武蔵野音大別科生の手記

 

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聖楽院主宰 テノール 

飯嶋正広

 

 

岸本力デビュー50周年記念バス・リサイタル(6月3日)

 

6月3日(金)日経ホールにて 岸本先生デビュー50周年リサイタルが開催されました。

 

時節柄にもかかわらず満席状態でした。

 

私はワイフとともに出かけたのですが、水氣道会員の松田要ともホールで会いました。

松田さんの亡くなった奥様は、国立音楽大学の助教授も勤めた塚田京子というソプラノでした。

岸本先生のお話では、若い頃、塚田さんの郷里の桐生市で共演したこともあり、とても懐かしく、また深いご縁を感じる、とのことでした。そこで、松田さんに、このことをお伝えしたところ、とても喜んでくださいました。

 

 

以下は演奏概要です。

 

2012年日本人歌手として初の「ロシア文化勲章プーシキン・メダル」を受章したロシア音楽の第一人者で日本を代表するバス歌手・岸本力デビュー50周年記念リサイタル。

 

チャイコフスキーやラフマニノフの有名な「ロシア歌曲」に加え「ともしび」や「黒い瞳」など魅惑の「ロシア歌謡・ロマ(ジプシー)歌謡」も披露。

 

本公演は、ウクライナの国民的詩人シェフチェンコ作詞の歌曲も追加し、平和回復への祈りを込めて歌います。

 

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当日のプログラムについてですが、最初の3曲は、何と現在私がレッスン中の曲なのでした。先生自らが本番の会場で模範演奏をしてくださっていることになるので、私にとっては特別に贅沢な演奏会です。


また、今後、レッスンを予定されている曲も何曲か含まれていました。

 

プログラム

 

【1部】

ロシア・ロマンス

チャイコフスキー/ただ憧れを知る者のみが 作品6-6、

騒がしい舞踏会の中で 作品38-3、

ドン・ファンのセレナード 作品38-3、

森よお前達を祝福する 作品47-5

 

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チャイコフスキー/12ヶ月 作品37より「11月 トロイカ」ピアノ・ソロ

 

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ラフマニノフ/歌うな、美しい女よ 作品4-4、春の流れ 作品14-11、

ここはすばらしい 作品21-7、小作農奴 作品34-11

ウクライナの国民的詩人シェフチェンコ詞による歌曲

ラフマニノフ/私は悲しい恋をした 作品8-4、思い 作品8-3

 

《休憩》

 

【2部】

ロシア歌謡

イサコフスキ詞/ともしび

ヤン・フレンケリ(ガムザートフ詞)/鶴

ノヴィコフ(オシャーニン詞)/道

ソロヴィヨフ=セドイ(マトゥソフスキー詞)/モスクワ郊外の夕べ

 

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スクリャービン/ノクターン(左手の為の)作品9-2 ピアノ・ソロ

 

【3部】

ロシア・ロマ(ジプシー)歌謡

ブラーホフ(チュエフスキー詞)/もえよ、もえよ私の星

フォーミン(ポドレフスキー詞)/悲しき天使

ブリゴーリエフ詞/2つのギター

グレビョンカ詞/黒い瞳

 

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プログラムの内容からして、アンコールはないものと予測していましたが、ワイフは『ボルガの舟歌』が聴けるはず、と予測していました。果たしてその通りになりました。

 

第9回レッスン(6月7日)の際に、そのことを岸本先生にご報告したところ、とても喜んでくださいました。

 

武蔵野音大での個人レッスンも毎回、順調に推移しております。

 

第9回レッスン(6月7日)のご報告は、次回に予定しております。