハビリテーションメソッドは、水氣道®をおいて他にないということを自負しております。水氣道®にどれだけの意義と価値があるのかについては、継続的に参加されている会員に直接お尋ねいただくのが何よりだと思います。

今年の日本リウマチ学会総会・学術集会は、これまでの中で、もっとも大きな収穫がありました。それは、学術集会に先立つアニュアルレクチャーコースで最新の専門知識がアップデートできたこと、関節エコーライブ&ハンズオンセミナーといって、超音波検査の専門実習(参加者限定)で実践的なスキルアップができたこと、それに加えてMeet the Expertといって、特殊領域のエクスパートのレクチャーに続き、その講師を囲んで臨床に即した質疑応答(参加者限定)に参加でき、日常診療における専門的な課題の克服に大いに役立つ経験ができたからです。

 

そこで今月の木曜日のシリーズは4月14日(日)に開催された日本リウマチ学会総会2019アニュアルコースレクチャーの内容を、講義録のメモ〔講義録メモ〕をもとに要点を少しでもわかりやすく<まとめ>皆様にご紹介することにいたします。

 

 

アニュアルコースレクチャーは、2006年より、日本リウマチ学会の学術集会に併せて開催されています。リウマチ学会の中央教育研修会の中心となる7つの講演で、丸一日をかけて1年分のリウマチ医学の最新情報を得ようとするものです。

 

昔から難病とされてきた関節リウマチではありましたが、日進月歩の医学の発展により、関節リウマチの疾患活動性のコントロールも充分に可能な状況となりつつあります。そして、寛解状態を目指すことが現実的な治療ゴールになってきました。

 

とりわけ、関節リウマチの薬物療法の進歩は大学病院のみならずリウマチ専門医が勤務する地域のクリニックで高度な対応ができる時代になってきました。

 

しかし、そこで重要なことは、やはり、早期に診断し、速やかに治療を行うことです。

 

医師免許や博士号などの学位とは異なり、専門医のタイトルは、常にアップデートな情報に触れ、新しい知識を取得しておくことが必須の条件になっています。また、社会環境の変化も重要です。なぜなら、社会が医療に求める内容は、日々めまぐるしく変わって、より高度で有益で安全なものが求められていくからです。それについても、絶えずアップデートされた知識や技術が求められていることを実感しています。

 

 

〔講義録メモ〕

 <日本リウマチ学会総会2019アニュアルコースレクチャーのリポート③>

4月14日(日)

11:55~12:45am

 

ACL4:最近の副作用発現状況を踏まえたMTXの適正使用

演者:鈴木康夫(東海大学リウマチ内科学)

 

最近の関節リウマチ治療では、メトトレキサートをアンカードラッグとして高容量まで使用し、効果不十分であれば積極的に分子標的薬を併用することで、治療成績は画期的に向上した。しかし、最近の副作用に動向やリウマチ患者の高齢化などの背景から、今後は長期寛解維持後の免疫抑制の緩和が必要です。

 

メトトレキサートは単剤あるいは従来型合成抗リウマチ薬、生物学的製剤やJAK阻害薬との併用で、80%以上の関節リウマチ患者に投与されています。

 

メトトレキサートを週8㎎から週8㎎を超えて増量した場合、寛解症例の比率は約3倍増加し、特にメトトレキサート開始1年未満の症例では、その傾向が顕著でした。なお、2016年に改訂されたメトトレキサート診療ガイドラインでは増量の目標は週10~12㎎とする一方、増量のタイミングも迅速増量について言及し、より積極的な使用法を推奨されています。

 

 

メトトレキサートとの関連が否定できない死亡例の内訳:

感染症25.1%、骨髄障害24.0%、新生物(リンパ増殖性疾患:LPD)21.7%、間質性肺障害17.7%など

 

70歳以上が75%を占め、2年以上の服用例が約半数、メトトレキサート週10㎎以上の症例が35%でした。

 

感染症関連死に関して、死亡例を含む重篤な感染症の60%以上が生物学的製剤やJAK阻害薬の併用例、メトトレキサート週10㎎以上内服が36.7%でした。

 

重症感染症では、肺炎やニューモシスティス肺炎など急性感染症をはじめ、結核、真菌感染症、帯状疱疹・ヘルペス感染症、非結核性抗酸菌症などの慢性の日和見感染症も増加傾向にあります。

 

新生物(LPD)関連死では、70歳以上が53.8%、メトトレキサート週10㎎以上の症例は15.3%と少ないのに対して、2年以上服用例は54.4%(LPDとしての集計例中ではの88.0%)と多数に上りました。DLBCLが最多、次いでホジキンリンパ腫。

 

免疫不全との関連があるものでは100%

 

DLBCLでは自然退縮例もあり比較的良好であるが、ホジキンリンパ腫は退縮率が低く予後は不良。

 

イクティマブが未承認であるのが我が国の問題。

 

 

 

<まとめ>

当クリニックのリウマチ診療の特徴は、これまで、ほとんど生物学的製剤を行っていないということです。

 

その第一の理由は、関節リウマチを比較的早期に診断できていることです。メトトレキサート(リューマトレックス®)を単剤で使用しているか、あるいは従来型合成抗リウマチ薬を併用することによって良好なコントロールが得られているのは、何よりも早期発見と早期治療に負うところが大きいです。

 

第二の理由は、大学病院等のリウマチ専門外来で適切な治療を経験されて安定期を見換えてから当科を紹介されて来院され方の比率が多いからです。そうした患者さんの中で気になるのは、合併しやすい骨粗鬆症の治療や予防が放置されていることが多いことです。そのままでは将来、要介護状態に至ってしまうので、当科では、長期的展望に立って丁寧に、計画的なケアにて対応しています。

 

メトトレキサート(リューマトレックス®)を単剤で使用といっても、骨髄抑制の予防のため、当然ながら葉酸(ビタミンB群の一種)を用いる他、カルシウムなどのミネラル、ビタミンCやDなどのビタミン類、漢方薬を組み合わせることが有用であると考えています。その理由は最少量のメトトレキサート(リューマトレックス®)で、最大限の治療効果を挙げるための工夫をしているからだと思います。

 

第三の理由は、関節リウマチは先天的遺伝的な生まれつきの体質による要因よりも、後天的な生活習慣や環境因子に大きな影響を受ける病気であることを、患者さんにしっかりと伝えているからです。身体的ばかりでなく精神的なストレッサーも自律神経やホルモンや免疫の働きを損なうことはよく知られています。ですから、薬ばかりで直そうというのではなく、生活リズムをはじめとする習慣の改善の他、水氣道®など関節リウマチの患者さんに過剰な負担のかからないエクササイズ、聖楽院でのボイストレーニングなど、楽しく継続できる方法を導入していることも少なからず貢献できているものと自負しております。

今年の日本リウマチ学会総会・学術集会は、これまでの中で、もっとも大きな収穫がありました。それは、学術集会に先立つアニュアルレクチャーコースで最新の専門知識がアップデートできたこと、関節エコーライブ&ハンズオンセミナーといって、超音波検査の専門実習(参加者限定)で実践的なスキルアップができたこと、それに加えてMeet the Expertといって、特殊領域のエクスパートのレクチャーに続き、その講師を囲んで臨床に即した質疑応答(参加者限定)に参加でき、日常診療における専門的な課題の克服に大いに役立つ経験ができたからです。

 

 

そこで今月の木曜日のシリーズは4月14日(日)に開催された日本リウマチ学会総会2019アニュアルコースレクチャーの内容を、講義録のメモ〔講義録メモ〕をもとに要点を少しでもわかりやすく<まとめ>皆様にご紹介することにいたします。

 

 

アニュアルコースレクチャーは、2006年より、日本リウマチ学会の学術集会に併せて開催されています。リウマチ学会の中央教育研修会の中心となる7つの講演で、丸一日をかけて1年分のリウマチ医学の最新情報を得ようとするものです。

 

昔から難病とされてきた関節リウマチではありましたが、日進月歩の医学の発展により、関節リウマチの疾患活動性のコントロールも充分に可能な状況となりつつあります。そして、寛解状態を目指すことが現実的な治療ゴールになってきました。

 

とりわけ、関節リウマチの薬物療法の進歩は大学病院のみならずリウマチ専門医が勤務する地域のクリニックで高度な対応ができる時代になってきました。

しかし、そこで重要なことは、やはり、早期に診断し、速やかに治療を行うことです。

 

医師免許や博士号などの学位とは異なり、専門医のタイトルは、常にアップデートな情報に触れ、新しい知識を取得しておくことが必須の条件になっています。また、社会環境の変化も重要です。なぜなら、社会が医療に求める内容は、日々めまぐるしく変わって、より高度で有益で安全なものが求められていくからです。それについても、絶えずアップデートされた知識や技術が求められていることを実感しています。

 

 

〔講義録メモ〕

<日本リウマチ学会総会2019アニュアルコースレクチャーのリポート②>

 

4月14日(日)

10:40~11:40am

 

ACL3:リウマチ・膠原病医に知って欲しい妊娠前、妊娠中、授乳期における産婦人科的知識と診療

    

演者:斎藤 滋 先生(富山大学産科婦人科)

 

リウマチや膠原病は女性に発病することが多い疾患である。

 

40歳以降になると妊娠しづらくなり、体外受精でも出生率は5%、流産率も50%を超えるようになる。

 

疾患の活動性が高い状態で妊娠すると、流産、死産、早産、妊娠高血圧症候群、子宮内退治発育不全等の合併症を引き起こすことになる。関節リウマチの女性の不妊率は31.5%と高率である。

 

リウマチは寛解に達したら妊娠可能であり、妊娠率も向上する。

 

妊娠時には禁忌となる薬剤から許容できる薬剤に切り替えることが必要

しかし、計画妊娠する前に薬剤変更を行うべきである。

 

メトトレキサートは女性でも男性でも妊娠計画の少なくとも3か月前には中止することが推奨される。なお精子形成期間は90日である。

しかし、薬剤添付書に妊娠時や授乳時に禁忌と記載されている薬剤がほとんどであるので問題となる。

そのなかでも、タクロリムス、アザチオプリン、シクロスポリンの妊娠中禁忌が、有益性投与に変更になった。授乳中の禁忌はメトトレキサートのみである。抗TNF抗体製剤は母乳保育を中止する必要がないことが記載されるようになった。

 

 

<まとめ>

少子化は日本社会の抱える大きな課題の一つですが、妊娠・出産に対する過剰な制限が、こうした社会現象に拍車をかけているのであれば、医療者の責めは決して小さくはありません。

 

高円寺南診療所時代の30年間に、リウマチの診療は劇的な大変革を遂げましたが、妊娠希望のリウマチ患者さんには、東京女子医大をはじめとする高度専門医療機関を紹介せざるを得ませんでした。

 

幸い、新たな情報と指針に基づいくことによって、妊娠可能な女性のリウマチ治療薬の選択と支援は、杉並国際クリニックにおいても充分に対応することができるようになってきたことは、とてもありがたいことだと感じております。

 

今年の日本リウマチ学会総会・学術集会は、これまでの中で、もっとも大きな収穫がありました。

それは、学術集会に先立つアニュアルレクチャーコースで最新の専門知識がアップデートできたこと、関節エコーライブ&ハンズオンセミナーといって、超音波検査の専門実習(参加者限定)で実践的なスキルアップができたこと、それに加えてMeet the Expertといって、特殊領域のエクスパートのレクチャーに続き、その講師を囲んで臨床に即した質疑応答(参加者限定)に参加でき、日常診療における専門的な課題の克服に大いに役立つ経験ができたからです。

 

そこで今月の木曜日のシリーズは4月14日(日)に開催された日本リウマチ学会総会2019アニュアルコースレクチャーの内容を、

講義録のメモ〔講義録メモ〕

をもとに要点を少しでもわかりやすく<まとめ>皆様にご紹介することにいたします。

 

 

アニュアルコースレクチャーは、2006年より、日本リウマチ学会の学術集会に併せて開催されています。リウマチ学会の中央教育研修会の中心となる7つの講演で、丸一日をかけて1年分のリウマチ医学の最新情報を得ようとするものです。

 

 

昔から難病とされてきた関節リウマチではありましたが、日進月歩の医学の発展により、関節リウマチの疾患活動性のコントロールも充分に可能な状況となりつつあります。そして、寛解状態を目指すことが現実的な治療ゴールになってきました。

 

とりわけ、関節リウマチの薬物療法の進歩は大学病院のみならずリウマチ専門医が勤務する地域のクリニックで高度な対応ができる時代になってきました。

 

しかし、そこで重要なことは、やはり、早期に診断し、速やかに治療を行うことです。

医師免許や博士号などの学位とは異なり、専門医のタイトルは、常にアップデートな情報に触れ、新しい知識を取得しておくことが必須の条件になっています。また、社会環境の変化も重要です。なぜなら、社会が医療に求める内容は、日々めまぐるしく変わって、より高度で有益で安全なものが求められていくからです。それについても、絶えずアップデートされた知識や技術が求められていることを実感しています。

 

 

 

<日本リウマチ学会総会2019アニュアルコースレクチャーのリポート①>

4月14日(日)9:35~10:35am

ACL2:

リウマチ性疾患の遺伝的背景と臨床応用

 

演者:

寺尾知可史 先生(理化学研究所生命医科学センター)

 

 

〔講義録メモ〕

リウマチ性疾患は複合性疾患である:遺伝要因と環境要因

関節リウマチの遺伝率は6割(日本人で推定58%)

ヒトゲノムプロジェクト完了⇒遺伝子多型地図完成⇒一塩基多型(SNP)関連ゲノム解析

影響の強い変異はヒト白血球型抗原(HLA)などに限られ、影響の弱い多型が非常に多く存在することが判明:一部は相互作用やエピスタシス効果を示すものがある。

疾患に関わる重要な分子ネットワークやパスウェイ、細胞が明かになってきた。

 

 

1  関節リウマチの遺伝率

 

Q

「母が関節リウマチなんですけど・・・私も関節リウマチになるのでしょうか?」

 

A

「関節リウマチ発症可能性は、普通の人とほとんど変わらないか、若干高くなる程度です。」

 

 

一塩基多型(SNP)の種類

SNPは数千万個ある

遺伝子変異がどのレベル(染色体、フラグメント、塩基)で長さの変化の有無・配列変化の有無をみる

染色体におけるSNPの組み合わせのことをハプロタイプという。

 

 

目の前の患者さんの遺伝子を調べるとすれば何を調べればよいか?

そこから何がわかるか?

 

関節リウマチの場合であれば、HLA-DRB1を調べると、もっとも多い情報を得ることができる(関節リウマチの50%の遺伝子要因を説明)

 

 

2  関節リウマチの疾患感受性の遺伝学

 <関節リウマチに成り易さの予測>

HLA(ヒト白血球抗原)領域:HLAは白血球の血液型である

HLA-DRB1はACPC(+)関節リウマチとACPC(-)関節リウマチで、関連性が大きく異なる

 

ACPC(-)関節リウマチに関連するHLA-DRB1アレルが存在し、RFの有無によって遺伝的に二群に分けられる。

CCP(-)関節リウマチはHLA(DRB1とB)で説明できる。

関節リウマチ関連遺伝子は100以上:PAD14,CCR6、AIRE

メタ解析による9つの関節リウマチの新規感受性遺伝子が同定された。

人類共通の遺伝因子(欧州人と日本人)が多数存在する。

 

 

3.関節リウマチの表現型の遺伝学

 合併症、治療反応性との関連性については良い結果がでていない

 関節所見・活動性・骨破壊

 遺伝性は45-58%の関節破壊を説明する

 

HLA-DRB1*0405はDAS28と独立して骨関節破壊に関連する

リウマチ因子の陽性と力価は関節リウマチ破壊の分布に関連する

抗体力価:リウマチ因子とCCP力価に関わる遺伝子は異なる

 

 

4.遺伝学が病態解明と治療開発とを結びつけることがある

遺伝子解析は疾患の原因を同定できる

遺伝率とは、遺伝要因が説明できる分散の割合を意味する

 

 

 

<まとめ>

医学の基礎研究の努力や結果のすべてが日常診療に直接役立つわけではありません。

 

しかし、研究を続けなければ医学は発展しないことは真理です。関節リウマチの基礎研究では、生まれながらの変異に着目することによって病気の原因を突き止め易くなってきました。そして、こうした研究によって、関節リウマチは、遺伝要因だけではなく環境要因が関与する複合性疾患であることが、よりわかってきました。

 

また、関節リウマチという同一の診断でも、それぞれ異なるタイプがあり、そのタイプを見極めることによって、より効果的で安全な治療戦略を組み立てることができるようになりつつあります。

 

それから日本人とはかけ離れているように思われがちなヨーロッパの人々と共通の遺伝因子が多数発見されたことは、医学の領域を超えて、とてもエクサイティングな発見です。

 

ですから、日本人を対象とする医学研究の成果は、欧州人にも役立ち、また欧州人を対象とする研究も日本人にとって貴重な情報になる、ということを意味します。

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

私は、昭和学院短期大学のヘルスケア栄養学科で、臨床栄養学を担当していたことがありますが、「臨床栄養学」の教科書を2冊出版して、改訂を重ねています。どうぞご参考になさってください。

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

 

________________________________________

 

Q13 

足がつるのはカルシウム不足や骨粗鬆症の危険信号?

 

私はよく足がつるのですが、カルシウム不足が原因でしょうか。

また、足がつるのは骨粗鬆症の注意信号ですか?

 

A

筋肉がつるのは、運動選手のように筋肉を使い過ぎたり、寝冷えや、筋肉の位置が変わってしまうのが主な原因で、まれにカルシウムやマグネシウム不足が関係する場合もあります。悪い夢をみて、うなされて過呼吸をすると血液がアルカリ性になり、一時的にイオン化カルシウムが減って筋肉がつる場合もあります。

 

カルシウム不足の状態が続くと骨粗鬆症の危険性も高くなります。ご心配でしたら検査を受けてみましょう。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

こむら返りになる原因は、はっきり解明されていません。しかし、誘因としては冷えやミネラル不足、筋肉の疲労、運動不足などが挙げられます。その他には、女性では妊娠中にもよく起こります。 寝ているときによく足がつる人で、膝の裏などの血管の凸凹が目立つ場合は、下肢静脈瘤の可能性も考えられ、足のむくみが関係していることもあります。

 

たしかにカルシウムやマグネシウム不足が関係する場合もありますが、まれです。むしろ水分やカリウム不足の影響が多いと思います。

 

特に水分は水氣道®の稽古中にも喪失するためか、しばしば稽古中に発生します。そこで、稽古前には水分補給に注意するように、折に触れて指導しています。稽古を継続して、体力が増すにつれて、足がつる頻度は減少し、いずれは起こらなくなります。

 

水を吸収するのにも時間か必要なので、 稽古の直前・直後だけでなく、朝起きた時からこまめに水分を補給する必要があります。それに加えてカリウム不足にならないようにします。生の果物や野菜に多く含まれている糖質やビタミンの補給もかねて朝食や稽古前の補食に100%の野菜ジュースを追加することもお勧めです。

 

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

HPで確認することができます

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

私は、昭和学院短期大学のヘルスケア栄養学科で、臨床栄養学を担当していたことがありますが、「臨床栄養学」の教科書を2冊出版して、改訂を重ねています。どうぞご参考になさってください。

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

 

________________________________________

 

Q12 

カルシウムの摂取量が少なかった時代よりも、現代人の骨が弱いのはなぜ?

 

A

昔の日本人は、カルシウムを1日に400mg以下しか摂取していなかったとききましたが、現代人よりも骨は強かったはずです。カルシウムだけを摂取しても骨は強くならないと思いますが、いかがでしょうか。

 

また、カルシウムを摂取する場合、日本人は「乳糖不耐性」の人が多いため、牛乳を飲むよりも、昔から食べてきた大豆製品や、小魚、海藻類をとる方が安全ではないでしょうか。

 

昔と現在の日本人の骨の強さは正確に比べられませんので、「現代人の方が骨が弱い」と断定はできませんが、確かに、子供の骨折が増えているなどの報告はあります。骨の強さや骨折の危険度は、運動で養われる筋力や平衡機能などが関係しているので、運動不足や、栄養過剰による肥満が骨を弱くする原因になっている可能性もあります。

 

なお、カルシウムの吸収率は、総カロリーやタンパク質の摂取量が関係しています。タンパク質をとりすぎると、尿の中にカルシウムを排出するため、高カロリー、高タンパクの食事でカルシウムを大量に摂取しても、昔の一般的な食生活ほど吸収率は高くないかもしれません。

 

牛乳はタンパク質や、大量に摂取するとカルシウムの排出を妨げるリンを含んでいるため、理想的なカルシウム補給源とは言えない部分もありますが、カルシウムを手軽に摂取できる食品であることは確かです。例えば、大豆製品や小魚、海藻などは、単位重量あたりのカルシウム量は多くても、一度に大量に食べられないため、カルシウムの総摂取量を上げるためには、牛乳を含めたバランスの良い食事が欠かせません。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

公益財団法人骨粗鬆症財団が、このような思い込みと決めつけの甚だしい素人の質問を律儀に受けて、ホームページで誠実に回答しよう姿勢に学ぶことは少なくありません。このような質問を投げかけてくる患者さんに、納得がいくような説明をすることは容易ではありません。

 

それでは、この質問者が、昔の人より<現代人の骨が弱い>と確信するに至ったのには、理由があって、その過程を想定してみることも、ときには必要かもしれません。

 

子供の骨折が増えている報告がありますが、骨折が増えている原因を骨が弱いからだと決めつけるのは早計だと思います。部活動をしている子供の方が、しない子供より骨折が多いという報告があるからです。子供は部活動をすると骨が弱くなるということではなく、単に骨折する機会が増えるからと考えることも可能でしょう。そのように考えると、骨粗鬆症財団の回答は質問者に寄り添ってはいますが、それがかえってアダとなって的外れのコメントになっている可能性があることを指摘しておくべきでしょう。

 

質問者は、また<昔の日本人は、カルシウムを1日に400mg以下しか摂取していなかったとききましたが、現代人よりも骨は強かったはずです。>と、更なる断言を重ねています。<昔の日本人は、カルシウムを1日に400mg以下しか摂取していなかった>という不確かな伝聞情報をもとに、無理やり<昔の日本人は、現代人よりも骨は強かったはずです。>という結論に結び付けているようです。これも素人の患者さんにありがちな論理の飛躍です。

 

まず、昔の日本人とはいつの時代の日本人のことでしょうか。いずれにしても、<昔の日本人は、カルシウムを1日に400mg以下しか摂取していなかった>という表現には、現代の日本人は昔の人より豊富にカルシウムを摂取しているという思い込みがあるようです。

 

しかし、現在に至っても日本人は慢性的なカルシウム不足だと言われています。実は現代の日本人のカルシウム摂取量も1日に400mg程度です。『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版』では1日700〜800㎎のカルシウムの摂取を勧めていますのでカルシウムはほとんどの世代で不足しています。 それから、摂取すべき栄養量は性別や年齢によっても変わりますが、身長や体重などの体格にもよります。

 

たとえば日本人の平均身長推移は過去60年で、男女とも10cm以上伸びています。その分だけより多くのカルシウムの摂取が必要となってきます。骨粗鬆症財団の回答は、こうした基礎データを検討せずに安易にコメントしているので、質問者の素朴な疑問に対して、余りにも無責任であるといわざるをえません。

 

質問者自身の論理から導かれた疑問である<カルシウムだけを摂取しても骨は強くならないと思いますが、いかがでしょうか。>という問いの意図は、骨の強化に対するカルシウム摂取の必要性に対する疑念であることを、まず読み解かなければならないはずですが、現代人は体格に見合ったカルシウムを慢性的に摂取できていない事実から示してさしあげることが親切というものではないでしょうか。その前提を踏まえたうえで、カルシウム以外の栄養摂取の必要性や運動などの重要性についてお答えすることが大切だと思います。

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

 

HPで確認することができます

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

私は、昭和学院短期大学のヘルスケア栄養学科で、臨床栄養学を担当していたことがありますが、「臨床栄養学」の教科書を2冊出版して、改訂を重ねています。どうぞご参考になさってください。

 

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

________________________

 

Q11

妊娠中の食生活について

 

いとこが妊娠しているのですが、つわりで気分が悪いため、食事が偏ってしまうようです。妊娠中は、子供にカルシウムが移行するので骨粗鬆症になりやすく、食生活で予防した方が良いときいたのですが、どんな食事を勧めれば良いのでしょうか

 

A

新生児の体内のカルシウム総量は約30gで、これは臍帯を通じて母体から胎児に移行したものです。

「日本人の食事摂取基準(2005年版)」では、妊娠・授乳中には700mg/日のカルシウム摂取が勧められています。20~39歳の女性のカルシウム摂取量は476mg/日しかありませんので、毎日の食事から十分な量のカルシウムを摂取する必要があります。食事からとれない場合は牛乳やバター・チーズなどの乳製品の利用を考えましょう。

 

ところで、「現在つわりが発現している」とのことですが、つわりは多くの妊婦(約 90%)が経験する症状で、おおよそ妊娠14~16週には消失し、その後少しずつ食欲が高まってきます。つわりの最中は食欲低下が生じることが多いため、無理をしないで、食べたいものを食べることが大切です。

 

妊娠期の栄養管理は、骨だけでなく、母胎や胎児の健康管理の面からもたいへん重要です。つわりの症状が軽減してきたら、体重管理などに注意を払いながら、不足しがちなカルシウムや鉄をはじめとする栄養素等の摂取に努めてください。

 

【つわりの際の健康管理のポイント】

1.起床時や空腹時には簡単に食べられる食品を用意しておく。

2.脂っこいものや刺激の強いものは避ける。

3.食欲がない場合には、酸味のあるもの、冷たいものを利用する。

4.水分の補給を行う。

5.便秘にならないように気をつける。野菜、果物、いも類、海草類など、繊維の多いものを食べるよう心がける。

6.食事の回数を多くして、一回の食事量は少な目にする。

7.周囲の人に、つわりは正常に妊娠が進行している証拠であることを理解してもらい、両親や夫の援助を受ける。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

この質問の相談者は、ご自分自身の相談ではなく、ご自分のいとこについての相談ということです。この相談者の年齢はともかく、妊娠中のいとこのかたは、生殖可能年齢であることになりますが、高齢出産なのでしょうか。

 

このように間接的な相談内容をQ&Aに掲載することは、あまり推奨すべきではないのではないかと思います。なるべく個別具体的でかつ、小児や障害のある方等でない限り、直接的な相談に応じることが臨床家の鉄則だと思います。

 

「妊娠中は、子供にカルシウムが移行するので骨粗鬆症になりやすく、食生活で予防した方が良いときいた」とのことですが、どなたから聞いたのでしょうか。このような一般的な質問であれば、アステラス製薬のHPのQ&Aがすっきりまとまっていますので紹介しておきます。

 

骨粗鬆症Q&A

妊娠すると骨粗鬆症になりやすいのでしょうか?

 

Answer

胎内の赤ちゃんの骨を作るのに必要なカルシウムを補うために、母親の骨からカルシウムが溶け出し、骨密度(骨量)が低くなることがあります。

 

妊娠中、赤ちゃんは胎盤をとおして母親の体から栄養をもらいます。赤ちゃんの骨が作られる時期になると、カルシウムなどの栄養がより多く必要になりますが、母親が食事からカルシウムを十分にとっていないと、母親の骨からカルシウムが溶け出してこれを補います。このような状態が続くと、母親の骨密度が減り続け、その結果、歯がもろくなったり、骨粗鬆症が起こることもあります。妊娠中はとくに、カルシウム不足にならないよう注意しましょう。

 

 つぎに、相談者が心配していることは、妊娠中のいとこが、「つわりで気分が悪いため、食事が偏ってしまう」ということのようです。相談者に対して責任をもって回答するためには、相談者からさらなる情報を収集することが欠かせません。つわり、妊婦にとって生理的な生体反応であることが多いのですが、妊娠悪阻(にんしんおそ)との鑑別が大切です。妊娠悪阻はつわりが重症化した状態なので、原因と発症時期はつわりと同じです。最初は軽いつわりから始まり、徐々に症状が悪化してきて妊娠悪阻の状態になっていきます。

 

妊娠悪阻の症状は、軽度の第1期から重症の第3期までの3段階にわけられます。

 

第1期(嘔吐期)

悪心(おしん)や嘔吐がひどく、食べられません。

悪心とは吐き気を感じたり、胸がムカムカしたりする症状です。

胃の中に食べ物がないのに嘔吐するため、胃液や血液を吐いてしまいます。

食べられない、もしくは食べても吐いてしまうため、体重減少が起こってきます。

水分さえも取れないと、身体が脱水状態になるため、「口の中が乾く」「だるくて仕方がない」「頭痛やめまいがする」といった症状が出ます。

脱水状態のため、尿量が減り、尿中タンパクが陽性になります。

人によっては、便秘になることがあるようです。

 

 

第2期(腎障害期)

第1期の症状が悪化し、尿検査でケトン体が陽性になり、代謝異常による中毒症状として血圧低下が起こります。

食べ物、飲み物さえも受け付けないため、ママの身体は飢餓状態になってきます。

飢餓状態になると、人間の身体は蓄えられている脂肪を分解して生命を維持しようとします。

ケトン体は脂肪を分解する過程で作られる物質です。

ケトン体が尿中に出てくることで、飢餓状態になっていると診断されます。

第2期になると、入院が必要になることがあります。

 

 

第3期(脳障害期)

幻覚、幻聴、意識障害などの脳神経症状があらわれます。

ここまで重症になると、母体、胎児ともに危険な状態です。

妊婦を継続することで母体の生命に危険がおよぶと医師が判断した場合は、人口妊娠中絶をしなければならないケースが出てきます。

妊娠悪阻は急に第3期の症状があらわれるのではなく、第1期から第2期、第3期へと症状が重症化していきます。

しかし、早い段階で病院を受診し、医師の治療を受ければ大事に至らなくてすむケースがほとんどです。

 

 

限られた情報の中で、相談者からの質問である「どんな食事を勧めれば良いのでしょうか」に答えるためには、少なくとも相談対象である妊婦の方の医学的プロフィールに加えて、つわりの重症度などを聴き取ったうえで、個別具体的になされるべきであると思われます。

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

私は、昭和学院短期大学のヘルスケア栄養学科で、臨床栄養学を担当していたことがありますが、「臨床栄養学」の教科書を2冊出版して、改訂を重ねています。どうぞご参考になさってください。

 

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

 

Q9

カルシウムと各栄養素の摂取比率と安全量について

 

骨粗鬆症治療のために、薬と食品で毎日カルシウムを約2,000mgとっていますが、吸収率を上げるためにはマグネシウムなどの栄養素も必要とききました。各栄養素の摂取比率と、安全な摂取量について教えてください。

 

栄養素等摂取量やバランスについては、以下をご参照ください。

 

 

「食事摂取基準」によるミネラルの1日あたりの上限量

上限量:

「ほとんどすべての」人々が、過剰摂取による健康障害を起こすことのない最大限の量

例)

カルシウム……2300mg(18-70歳)

 

鉄…………………40mg(15-49歳)

 

リン……………3500mg(18-70歳)

 

マグネシウム… 通常の食品以外からの摂取量の上限は350mg(成人)

 

 

ミネラルのバランス

例)

カルシウム/リン比………………0.5~2の範囲

 

カルシウム/マグネシウム比……2:1程度

 

カルシウム600mgに対してリンを1200mg以上摂取すると、カルシウムの腸管からの吸収阻害のリスクが増加します。

 

 

カルシウムの腸管からの吸収に関わる因子

 

 吸収促進因子:ビタミンD、乳糖、カゼインホスホペプチドなど

 

吸収阻害因子:リン、食塩、アルコール、カフェインの過剰摂取

 

 

[栄養素以外にも、喫煙、不動(運動不足)などを含みます]

骨粗鬆症の治療においては、充分な量のカルシウムやビタミンDの摂取は効果的に働くと考えられます。毎日の食事のエネルギー摂取量をはじめとして、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミン類が過不足なく適正量摂取できるように注意を払ってください。

 

ただし、カルシウムやマグネシウムの摂取のみで骨粗鬆症は治りません。医療機関で適切な治療を受けてください。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

栄養学、とりわけ臨床栄養学とは各栄養素の摂取量と栄養素間のバランスや相互作用の学問であるともいえます。栄養素のバランスとは摂取栄養素間の比率といってもよいでしょう。ただし、それらの摂取量の算定には連立方程式を解くようなややこしさを伴いますが、なるべく優しく解説してみましょう。

 

カルシウムと各栄養素の摂取比率

カルシウム/リン比:0.5~2、カルシウム/マグネシウム比:2:1程度

 

<薬と食品で毎日カルシウムを2,000mg>をとっているとすれば、

カルシウムとの関係でリン、マグネシウムの摂取量は、それぞれ

リン1,000~4,000mg、マグネシウム1,000mg程度ということに、一応はなります。

 

 

カルシウムと各栄養素の安全量について

カルシウム2300mg(18-70歳)、リン3500mg(18-70歳)、

マグネシウム350mg(成人、通常の食品以外からの摂取)

 

<薬と食品で毎日カルシウムを2,000mg>をとっている人が18ないし70歳だと仮定するならば、カルシウムの摂取量は安全量の範囲です。そこで、この人のリン摂取量をカルシウム/リン比0.5~2に基づき単純に算定するとリン摂取量は1,000~4,000mgになります。しかし、この人がリンを4000mg摂ってしまうと3500mgの安全量を超えてしまうことになります。安全量を考えると、この人のカルシウム/リン比は2000mg/3500mgすなわち、0.571であることから、カルシウム/リン比は0.5~2でなく、0.58~2に修正されなければならないことになります。

 

世間では、商業主義に煽られて、サプリメントブームですが、各栄養素を必要以上摂取していればよい、というわけではありません。ミネラルやビタミンにはカロリーが無く、安全であるという先入観を持っている人が大多数のようですが、これが大きなピットホール(落とし穴)です。ミネラルやビタミン(とりわけ脂溶性ビタミンであるビタミンA,D,Eなど)は過剰に摂取すると種々の過剰症を生じます。また、上記の例でも説明したように栄養素間の摂取バランスを崩してしまうことにもなりかねません。

 

<骨粗鬆症の治療においては、充分な量のカルシウムやビタミンDの摂取は効果的に働くと考えられます。毎日の食事のエネルギー摂取量をはじめとして、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミン類が過不足なく適正量摂取できるように注意を払ってください。>と解説している背景は、こうしたことを踏まえてのアドバイスであることを押さえておきましょう。

 

ただし、すでに骨粗鬆症の診断を受けている方は、

<カルシウムやマグネシウムの摂取のみでは治りません。医療機関で適切な治療を受けてください。>とありますが、その通りです。これからも、一緒に勉強を続けていきましょう。

 

りうまち

 

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

以下のHPで確認することができます

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。

 

骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

 

Q

カルシウムのサプリメントの吸収率はどれくらいでしょうか。

また、サプリメントで骨粗鬆症は予防できますか

 

 

A

不足しがちなカルシウムを補給するためには、毎日3度の食事のバランスが重要です。しかし、どうしても補えない日があればサプリメントからの補給もやむを得ないでしょう。

 

サプリメントに含まれるカルシウムの吸収率は、第6次日本人の栄養所要量におけるカルシウム所要量の算定に適用されたデータによると、乳児は50%、1~11歳は40%、12~17歳は45%、18~29歳では35%、30歳以降は30%となっています。

 

生体内におけるカルシウム吸収は、カルシウム源の違いや、同時に摂取する食物の栄養因子や、さまざまな生体の内因性因子(生体のカルシウムに対する必要度、健康状態、年齢、身体活動量など)によって、その吸収率は異なります。なお、サプリメントを摂取するタイミングは、空腹時よりも食事時のほうが吸収率がよいことから、食事のときに補給しましょう。

 

普段の食事に加えて、サプリメントからカルシウムを補給した介入試験では、骨量が増加し、さらには骨折予防効果も示したとする結果が、国内外において数多く報告されています。

 

食品でいえば、たとえば、牛乳は、カルシウム供給源として含有量のみならず吸収率においても優れた食品です。ヒトを対象にした食品別カルシウム吸収に関する研究結果においても、カルシウム吸収率は、牛乳39.8%、小魚32.9%、野菜19.2%を示し、牛乳に含まれる乳糖およびCPP(カゼインホスホペプチド:牛乳のタンパク質の主成分であるカゼインが消化される過程で生成される代謝産物)がカルシウムの吸収を促進していると考えられます。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

カルシウムのサプリメントの吸収率が、乳児は50%、1~11歳は40%、12~17歳は45%、18~29歳では35%、30歳以降は30%となっているとのことです。

 

ここで、検討すべきは、30歳以降の吸収率が一律30%なのかどうか、ということです。また、その根拠を第6次日本人の栄養所要量におけるカルシウム所要量の算定に適用されたデータに求めていますが、摂取するサプリメントに含まれるカルシウム量と吸収率の積が重要な意味を持つはずです。

 

しかも、カルシウム吸収率は、平均値に過ぎません。また、空腹時より食事次の吸収率が高い、ということは、サプリメントは食事の代わりにはならないことを意味します。つまり、食事を補完するというサプリメントの本来の意味に立ち戻る必要があります。

 

サプリメントで骨粗鬆症は予防できるか、という問いに対しても、サプリメント単独で骨粗鬆症を予防できる証拠はありません骨量が増加し、さらには骨折予防効果も示したとする結果が、国内外において数多く報告されていますが、それは、あくまでも「普段の食事に加えて」ということが重要です。これらの介入試験では、「普段の食事に加えて」サプリメントからカルシウムを補給していることを改めて確認しておくべきでしょう。

りうまち

 

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

HPで確認することができます

 

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。

 

骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

________________________________________

 

Q6

「骨粗鬆症にはビールが良い」というのは本当ですか

 

A

2002年7月19日から開催された「第56回日本栄養・食糧学会」(北海道大学)において、動物モデルを用いたビールの骨密度減少抑制作用に関する研究が報告されました。これによると、ビールに含まれるホップ成分に骨密度の減少を抑制する作用がある可能性を示し、ラットでの結果を人に換算したところ、ビールの適量摂取(体重60kgの成人で約100mLに相当)が、骨密度減少に効果的に働き、骨粗鬆症発症のリスクを低減する可能性が示されています。

 

アルコールは百薬の長と言われますが、適量を守り、週に1日は休肝日を設けて、健康維持に努めましょう。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

ビールが骨粗鬆症に良いとは直ちにはいえません。「骨粗鬆症にはビールが良い」というのは三重の拡大解釈であり、科学的見解とは程遠い、商業主義的キャッチに他なりません。

 

まず、第一に研究で用いられたのはビールではなくてホップ由来の苦味成分イソアルファ酸の還元体である、テトラヒドロイソアルファ酸です。第二に、骨粗鬆症とはいっても、対象はヒトの骨粗鬆症ではなく老年性骨粗しょう症モデルマウスです。第三に、骨粗鬆症の治療効果ではなく、あくまでも破骨細胞による骨吸収抑制です。

 

このキャッチの根拠は、サッポロビール(株)が、東京農業大学応用生物科学部栄養科学科と行ったかつての共同研究です。この研究によると、ホップ由来の苦味成分イソアルファ酸の還元体である、テトラヒドロイソアルファ酸(以下、THIAA)について、細胞実験および動物実験で骨粗しょう症予防効果を老年性骨粗しょう症モデルマウスで検証しました。その結果、THIAAの老年性骨粗しょう症予防効果が明らかになり、そのメカニズムは、破骨細胞による骨吸収の抑制に起因することが分かりました。

 

国際骨粗鬆症財団は、骨質を高め、骨折を防ぐために、次の6項目の生活スタイルを勧めています。多くは糖尿病の食事療法や運動療法と重なっています。糖尿病を改善するための生活スタイルは、骨粗鬆症の予防にも役立つことになります。

 

①過度のアルコール摂取に注意

適度な飲酒をしている人では、骨粗鬆症のリスクが低下するという報告もありますが、適量飲酒と自己判断している人の多くが過量飲酒者です。そして過度のアルコール摂取も骨粗鬆症のリスクを高めます。エタノール換算で1日に24g以上を摂取している人は、大腿骨近位部骨折のリスクが70%上昇します。 なお体重の少ないやせた女性ほど、アルコールの弊害を受けやすいので注意が必要です。 ホップが実験動物だけでなくヒトの骨粗鬆症予防に役立つとしても、過度のアルコール摂取となると、逆効果でさえあります。

 

 

 ②体重をコントロールする

肥満は骨粗鬆症の危険因子となるが、やせも骨粗鬆症の発症リスクを高めます。ダイエットをして体重が急激に減ると、骨粗鬆症のリスクが高まります。ダイエットで栄養が不足すると、必要なカルシウムの摂取量も減少するからです。 BMI(体格指数)が18.5以上25未満の標準体重を維持することが重要です。

 

ホップ自体にはカロリーはありませんが、ビールもアルコール飲料ですからカロリーは低くはありません。ノンアルコールビールにも麦芽を使用していますから飲み過ぎれば、ビール太りします。これに対してカロリーゼロのホップ飲料は肥満防止には有益かもしれません。もしビールを飲んで肥満になれば、ホップの効果が打ち消されてしまい、骨粗鬆症予防の目的を果たすことはできなくなることでしょう。

 

 

②バランスの良い食事

カルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む食品をとることが大切。ブロッコリーやホウレンソウ、納豆などに含まれるビタミンKにも、骨を作る働きを促す作用があります。 

 

 

③骨を強くする運動

骨を丈夫にするために、年齢を重ねるとともに運動がますます重要になります。ウォーキングなどの有酸素運動に筋力トレーニングを取り入れると、いっそう効果的です。

 

閉経を迎えた女性がウォーキングなどの運動をすると腰椎骨密度が上昇しますが、さらにジョギング、ダンス、ジャンプなどのより負荷の大きい運動をすると大腿骨近位部骨密度が上昇することが確かめられています。

 

水氣道は、ウォーキングより負荷の大きい水中運動です。しかもジョギング・ダンス・ジャンプなどのすべての要素を体系的に盛り込んでいるため、理論上、骨密度増加には理想的であり、参加者の個人データや集計データでも骨量増加が実証されています。

 

 

④たばこを吸わない

喫煙は骨粗鬆症のリスクを高め、たばこを吸う人は吸わない人に比べ、大腿骨近位部骨折のリスクが2倍近く上昇することが明らかになっています。

 

 

⑥検査を定期的に受ける

40歳を過ぎたら、医師に骨の健康状態を評価してもらうことも必要です。

高円寺南診療所では、45歳以上を目安に骨量をチェックしてきましたが、

杉並国際クリニックでは、40歳以上を対象にする予定です。