Dr.飯嶋の昨年の予測と今年の現状との比較 ⑤

 

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Q6-5.

昨年、PCR検査で翻弄させられて、今年はワクチン接種を迫られています。

PCR検査は、検査であって治療ではないのにもかかわらず。PCR検査を受けなければ助からないもののような錯覚に陥っておりました。

PCR検査を受けることができるまでの数日間は、保健所からの指示で自宅待機を余儀なくされました。

 

よく考えてみると治療することもなく自宅待機している間にどんどん悪化していってしまう人の気持ちがよくわかります。

私は、クリニックに電話して、予め手元にあった漢方レシピの使い方を教えていただいた瞬間に、とても救われた思いがしました。

微熱と頭痛も「地竜」が著効しました。先生の予測はことごとく的中して驚いていますが、治療法に関して何か新しい変更点はありますか?

 

 

A6-5

.貴重なご報告ありがとうございます。同様の感想を多数いただいております。
このところ、連日、皆様の御質問にお答えしております。
 

 

新しい変更点もあります。

それは、まず、オリジナル漢方薬レシピの効果を高めるためのビタミン(ビタミンC・ビタミンD・パントテン酸)、ビタミンの効果を高めるミネラル(亜鉛・カルシウム)が不足している方には補充するという戦略、

 

次いで、本格的な治療薬(仮に発病しても、入院待機中に使用)する候補として、イベルメクチン(ストロメクトール®錠)、デキサメタゾン(デカドロン®錠)、ラメルテオン(ロゼレム®錠)による生き残り戦略、です。これらは後日、具体的な活用法をご紹介することができると思います。


皆様から頂戴した、去年からのご質問を列挙してみたところ課題は1)から22)に上りました。明日で完結します。それぞれに対して、<昨年公表済みの私の予測>と<現状>とを併記しましたので、比較しながらお読みいただけると思います。すべて、去年の段階で公開したメッセージですが、新しい情報もあります。ただし、これらは現時点における経過報告にすぎません。詳細については検討中のものもございます。不十分な点は多々ありますが、ご了承ください。

 

 

21)杉並国際クリニックのオリジナル漢方レシピの有効性:

<昨年公表済みの私の予測>

当クリニック推奨の漢方レシピは感染症予防および初期治療のための
有効性を期待して考案したが、果たしてどのくらいの効果が得られるかまでは不明。対処法が何もない中で放置されることによる不安や抑うつ、希望の喪失によるストレスが免疫力を著しく低下させることは回避すべき、具体的な対処法(セルフ・メディケーション)が希望に繋がると考えていました。
  

⇒ <現状>当初の期待以上の効果あり。

指導通りに漢方レシピを継続していた皆様の中から、PCR陽性者は一人も発生していない(令和3年9月6日現在)。逆に、PCR陽性者はすべて漢方レシピを活用していなかった。

 

また、漢方レシピ実践者のワクチン接種の副反応は、比較的軽微であり、後遺症はみられていないった(ただし、当クリニックの患者の皆様から、内服していないご家族との比較による御報告)

 

また、後遺症はまだ見みられていない(令和3年9月6日現在)。単なるプラシーボ以上の効果が期待できそうである。次にのべる『免疫栄養療法』との組み合わせによって、効果の増強をはかりたいところである。
                  

 

 

22)今後、優先すべき対策:

<昨年公表済みの私の予測>

ワクチン(獲得免疫)よりも、家庭・職場・公共の場での禁煙の徹底、自然免疫力強化、運動の継続(水氣道®など)、リラクゼーションなどストレス軽減対策など

 

⇒<現状> 基本的には変更なし。

ただし、『免疫栄養療法』を開始:血清亜鉛、25OHビタミンD濃度を積極的に測定し、欠乏もしくは不足の場合は補充療法を行い、自然免疫を増強して、感染そのものを防ぐ、という戦略。

 

 

 

<総括>

数日間におよぶシリーズを締めくくります。お読みくださってありがとうございました。

 

まず私が学んだことを述べたいと思います。それは、すべからく物事は、慎重に、若干、悲観的に考えておくことが肝要かと思います。最悪の事態を見越して準備しておかない限り、「想定外」という言い訳が付き物の社会的パニックが生じることになりかねません。

 

皆様から寄せられる様々な問いかけに対して、私自身が情報不十分を理由に思考停止することは戒めなければならないと改めて考えました。広い視野を以て、統合的に情報を収集し、裏付けを採ったり、一次情報を分析したりすることと同時に、既存の権威や大勢の動向に同調することなく、しっかりと自分の頭で考えることが大切であることに気が付かせていただけたように思います。これまでに経験してこなかったような修錬になったことを実感しています。

 

なお、杉並国際クリニックは今月の1日から、会員制クリニックとしました。従来の患者の皆様は、当然、会員資格がございます。私は、会員の皆様と共に、対話を通してインテリジェンスを高めてく共同体創りが大切だということに気が付きました。杉並国際クリニックは、そうした<場>として皆様と共に育成していきたいと考えております。

 

今後もよろしくお願いいたします。