厚労省の告白・反省文?
厚労省の「予防接種に関する基本的な計画」は国民の方を全く見ようとはしない財務省と比較するならば、大分謙虚な書きぶりです。ただし、したたかな計算の上で、先に謝ってしまった方が勝ち、という姿勢も透けて見えてきそうです。
厚労省が公にほのめかしているように、国民の民度、というのも重要な因子であることは間違いありません。
救急より、計画的治療、それより予防、介護より介護予防、このように予防によりいっそう心掛けることができる国民が多ければ民度が高い、といえるでしょう。
国民の民度が高いほど予防接種に対して積極的な動きがでてくるのではないかと思います。
民度が低いと保険が効かない予防接種を拒否し、病気が重篤になれば高額医療費休符の対象となるので、それを待っているだけだとしたら、言葉が過ぎるかもしれませんが、愚民です。
かつて無償であったインフルエンザの定期接種を有償とした厚労省は、愚民を増やすことに一役買ったともいえます。
勤勉に健康管理する者の経済的負担を増し、怠惰で愚かな国民を結果的に増やしてしまうような政策そこが、まさに愚策中の愚策なのではないでしょうか。
さて、予防接種とは、ワクチンと呼ばれる薬液を予防の目的で摂取する医療行為全般を指します。
ワクチンには、
(弱毒化した)生きた病原体を用いる生ワクチン、
感染活動性を失わせた(失活した)病原体を用いる不活化ワクチンまたは死菌ワクチン、
細菌が生産する毒素を無毒化したトキソイドなどがあります。
多くのワクチンは不活化ワクチンです。
ワクチンは予防目的であって、治療薬ではありません。
この常識がなかなか理解されていないことがあります。たとえば、新型コロナワクチンに罹っていない人にとっては、それに対するワクチンの接種は当然、意味があります。
しかし、すでに罹っている人や罹って間も無い人には無効であるどころか有害となる場合もあります。
多くの患者さんが体調を崩して医療機関を受診した場合に、発見される病気は一つとは限りません。
丹念にチェックするならば多くの診断名が付けられることは普通のことです。
『症状が無ければ健康、診断されるまでは病気ではない』こういう考え方は、漫才や落語だったら笑えるのですが(なぜなら、語り手は悟っているから)、本気でそう考えている方々のなんと多いことでしょうか。
厚生労働省のホームページから
その後、約二十年にわたり、かつては水痘ワクチン及び百日せきワクチンの開発等、世界を牽引していた国内のワクチンの開発が停滞するとともに、定期の予防接種の対象疾病の追加がほとんど行われない状態が続き、その結果、世界保健機関が推奨しているワクチンの一部が法の対象となっておらず、他の先進諸国と比べて公的に接種するワクチンの数が少ない等、いわゆる「ワクチン・ギャップ」が生じてきた。
本計画は、このような予防接種行政の歴史を十分に踏まえつつ、予防接種に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な計画として、今後の予防接種に関する中長期的なビジョンを示すものである。
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新型コロナの波が再来したときに、百日咳に罹ってしまうと、かなり生活の質が落ちてしまいます。
世間の目は厳しいものがあります。それが良いとか悪いとかを論じてもはじまりません。その現実は容易に改まらないからです。
また、何かと不自由な環境の中で、帯状疱疹を起こしてしまうと、痛みが倍増どころではありません。賢明な方はどう対処するでしょうか。
そのような方は予めワクチンを接種して、平然としていつも通りの日常を送ることができるものなのです。
杉並国際クリニックにおいては、帯状疱疹予防ワクチンの接種に関しては、意識の高い患者さんからの要望に応じて接種してきましたが、今後は常時、施行できる体制を整えたいと考えています。
また百日咳やジフテリアは単独に摂取するよりも破傷風を含めた3種混合ワクチンを導入したいと考えます。
地球環境の変化や地震・津波・水害などの自然災害の多発さらには疫病の流行に伴い被災者として破傷風に罹患する可能性が高まっているので合理的な選択肢だと思います。
百日咳、ジフテリア、破傷風
〇 沈降精百日咳・ジフテリア・破傷風混合
(不活化)ワクチン(DPT:トリビック®)
対象:一般の任意接種者
接種回数3回
初回免疫後3~8週間隔で3回、追加免疫は初回免疫後6カ月以上経過後
帯状疱疹
種類:① 生ワクチン ② 不活化ワクチン(持続効果が長い)
〇 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン®)
対象:50歳以上の成人
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