聖楽院

8月2日(日)

 

 聖楽院は8月も引き続き活動を休止いたします。残念ながら、今回のようなパンデミックは今後も繰り返し発生するものと思われます。

そのたびに音楽活動が完全に中止させられるとしたら、芸術家は職業として成立しなくなってしまうことでしょう。

コロナ禍の確かなは終息の目安は、声楽演奏活動等が安全・安心に開始できるようになることだと思います。
 

 

しかし、休止期間中も耳を鍛えることはできます。姿勢の矯正や呼吸法、発声訓練も個人単位であれば稽古可能です。youtubeを活用して音楽表現を全世界に発信することは可能です。

 

 

高温多湿の梅雨が、今なお続いています。皆さんも計画的な呼吸体操を始めてみませんか。

マスク装着により、浅い呼吸となり、呼吸機能が低下し、最も大切な免疫抵抗力を損なってしまうからです。

実際にスパイロメーターで肺年齢を計測してみると、一回り(12歳)以上老化している方が散見されます。

そこで栄養状態の維持・改善とともに適度な呼吸エクササイズ(運動)が必要です。

これを隔離・待機期間中に継続することが推奨されます。

食事の前に3分程度で十分ですから、意識的に深呼吸を実施することをお勧めします。

継続しるためには、音楽を活用することも有効な方法です。ゆっくりとした流れで、長いフレーズの美しい歌詞と芸術的な曲を材料として選択することをお勧めします。

 

最初は自宅等でリラックスしながら聴いてください。

そして、お気に入りを見つけてハミングしてください。そうしたら、毎日の散歩も俄然、楽しいものになること請け合いです。

歌詞は覚えようとせず、何度も聴いてください。百人一首が自然に身についてしまうまで繰り返し、楽しんで聞いてください。不思議なことですが、飽きるということはありません。

 

このエクササイズは、自宅や庭・公園などの人との接触の少ない外部で行い、できれば一人あるいは少数の家族とともに行うのが望ましいが、少なくとも 2mの間隔は空けるようにしましょう。

 

また、内容としては簡単な家事でも身体を動かすものであれば良く、体操やヨ ガ、ウォーキング(散歩)などとの併用も推奨されますが、毎日 30 分あるいは二日毎に1 時間ほど実施することが望まれます。毎日の入浴もお勧めです。

 

そして、本格的な暑熱シーズンに備えて、感染防御を十分に考慮した上で、脱水症・熱射病・熱中症対策も大切です。

 


今週は、お粗末ながら、私の過去の作品の中からベッリーニ作曲の歌曲の中から、
「銀色に染める月よ」をご紹介させていただくことにしました。
私が9年前の丁度この季節に歌った名曲です。

 

銀色に染める優雅な月よ 

Vaga luna che innargenti /

作曲Vinzenzio Bellini

 

こちらにアクセスしてください!

演奏2011年8月6日 杉並公会堂小ホール
8,661 回視聴、2011/08/25収録、チャンネル登録者数 169人
飯嶋 正広:テノール ピアノ:津田 哲子 
サマーブライトコンサート

 

この曲は多くの声楽家や愛好家に愛されてきたためか、数多くの対訳があります。
その中でも、原語(イタリア語)の韻律についても解説が加えられているものがありましたので、ご紹介します。翻訳者については、直接表示されていませんが、有益な情報だと思います。

 

ページはこちら

 

歌うひとのための「優美な月よ(Vaga luna, che inargenti)



2019/03/17 18:07 フォローしました

 

曲:V. Bellini/詞:不明

 

 

対訳

 

Vaga luna, che inargenti
優美な月よ、お前は銀色に輝かす

 

queste rive e questi fiori
あの岸辺や花々を

 

ed inspiri agli elementi
そして万物に

 

il linguaggio dell'amor;
愛を語る舌を与える

 

 

testimonio or sei tu sola
いま証すのはお前だけ、

 

del mio fervido desir,
私の熱い願いを

 

ed a lei che m'innamora
だから 私の心を奪ったあの女性(ひと)に

 

conta i palpiti e i sospir.
語っておくれ、どれほど鼓動を高鳴らし、溜息をついているか

 

Dille pur che lontananza