コロナウイルス感染症流行は、いつ収束するのか?No2

令和二年度の日本医学会所属各分科会の開催延期の動きから見えてきたこと

 

4月1日から「東京都受動禁煙防止条例」・「改正健康増進法」が全面施行され、決められた場所以外では、喫煙できなくなりました。

 

さて、私が関与する医学の各学会の開催の延期の連絡が続いているため、今後の学会出張に伴う休診日の変更の見通しをつけることは難しいことを御報告いたします。

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、首都圏においても外出の自粛要請が発表されたばかりですが、4月10日に開催予定の日本内科学会の動きを注目しておりました。

 

すると本日になって、杉並国際クリニックに、日本内科学会から一葉の葉書が届きました。

 

第117回日本内科学会 講演会の開催延期について
と題したものです。

 

4月10日(金)~12日(日)の開催予定が、8月7日(金)~9日(日)への延期はすでに決定しておりましたが、一抹の不安がありました。

その一つは、優秀であるはずの日本内科会が、来年であればいざしらず、今年の8月開催という決定を、本当に妥当なものと判断した結果なのか、という大きな疑問が残ったからです。それに付随して以下の懸念材料がありました。

 

まず第1点は、新型コロナ感染の広がりの中で、その中核となる内科医、それも一定レベル以上の医師が全国の医療現場を離れることは、どのようなことを意味するか、ということ

 

第2点は、内科学会総会で多くの内科医が感染してしまうことのリスクおよびその後の医療供給の主戦力を損なってしまった場合にもたらされる医療危機

 

しかしながら、学会の方針は、講演会についてはLIVE視聴配信(事前登録制)等での参加方法を採択したとのことでした。

 

これは新型コロナウイルス感染症の収束は、当面の間、見込めないということ、いくら優秀な内科医が束になっても、医学の素人である大衆と何ら変わることのないウイルス弱者に過ぎないという事実に改めて直面せざるを得ません。

 

ウイルスによる猛攻に対して、素手で立ち向かわざるを得ないのが現状の内科医の実像だということを意味します。

 

そこで、私個人の基本的方針として、今年度は都外の地方での学会出席は可能な限り制限していくことにしました。

 

さて、オリンピック2020の開催予定日が来年の7月24日に延期されました。

そのあと、今年6月に開催される予定であった仙台でのある学会が、来年の8月中旬に延期されました。この決定は3月31日になってなされました。

実は、この絶妙なタイミングでの一連の延期情報から、コロナ問題にまつわる課題の深刻さが、ある程度推測できるのではないかと思います。

 

以下は、私、飯嶋正広個人の推測に過ぎないことを予めお断りいたしておきます。

 

わが国のコロナ対策をリードしている学術的エキスパートの一大拠点は東北大学と東北医科薬科大学関係者です。そして来年8月中旬に延期した学会の事務局は福島県立医科大学です。学会会場が仙台国際センターということもあり、両者間では事前に密接な情報のやりとりがなされていないと考えるのは不合理です。

 

この事実関係から、来年8月にコロナウイルスの国内での流行が収束するであろうと判断するのは早計だろうと私は推定しています。むしろ、収束する見込みが少ないために、オリンピック開催決定日より3週程後の期日に設定したとも考えられるからです。その背景としては、コロナ問題が解決せずに事実上2020年オリンピックが中止となった場合、当該学会開催の再度延期の決定の根拠が明確になるからです。残念ながら、この間の事情を学会事務局に問い合わせることはナンセンスであるので確認することは差し控えます。

 

そのように考えると、来年7月のオリンピック開催決定も掛け声だけに終わってしまう可能性があるものと推測することも可能だと思います。

 

以下、4月1日現在での私の学会出席の予定プランです。

赤い数字は休診日、緑の数字は診療日です。

 

4月:学会出席はありません。
 第64回日本リウマチ学会総会およびアニュアル・レクチャー
    ⇒8月に延期

 

5月:学会出席1件


 第85回日本温泉気候物理医学会(早大・井深大ホール)
 22日(金)・23日(土)・24日(日)/22日(金)は診療いたします。
    <温泉療法専門医>としての研修

 

6月:学会出席2件

 第71回日本東洋医学会(仙台国際センター)
⇒2021年8月13日~15日に延期
    <漢方専門医>としての研修

 

 第61回日本心身医学会(札幌コンベンションセンター)
26日(金)・27日(土)

<心療内科指導医・専門医>としての研修

 

 2020内科生涯教育セミナー(大阪)

28日(日)

 

7月:学会出席はありません。

 

8月:学会出席4件

 第64回日本リウマチ学会アニュアル・レクチャー・コース(京都国際会館)

3日(月)

<リウマチ専門医>としての研修

 

 第64回日本リウマチ学会総会(京都国際会館)

4日(火)~6日(木)

<リウマチ専門医>としての研修

 

 第117回日本内科学会(グランドプリンスH新高輪)

7日(金)・8日(土)・9日(日)ただし、LIVE配信

<認定内科医>としての研修

 

 第14回相模原臨床アレルギーセミナー(パシフィコ横浜)

21日(金)・22日(土)・23日(日)

<アレルギー専門医>としての研修

 

9月:学会出席1件

 第69回日本アレルギー学会(京都国際会館)

17日(木)・18日(金)・19日(土)・20(日)

<アレルギー専門医>としての研修

 

10月:学会出席1件

 第25回日本心療内科学会(仙台国際センター)

31日(土)

  <心療内科指導医・専門医>としての研修

 

11月:学会出席1件

 第25回日本心療内科学会(仙台国際センター)

1日(日)
<心療内科指導医・専門医>としての研修

 

2021年

1月:学会出席はありません。

 

2月:学会出席1件

 第54回日本痛風・尿酸核酸代謝学会

11日(木)・12日(金)

<認定痛風医>としての研修

 

3月:学会出席はありません。

 

2020年に引き続き欧州での国際学会出席は辞退することにいたしました。

 

8月:学会出席1件

2021年8月13日(金)~ 15日(日)