4月20日(月)月曜日:中国語旅行

台湾の近代医学の発展過程と台湾の中医学No1

 

台湾の医学の発展が、日中戦争(台湾では、中日戦争)の影響を大きく受けていたことを示す論文を見つけました。現代の台湾での伝統的中医学理論も、日中戦争後の急激な西洋化政策の後に、処方中の一つ一つの生薬について植物化学的な分析と検証がなされることによって、西洋医学の発展のみならず、伝統的な中医薬の有効性を科学的に実証してきたことが報告されています。

 

 

「國藥」或「代用西藥」? 戰時國產藥物的製造與研究
皮國立 1, *1 中原大學通識教育中心,桃園,臺灣

 

「台湾国産の医薬」それとも「西洋医学の代用薬」か?
戦時国産の薬物の製造と研究
皮国立1、 *1中原大学通識教育センター、桃園、台湾

 

 

中醫與中日戰爭的歷史有何關係?

中医学(漢方医学)と中日戦争の歴史は何らかの関係があるだろうか?

 

 

本文先透過中日戰爭時期製藥業的鳥瞰,再談到整個國產製藥、代用西藥和國藥等幾個概念的複雜性。

 

本論は先に中日戦争の時期の製薬業を俯瞰し、また改めて国産製薬について、代用西洋薬と国産薬等の若干の概念の複雑性について言及する。

 

 

總體而言,戰爭促成了國藥種植與研究的開展。

 

総じて、戦争は国産薬の栽培と研究発展を促進した。

 

 

戰爭壓力使得傳統中藥一躍而登上科學製藥的舞台,而究其歷程,其研究不是立基於傳統中醫理論,而是開創一種植物學、化學研究中藥的研發。

 

戦争圧力は伝統的中薬を一気に飛躍させて科学的製薬の舞台に登らせ、その過程を究め、その研究は伝統的中医学(漢方医学)理論に基づくものではなく、一種の植物学、化学研究を創始することによって研究開発がすすんだ。

 

 

對極需用藥的軍醫單位而言,所謂研發替代的國產藥物仍是「西藥」,而非中醫的中藥,背後中醫醫理並沒有在此時被重視,仍是一種經過西化後的製藥概念,而且偏重單味中藥的研究與分析。

 

薬品の需要が極めて高い軍医部門では、いわゆる国産薬物の研究開発、すなわち国産薬物の代替となる、いわゆる「西洋薬」を研究開発し、背景理論として中医学理論は重視せず、すなわち、一種の過渡期的西洋化後の製薬の概念によって、単味の中医薬の研究と分析を偏重した。

 

 

整個努力需要國家級單位或經費的挹注, 而反觀軍醫系統內的藥科與藥學研究卻在 1945 年時被短暫終止,令人扼腕。

 

幾つかの部門は国家組織の経費の不足分を余剰分で補う努力が必要で、反対に軍医系統内での薬科と薬学研究は1945年に短期間停止させられたことは残念なことであった。

 

 

但整 個研究方法已持續開展,並對於現代中醫的發展有所啟發,大量中藥開始透過植物學的再檢視,化學實驗室的分析,進而被種植、提煉,乃至創造成各種成藥, 即便它僅是「代用」,卻也證實了中藥的「有效性」,無疑是項突破與創新。

 

しかし個々の研究方法はすでに持続的に展開し、そして現代中医学(漢方医学)の発展をも啓発し、大量の中医薬を植物学的に再検証することから開始して、化学実験室的分析、さらに栽培、抽出あるいは創薬して各種の売薬をもたらし、それはもはや単なる「代用」だけにとどまらず、中医薬としての「有効性」の実証を突破し革新したことは疑いのないところである。

 

 

關鍵字:中日戰爭、中醫、中草藥、藥品、軍醫

 

キー・ワード:中日戦争、漢方医、薬草、薬品、軍医

 

 

* 通訊作者:皮國立,中原大學通識教育中心,地址:桃園市中壢區中北路 200 號,

電話:0936099508,E-mail:pipi. jordan@msa.hinet.net 107 年 9 月 3 日受理,107 年 12 月 18 日接受刊載

 

*著者の連絡先:皮国立、中原大学通識教育センター、住所:桃園市中区中北路200号、

電話:0936099508,E-mail:pipi. jordan@msa.hinet.net 107年9月3日受理、107年12月18日掲載