聖楽院主宰 テノール
飯嶋正広
第13回レッスン(7月5日)
別科前期のレッスンは第15回(7月19日)まで、夏休みを隔てて後期は第16回(9月20日)から個人レッスンが再開されます。
この間、8週間の夏休みのほぼ中間の8月22日(月)には、岸本門下コンサートが開催され、私も参加させていただくことになっております。
そこで、夏休み前半は、主としてコンサート出演準備ということになろうかと思います。私の発表曲は歌曲(ロマンス)のみで固めるのであれば、現在レッスン中のチャイコフスキーの作品の中から3曲ということになる予定です。そして、その3曲は、大学院入試の実技試験の提出曲目の一部を構成することになります。
大学院修士課程声楽専攻声楽コースの専攻別実技試験では、課題曲(予めリストされた作曲家群の作品)3曲と自由曲3曲を提出し、その6曲の中から演奏時間に応じて指定されることになります。
課題曲の3曲については、すでに前回の第12回レッスン(6月28日)の段階で、以下の作品が候補となりました。
a) 群からA.Scarlatti(スカルラッティ):
イタリア歌曲
<Già il sole dal Gange>(陽はすでにガンジス川から)
b)群からTchaikovsky(チャイコフスキー):
ロシアロマンスもしくはアリアの中から選択しますが、受験曲中1曲は受験者が指定できることと、受験曲6曲中には必ずアリアが含まれなくてはならないという規定があることから、チャイコフスキーのオペラ・アリア:
歌劇「エフゲニー・オネーギン」第2幕から、
「レンスキーのアリア」
(青春は遠く過ぎ去り)
を受験者指定曲とする可能性が高いのではないかと考えておりま
す。
c)群からRachmaninov(ラフマニノフ):
ロシア・ロマンス
<Полюбила я на печаль свою>
(私は悲しい恋をした)
また自由曲の3曲は、
Tchaikovsky(チャイコフスキー):
ロシアロマンスで統一、という方針で行くことになりました。
現在レッスン中の曲で完結します。
さて、この回のレッスンは、早速、受験課題曲の中から、はじめました。
最初は、A.Scarlatti(スカルラッティ):
イタリア歌曲
<Già il sole dal Gange>
(陽はすでにガンジス川から)
岸本先生の前で歌うのは初めてでしたが、やはり、この曲が候補課題曲の一つになりそうです。
次が、Rachmaninov(ラフマニノフ)の<Полюбила я на печаль свою>(私は悲しい恋をした)
歌詞の発音チェックを受けた後、直ちに歌唱することになりました。
私にとっては最初のラフマニノフの作品です。これも、候補課題曲として稽古を続けていくことになりました。
そして、別科の後期には、すでに岸本先生に推薦していただいているラフマニノフのロマンス数曲をご指導いただくことになっています。
大学院の受験とその後については未解決の課題があることについて、岸本先生に率直に申し上げたところ、別科をもう一年繰り返す、という選択肢についての御示唆を受けました。
私は、別科を複数年繰り返す希望は全くないため、むしろ、別科の一年間で学ぶべきことを徹底したいと御返事しました。
そこで、別科終了までに、大学院入学試験の課題曲にリストされている作曲家群中から、チャイコフスキー、ラフマニノフ以外のロシア作曲家の作品を、それぞれ1曲ずつを岸本先生にご推薦いただくことにしました。
それはグリンカ、ムソルグスキー、リムスキー・コルサコフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィッチから各1曲、計5曲です。これらを別科終了までに一通り歌えるようにできれば、別科1年間の課程をまとまりのある充実したものに仕上げることができるものと考えているからです。
私が仮に、大学院に進学したとしても、私にとっては、修士論文作成はあまり気乗りがしないので、修士論文を提出せずに修了することはできないのかを岸本先生にお尋ねしました。
すると岸本先生は、修士課程では修士論文を提出することが必須であるとのことでした。
実際には、修士論文を提出せずに修了することができるコースがあるのですが、岸本先生は、そのコースについては論外とされていることを推測することができました。
そのコースとは、声楽専攻ヴィルトゥオーゾコース(声楽)です。このコースは声楽専攻声楽コースと併願することができることになっています。
歌曲5曲、オペラ、コンサートアリア、オラトリオまたはカンタータアリア4曲を予め提出し、その中から当日指定され、あわせて30分程度の歌唱実技試験となります。ただし、[声楽コース]で演奏する課題曲および自由曲と重複しないこと、という注意書きが入試要項にあります。
私は、もし大学院を受験することになるのであれば、併願を考えています。この件に関しては、適切な時期を見計らってご相談することになるでしょう。
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