取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ5症例の研究

症例が増え7症例目に入ります。

新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。

以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は赤もしくは緑文字として区別しました。

症例7:母の死 親戚にさえ言えず


5月9日、13日取材 社会部 山屋智香子

関東地方に住む女性は4月、80代の母親を新型コロナウイルスによる肺炎で亡くしました。救急車に乗ったあと一度も会えないまま遺骨となって帰ってきた母。女性は今も母親の死を、親戚にさえ伝えられずにいると言います。

 

症例7(その2)


第2節:遺骨は玄関に 

病院に運ばれたときにはすでに肺炎の症状が出ていたため、母親は即入院となった。数日後、陽性と確認。家族は全員、濃厚接触者(註)となり、母親を見舞うこともできなくなった


註:5人家族全員感染:クラスター発生と定義されます。

 

自分も陽性かもしれないじゃないですか。出て歩ける状態ではないし。私はもう、母がかかった時点で、私もだな、私のほうが先(に感染していた)かなと思って、絶対そうだなって思ってたので。罪悪感。このコロナを持ち込まなければ元気だったんだよねって。私たちがかかんなかったら(家に)いれたよねっていう、ここに生きてたよねって思います。


だからと言って、私も一緒に検査してくださいって、私はそんなに熱がないし言えないよなあと思いながら。「37度5分以上、4日間」(何と、この基準を、後になって加藤厚労大臣が<保健所と国民の誤解>と全否定、余りにも酷い話です。それにしても、従順で遠慮深い方ほど犠牲者になっています。私の倫理観とは真っ向から対立する残念な結果です。)、それが出てないし。


保健所の方と話してても「発熱がないんでしたら大丈夫ですね」っていう言い方なので、やっぱりそれしかない(実は、それ以外の方法があったのです。これからは、行政任せではいけないということを国民全体が学習すべきときです。かといって、保険診療システムの枠組による負の効果として、医師の臨機応変かつ創意工夫に富んだ診療が委縮しているという現実は多くの患者を犠牲にする結果をもたらしてしまいました。)んだなと思って。


自分のなかでその時に、母が戻って来ないっていう、なんだろうな、覚悟みたいなのはその時はないと思います。死ぬとは思っていない。

 

しかし、入院から6日で母親は亡くなった。家族の誰も立ち会えないまま、母親は火葬された(病院から)電話がかかってきて、4月の16日に。

「きょうは呼吸が荒くなっているんで、大変かと思いますけども」って。「分かりました」って言って。

 

そのあとかかってきたときには「もうそろそろになると思います」。

 

そのときにはたぶんもうだめだったんですよね、きっと。3回目に電話が来たときに、「(死亡時刻は)何時何分でした」っていうお話で、「はい分かりました」って言って、だめだったねっていう話で。

 

葬儀社からは「ちょっとケースがケースなので、日にちがどれだけかかるか分からないです」って言われてたんですけど、「焼き場がとれましたので20日に焼きます、20日の3時です。ちょっと時間遅いですけど、やっぱりコロナの関係で早くは焼けない。

いちばん最後(に火葬する)のパターンなんです」って言われて。そのあと、遺骨だけ帰って来たっていう。

 

私たち濃厚接触者(濃厚接触者という認識をもったときに、国民がどのようなセルフケアができるのか、についてのサポートがないことは、とても残念だったわけです)なので、家自体もそういうことだから、入れないじゃないですか、向こう(葬儀社の人)も。玄関先に(遺骨を)置いてもらったんです。

 

<明日へ続く>

水氣道中野支部の林亮博支部長からの情報は、一昨日の<緊急連絡>で御報告した通りです。まだ、お読みでない方は、6月1日(月)の記事

水氣道鷺宮スポーツプラザ温水プールより連絡

 

をご確認ください。なお杉並区、新宿区、武蔵野市、三鷹市については、再開可能日程についてはまだ明確にされていません。

 

以上の報告を受け、いくつかの課題が明かにされました。

 

第一に、新たに「入館後の個人のチエック」制度が導入されること。

 

第二に、代表者が「団体参加者のチェック済み一覧表」を受付に提出すべきこと。

 

第三に、団体使用では1コースの定員が5名に限定されること。

 

これらの課題に対して、検討すべきことは

 

第一に、6月8日(月)からの温水プール使用再開が決定されたにもかかわらず、必須条件とされる上記の内容が完成されていないという、施設側の手続きの手順の不備が問題です。予め決定内容が明文で示されない限り、団体使用予約手続きを取るべきではないと考えます。内容が明らかにされ次第、速やかに公開する予定です。

 

第二に、団体使用予約に先立って、有志数名が個人参加を試みることによって、実際の手続きを経験し、会員に報告する必要があります。6月8日(月)に、互いに時間帯が重ならないよう、個別に再開準備試験参加について検討を開始します。

 

第三に、団体使用において「1コースの定員が5名」という厳格な条件の下で再開せざるを得ないため、稽古参加者の事前予約制を導入します。

 

早期の稽古再開を希望される皆様は、6月9日(火)以降の当面の間、個人参加で体慣らしをして準備していただくことをお勧めいたします。その際は、互いに誘い合わせ等を行わず

可能な限り単独行動とし、

30~45分程度の自主稽古を行ってください。

 

稽古内容は、『親水航法』を中心におこなってください。その際に使用するキャップは、水氣道の稽古で使用している帽子は使用せず、他の利用者と同様に、

個人としての参加であることが明らかなキャップ

ご使用になるようにご注意ください。

 

 

皆様6月になりました。そして、あっという間に梅雨入りです。引き籠ってPCと向き合う生活は反自然のライフスタイルです。さあ、工夫をしながら自然の恵みを肌で感じてみましょう。杉並国際クリニックは『自然志向の医療が理念のクリニック』。それが、どのような背景に基づくものなのか、今月から、少しずつご紹介させていただきたいと思います。

 

杉並国際クリニックの前身である「高円寺南診療所」を開設してから取得した私の最初の医師の追加資格が、『温泉療法医』(2020年4月1日現在、全国で1004名)でした。実は、今でもこのタイトルを保持しています。温泉療法医とは「正しい温泉・気候・物理療養指導を行えるよう教育研修会全課程を修了し、当学会入会年より3年を経て、認定を受けた医師」を指します。

 

この温泉療法医の専門性と杉並国際クリニックでの日常診療は密接な関係があり、この両者をつなぐのが、実はドイツ発祥のクナイプ療法なのです。

 

温泉療法医とは、日本温泉気候物理医学会が認定するものです。その認定基準によると「温泉専門医を認定するのではなく、一般医師に対し温泉治療学の啓蒙をはかるとともに、温泉療養者に対する一応の療養指導を行い得る医師の教育とその認定を目的とする」となっています。

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ドイツ・フランス・イタリアなどをはじめとするヨーロッパ諸国では、各温泉地に温泉の専門医が常駐し、その指導のもとに温泉療養が行われているのが通常です。しかし、日本では、そのような温泉地は大変少ないと言わざるを得ません。 そこで、私は1997年にドイツのバート・ヴェーリスホーヘンを訪れドイツ人医師(主にこれからドイツ国内で開業しようとしている医師たち)に交じって«クナイプ医学療法»の研修を受けました。

 

わが国には、世界に冠たる温泉文化を持っていますが、主として観光や遊興目的であり、古くから湯治も盛んでしたが、素人的な経験則ではなく科学的な温泉医学に通じた医師の絶対数が少ないことが指摘されています。 日本では、医師になるために温泉医学の履修は義務づけられておらず、そればかりか、温泉医学の講座を設けている大学がほとんど皆無に等しいことも要因になっているようです。そこで日本温泉気候物理医学会では、ヨーロッパ諸国のような温泉医の制度を日本にも創設することを検討し、その経過措置のひとつとして昭和51年から「温泉療法医」の学会認定を開始しました。しかし、残念なことに近年は、温泉医学を研究してきた大学付属の研究施設や病院が閉鎖される動きも出てきています。また、現在の保健医療制度の中で、温泉を利用した治療については、ある程度の制限があることも関係しているようです。

 

そこで、さっそくドイツのクナイプ療法を紹介させていただくことにします。私は、ウィキペディアを写し書きすることは好みませんが、今回は例外的にドイツ語版のウィキペディアの情報が参考文献付きで良くまとまっているので引用の上、翻訳してご紹介いたします。

 

Kneipp-Medizin
クナイプ医学

 

aus Wikipedia, der freien Enzyklopädie

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Wassertreten in einer Kneipp-Anlage

クナイプ施設での水踏み歩き

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コメント:

水氣道の会員の皆様は親しみを感じる写真ではないでしょうか。

 

Die Kneipp-Medizin oder Kneipp-Therapie ist ein nach dem Pfarrer Sebastian Kneipp (1821–1897) benanntes Behandlungsverfahren, das Wasseranwendungen, Pflanzenwirkstoffe, Bewegungs- und Ernährungsempfehlungen beinhaltet. Diese können sowohl vorbeugend (präventiv) als auch zur Behandlung bestehender Erkrankungen (kurativ) eingesetzt werden. Eine Wirksamkeit ist nicht belegt, als Kur gegen einige wenige Symptome wie zum Beispiel Krampfadern gibt es jedoch Hinweise auf eine Linderung der Beschwerden.[1] Eine klinische Studie ergab, dass durch regelmäßige Kneipp-Anwendungen eine Verbesserung der Lebensqualität für Bronchitispatienten erreicht werden kann, wobei diese Studie allerdings an einer kleinen Patientenzahl (20 Patienten) durchgeführt wurde.[2]
クナイプ医学またはクナイップ療法は、司祭のセバスチャン・クナイプ(1821-1897)にちなんで名付けられた治療法で、水の塗布、植物の活性物質、運動、栄養の推奨などがあります。これらは、予防(予防)と既存の病気の治療(治療)の両方に使用することができます。有効性の証明はないが、静脈瘤などのいくつかの症状の治療薬として、症状の緩和の兆候がある [註1] 臨床研究では、少数の患者(20人)を対象とした研究であるが、クナイプの定期的な適用が気管支炎患者の生活の質を改善することが示されている [註2] 。


[註1] Krista Federspiel, Vera Herbst: Die Andere Medizin. Stiftung Warentest, Berlin 2005, ISBN 3-937880-08-9. Zur Pressemitteilung
もう一つの医学。Stiftung Warentest, Berlin 2005, ISBN 3-937880-08-9出版へ

 

[註2] K. Goedsche, C. Uhlemann, C. Kroegel: Kontrollierte klinische Studie zum Einfluss der Hydrotherapie auf das Immunsystem der Patienten mit chronisch obstruktiver Bronchitis (COPD). In: Phys Med Rehab Kuror. 12, 2002, S. 215–234.
K. Goedsche, C. Uhlemann, C. Kroegel:慢性閉塞性気管支炎(COPD)患者の免疫系に対する水治療法の影響に関する対照臨床研究. :Phys Med Rehab Kuror. 12, 2002, S. 215–234.

 

 

Im Dezember 2015 wurde das Kneippen von der Kultusministerkonferenz als Kulturform in das Bundesweite Verzeichnis des immateriellen Kulturerbes aufgenommen.[3] Am 11. März 2016 erfolgte die Auszeichnung im Sinne des Übereinkommens zur Erhaltung des Immateriellen Kulturerbes der UNESCO.[4]

2015年12月、文部科学大臣会議により、クナイプは文化形態として全国無形文化遺産リストに登録された[註3] 2016年3月11日、クナイプはユネスコ無形文化遺産の保存に関する条約[註4]に基づき、その称号を授与された。

[註3]

Pressemitteilung der Kultusministerkonferenz
文部科学大臣会議のプレスリリース

[註4]

Pressemitteilung der Deutschen UNESCO-Kommission, abgerufen am 21. März 2016.

ドイツユネスコ委員会のプレスリリース、2016年3月21日にアクセス。

 

「肺炎」

 

肺炎とは、「肺実質(註1)の、急性の、感染性の、炎症」と定義されます。

註1:

肺実質とは、肺の主たる役割を果たしている部分を指します。つまり、ガス交換が行われている部分であり、肺胞の内側の部分です。これに対して、実質の外側にある壁のような部分は間質とよばれています。間質は、酸素や二酸化炭素の通り道になっており、この間質を通って実質と血液との間でガス交換が行われます。

 

肺炎についてのデータを国際比較する場合には注意を要します。その理由は、日本の医療制度が海外のものとは大きく異なるからです。まず、病因の定義が異なります。そして肺炎の分類自体も大きく異なっています。

 

海外では病院といえば急性期病床のみであり、長期療養施設は市中に分類されています。

 

わが国では、長期療養施設は病院に分類されます。その結果、院内肺炎の患者の範囲が異なり、院内肺炎の対比としての市中肺炎の範囲も異なります。

 

肺炎は、わが国の死亡原因の第5位(2017年以降)であり、死亡のほとんど(96%以上)は65歳以上の高齢者です。若年成人、特に外来で診療する軽症例から中等症例までの肺炎の死亡は極めてまれであり、予後は良好です。当クリニックでの肺炎球菌ワクチン接種率は該当年齢で23価ワクチンは80%、13価ワクチンは60%程度なので、一般的な他の医療機関より良好な成績ですが、今後は一層の接種率の向上をはかりたいと考えております。

 

日本では、市中肺炎(CAP)、院内肺炎(HAP)、医療・介護関連肺炎(NHCAP)に大別されます。外来診療では市中肺炎(CAP)の他に、高齢者の肺炎、特に医療・介護関連肺炎(NHCAP)が含まれています。その中には、誤嚥性肺炎を繰り返す患者や、老衰の課程やがんなどの疾患末期の人生の最終段階に併発した肺炎の患者もいます。

 

医療・介護関連肺炎(NHCAP)は、おもに医療ケアや介護を受けている高齢者に発症する肺炎です。ただし、90日以内に病院を退院した方や、通院にて継続的に血管内治療(透析、抗菌薬、化学療法、免疫抑制薬等による治療)を受けている人もこれに含まれます。

耐性菌リスクや予後の点で市中肺炎(CAP)と院内肺炎(HAP)の中間的な位置づけとなり、繰り返す誤嚥性肺炎の像を呈する例も多いです。CAPとHAPこのような人生の最終段階の患者(註2)には、本人の意思の尊重と、QOL(生活の質)を優先した診療を医学的根拠(エビデンス)より優先することをガイドラインでは推奨しています。

 

註2:

人生の最終段階の患者とは、肺炎の視点からは「易反復性の誤嚥性肺炎のリスク、または疾患末期や老衰」の患者を指します。
 

日本呼吸器学会の「成人肺炎診療ガイドライン2017」では、外来診療で肺炎を疑った場合、最初に敗血症の鑑別ことを行うことを推奨しています。敗血症は、臓器障害を伴う重症の感染症であり、感染症の治療に加えて全身管理が同時に、かつ迅速に開始されなければなりません。そのため、敗血症の有無は、肺炎の重症度の判定の上位の概念として提示されています。

 

高齢者の肺炎は、典型的な呼吸器症状は呈しがたく、食欲低下や活動性の低下、意識状態の変容など、むしろ肺炎とは直接関連のない症状が前面に出てくる場合があります。敗血症にまで至らない病態である場合には、A-DROPを用いて、重症度評価を行い、外来か、入院による治療かを判断しています。

 

そこでまず❶ 年齢で男性70歳以上、女性75歳以上の高齢者に対しては常に肺炎を警戒します。肺炎を疑った場合は、最初に、緊急を要する感染症か否かを判断する必要があります。これは迅速に結果を出せるものでなくては役に立ちません。

 

チェック項目は、上記の❶ 年齢以外に、❷ 意識障害あり、❸ 収縮期血圧≦100㎜Hg、❹ SpO₂≦90%、❺ 脱水あり、

以上の5項目です。

 

上記項目の該当数によって重症度を判断します。

0:軽症、

1~2:中等症、

3:重症、

4~5:超重症
*ただし、ショック(註3)があれば1項目でも超重症です。

 

註3:

ショックは、いろいろな意味でつかわれますが、ここでは感染症関連での敗血症による二次的な生体反応です。すなわち、灌流の急激な変化によって起こる体細胞の酸素の供給量が不足する状態で、血圧の低下を伴うことが多いです。

 

この判定法をA-DROPと呼びます。
杉並国際クリニックでは日常的にこれを実施していることをお気づきだったでしょうか。

 

なお、脱水あり、を数値データで判定するためには採血してBUN(血中尿素窒素)≧21㎜Hgであることを確認しますが、外来診療での必要性は高くはありません。

 

結論:

当クリニックでの肺炎球菌ワクチン接種率は該当年齢で23価ワクチンは80%、13価ワクチンは60%程度なので不十分であると考えます。今後はCovid-19のような集団感染症は今後もますます警戒を強めなければなりません。

そのため「予防できる感染症は極力予防する」原則に立って、今後は一層の両方のワクチンの接種率の向上をはかることによって、トータルとしてのリスク軽減をはかりたいと考えております。

政府は5月25日夜に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い全国に発令していた緊急事態宣言の全面的解除が正式決定されました。

 

皆様のご理解とご協力によって、この間、杉並国際クリニックにおいては、複数の基礎疾患を持ちハイリスクにもかかわらず、クラスターはもとより、新型コロナウイルス感染検査陽性者は1人も発生しませんでした。

これまでの期間を無事に乗り越えることができ、6月以降も順調に診療を継続することができることに感謝いたします。

 

しかし、今後こそ、さらに油断や中だるみを警戒すべきです。日常の努力に加えて工夫を、また工夫の積み重ねのなかで創意に満ちた改革を実践して参りたいと存じます。

 

新型コロナウイルス感染拡大防止のため

当クリニックでは6月1日から、以下の通り変更致します。

 

1)完全予約制:

時間的隔離による感染リスクの更なる低減と待ち時間短縮のため、これまで予約制は主として初診時のみでしたが、再診を含め、全面的に導入致します。

 

2)診療時間の延長:

時間帯の新設と開始または終了時間の延長を

① 早朝外来(7:00~8:30am)は、
現行の月・火・木・金・土に加えて新たに水曜日を追加しました。

 

② 午前外来(9:00~11:30am)は、
終了時間を11:30amから12:00amまでに延長し、
現行の月・火に加えて、新たに木曜日を追加しました。

 

③ 予約料をお支払いいただいている土曜日特別外来は、
現行の8:00~9:00amの開始時間を早めて7:30amから開始します。

 

<表をご覧ください>

 

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令和2年5月26日

新型コロナウイルスにかかったら、どんな事態に直面するのか。感染してから潜伏期間、初期症状、検査から入院、という推移は多くの人によって異なります。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。

取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ5症例の研究

 

症例が増え7症例目に入ります。

 

新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。


以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は緑文字として区別しました。

症例7:母の死 親戚にさえ言えず

 

5月9日、13日取材 社会部 山屋智香子

関東地方に住む女性は4月、80代の母親を新型コロナウイルスによる肺炎で亡くしました。救急車に乗ったあと一度も会えないまま遺骨となって帰ってきた母。女性は今も母親の死を、親戚にさえ伝えられずにいると言います。

 

症例7(その1)

第1節:最後に見た母の姿 

女性は実の両親と夫、息子の5人暮らし(註)。3月下旬以降、家族が順に熱を出した

 

註:5人暮らし 

同居の家族は濃厚接触者と成り易いので全員が感染してしまうことが考えられます。その場合、一つのクラスターが成立します。家族が4人以下であればクラスターは成立しないことになります。そもそも核家族化が進行している日本では、家族全員が感染してもクラスターが成立しにくいことになりますが、4人以上とすれば、全国で多数の家族クラスターが確認されたであろうことは想像に難くありません。

 

 

4月の1日に、うちの母が熱を出して、(⇒この段階で、直ちに、第一弾5点セットの④「地竜(じりゅう)」、次いで⑤「柴葛解肌湯(さいかつげきとう)」を内服することで予後を改善できた可能性があります。そして、同居の他の4名のご家族全員も、直ちに①「玉弊風散(ぎょくへいふうさん)」1日3包の内服を開始していただくことが可能だったら、と思います)

3日に私が熱(⇒④「地竜(じりゅう)」の出番です)を出してっていうかたちですね。


母が発熱をしたので近所のかかりつけ医にみせてレントゲンも撮ってもらったんですけど、「肺炎の症状もないので大丈夫だよ」(何が大丈夫なのかよくわかりません。細菌性肺炎には罹っていないから大丈夫ということなら、了解可能です。しかし、胸部レントゲン検査のみで、Covid-19による早期の肺炎の有無は判断できません。)って言われてのどの薬と抗生剤(細菌感染が疑われたのでしょうか。感染源はどこでしょうか。細菌培養検査は実施されたのでしょうか。もし、そうでなければ何のための処方か不明です)をもらってたんですけど、週明けの4日ぐらいから熱が下がらなくなったんで、(抗生剤は解熱剤ではありません。この方の場合は理解の上で内服されたのかもしれませんが、その場合は、抗生剤は感受性のある細菌感染のみに有効性を発揮することを知っていることが前提です。)保健所とかいろいろ電話したんです。

その週、血の塊のたん(この段階で、すでに肺炎が始まっている可能性があります。)が出てきたので「それでも自宅待機ですか?」って(保健所に)言ったら、「それでも自宅待機です」(これは、いくらなんでもひどい対応です。対応したのは保健師・看護師等の資格を持っていない事務官の可能性があります。保健所に問い合わせるときには、官職名を尋ねましょう。有資格者はその旨を伝えてくれることが多いです。遠慮がちな方は犠牲者になりがちです。)って言われたんですけど、10日の日の夕方、どうしてもやっぱり熱が下がらないから、おかしいなと思って最後の手段で救急車を呼んで、そのまま入院(正解です!)っていうかたちですね。


(救急車を呼んだときは)「この家から出たくない」って。「行かない、行かない、行かない」っていう。でも、そんな状態で置いておけないので救急の方にお渡しして。意識はまだ全然あります。

ただ、ぐたーって自分で歩けない(ある程度、動脈硬化が進行している方の場合、ふだんより急に血圧が低下すると歩けなくなる可能性が高いです)

ふだんは血圧が高かった(高血圧はCovid-19の予後を悪化させる基礎疾患の一つです)んで、かかりつけ医がたまたまいましたけど誤えん性の肺炎も何もやったことがなかったので、全然、大丈夫だった(申し訳ありませんが、このご発言の文脈が不明です)んですね。

 

<明日へ続く>

В России зафиксировано рекордное число смертей от коронавируса за день

ロシアは1日のコロナウイルスによる死亡者数が過去最多を記録した。

 

Общее число случаев заражения превысило 387 000

総件数は38万7千件を超えた。

 

29 мая 10:35

• Юрий Литвиненко

• / Ведомости

• 5月29日 10:35

• - ユーリイ・リトビネンコ

• - / Vedomosti

 


Сергей Ведяшкин / АГН «Москва»
В России обнаружено 387 623 случая заражения коронавирусом, сообщает федеральный оперативный штаб на сайте стопкоронавирус.рф. За сутки врачи диагностировали COVID-19 еще у 8572 человек.

ロシアでは、コロナウイルス感染 387,623 例が発見されたことを連邦運用本部がサイト стопкоронавирус.рф(Stopcoronavirus.pf)にて報告、その日のうちに、医師は別の8,572人をCOVID-19と診断した。

 

За минувший день в стране от COVID-19 погибли 232 человека, это наибольший показатель числа летальных исходов за сутки. Предыдущий рекорд – 174 смерти, этот показатель был достигнут 26 и 28 мая. Общее число погибших от коронавируса достигло 4374. Всего в России лечение продолжают 223 992 человека.

日間で232人がCOVID-19で死亡し、1日当たりの死亡者数は最多となった。これまでの記録は174人だったが、この数字は5月26日と28日に達成された。コロナウイルスによる死者の総数は4,374人に達した。ロシアでは計223万3992人が治療を続けている。

 

Общее число заразившихся коронавирусом в Москве достигло 175 829, за сутки врачи диагностировали COVID-19 у 2332 человек. 3474 человека выписались после лечения, число активных случаев в городе составило 98 774. С начала эпидемии от коронавируса в Москве умерли 2330 человек, 76 из них – за последние сутки.

コロナウイルスに感染したモスクワの人の総数は17万5,829人に達し、その一日のうちに医師は2,332人をCOVID-19と診断した。治療後に退院したのは3474人で、市内の現役は9万8774人。モスクワでのコロナウイルスの流行が始まって以来、2330人が死亡し、そのうち76人が死亡した - 最後の24時間で。

 

В Московской области за сутки обнаружили 773 новых случая заболевания, в Санкт-Петербурге – 369, в Нижегородской области – 281. Следующими в списке по наибольшему суточному приросту идут Свердловская область (+230), Ростовская и Челябинская области (+141 в каждом из регионов), Красноярский край (+138) и Волгоградская область (+133).

モスクワ地方では1日以内に773件、サンクトペテルブルク地方では369件、ニジニ・ノヴゴロド地方では281件が新たに発見された。スヴェルドロフスク州(+230)、ロストフ州とチェリャビンスク州(各地域で+141)、クラスノヤルスク・クライ州(+138)、ヴォルゴグラード州(+133)が一日での最高数を更新している。

 

Общее число случаев в Московской области достигло 37 503. В Санкт-Петербурге с начала пандемии зафиксировали 15 215 случаев, в Нижегородской области – 9244, в Свердловской области – 4923. Также в первом десятке регионов по заболеваемости числятся Дагестан (4704), Ростовская область (4428), Красноярский край (3985), Калужская область (3744) и Краснодарский край (3662).

モスクワ地方での累計は3万7503件に達している。パンデミックが始まって以来、サンクトペテルブルクでは15,215人、ニジニ・ノヴゴロド州では9,244人、スヴェルドロフスク州では4,923人の患者が記録されている。ダゲスタン州(4704)、ロストフ州(4428)、クラスノヤルスク・クライ(3985)、カルーガ州(3744)、クラスノダール・クライ(3662)も罹患率の高い上位10地域の一つである。

 

Накануне департамент здравоохранения Москвы заявил, что пересчитал число умерших от коронавируса за апрель по новой методике. Первоначально озвученные оперативные данные по смертности были снижены с 639 до 636 человек. Также в статистику включили спорные случаи – 169 человек, у которых был отрицательный тест на коронавирус, но дальнейшие исследования показали, что причиной смерти все-таки стал вирус. Кроме того, коронавирус был обнаружен еще у 756 человек, которые умерли по другим причинам, но почти в половине случаев вирус, «вероятнее всего, оказал существенное влияние» на развитие основных заболеваний.

昨日のモスクワ保健省の発表、4月のコロナウイルスによる死亡者数を新しい方法で再計算した。死亡率に関する元の運用データは639から636に削減されている。この統計には、コロナウイルスの陰性検査を受けた169人という物議を醸した症例も含まれていたが、さらなる研究により、死因はやはりウイルスであることが判明した。また、コロナウイルスは他の原因で死亡した756人中の多くで見つかったが、ほぼ半数のケースでは、ウイルスが主要な疾患の発症に「最も大きな影響を与えていた可能性が高い」としている。

 

Коронавирус в мире обнаружен более чем у 5,8 млн человек, свидетельствуют данные Университета Джонса Хопкинса. Россия занимает третье место по общему числу заболевших: больше всего случаев в мире выявлено в США (более 1,7 млн), следом идет Бразилия (около 438 000). Всего от коронавируса умерли более 360 000 человек.

ジョンズ・ホプキンス大学のデータ参照、世界のコロナウイルスは580万人以上から検出された。ロシアは、病気の合計数で3位を取る:世界のほとんどのケースは、ブラジル(約438000)に続いて、米国(以上170万)で明らかにされている。合計ではコロナウイルスから 360, 000 人以上死亡している。

 

Песков попросил Минздрав разъяснить данные о смертности врачей

サンドコフ氏は保健省に対し、医師の死亡データを明らかにするよう求めた。

インフルエンザ

 

インフルエンザという名前を持っている病原体は2つあります。一つは細菌でインフルエンザ桿菌、もう一つがインフルエンザウイルスです。一般にインフルエンザと言う場合には後者を指します。

 

ここでは、念のため前者によってもたらされる肺炎(インフルエンザ菌肺炎)について言及しておきます。

インフルエンザ菌肺炎は、成人の市中肺炎で、肺炎球菌肺炎に次ぐ主要な細菌性肺炎です。これは、口腔咽頭内の常在菌で、慢性呼吸器疾患の急性増悪のときに見られる頻度が高いです。

ウイルスによる上気道炎(いわゆる、かぜ症候群)に続発する場合が多く、慢性気管支炎や気管支拡張症の急性増悪の原因としても重要です。

ただし、全く基礎疾患のない青壮年にみられることはまれであり、喫煙者、慢性閉塞性肺疾患、心肺機能に何らかの障害がある患者、高齢者にみられる頻度が高くなります。

この場合、第2・3世代のセフェム系、β-ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン、ニューキノロン薬、重症例ではカルバペネムが治療に用いられます。しかし、近年、β-ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性菌(BLNAR)のインフルエンザ菌が増加しており、警戒されています。

 

杉並国際クリニックは、30年以上に及ぶ禁煙指導を徹底してきた結果、受診者の中での喫煙者率は2%以下です。

その甲斐あってか、慢性閉塞性肺疾患の患者数は顕著に減少し続けています。また、心肺機能を含む体力チェックは定期的に行ない、基礎疾患群を含め全般的に良好な管理状態が維持されています。

 

一方、冬季に流行するインフルエンザは「季節性インフルエンザ」と呼ばれ、これはウイルスです。これによりわが国では毎年流行期間中での医療機関の受診者1,000~2,000万人にのぼると推計されています。

概算で、国民の6~10人に一人が受診している計算になります。本疾患は比較的予後良好です。しかし、高齢者や基礎疾患を持つ方は重症化することもあります。

 

季節性インフルエンザの治療については、日本感染症学会による「抗インフルエンザ薬の使用適応について(改訂版)」が治療ガイドラインとして有用です。最近になって新たに「一般社団法人日本感染症学会提言~抗インフルエンザ薬の使用について」が公開されました。
この提言では、2018年に発売されたバロキサビル・マルボキシル(ゾフルーザ®)、についても言及しています。

 

インフルエンザ流行期間中に典型的なインフルエンザ症状をみた場合には、インフルエンザ迅速診断キットを用いて診断することが推奨されていましたが、私は初期の段階からこの指針に疑問を感じていました。

その理由は、インフルエンザにおけるウイルス排泄のピークは発症後24~48時間頃で、その後急速に減少するからです。免疫能が正常である場合、ウイルスはほとんど検出されなくなるからです。

これが臨床的に意味することは、インフルエンザ迅速診断キットを用いた有効な診断に努めるほど、かえって外来の待合室等での感染リスクを高めてしまうことになるからです。

しかも、かつて当クリニックでインフルエンザ迅速診断キットでの検査を求めてくるのは、ほとんどが初診患者であり、日頃健康管理をしていない層であり、マスクなし受診率95%、喫煙率は70%にも及んでいました。また季節性インフルエンザワクチン接種率は何と3%足らずでした。

 

このようなタイプの方々と、日頃から健康管理に努めている勤勉な患者さんを同席させることに私は罪悪感を覚えました。

インフルエンザ迅速診断キットがもたらす害は、ほかにもあります。

 

第一に、受診に至るまでの交通機関等による移動の際に、多くの無防備な市民に感染させてしまうリスクが高いこと、検査は保険診療で実施できますが、同一医療機関では1回のみが可能です。

そこで保険診療のフリーアクセス制度の問題点として、検査が陽性になるまで、次々といろいろな医療機関を受診して検査を受ける方も少なくないことです。

 

もう一つの問題点は、インフルエンザ迅速診断キットの検査結果が陰性であった場合、医師の総合判断によってインフルエンザ感染症を強く疑っても、抗インフルエンザ薬を処方できなくなることです。

つまり、事実上、インフルエンザ迅速診断キットを用いた段階で、医師は臨床的な総合的判断を放棄して、検査キットにすべての判断とその後の治療方針を委ねてしまうことになるのです。

 

仮にインフルエンザ迅速診断キットで陽性の結果が得られた場合にも、いくつかの問題点を指摘することができます。それは、治療薬としてバロキサビル・マルボキシル(ゾフルーザ®)を処方することです。この薬の特徴は、ウイルスの増殖を抑制し、1回の投与で治療が完了することです。

たとえば典型的な患者像として想起されるのは、軽薄短小・スマホ世代にありがちな多忙な喫煙者の営業マンのようなタイプの方です。

このようなタイプの方は、かつては「一発で治る注射を打ってくれ」とか、「点滴をしてくれ」とか要求してくるタイプでした。

最近では「ゾフルーザ出してくれ」と、さも情報通であることを鼻にかけて得意そうに強要してきました。希望通りの処方をすれば大満足でしょう。しかし、これが問題なのです。

そのような方は数日間の自宅静養を行わず、直後から盛んな営業活動を始めてしまいがちだからです。その間にはまだウイルスをまき散らしているであろうことを考えると、処方医の社会的責任は大きいと思います。

 

患者さんはお目当ての薬がすんなり処方されると満足されることでしょう。処方医自身も親切で患者ニーズを満たせていることで「三方良し」と勘違いしているかもしれません。

しかし、この薬の使用により耐性ウイルスの出現が問題になっています。つまり、内服した本人にも薬が効きにくくなっているということです。そのような方が、勝手に安心して、大威張りで社会活動することによる感染の拡大こそが問題なのです。この問題点に気づいて再検討を指摘する専門家が少なかったことは残念なことです。

 

Covid-19のパンデミックがここまで大きく拡大した原因の一つは、中国への過度な依存と無警戒ですが、もう一つはインフルエンザ迅速診断キットへの異常なまでの依存であったのではないかとさえ思われます。

なお、現在、インフルエンザ迅速診断キットによる検査実施は、諸般の理由で控えるべきだとされています。

 

その他のインフルエンザ感染症としては、鳥類において検出されるインフルエンザウイルスのヒト感染症(鳥インフルエンザ)は、しばしば重症化して国際的な疫病問題にまで発展します。

鳥インフルエンザについては、日本感染症学会の「鳥インフルエンザA(H7N9)への対応」が治療ガイドラインとしての役割を果たしています。今後も、警戒が必要です。

 

新型インフルエンザ(鳥インフルエンザを含む)の治療については、米国疾病予防管理センター(CDC)がガイダンスしています。

わが国では新型インフルエンザ対策の概要が内閣官房のウェッブサイト(新型インフルエンザ等対策)に示されており、厚生労働省のウェッブサイトには研究班による新型インフルエンザ治療ガイドライン(新型インフルエンザ治療ガイドライン・手引きなど)が示されています。

 

 

結論:

まずはインフルエンザの予防に努める。次に、インフルエンザ感染に限らず、急性感染症に罹ったと感じたら、無理をして出勤したり、インフルエンザ迅速診断キットによる検査を受けるために受診したりしようとはせずに、主治医と連絡して相談に乗ってもらう。その後、最低で3~4日の自宅静養とし、不可欠な勤務は可能な限り自宅で行う。

水氣道参加者の皆様。これまで緊急事態宣言下で忍耐を強いられ、早期の稽古再開を待ち望む声が、すでに多数寄せられています。

 

水氣道発足20年目にして、はじめて長期の活動中止を余儀なくされてきましたが、ようやく再開の目途が立ちつつあります。

 

しかし、誠に残念ではありますが、直ちに全面的活動中止以前の状態に回復させることは困難であることをお伝えしなければなりません。水氣道の稽古会場としてきた各施設からの情報によりますと、概ね6月中旬までの閉鎖延長が示されるのみで、再開の目途は立っていません。

 

このように、東京都の緊急事態宣言解除後も、その余波は続いています。水氣道の活動も例外ではありません。いつから活動が開始できるかについて、唯一、再開可能との情報が得られたのは中野区の施設です。

 

したがいまして、最も早くからの稽古再開が可能なのは、中野支部の<鷺宮スポーツプラザ温水プール>です。支部長の林亮博さんから以下の報告を受けましたので、ご報告いたします。

 

 

鷺宮スポーツプラザ温水プールより連絡

 

2020年5月30日

 
受付担当の岡村様より5月30日15時50分頃、6月8日(月)からの温水プール使用再開の連絡を受けました。

 

1コース5名の入水が可能(団体)

 

入館後個人のチエックリストを行う。(チエックリストを現在作成中)

 

例:

検温、手洗い、消毒、全員マスク、2週間以内の発熱の有無、風邪の症状、のどの痛み、息苦しさ、嗅覚異常など。➡代表者が確認し受付に報告またはチエック一覧表を提出する。 

 

日本水気道協会中野支部は、チエック一覧表が完成次第参加する旨を受付担当の福井様に伝えました。(保留扱いになります)
チエック一覧表が完成次第連絡をいただけることを確認し16時14分終了。
 

以上報告します。

 

日本水気道協会

中野支部長 林亮博

 

症例6(その8)


第8節:ビジネスホテルで息子は父と約束の酒を酌み交わした   

 

父と最後に交わしたことばが、「退院したら一緒にお酒を飲もうね」ですから、近くのコンビニに行ったらお酒が売ってたものですから。

その日は父の遺骨の前にグラス1つ置いて、僕もグラス1つ置いて。ウイスキーを2人で。いろいろ父に語りかけながら、その晩はお酒を飲んで。やっと病院から出られてよかったねっていう話をはじめはしてたんですけど、やはりだんだんこみあげてくるものがあって。でも一晩じゅう泣いたというよりも、ずっと感謝のことばを言ったり、親不孝な子どもだったかなとか、そんなことを思いながら、ずいぶん飲んだせいで、その日はよく寝れて、次の日名古屋に父を連れて帰りました。

 

 

第9節:

お骨になって帰ってきた夫~妻の話~            

 

感染を広げないようにと、一度も東京に行けなかった妻。夫をみとることも、最後に顔を見ることもできなかった

 

実感がわかないんですよね。元気なときから1度も会ってないから。その過程を見ていないので、頭ではわかっているんですけど何か受け入れられない。お骨も見てるのに、どうしてもまだ帰ってくるような気がしてね。遺骨を息子から受け取ったときも「お帰りなさい」って、いつもの会話ですよね。

 

だから毎日、朝「おはよう」って言ってね。朝コーヒーいれたら、「お父さん飲みな」って言って、日常生きてたときと同じような会話をしてます。主人は絶対元気になって帰ってくると思ってたのでね、

 

一緒に食べようと思ってたものが、そのまま冷凍室に残ってるんですよ。お肉なんですけど、松阪牛のお肉だったから、2人で食べたらもったいないと思ってね、今度息子が来たら食べようかなって思って入れてあったのを、この間、冷凍室開けて、あぁもう食べることできないんだ、食べさせてあげればよかったなって。何かにつけ、やっぱり思い出しますよね。

 

 

第10節:

「コロナを広めているのは人」~息子の話~

亡くなって3週間余り、ごく親しい人だけが集まって男性のお別れ会が開かれた。ほほえむ遺影の前で、息子は取材を受けた思いを話してくれた

 

父が闘病している時はコロナが怖くて怖くてしかたがなかったんですけど、父が亡くなるとコロナが怖いというか憎い感じがしなくて、コロナ自身が意思を持って人に感染しているわけではないし、人がいなければ増えることもできないし、生きていくこともできないので。人の行動がコロナを広めているわけですし、父も母も人を介して、人の行動によって感染しているわけですから。

 

父が入院しているときに、「お母さんは大丈夫か? 大丈夫か?」と言っていたんですけど、父は自分の家にコロナを持ち込んだことに責任を感じているんだと思います。

 

自分の大切な人だとか愛する人を、ひょっとしたらうつしてしまうかもしれないとか、傷つけてしまうかもしれないということを、もっとリアルに想像してもらいたいなと思います。

 


(4月11日・12日取材 社会部 山屋智香子)

 

 

ご遺族の皆様、ジャーナリストの山屋さん、貴重な症例の提示、ありがとうございました。

 

<この項終わり>