京大病院長に見る愚かなマス・メディアの賢い活用法!前編:朝日新聞社の医療記事の忌々しき見出し

いまこそ本気で全国の研修医と国民を守れ‼

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京大病院95人一時自宅待機 旅行などの自粛要請守らず

 

2020年04月08日(水) 10:24 配信 朝日新聞社 医療

 

 

京大病院の外来棟
 

京都大医学部付属病院(京都市左京区)に今年度から配属された医師や研修医ら計95人が、新型コロナウイルスの感染拡大により病院から自粛を求められていた飲酒を伴う会合や国内旅行をするなどしたとして、自宅待機になっていたことがわかった。
 

同病院によると、内訳は医師28人、研修医57人、事務職員ら10人。研修医は4月に95人が配属されたといい、その6割に当たるという。同病院の職場主催の飲酒の会合ではないという。
 

同病院は2月以降、院内での感染を予防する観点から、4月から配属される人に対し、飲酒を伴う会合や国内旅行などの自粛を要請していた。守られなかった場合に自宅待機になるとは伝えていなかった。
 

今のところ症状が出ている人はおらず、会合などから2週間が過ぎた人から順次、仕事を始めているという。病院の診療態勢に影響は出ていないとしている。
 

同病院は、自宅待機にした理由について「ほかの病院での事例に鑑み、新規採用職員に対しても、より厳しく対応をした。診療態勢を維持し、患者に安全な医療を受けてもらうための必要な措置と考えている」とのコメントを出した。

 

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京大病院のオフィシャルサイトその他の確かな情報筋によると、研修医の諸君は、私が先日擁護した慶應義塾大学の研修医や、横浜市民病院のように大人数での飲み会を行ったわけでもないようです。

入職前の3月末の2週間の間に家族も含めて一度でも2人以上で食事をした場合に、念の為その日から14日間自宅待機を命じただけのようです。

 

以下が、京大病院長のメッセージです。

 

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新規採用研修医の自宅待機に関する報道について


先般、本院に採用された新研修医が多数自宅待機になっていることについての報道がございました。京大病院を受診されている患者さんや関係者の皆様にご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

本院では、本年3月に各地の大学を卒業したばかりで4月から本院で 勤務をはじめる新研修医に、4 月1日までの2週間の間に一回でも2人 以上(家族での食事を含む)で飲酒を伴う外食をしたことがあるか等について自己申告を求め、該当する場合には外食等の事実があった日から14日間を自宅待機とすることで、感染リスクを徹底的にゼロに近づける措置を行いました。

この自己申告をした新研修医が57名に上ったというのが報道されている事実です。

 

本院としては、就職予定の新研修医等に旅行や外食等の自粛を予め連絡しておりましたが、必ずしも全員が正確にその内容を十分理解できていたとは限らないなかで、研修医たちは極めて真摯に自己申告してくれたものと認識しています。

 

未来の医療を担う若者です。温かく見守っていただければ幸甚です。なお、これらの研修医等の中に、新型コロナウイルス感染症を発症している者は1名もおりません。


本院では、患者さんと医療スタッフを含む本院職員の安全を確保し、高度な医療を継続的に提供し続けられるようにするために、家族での外食の自粛を含む、厳しい基準での感染予防策を職員に求めております。引き続き職員の感染予防に関する意識を高め、徹底した感染管理を行って、安心・安全な医療の提供を継続に尽力して参ります。


令和2年4月8日

京都大学医学部附属病院長 宮本 享

 

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「4月1日までの2週間の間に一回でも2人以上(家族での食事を含む)で飲食を伴う外出をしたことがあるか」これで自宅謹慎扱いとして勤務できなくなるのは極めて異例であり異常でさえあります。

 

平時であれば京都大学病院は人権無視の完全なブラック企業であり、非難されるべきです。

しかし、あくまでも自宅待機という措置であって、自宅謹慎という罰則的要素を伴う処分とは性質が異なるという理解が大切です。

 

未曽有の非常時にあって京大病院の院長は、万が一に備えて厳しい措置をとっただけではないのでしょうか。

慶応病院の院長とは異なり、直接に研修医を責める表現は見られません。

今後の日本の医療の若きリーダーたちが日本のみならず全世界のために掛け替えのない存在であることに鑑み、研修医を守らずして患者・国民を守ることができないことを深く認識されている証であると、私は読み取ります。