5月4日(月)特集:シリーズ『新型コロナウイルス罹患者の体験から学ぼう』症例2:高熱や息苦しさ 味覚もなくなる…どこで感染したか分からない③

特集:シリーズ『新型コロナウイルス罹患者の体験から学ぼう』

 

取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ4症例の研究

 

以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は赤い文字として区別しました。

症例2:高熱や息苦しさ 味覚もなくなる…どこで感染したか分からない

 

3月27日取材 (高知放送局 山嵜雄大 宗像玄徳)

新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。どこで感染したのか心当たりがないという高知市に住む50代の男性の話です。

 

第2症例(その3)

第3節:感染経路に心当たりがない

入院中、男性がずっと考えていたのが、『どこで感染したのか』ということだった

「感染していると分かったときはショック」でした、正直言って。「まさか」と思いました。どこで感染したんやろうっていうことは常に考えてました。時間があったもんでね、考える時間。2月の行動を振り返っても、かかるような行動はしていないんですよね。たいがい部屋におりましたし、外へ出ても買い物程度なんでね。

 

保健所からも詳しく聞かれました。正直に全部答えてます。いい気分はしませんよね、自分の個人情報なもんで。

でも『他の方がかかられたときに困ります』(立派なお考えです。戦略2・3の立場と同じです。)ので、ちゃんと言うとかなと、正直な答えしてます。


多少あるとしたらね、免許証の更新のとき(30分以上の講習を受講したとすれば、密閉・密集・密接の3密のリスクを更に高めることでしょう。)ですかね。

 

2月の9日に行ったんですよ。

「日曜日なもんでね、結構人がおり」(3密の一つ『密集』に該当)まして。

「マスクはしている方もいましたけど、半分ぐらいはしてなかった」(無警戒・無防備集団)ですね。

「私自身もしてなかった」もんで。

なかには「せきこんだり、くしゃみしたりする方も」(飛沫・エアゾル発生)おりました。

 

症状が出るひと月も前のことですけど、病院の先生に「ひと月くらいの範囲で疑いを持て」(潜伏期は最大2週間と言われてきましたが、絶対的なものではないかもしれません。)と言われてますんで。早い人は感染してすぐ2日ぐらいで症状が出てくるみたいなんですけどね。


あとは2月26日ですかね、ちょうど入院する朝なんですけど、いつもはだいたい自転車なんですけど、そのときは用事があって、しょうがなしに「電車で行った」(電車の中は乗客が「密集」していたとしても、駅に停車するたびに換気ができていれば「密閉」には当たらないし、会話がなく、互いに無言であれば「密接」にも該当せず、空間感染リスクはそれほど高くはないようです。)んですよね。どこでもらったか分からないから、もう。思い当たることはないですね、自分でも。

 


参考:

1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)

 

2.密集場所(多くの人が密集している)

 

3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や共同行為が行われる)
という3つの条件のある場を3密といい、感染を拡大させるリスクが高いと考えられています。

 

<明日へ続く>