下部尿路症状に関するスクリーニングの必要性と当クリニックの方針 ④

 

(杉並国際クリニック令和3年初版)その4(全5回)

 

排尿した直後の膀胱に、どれだけの尿が残っているか、すなわち残尿の量を測定することは、尿失禁タイプの鑑別や今後の治療において重要な情報であり推奨されます。残尿測定は腹部の超音波検査によって簡便に実施できます。

 

50ml未満の残尿は問題になりませんが、50~100mlあたりから軽度の尿排出障害があると考えます。この程度の残尿では残尿感がなく頻尿を来さない方もいますが、個人差が大きく、それが進行性であれば、やがて日常生活に支障がでることになるため、無症状のうちからチェックしておくに越したことはないと思います。人生100年時代を迎えた昨今、これまで以上に心身に対するインテリジェンスを高めておく必要があると思います。

 

杉並国際クリニックにおける


超音波残尿量測定検査を添付します。

 

超音波残尿量測定検査