ブログ休止中の活動報告(その1:臨床医学研鑽)

 

ブログ休止中は、主に医学研鑽の強化に充てておりました。


特に、本年は心療内科専門医の資格更新の年でしたが、長引くコロナ禍のため、関連学会参加が十分に行なえず、業績単位取得に奔走しておりました。

 

その他の専門領域の更新のための準備もあり、節目の年でありました。

 

幸い、無事に業績を確保することができました。

 

 

令和4年10月1日

日本心療内科学会理事長からの委嘱により、日本心療内科学会の評議員に就任しました。

 

令和4年11月1日

日本心療内科学会専門医の資格を更新しました。

(認定期間:令和4年11月1日から令和9年10月31日まで)

それに伴い、日本心療内科学会認定指導医資格の維持も確保しました。

 

 

その他の主な専門医資格更新のための業績確保(資格期限)のための研鑽を積みました。

 

 

年内に引き続き力を注ぎ、専門医資格を更新する時期なのは東洋医学(漢方)です。

 

新型コロナ感染症予防対策、感染後の治療、さらにコロナワクチン後遺症に当クリニック考案の漢方療法が有効であった症例を中心に臨床報告をする予定です。

 

 

〇 日本東洋医学会漢方専門医資格維持細則

 

(2023年3月31日)現在85単位取得、残り15単位

 

(1)専門医資格更新申請書

(2)漢方医学的治療が有効であった50症例の症例一覧

(3)前号に定める50症例のうち10症例の臨床報告

 

 

以下は、来年度以降に、着実に臨床業績を積み上げていくべき専門領域です。

 

新型コロナパンデミックのために自宅勤務や休校、自宅内での引き籠り生活等の、一般的には好ましくないライフスタイルによって日光浴の機会が減少したためか、骨生成が阻害され、男女を問わず、多くの方の血中の活性化ビタミンD濃度が低下、さらには欠乏レベルでした。それに伴い骨量低下の傾向が例年よりも顕著でした。

 

 

〇 日本リウマチ学会専門医資格維持細則

 

(2025年2月28日)までに総単位数として 50 単位以上を取得し、更新時にリウマチ性疾患 20 症例以上(関節リウマチ/若年性特発性 関節炎 10 症例以上を含む)の診療実績を所定の症例報告書により提出しなければならない。

 

継続的なマスク着用は、呼吸を抑制し、好ましい呼吸パターンを阻害していた可能性が疑われました。また、水分摂取の機会を減少させた可能性もあります。換気高率の低下に伴う呼吸性アシドーシスと脱水による排尿量の低下に伴う尿酸排泄低下により、血清尿酸血が上昇し、痛風発作をきたしたのではないかと思われる症例が増えました。

 

 

〇 日本痛風・尿酸核酸学会痛風認定医細則


(2025年3月31日)までに学会参加3回以上


日本内科学会認定医資格を喪失してしまうと、すべての専門医資格も同時に喪失してしまう規定になってしまうので必要単位数は少ないのですが、絶えず注意を払って研鑽につとめております。

 

〇 日本内科学会内科認定医資格維持細則


(2026年3月31日)までに25単位以上

 

COVID-19の流行後に、喘息入院は減少しています。マスク装着等により呼吸器感染症が減少している可能性があります。そして、マスク着用によって受動喫煙のリスクも大きく減少しました。


当クリニックでは喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を総合的専門的に診療しておりますが、これらアレルギー患者の皆さんは、コロナワクチンを接種しない限り、COVID-19に感染しにくい傾向が見て取れました。また、当クリニック推奨の漢方薬レシピが新型コロナ感染症予防に有効であったばかりでなく、アレルギーの継続治療効果を高めることができました。


なお、アレルギー患者で、新型コロナワクチンを3回以上接種された方に帯状疱疹などの細胞性免疫低下に伴って発症しやすいと考えられる副反応の発生が散見されました。中には、昨年、帯状疱疹ワクチン接種済みであるにもかかわらず、今年、発症してしまった症例がありました。このようなケースは以前は全く経験していなかったため、以後は、注意深く観察しております。


喘息における2型炎症や、治療に用いている吸入ステロイドは、呼吸器粘膜上のACE2という新型コロナウイルス受容体の発現を低下させることも明らかになりました。

 

 

〇 日本アレルギー学会専門医資格維持細則

 

(2026年3月31日)までにアレルギー学の業績が50 単位以上

 

自ら診療しているアレルギー疾患患者 40 名分の診療実績書の提出

前項提出患者の内 2 例についての症例報告書の提出

ただし、下記1)、2)の出席を必須とする。

1)本学会開催の学術大会2回以上

2)本学会開催の総合アレルギー講習会1回以上