都道府県魅力度ランキング 茨城県が全国最下位に(その1)

 

わが郷土の茨城県は、去年、7年連続だった全国47都道府県中最下位という名誉あるダントツの地位を、惜しくも隣の栃木県に奪われ、42位まで浮き上がってしまいました。

 

今年は幸いなことに、再び名誉ある最下位に返り咲くことができ、私を含めて少なからざる茨城人は、外部評価を意に介そうともせず、あるがままの自然体を好むためか、妙に納得してしまうのが不思議です。

 

一方、栃木人は名誉挽回に余念がなく、栃木県のランクを41位に上げたという結果が報われとても安堵している模様です。

 

さて、少なくとも茨城県は10年近く、全国47都道府県の中で最下位を維持するという快挙を成し遂げてきたわけですが、これだけの期間、評価が安定している調査結果には少なからざる意味が見出せそうです。

 

昨年、茨城県は一過性に最下位ランクを5つ上げたかと思うと、今年は再び5つ下げて元に戻り、また栃木県では、努力が報われてか、たった一年でランクを6つ上げています。

 

今回、最も「順位が上がった」千葉県は、去年の21位から9つ上がって、今年は12位にランクインしました。どうして急上昇したのかについて、千葉県観光企画課の担当者は「コロナ禍だから近場で遊べる場所として、千葉を選ぶ関東圏の人が多いのではないか」と答えています。                     

 

この事例からは、このランキングは、評価者の意識が短期間で変動しうるものでもあることを示しているとも言えそうです。

 

 

「都道府県の魅力度ランキング」とは、誰が主宰しているのでしょうか?

「株式会社ブランド総合研究所」という民間の調査会社です。

 

 

調査方法は?

独自の「地域ブランド調査」に基づき、都道府県のブランド力を評価した指標を魅力度としてランキングしたものです。毎年、インターネットで行っています。

 

 

調査対象者とその人数は?

全国の20代から70代の男女で、今年は3万5000人余りから回答があったそうです。

 

 

調査内容と項目は?
ことしは都道府県ごとの魅力度や認知度など89の項目で調査を行いたようです。

全国約3万人がそれぞれの地域に対して魅力度、認知度、情報接触度、各地域のイメージ、情報接触コンテンツ、観光意欲度、居住意欲度、産品の購入意欲度、地域資源の評価などを質問し、各地域の現状を多角的に評価分析しています。その中で、個々の都道府県について「魅力的だ」と肯定回答した人の比率についてのランキングが、都道府県魅力度ランキングです。

 

 

沿革は?

地域ブランド調査は2006年から実施され、当初は市町村だけが対象でしたが、2009年の調査からは都道府県も対象となりました。
 

 

次回は、こうした情報を下敷きにして、全国魅力度最下位の茨城とはどのような県なのかを探ってみたいと思います。