コロナウイルスに負けずに生きていこう2

<はじめに>

前回、「コロナに負けずに生きていこう」で腕と足を撫でることを提案しました。

 

今回は「それでは物足りない」、「ツボを刺激している感覚がほしい」そんな方々に世界鍼灸医学会が「COVID-19に対する治療介入に関するガイドライン」で提唱しているツボをお知らせします。

 


<コロナに負けないツボ療法>

 

世界鍼灸医学会が「COVID-19に対する治療介入に関するガイドライン」で示しているツボには「灸療法」「応用療法」の2つがありますが、今回は「灸療法」をお伝えします。

 

「内関(ないかん)」「合谷(ごうこく)」「気海(きかい)」「関元(かんげん)」「三陰交(さんいんこう)」「足三里(あしさんり)」が挙げられているツボになります。

 

 


「内関」は手のひら側の手首のシワの中央から指3本分肘側にあります。
「合谷」は人差し指と親指の間にあるツボです。
「気海」おへそから指1本半下にあります。
「関元」はおへそから指4本下にあります。
「三陰交」は内くるぶしから指4本上骨の際にあります。
「足三里」は膝のお皿の下の外側にあるくぼみから指4本下にあります。

1tubo

2tubo

 

 


<なぜこのツボが効くのか>

 

「内関」は「心包経」に属する経絡で不安の解消に用いられます。

 

「合谷」は「大腸経」に属するツボで上半身の緊張を和らげるとお考えください。

 

「気海」「関元」は「任脈」に属するツボです。下腹部には「丹田(たんでん)」という「氣」を溜めておく場所があり生命力に関係します。

 

「三陰交」は「脾経」に属し「足三里」は「胃経」に属するツボです。
ともに胃の機能を高め消化を助けます。それにより「氣」の生産能力を高め体を元気にし、免疫力を高めることになります。

 

ガイドラインにはそれぞれのツボに約10分お灸をするように書かれていますが、日常で行うには難しい面があると思います。
温かさを感じるまで行えば十分でしょう。


コロナに不安を感じていてる方は試してみる価値のあるツボであると思います。

杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭