5月18日(月)<シリーズ> 新型コロナ解説:私が推薦する、わかりやすいガイダンス(予告)

「自粛疲れ」にせよ、「報道疲れ」にせよ、真の専門家が欠如している中で、国民の日常は大いに振り回されています。感染症の専門家は国内にも多数いますが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によるCovid19感染症についての自称専門家は、たかだか最近、数カ月前までは、彼らとて全くの素人だったのですからやむを得ません。

 

5月17日【日】午後9:00~10:10(70分)のTV番組(NHK総合)で、

『ビッグデータでウイルスに挑む!膨大な科学論文を専門家とAIが解析』

というタイトルに興味をもって視聴してみました。NHKの司会者と山中伸也教授とが共同して、番組を展開していきました。

 

大いに期待していたためか失望と落胆も大きかったというのが偽らざる私の感想です。

ビッグデータをAIが解析した結果抽出された論文は、すでに良く知られた論文であり、新規性に乏しいものでした。

それでも四点だけ有益だったので、感謝すべきではありましょう。それは私が予め想定していた4つの予測仮説がすべて強化されたということです。

 

仮説1)

新型コロナウイルスはRNAウイルスなので、遺伝子変異が凄まじいのではないか?

アジア型と欧州型ではウイルスの遺伝子型が異なるということが改めて確認できました。これは、単独の万能ワクチンでは対応できず、混合ワクチンを開発しなければならない可能性を示唆します。

 

仮説2)

今期のパンデミック対策には新しいワクチンは間に合わないのではないか?

ワクチンの開発から実際に使用されるまでには早くとも再来年末頃までかかりそうだということです。私は、収束まで3年を想定しています。かなりの長期戦を覚悟せねばならないでしょう。

 

仮説3)ビッグデータをAIで解析しても、英語で書かれていない貴重論文は拾い上げることはできないのではないか?

番組で示されたキーワードは全く新規性はなかったのに加え、生薬、漢方、中医学などのキーワードが見出されず、疫病に関する古典的な記録を拾い上げられそうにはありませんでした。これは、決定的な盲点だと思います。

 

仮説4)

BCG接種は新型コロナ感染症の予防には使えないのではないか?

 

番組中に山中教授が紹介したイスラエルの論文(すでに報道されていましたが)で、「BCG接種と新型コロナ感染症の罹患率との間には統計学的に意味のある差は認められなかった」という結果が出されました。

 

 

そこで、明日から、

<私が推薦するわかりやすい大木博士のガイダンス>

をご紹介することにしました。