ブログ休止中の活動報告(その3:聖楽院活動の再開準備Ⅱ)


<ポストコロナ期に備えて>

 

別科の前期のレッスンが終わりに近づいたころ、岸本先生は、私の熱心な取り組みを評価してくださるのと同時に、私の本業(医業)の妨げになっているのでは、と時折心配してくださるようになりました。

 

声楽と医療はとても相性が良いので、その旨をお伝えしたところ、また驚きのお申し出がありました。

 

「11月の大学院の入試を受けてみませんか?」

 

これには別科受験のお勧めを戴いたとき以上に驚きました。

 

 

しかし、実は、勘の鋭い家内が以前から「岸本先生から大学院の話が出たりして?」と冗談ながらにからかわれていたのが本当の話になってしまったので空恐ろしく感じました。

 

なにしろ音大を卒業していない素人が、3カ月足らずのうちに、大学院を受験するレベルに達することができるイメージがまったく湧いてこないのです。

 

 

声学専攻ですから、歌唱試験は当然としても、その他に専門の筆記試験が待っています。

 

外国語試験は良いとして、西洋音楽史(論述式試験)、音楽理論/和声学(バス課題、ソプラノ課題)など、眼が回りそうでした。

 

とくに和声学は間に合いそうもない、という弱音を率直に申し上げたら、「飯嶋さんなら大丈夫ですよ」と、さっそく作曲科主任の野崎教授と相談できるように手配してくださいました。

 

 

野崎先生は、若手ながら指導実績のある成宮先生を紹介してくださり、早速、週1回1時間のリモートレッスンを受講する運びになりました。これには不思議にも大いに嵌ってしまい、試験後も引き続きご指導いただき、歌曲の作曲ができるようになることが新たな目標になりました。

 

 

あっという間に時間が経過し、受験当日が訪れました。

 

私は、声楽専攻受験ですが、これには声楽コースとヴィルゥオーゾコース(声楽)の2コースがあり、併願可であるため、両方を受験する意向を岸本先生にお伝えしました。

 

すると、その時ばかりは、岸本先生の方が大いに驚かれて、「今から間に合うのですか?」と絶句された後、1日後にとりあえずの許可をいただきました。

 

受験曲目のリストを提出してOKをいただいた後、実際の演奏を聴いていただき、ようやく改めて正式に併願受験のお許しを得たのでした。

 

 

声楽コース受験提出曲6曲とヴィルトゥオーゾコース(声楽)の9曲、併せて15曲は、重なってはならない規則であるため15曲のレパートリーが必要です。

 

そのためもあってか、ヴィルトゥオーゾコースというのは他の音大の「演奏家コース」などと同様に、特別選抜の少人数精鋭コースのようです。今年の受験者は、私を含めて4名のみでした。

 

 

武蔵野音楽大学大学院音楽研究科修士課程(声楽専攻)

 

入学試験

 

学科試験(令和4年11月6日)

 

❶ 外国語-英語(90分)

❷ 西洋音楽史(90分)

❸ 音楽理論/和声(90分)

 

面接試験(令和4年11月6日)

 

実技試験Ⅰ:

声楽専攻声楽コース(令和4年11月8日)

 

ロシア歌曲2、ロシア語オペラアリア1(計3曲)

 

実技試験Ⅱ:

声楽専攻ヴィルトゥオーゾ(声楽)コース(令和4年11月9日)

 

歌曲3、オペラアリア4(計7曲)

 

内訳:

イタリア歌曲2、フランス歌曲1、

イタリア語オペラ2、フランス語オペラ1

ドイツ語オペラ1

 

 

なお合格発表は、(令和4年11月15日)の予定です。

 

合否にかかわらず、ご報告いたします。