前回はこちら

 

Q3.実効再生産数とは何を意味するのでしょうか。

 

この概念を理解していただくために、私はまず、「基本再生産数」の説明から始めることにしています。これは病原体自体の感染力の強さの指標になるからです。“まだ誰もその免疫を持っていない集団の中で、1人の感染者が次に平均で何人に感染させるか”を表す指標です。基本再生産数は「R0」の記号で表されます。

 

たとえばインフルエンザの基本再生産数はおおよそ1~3、麻疹(はしか)ではおおよそ12~18、これに対して新型コロナウイルでは1・42という報告があり、この報告を前提として大雑把に言えば、新型コロナウイルスの感染力はインフルエンザなみ、ということができるでしょう。

 

さて、話題の「実効再生産数」ですが、これは、「基本再生産数」との違いは評価集団の状況です。「実効再生産数」は、すでに感染が広がっている状況であることを前提とします。

 

こうした状況において、1人の感染者が次に平均で何人に感染させるか、を示す指標が実効再生産数です。

 

実効再生産数は「Rt」の記号で表されます。

これは感染拡大を防ぐ努力が行われていたり、すでに免疫を獲得している人がいたりする集団の中で、平均で何人にうつるかを導き出す指標なので、時間と共に数値も変化していきます。

 

実施した感染症対策などの効果の評価や、感染状況の未来の動向を予測するための要素の一つとして利用されています。

 

 

Q4.実効再生産数のデータは何を示唆しているでしょうか。
 

昨年12月中旬から厳格なロックダウンをしているデンマークからも、従来の流行株は実効再生産数が0・5~0・7ほどでした。これに対して英国型は1・14だという報告があります。この実行再生産数が1を超えると、感染が拡大し、容易に収まらなくなることを意味します。
 

英国では当初、現実社会(リアル・ワールド)では、変異株が大人より子どもで広まっていたことから、子どもの感染しやすさを指摘する声が上がっていました。これに対して、英科学誌ネイチャーの先月の記事では否定的です。その根拠としては、職場や店舗が閉鎖されていた時期に学校は開いていたたことが、子どもの間で感染が広がるという結果を招いた可能性を指摘しています。

 

 

Q5.変異株が症状や致死率にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

 

いずれもはっきりしていません。ただ、重症化のしやすさが変わらなくても、高い感染性で患者が急増すれば、医療体制を圧迫し、通常なら助けられる命が助けられなくなることが危惧されています。
 

南アフリカ、ブラジルから報告された変異株は「N501Y」変異に加え、従来の流行株に感染して得た免疫が効きにくくなるおそれがある「E484K」という変異もあります。南アフリカでは、一部のワクチンの効果が低かったという報告も出てきました。
 

新しい技術を使って開発されたワクチンは、従来のワクチンに比べてウイルスの変異に対応しやすいとされています。ワクチンを開発する英製薬大手アストラゼネカは変異ウイルスに効くようにワクチンを改良するとしていますが、予定では今秋まで待たなければならないとのことです。
 

欧州を含め、世界的に感染者数が減っている状況もあり、行動制限などの対策で感染の抑え込みは可能だという意見もありますが、そもそも感染者数は日本と比較して桁違いに多く、重症者や死亡者が少なくない現実を忘れてはならないでしょう。
 

そして東京医科大の濱田篤郎教授(渡航医学)も「日本でも変異株が増えれば、『第4波』につながる可能性がある」と懸念しています。この懸念は至極尤もだと思われます。

 

 

Q6.今後問題になる対応策は何でしょうか。

 

ずばり水際対策だとされています。しかし、これはほぼ不可能であると私は心配しています。

 

政府は1月の緊急事態宣言に合わせて海外との往来制限を強めましたが、この期に及んでもなお「世界中に変異株が広がるなか、日本だけ鎖国することができるのか。検疫の強化など緩和に向けた対応の検討が必要だ」というような手ぬるいことを議論しています。

 

そもそも、東京オリンピックを開催することでどれだけのリスクが増えるのでしょうか。少なくとも、リスクが低下する要素は考えられないため、真剣な分析に基づく対策が必要なはずです。しかし、そうした情報は皆目得られていないという、情けない現状にあります。日本の舵取りと国際社会に対する責任の所在とあり方について、一人の日本人医師として大きく憂えるばかりです。

<はじめに>

 

 

前回は「陽池」のツボを紹介しました。

 

 

陽池は手の甲側で手首の中央よりやや小指側にあり、

 

 

手足の冷えを取り、倦怠感を減少させる効果があるというお話でした。

 

 

今回は「尺沢(しゃくたく)」のツボを紹介します。

 

 

 

<尺沢>

スクリーンショット 2021-02-18 17.38.04

 

 

「尺沢」は手のひらを上に向け、肘の横しわの親指側の凹んだところにあります。

 

 

 

咳、鼻水、鼻詰まり、口の乾きなどの呼吸器系の症状に効果的なツボです。

 

 

花粉症の季節に大活躍なツボになります。

 

 

鼻の調子が悪い時に、ツボを押すと痛みが出ます。

痛みが軽くなるまで指圧してみてください。

 

驚きの効果を実感できます。

 

 

 

杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

 

前回はこちら

 

 

Q1.変異株が広がると今後どうなるのでしょうか。

 

厚労省の担当者は「今後変異株の感染者が大きく増えれば、病床の逼迫(ひっぱく)につながりうる」と話していました。ただ、ゲノム解析で変異株と確認された段階で既に回復している人もいるため、現状では病床に大きな影響を与えるには至っていないとのことです。

 

ただし、こうしたいつも通りの甘い見通しは如何なものでしょうか。なぜならば厚労省は現在、変異株の感染者は原則、入院措置としており、無症状の人も対象になるからです。そして感染者が増えてくれば「原則入院」との方針にどこかで見切りをつけないと、かえって医療を圧迫するとの見方も出ていることを無視できないことは、多くの識者の共通の見解です。

 

 

Q2.どのような変異株が国内で流行しはじめているのでしょうか。
 

世界的に感染拡大が懸念される変異株は英国、南アフリカ、ブラジルから報告があった3種類です。
 

国内では21日時点で、国内では英国株156人、南アフリカ株11人、ブラジル株6人の計173人を確認。今のところ日本国内での変異株は約9割が英国タイプで占められています。この英国型は、欧州では検査できる全ての国で報告されています。
  

欧州疾病予防管理センター(ECDC)の2月中旬の報告書によると、各国でゲノム解析されたウイルスに占める英国型の割合は、アイルランドで75%、ポルトガルで45%でした。これらの解析対象や時期が異なるため国ごとの数値を単純な比較は困難ですが、参考データとして、先進国のドイツで5・6%、フランスで13・2%など、流行状況に差があるということは言えそうです。

 

英国など3カ国から報告された変異株は、ウイルス表面に突き出たスパイクたんぱく質に「N501Y」という変異があり、感染しやすくなっていると考えられています。各国で見つかる英国型の割合は「毎週ほぼ倍増しているように見える」と報告書は指摘し、さらに、これまで流行していた株と入れ替わりつつあるといいます。

 

英国の3地域の感染状況を数値解析した査読前の論文では、従来の流行株より56%感染性が高いと推定しています。実際に1人の感染者から新たに感染する平均人数を示す実効再生産数が、1を超えて1・35倍になったとする研究もあります。

 

前回はこちら

 

厚労省にコロナ対策を助言する専門家組織の座長である脇田隆字・国立感染症研究所(感染研)所長は18日の会見で、今のところは「散発的な感染」という見方を示しました。脇田氏は今の段階では、「変異株のスクリーニング(検査による選別)を強化し、感染経路を特定し、拡大を防いでいく必要がある」と言っています。

 

つまり、感染者の周囲にいる濃厚接触者を追跡して隔離し、感染の広がりを防ぐ「クラスター対策」が重要な局面だということです。

 

一方で、専門家組織のメンバーの他の一人は「国内でかなり広がっている可能性もあり、相当警戒している」と話しています。

 

いずれの見解に立つにせよ、対策を取るためには、

第一に、変異株に感染したのかどうかを可能な限り迅速に見極めることです。この課題の解決が不可欠です。しかし、これまでは感染者の検体を各地の自治体から感染研に送り、ゲノム解析を実施していたために、結果が出るまでに2週間近くかかっていました。

 

そこで感染研は1月、ゲノム解析より簡便なPCR検査で変異株が判定できるように、特殊な試薬や検査手順を全国の地方衛生研究所(地衛研)に伝達しました。最終的な確定には感染研でのゲノム解析が必要になりますが、自治体で早ければ数日で判定できるようになったことは朗報です。

 

第二の課題は検査の件数を増やすことです。日本は比較的、変異株の検査件数が多い方ですが、それでも感染確認された人の1割に満たず、また地域差も大きいのが目下の現状です。

 

そこで厚労省は、地衛研に対し、立場上、感染確認された人の5~10%をめどに変異株であるかどうかを調べるように求めています。

 

しかし、ある地衛研の関係者が漏らしているように「通常の検査で精いっぱいで、やれと言われても余裕がある範囲でしかできない」というのが実情ではないかと思われます。

 

人的資源・物的資源・財源支援という資源のいずれもが欠乏している現実の背景を考慮するならば、「原則入院」となる変異株による感染流行は医療逼迫のみならず医療崩壊につながる恐れが少なくないことを覚悟すべきだということになりそうです。

 

感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異ウイルスが国内でも徐々に広がってきました。

 

水際対策は有効であったと評価されているにもかかわらず21日までに国内では16都府県で130人の感染者が確認されました。この数字は直近の3週間で5倍に増えたことになります。

 

変異株かどうか調べられているのは感染者全体の1割にも達していません。そのため、変異株の全体像は見えていません。

 

専門家筋は「4波につながる可能性があり、抑え込みが重要だ」と指摘する声を挙げていますが、もっともな見解だと思います。

 

また、単独の感染報告ばかりではなく、ついに変異株のクラスター(感染者集団)が国内で確認されるようになってきました。

 

新潟県では16日、保育施設の関係者13人の感染が確認され、いずれも英国型の変異株だったとのことです。この施設ではその後もさらに10人の感染が確認され、保健所などが詳しく調べているところです。

 

なお埼玉県でも0歳未満の男女6人と、互いに同じ施設の関係者その保護者ら男女4人の英国株クラスターが発生した模様です。

 

他にも感染は東北から九州まで全国各地で報告されています。懸念材料の一つとしては、感染経路が追跡できず、市中感染とみられる例もあり、今後の感染拡大の可能性が小さくないことです。

 

外国人の入国は、少なくともビジネス目的では停止されています。そして検疫での感染確認は2月9日以降、ゼロです。現状の見方はさまざまですが、上記の報告が増えているというデータが意味することは、「気づかれないうちに、変異株がすでに国内に入り込んでいて、その変異株が少しずつ広がっている」と考えることが科学的には妥当な見方だと思われます。

 

NHKの新型コロナウイルス関連のニュースで、気になるタイトルの記事を見つけました。被害が発生したのはブラジルとのことですが、こうした事件の背景には、ワクチンの確保や接種の遅れがあるようです。実際このような課題を抱えている南米では、コロンビアなどほかの国でも偽ワクチンの詐欺事件が増えて社会問題となっているとのことです。

 

それでは、誰が犯人なのでしょうか。偽ワクチンは中国製であるということが心配です。どの程度の規模の組織なのかについて、NHKの記事は明らかにしていません。そこで、ポルトガルのメディアであるUOLのサイトが情報を提供していました。中国の警察は、80人以上の容疑者の逮捕と塩水を含む3,000以上の注射器の押収した、とのことですから、比較的大きな組織的犯罪ということになります。

 

中国は共産党の一党独裁国家ですから、あらゆる組織が中国共産党の指導下あるいは支配下、少なくとも影響下にあるはずです。つまり、表向きは私企業のようであっても、共産党が全く関与することなくして、資本は集まらないはずです。もしそのように推論することが可能であれば、80人以上の逮捕者を出した組織的犯罪の背後に中国共産党がどの程度関与していたのかが見逃せない視点ではないかと思います。中国当局が偽ワクチンの販売数や投与数を特定していない、という報道は大切なヒントを与えてくれます。

 

また、2019年後半の段階で、すでにCovid-19が初登場した中国は、ワクチン生産に多額の資金とエネルギーを投入し、「世界の公共財」にすることを誓っている、という情報もひたすら不気味に感じられます。

 

いずれにしても、この記事を取り上げたUOLが、最後に中国はこの1ヶ月間に限られた発生はあったものの、領土からほぼ根絶されている、とまとめていることが不可解です。中国政府や共産党に一定の配慮をした記述なのか微妙なところではないかと思われます。

 

 

ブラジル 偽の中国製ワクチン販売し金だまし取る事件相次ぐ

 

 

2021年2月6日 7時29分

新型コロナウイルス

 

南米のブラジルでは、中国製の新型コロナウイルスのワクチンだとして、偽物をインターネット上で売って金をだまし取る詐欺事件が相次ぎ、当局が注意を呼びかけています。

 

感染者の累計が930万人と世界で3番目に多いブラジルでは、先月18日から全土で中国の製薬会社シノバックが開発したワクチンの接種が始まりました。
しかし、人口2億人以上に対して確保できているのは1000万回分程度で、十分な量を確保できるめどは立っていません。

 

こうした中ブラジルでは、インターネットを通じて中国製のワクチンだとして偽物を売って金をだまし取る詐欺事件が相次ぎ、薬事当局の国家衛生監督庁が警告を出す事態となっています。

 

偽ワクチンは10本入りで日本円で2000円ほどで売られているということで、国家衛生監督庁は「偽物の薬品は、取り返しのつかない健康被害を引き起こすおそれがあり、死に至ることさえある」として、注意を呼びかけています。

 

ワクチンの確保や接種が遅れている南米では、コロンビアなどほかの国でも偽ワクチンの詐欺事件が増えて社会問題となっています。

 

 

China desmantela rede de vacinas falsas contra covid-19

中国は偽のCovid-19ワクチンのネットワークを解体する

 

 

Imagem meramente ilustrativa - Mais de 3 mil seringas contendo água salgada foram apreendidas Imagem: iStock

純粋なイラスト目的の画像 - 塩水が入った注射器3000本以上を押収 画像:iStock

 

 

Em Pequim

北京では

 

02/02/2021 06h38

2021年2月2日06:38

 

A polícia chinesa desmantelou uma rede de traficantes de vacinas falsas contra a covid-19, com a prisão de mais de 80 suspeitos e a apreensão de mais de 3 mil seringas contendo água salgada, noticiou a imprensa nacional hoje.

中国の警察は、80人以上の容疑者の逮捕と塩水を含む3,000以上の注射器の押収で、偽のcovid-19ワクチンの密売人のネットワークを解体している、と国家メディアは今日報告した。

 

 

De acordo com o jornal em inglês Global Times, os falsificadores "possivelmente consideravam vender as vacinas no exterior".

英字紙のグローバル・タイムズによると、偽造業者は「ワクチンを海外に売ることを検討した可能性がある」としている。

 

 

O tráfico acontecia desde setembro em Pequim e em duas províncias do leste do país, Shandong e Jiangsu, informou a agência oficial de notícias Xinhua.

不正取引商人は北京及び東部の二地域、山東及び江蘇の公式新華社の通信社が報告した9 月以来続いていた。

 

 

A polícia "destruiu laboratórios de falsificação, cortou cadeias comerciais, deteve mais de 80 suspeitos e apreendeu mais de 3.000 vacinas falsas contra a covid-19", acrescentou a Xinhua.

警察は「偽造の実験室を破壊し、商業連鎖を断ち切り、80人以上の容疑者を拘留し、3,000以上の偽covid-19ワクチンを押収した」と新華社は付け加えた。

 

 

A agência não especificou quantas vacinas falsas foram vendidas, ou administradas, informando apenas que as doses falsas foram vendidas a "um preço alto".

同庁は偽ワクチンの販売数や投与数を特定しておらず、偽ワクチンは 「高値で販売されていた」とだけ報告している。

 

 

O Global Times estima que vacinas falsas, cheias de água salgada, eram inofensivas e não causaram vítimas, mas os "vacinados" não tinham proteção alguma contra o coronavírus.

グローバル・タイムズ紙は、塩水を入れた偽ワクチンは無害で死傷者も出なかったが、「ワクチンを接種された」人々はコロナウイルスに対して全く防御力がなかったと推定している。

 

 

A China, país onde a covid-19 apareceu pela primeira vez, no final de 2019, investiu muito dinheiro e energia na produção de vacinas e prometeu torná-las "um bem público global".

2019年後半にCovid-19が初登場した中国は、ワクチン生産に多額の資金とエネルギーを投入し、「世界の公共財」にすることを誓っている

 

 

Por enquanto, as autoridades sanitárias aprovaram apenas uma vacina, no final de dezembro, desenvolvida pelo laboratório Sinopharm.

今のところ、保健当局は12月下旬にシノファーム研究所が開発した1本のワクチンのみを承認している。

 

 

Pequim começou no verão passado (inverno no Brasil) a vacinar centenas de milhares de pessoas consideradas "em risco", incluindo diplomatas e estudantes que iriam para o exterior.

北京は去年の夏、外交官や海外に行く学生を含めて、何十万人もの人々にワクチンを接種し始めた。

 

 

Diante da proximidade do Ano Novo Chinês (12 de fevereiro), que costuma ser acompanhado por centenas de milhões de deslocamentos, as autoridades se propõem a fazer uma campanha de vacinação em massa da população.

通常、数億人の人々が動き回る旧正月(2月12日)が近づく中、当局は国民の集団予防接種キャンペーンを実施することを提案している。

 

 

Até 26 de janeiro, quase 23 milhões de doses foram administradas neste país de 1,4 bilhão de pessoas, anunciou o Ministério da Saúde.

1月26日までに14億人のこの国で2300万回近くの投与が行われたと国家衛生部が発表した。

 

 

Desde o início da pandemia, milhares de pessoas foram processadas na China por diversos crimes, que vão desde "espalhar boatos" até esconder seu contágio, ou se recusar a cumprir medidas preventivas contra a pandemia.

パンデミックが始まって以来、中国では「噂を広めた」ということから感染を隠したり、パンデミックの予防措置を守らなかったりすることなど、さまざまな罪で何千人もの人々が起訴されている。

 

 

A China quase erradicou a doença de seu território, embora tenham surgido surtos epidêmicos limitados no mês passado.

中国はこの1ヶ月間に限られた発生はあったものの、領土からほぼ根絶されている。

<はじめに>

 

前回は「腕骨」のツボを紹介しました。

 

 

「腕骨」は小指から手の側面をなぞって手首で止まるところにあり、

 

 

「頭痛」「目の不調」「耳鳴りなどの耳のトラブル」に効果があるというお話でした。

 

 

今回は「陽池(ようち)」のツボを紹介します。

 

 

 

<陽池>

 

スクリーンショット 2021-02-16 13.37.14

 

 

陽池は手の甲側で手首の中央よりやや小指側にあります。

 

 

手足の冷えを取り、倦怠感を減少させる効果があります。

 

 

空いた時間に指圧してみてください。

 

 

 

杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

 

 

毎度おなじみのマドリードに本拠を置くジャーナルABCですが、今回は馴染みやすい内容の記事が見つかりました。平易な日常的内容なので日本語訳の文体も「である調」ではなく、「です、ます調」にしました。

 

記事のタイトルを読む限り、トンデモ予防法への注意勧告かと思いきや、きわめて常識的で、推奨可能な予防法を採りあげていることに気が付きました。そこで、何を注意しているかというと、せっかくの予防措置も、その本質を理解せずに漫然と習慣化させてしまう危険性についてです。習慣的行為は安心をもたらしますが、根拠に乏しい安心は、かえって安全を脅かすことも事実です。

 

常識を否定するのではなく、丹念に検討することによって、より確かな予防効果をもたらそうというのがこの記事の趣旨であることを踏まえて読んでいただけたら、と思います。

 


Cosas que hacemos mal y que no sirven para evitar el coronavirus

コロナウイルスを避けるためにやっている間違ったこと

 

 

La pandemia de coronavirus ha ocasionado que tomemos una serie de hábitos para evitar los contagios, pero no todos ellos son verdaderamente efectivos por sí solos

コロナウイルスの大流行により、私たちは伝染を避けるために一連の習慣を採用していますが、そのすべてが単独で本当に効果があるわけではありません。

 

 

ABCMADRID Actualizado:

16/02/2021 15:32hGUARDAR

ABCマドリード 更新日時:

2021年2月16日 15:32 確認

 

 

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La pandemia de coronavirus ha acaparado todos los aspectos de nuestra vida. Hemos tenido que adaptarnos a las medidas sanitarias impuestas por la situación epidemiológica e intentar cumplir con todas las restricciones impuestas para frenar los contagios. Las mascarillas, los geles desinfectantes y la distancia de seguridad se han convertido en cosas totalmente cotidianas. Además, hemos comenzado a realizar una serie de rituales antes de salir o entrar en un sitio para evitar tocar objetos innecesarios o desinfectar todo lo que entra en un domicilio. Sin embargo, por sí solos, estos hábitos pueden no ser completamente efectivos y pueden crear una falsa seguridad.

コロナウイルスのパンデミックは、私たちの生活のあらゆる面を支配しています。私たちは、疫学的状況によって課せられた健康対策に適応し、伝染を抑制するために課せられたすべての制限を遵守しようとしなければなりませんでした。マスク、消毒ジェル、安全距離は日常の一部になりました。また、家の中に入るもの全てを消毒したり、不要なものに触れないようにしたりするために、家を出る前や場所に入る前に一連の儀式を行うようになってきました。しかし、それだけでは、これらの習慣は完全に効果があるとは言えず、誤った安心感を生み出してしまう可能性があります。

 

 

Desinfectar las suelas de los zapatos

靴底の消毒

 

 

Se ha demostrado que el virus puede permanecer en superficies, pero las principales vías de transmisión es por vías respiratorias y a través de aerosoles. Si existen partículas de virus en los zapatos, la probabilidad de transmisión a través de ellos puede ser pequeña. Nunca está de más una correcta higiene y limpieza de cualquier elemento que entre en nuestras casas, pero sin duda es más importante la higiene de manos y la protección mediante mascarillas, geles hidroalcohólicos y distancia de seguridad. Por todo ello, limpiar las suelas de los zapatos puede ser una buena medida, pero sin dejar de prestar atención a los principales elementos de contagio que son las manos a la cara y las vías respiratorias.

ウイルスは表面に残ることが示されていますが、主な感染経路は呼吸器官とエアロゾルを介した感染です。靴にウイルス粒子が付着している場合、靴を介して感染する可能性は低いかもしれません。私たちの家に入るあらゆる要素の正しい衛生と洗浄は決して余分なものではありませんが、手の衛生とマスク、ヒドロアルコールゲルと安全な距離によって保護することは間違いなくより重要です。したがって、靴の底をきれいにすることは良い対策ですが、手による顔と呼吸器官への感染の主な要素に注意を払うことを忘れずにすることができます。

 

 

 

No tocar los botones del ascensor

エレベーターのボタンに触れないでください

 

 

Cualquier tipo de dispositivo público que requiera contacto, como los botones de ascensor, picaportes, carritos de la compra, etc. suponen una vía de transmisión del virus ante la que hay que maximizar las precauciones. Es conocida la recomendación de no tocar los botones del ascensor directamente, sino con una llave o algo interpuesto, aun así esta medida por sí sola no es suficiente. A veces este tipo de acciones pueden dar una sensación de falsa seguridad, en el sentido que nos sentimos seguros no tocando los botones del ascensor y usando una llave o cualquier elemento, pero luego manipulamos esos otros elementos sin lavarnos las manos ni conservando la higiene. Una vez más, esta puede ser una medida útil, pero insuficiente por sí sola.

エレベーターのボタン、ドアノブ、ショッピングカートなど、接触を必要とするあらゆる種類の公共機器は、ウイルスの感染経路であり、予防策を最大限に講じる必要があります。この対策だけでは不十分なのに、エレベーターのボタンを直接触るのではなく、鍵などを間に挟んで触ることを推奨していることはよく知られています。時にはこのような行動は、エレベーターのボタンに触れず、鍵や他の要素を使用して安全だと感じているという意味で、誤った安心感を与えてしまうことがあります。繰り返しになりますが、これは有用な対策かもしれませんが、それだけでは不十分です。

 

 

 

Abrir las puertas con llaveros 'anticontagio'

抗菌キーフォブでドアを開ける

 

 

Existen dispositivos con forma de gancho que se venden como llaveros “anticontagio”. Estos elementos se utilizan para tirar de las puertas que lo permitan y así evitar tocar pomos y picaportes que pueden ser una vía de transmisión del coronavirus. Esto, que puede llegar a ser muy útil, puede no ser tan efectivo si no realizamos una limpieza exhaustiva del llavero y nos lavamos las manos tras su uso. No tocamos con las manos la puerta, pero sí lo hacemos con el llavero. Si después tocamos el dispositivo con las manos y no nos las lavamos, la acción habrá sido inservible.

アンチコロンタジオ」のキーホルダーとして販売されているフック型のものがあります。これらのアイテムは、ドアノブやコロナウイルスの伝送のための経路である可能性があるハンドルに触れることを避けることができ、ドアを引っ張るために使用されます。これは、キーホルダーの掃除や使用後の手洗いを徹底しないと、あまり効果がないかもしれません。手でドアを触ることはありませんが、キーフォブを触ることはあります。その後、手で触って洗わなければ、その行為が無駄になったことになります。

 

 

 

Limpiar las bolsas de la compra

清潔な買い物袋

 

 

Cualquier elemento que entre en nuestros domicilios del exterior puede ser susceptible de portar algún tipo de suciedad o incluso de virus depositado en superficies. Se ha demostrado también que el virus puede permanecer en superficies, dependiendo del material, varias horas o incluso días. Aun así, la mayor parte de los contagios se producen por vía respiratoria y aerosoles, por lo que más importante que limpiar las propias bolsas de la compra es lavarse las manos cuando se está manipulando cualquier elemento. Si nos obsesionamos con la limpieza de las bolsas, pero descuidamos otras cuestiones como las manos que las limpian estaremos consiguiendo el efecto contrario al deseado.

外から家の中に入ってくるものは、汚れや表面に付着したウイルスの影響を受けやすくなります。また、素材によっては数時間、あるいは数日の間、ウイルスが表面に残ることも明らかになっています。そうはいっても、ほとんどの感染症は呼吸器やエアロゾルによって発生しますので、買い物袋自体の掃除よりも大切なのは、どんなものを扱っても手を洗うことです。バッグの掃除に夢中になっていても、バッグを掃除する手など他の問題をおろそかにしてしまうと、望んでいた効果とは逆の効果を得ることになってしまいます。

 

 

 

Usar mascarillas caseras de tela

手作りの布マスクを使用

 

 

Este tipo de mascarillas fueron muy útiles en un primer momento de la pandemia ante la escasez de recursos de protección individual. Sin duda cumplieron un digno papel a la hora de frenar la transmisión cuando no existía stock en el mercado de mascarillas quirúrgicas, ni ffp2 o ffp3. Pero a estas alturas del calendario ya existen suficientes opciones en el mercado para acudir a otro tipo de mascarillas con mayor porcentaje de filtrado y mejor adaptación a la cara. El uso de mascarillas de tela puede ser un recurso de emergencia si no se tienen otras a mano, pero no es la mejor opción si queremos evitar contagios.

このタイプのマスクは、パンデミックの初期には個人の保護資源が不足していたため、非常に重宝されていました。市場にサージカルマスクやFFP2、FFP3の在庫がなかった時代に、伝達を止めるために立派な役割を果たしたのは間違いありません。しかし、カレンダーのこの時点で、市場にはすでに十分なオプションがあり、フィルタリングの割合が高く、顔へのより良い適応性を持つマスクの他のタイプに変えることができます。布マスクの使用は、手元に他の人がいない場合の緊急時のリソースにはなりますが、感染を避けたい場合には最適な選択肢ではありません。

 

 

 

Tomar la temperatura al entrar a establecimientos

施設に入るときは体温を測る

 

 

Se ha demostrado que la fiebre es un síntoma del coronavirus que suele presentarse en la primera fase de la infección, pero ni todos los infectados presentan este síntoma, ni existe fiebre durante toda la fase en la que un positivo puede ser infeccioso. Además, una persona puede tener fiebre por multitud de cuestiones más allá del coronavirus. Digamos que tomar la temperatura puede ser un buen filtro, se pueden llegar a detectar positivos, pero este filtro no es ni mucho menos infalible, así que conviene tener en cuenta el resto de medidas para evitar contagios.

発熱は、コロナウイルスの症状として、通常は感染の最初の段階で起こることが示されていますが、すべての感染者にこの症状があるわけではなく、また、陽性者が感染する全段階で発熱があるわけでもありません。また、人はコロナウイルス以外にも様々な理由で発熱することがあります。温度を取ることは良いフィルターになりますが、陽性は検出される可能性がありますが、このフィルターは無謬とは程遠いので、感染を避けるためには他の対策を考慮することが重要であるとしましょう。

 

 

 

Usar solo una pantalla facial

フェイスシールドのみの使用

 

 

Los contagios pueden provocarse por gotículas que se desprenden de nariz y boca de persona a persona, estas partículas pueden llegar por ejemplo, con las manos a los ojos y suponer una vía de contagio. El uso de pantallas ha demostrado utilidad para prevenir contagios, pero esta utilidad siempre es complementaria al uso de mascarillas. Usar solamente una pantalla ocular estará haciendo que no nos protejamos del todo y, además, que podamos contagiar a los demás al dejar libre nariz y boca.

感染は、人から人への鼻と口から発散される飛沫によって引き起こされることができます、これらの粒子は、例えば、目に手で、到達することができ、伝染の方法を仮定します。スクリーンの使用は伝染を防ぐために有用であることが証明されているが、これは常にマスクの使用を補完するものである。眼球スクリーンだけを使っても完全には守れませんし、加えて鼻や口を空けておくことで他の人に感染してしまうこともあります。

 

 

 

Oxímetros

オキシメータ(血中酸素飽和度測定器)

 

 

El uso de dispositivos como los oxímetros ha crecido exponencialmente durante esta crisis del coronavirus. Estos aparatos dan información sobre saturación de oxígeno en sangre y algunos también la frecuencia cardiaca. Estos datos, aunque muy útiles, necesitan del adecuado criterio médico para que sean ponderados en su verdadera importancia. No hay duda que una baja saturación de oxígeno, acompañado de síntomas como la disnea o sensación de falta de aire, puede ser un síntoma importante a tener en cuenta ante posibles complicaciones del coronavirus, pero eso no quiere decir ni mucho menos que usar un oxímetro y consultarlo insistentemente prevenga la aparición de síntomas o que estos puedan agravarse. Lo mejor es tomar estos datos como un indicativo y acudir al médico si se desarrolla cualquier síntoma.

このコロナウイルスの危機の中で、オキシメーターなどの機器の使用は飛躍的に増加しています。これらの装置は、血中酸素飽和度や心拍数などの情報を提供します。これらのデータは非常に有用であるが、その真の重要性を判断するためには、適切な医学的に適切な判断が必要です。呼吸困難や息切れなどの症状を伴う酸素飽和度の低下は、コロナウイルスの合併症の可能性を考慮する上で重要な症状であることは間違いありませんが、だからといってオキシメーターを使用して熱心に調べれば症状の発症を防ぐことができるわけではありませんし、症状が悪化する可能性すらあります。このデータを目安にして、症状が出たら医師の診察を受けるのが一番です。

 

 

 

Desinfectar las patas de los animales al volver de los paseos

散歩から帰ってきたらペットの四肢を消毒する

 

 

De nuevo se trata de una medida que puede ser buena para la higiene y para evitar que entre en nuestro hogar cualquier tipo de suciedad, pero no es ni mucho menos la principal causa de contagio. Si hablamos de paseos de perros, puede ser más importante cuidar el contacto con bolsas de basura, papeleras, correa y otros dueños de animales durante el paseo para prevenir posibles contagios.

繰り返しになりますが、これは衛生面でも良い対策であり、あらゆる汚れが家の中に入らないようにするための対策でもありますが、決して感染症の主な原因ではありません。犬の散歩といえば、散歩中のゴミ袋やビン、引綱などの接触に気をつけて、感染症の可能性を防ぐことの方が大切かもしれません。

 

 

 

Solo mantener la distancia de seguridad

ただ安全な距離を保つだけ

 

 

La distancia de seguridad es una medida imprescindible para evitar contagios y ponérselo difícil al virus, pero solo con eso no estaríamos haciendo las cosas bien para frenar totalmente los contagios. De hecho, si solo existe la distancia de seguridad y no se establece ninguna medida más, no estaríamos evitando demasiado un posible contagio. Sumada a la distancia deben establecerse otras medidas como el uso de mascarillas, o una correcta ventilación en espacios cerrados.

安全な距離を保つことは、感染を回避し、ウイルスにとって困難な状況にするための必須の対策ですが、それだけでは、完全に感染を止めるために正しいことをしているとは言えません。実際、安全距離だけがあって他の対策が確立されていないのであれば、考えられる伝染を防ぐことはできないのではないでしょうか。距離以外にも、マスクの使用や密閉空間での換気を適切に行うなどの対策を講じます。

 

 

 

興味深いニュースがはいってきました。

 

予定では、マリオ・ドラギとは何者か?No3
でしたが、急遽、以下の臨時ニュースに変更致します。

 

外国のニュースは日本語に翻訳されて報道されますが、私は自分が翻訳を試みることによって、原文の意味を正しく理解し、かつ、分かりやすくつたえることが如何に難しいかを痛感しています。それと同時に、プロであるはずの翻訳者の明らかな誤りに気付くことが増えてきました。

 

以下の記事は、日本語で書かれていますが、実は中国発信の記事です。日本も中国製のワクチンを購入せよ、という暗示なのでしょうか。

 

「実験データから、中国のコロナワクチンの有効性は非常に高く、安全性にも疑いの余地がない」、とか、あたかもイタリアの免疫学者であるビオラ教授の別の文脈での発言であると思われる「ワクチンの選択については、科学的かつ開放的な態度を取るべきである」、という記述には大いに疑問の余地が残ります。そもそも中国のワクチンの臨床データは、どのようにすれば確認できるのでしょうか。

 

そこで、ビオラ教授のメッセージをイタリアの原語のジャーナルで確認してみることにしました。ビオラ教授は、若干楽観的な見解を示しているようにも感じられますが、今後とも必要になってくる方向性をしっかり示しています。

 

 

中国のコロナワクチンに期待 イタリア免疫学者

 

2021年2月11日 22:15 

発信地:中国 [ 中国 中国・台湾 ]

 

【2月11日 CGTN Japanese】世界の多くの国が大規模に中国産のコロナワクチンを接種するにつれて、その有効性と安全性はますます多くの西洋医学専門家の認可を得ています。イタリアのパドヴァ大学生物医学科教授で免疫学者のアントネラ・ビオラ氏は、「中国のコロナワクチンは非常に期待されており、イタリアの感染症との闘いに役割を果たせるに違いない」と述べました。
 

ビオラ氏によりますと、中国のワクチンは現在ヨーロッパで使用されているワクチンとは異なる技術路線を採用しており、実験データから、中国のコロナワクチンの有効性は非常に高く、安全性にも疑いの余地がないということです。
 

このほど、ヨーロッパの一部の国が導入を承認し、中国のコロナワクチンを大量に接種しています。イタリア医薬品局のマグリーニ事務局長もEUに対し、中国のコロナワクチンの承認を検討するよう求めています。
 

現在、欧米諸国でワクチンを政治化させる傾向があることについて、免疫学者であるビオラ氏は、「感染症と闘う中で各国が別々に戦えば、ウイルスが広がり続けるだけだ」と指摘しています。また、「既存のワクチンでウイルスの変異を識別できない事態が発生すれば、すべての努力が無駄になる。ワクチンの選択については、科学的かつ開放的な態度を取るべきである」と指摘しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News

 

 

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VACCINI anti CORONAVIRUS: l'IMMUNOLOGA Antonella VIOLA ha fatto chiarezza su TIPOLOGIE e VARIANTI del COVID

コロナウイルスに対するワクチン:免疫学者アントネッラ・ビオラ氏がCOVIDの種類と変異株について明言する

 

 

Articolo del 8/02/2021
ore 13:40
di Team iLMeteo.it Meteorologi e Tecnici

8/02/2021年2月8日の記事
午後1時40分
気象学者と技術者によるチーム<イル・メテオ・イタリア>

 

 

Antonella VIOLA, immunologa e Professoressa Ordinaria di Patologia Generale

アントネッラ・ビオラ、免疫学者、一般病理学正教授

 

 

Antonella VIOLA, immunologa e Professoressa Ordinaria di Patologia Generale presso il Dipartimento di Scienze Biomediche dell’Università di Padova, ha fatto chiarezza, sul Corriere della Sera, sulla situazione VACCINI e VARIANTI.“Il virus muta di continuo: ogni volta che si replica possono verificarsi errori che portano alla comparsa di mutazioni nell’RNA” dice l’immunologa, sottolineando che “le varianti competono tra di loro per acquisire un vantaggio”

免疫学者で生物医学科学、パドヴァ大学生物医科学学部の一般病理学正教授アントネッラ・ビオラ氏は、コリエレ・デラ・セラ紙上で、ワクチンと変異株の現状を明確にしている。「ウイルスは常に変化している:複製をするたびに、RNAの変異の出現につながるエラーが起こり得ます 」とこの免疫学者は言い、「変異株は、優位性を得るため互いに競争する 」ことを指摘している。

 

 

Ricordiamo che le mutazioni individuate dagli scienziati in questi mesi sono state migliaia, spesso non significative. Ma a destare particolare attenzione nell’ultimo periodo c’è stata la scoperta di tre varianti: inglese, sudafricana e brasiliana, già diffuse in Italia.“Il virus può puntare a replicarsi con maggiore velocità e quindi a diventare più contagioso, come accade nella variante inglese che può avere maggiore facilità di ingresso nelle nostre cellule. Esistono poi mutazioni che aiutano il virus a ‘nascondersi’ meglio di fronte al sistema immunitario. Esse rappresentano un problema perché aprono la strada alla possibilità di reinfezione: in presenza di una variante non riconosciuta dagli anticorpi sviluppati, un soggetto può contrarre nuovamente il virus”.

ここ数ヶ月の間に、科学者たちは数千を数える重要な意味を持たない突然変異をしばしば同定してきました。しかし、最近になって3つの変異株、すなわち英国株、南アフリカ株、ブラジル株の発見は、特に注目を集めていて、イタリアですでに蔓延している。「ウイルスは、英国変異株で起きているように、より迅速に自己複製し、より感染力を増し、より簡単に人体の細胞に侵入することができます。また、免疫システムからウイルス自身をより良く「隠す」のに都合の良い突然変異もあります。これらの変異は、再感染の可能性に道を開くので、問題となります。開発された抗体に認識されない変異体が存在すると、人は再びウイルスに感染する可能性があります。」

 

 

“In questo momento, continua VIOLA, abbiamo la variante inglese, che non pare costituire un problema dal punto di vista immunologico: sia gli anticorpi delle persone che si sono ammalate che quelli prodotti dal vaccino sembrano in grado di riconoscerla. La variante sudafricana, come quella brasiliana, presentano invece una mutazione che altera l’interazione degli anticorpi col virus, ostacolando la sua neutralizzazione. Questo, come affermato in precedenza, implica la possibilità di reinfezione e la probabile mancata efficacia degli anticorpi monoclonali"

「現時点では、私たちには英国変異株が入ってきていますが、免疫学的な観点からは問題ないようです。病気に罹った人々の抗体とワクチンによって生成されたものの両方がそれを認識することができるようです。一方、南アフリカ株はブラジル株と同様に、抗体とウイルスの相互作用を変化させる変異を持っており、ウイルスの中和を妨げています。これは、上記のように、再感染の可能性を示唆し、モノクローナル抗体の効果がない可能性が高いことを示唆しています。」とビオラ教授は話を続ける。

 

 

Per quanto riguarda il VACCINO invece, non ci sono dati certi al momento. "Non è detto che, in caso di esposizione a questo tipo di variante, le persone immunizzate siano del tutto prive di uno scudo: nonostante gli anticorpi neutralizzanti funzionino di meno, il resto della risposta immunitaria rimane in piedi e garantisce protezione. Non bisogna seminare il panico tra le persone. È invece necessario comprendere meglio la situazione, effettuando più sequenziamenti possibili".

一方、ワクチンについては、今のところしっかりとしたデータはない。「このタイプの変異株に暴露した場合には、免疫を持っている人々が完全に防護されるという保証はありません。とはいっても中和抗体の機能は低下しますが、免疫応答の残りの部分はそのまま残っており、保護作用を提供しています。パニック状態になる必要はありません。その代わり、できるだけ多くの遺伝子配列の追跡を行うことで状況をよりよく理解する必要があります。」

 

前回はこちら


セカンド・オピニョン例

 

70代男性。母親が集団予防接種によってB型肝炎ウイルスに感染後、肝硬変による肝がんにて死亡したと推定されている。すでに兄弟が原告として手続きを開始した関係で、自分もHBV感染者であることを証明する検査を受けたところ、HBs抗原陰性、HBe抗体低力価陽性であった。そこで「自分も二次感染者として補償を受けられないか」との相談について。

 

給付金等の支給を受けるための条件として、集団予防接種等とB型肝炎ウイルス感染との因果関係を主張するケースが主となります。そのためには、原告が母子感染ではないということを立証する必要があります。

 

本件訴訟における国の責任期間は、「予防接種法」の施行日である昭和23年7月1日から、注射の1人ごとの取り替えを指導した昭和63年1月27日までの期間とされています。また、平成18年最高裁判決において、B型肝炎ウイルスに感染したのち、持続感染化するのは、免疫機能が未発達な幼少期(遅くとも6歳ころまで)に感染した場合であるとされました。このため、満7歳の誕生日の前日までの間での集団予防接種歴が必要です。

 

2011年6月28日「B型肝炎訴訟の和解」が成立したことに基づき、不適切な集団予防接種等によってB型肝炎ウイルスに感染した患者に対する給付金支援が行われていることについては、今週のシリーズで既にご説明した通りです。

 

肝疾患診療連携拠点病院、肝疾患専門医療機関、および、がん診療連携拠点病院(肝がん、死亡の場合のみ)の医師は「B型肝炎ウイルス持続感染者の病態に係る診断書」の作成を求められることがあります。杉並国際クリニックは、その対象外ではありますが、むしろセカンドオピニョンを求められ、肝臓専門医に対して疑義を唱えることはしばしばあります。

 

対象として一次感染者に加えて、集団予防接種等による二次感染者も救済対象となります。それを証明するための最も確実な証拠は何か、ということが大切です。

 

母親がB型肝硬変、かつ兄弟姉妹にHBV感染者が少なくとも一人いることは母子感染の関与を示唆する事象です。しかし、これは最も確実な証拠とは言えません。

 

母子感染の場合、遺伝子型(ゲノタイプ;ジェノタイプ)が同一であることが必要条件です。ジェノタイプ検査は、成人期の感染ではないことを証明するために必要な検査でもあります。しかし、これだけで十分な条件とするには根拠が弱いと考えられます。さらに母親と本人のHBV分子系統解析結果が一致することは、母子感染を証明する極めて確実な証拠となります。ただし、本検査は、肝臓病専門医療機関であっても、検査会社へ委託して実施しています。検査費用は保険給付対象外であるため、原告が立て替え払いをする必要があります。後日和解が成立した場合には、給付金等と併せて支払基金から検査費用として6万3千円が支給されます。

 

ついで、給付金額決定のためには、病態診断が必要であることも、すでに説明した通りです。具体的には、無症候キャリアなのか、B型肝炎の持続感染があるのか、肝硬変、肝がんなど重症度にしたがって、給付額が異なってきます。