令和2年3月2日(月)100pm~3:00pm

 

稽古施設:大宮前体育館温水プール(第1レーン)

 

参加者総数9名

 

指揮監督者:水氣道正七段 飯嶋正広

 

支援員代理トレーナー:水氣道1級 加藤博文

 

修錬生インストラクター:水氣道2級 細谷健太

 

特別訓練生総合ファシリテーター:水氣道准3級 田辺幸子

 

受付:主当番修錬生 細谷健太、副当番訓練生 植田栄喜

記録:水氣道5級 中野礼子

 

 

【稽古内容】

1) 親水航法:自主稽古方式

先着の者から各自稽古を実施。

受付担当など遅れて入場した者も十分な時間を取って稽古を実施した。

 

 

2) 準備体操(イキイキ体操):一列縦隊スイッチバック方式

訓練生が先頭と末尾を担当し、修錬生インストラクターと訓練生総合ファシリテーターがサポートした。

 

 

3) 基本五航法:一列縦隊スイッチバック方式

「起」のみを実施

準備体操(イキイキ体操)と同様に、先頭と末尾に訓練生を配置し、
その背後に位置する修錬生インストラクターと訓練生総合ファシリテーターがサポートした。

 

 

4) 各種航法:名宣り 稽古方式

種目:理気航法、調血航法、活水航法、舞踊航法、水拳航法
   「脇伝」名宣り1枚目・2枚目を訓練生 
   「中伝」名宣り3枚目を指揮監督者、支援員トレーナー
   訓練生インストラクター、訓練生総合ファシリテーター

 

指揮監督者から「奥伝」、「皆伝」、「極伝」の意義についての概説あり

 

 

5)整理体操(のびのび体操)男性班、女性班に分かれて実施
訓練生3名がそれぞれ担当し、Full Versionでの体操を行った。

 

 

所感:

いきいき体操の一部に変更があったので、覚えていく必要がある

悪天候のなか、9名もの参加者があり、意欲的に取り組んで、声もよく出ていた。

 

 

指揮監督者からのコメント:

COVID-19騒動の渦中にあってもデマに動じずに、冷静を保ちながら熱心に稽古を続けようとするメンバーが9人も集結できたことは実に喜ばしいことです。

 

屋内プール環境が衛生学的に安全な場であることを理解して冷静な体制を確保している施設側にも感謝すべきであると思います。

 

生命力の基礎は免疫力にあります。免疫力の基礎は、快食・快便・快眠・快勤・快遊の確保にあります。東洋医学的に言えば「氣」「血」「水」のバランスを維持することにあります。水氣道の稽古に「意欲的に取り組むこと」「声がよく出るように工夫すること」は「氣」を豊かにすることに役立ちます。

 

逆に、いつもの健康的なリズムやペースが乱れると、「氣」が乱れて逆上したり(気逆)、エネルギーが滞り(気滞・氣うつ)ストレッサーに対する抵抗力が減じて意欲が低下したり(気虚)刷るだけに停まりません。心身の疲労が蓄積され血液の流れが滞ったり(瘀血)、血液の栄養状態が低下(血虚)したりしやすくなります。

ですから、引きこもっていて生活のリズムを崩してしまうと、どんなに注意しても簡単に病原体の餌食になってしまうのです。

 

地球の温暖化による環境変化、国際交流の活発化による病原体の蔓延、超高齢社会による集団的免疫抵抗力の低下、政治家や公的組織のリーダーの士気の低下や腐敗など複数の因子が重なって今後の私たちの日々の生活の安全と繁栄は脅かされつつあります。

 

今や国民を真に救うことができるのは、国や公的組織の権力ではなく国民自身の正しい認識と行動であるということが明らかになりつつあります。

水氣道は国民自身としての正しい認識と行動の方法を体験的に学び合う確かな場を提供しています。

 

その場での活動を通して、自分を助け(自助)、仲間と助け合い・励まし合い(互助)、そして国や公的組織の在り方を監視しつつ、必要に応じて適切に協力し(協働)、国際社会の中にあって真に平和的で創造的な品格のある市民集団たらんとする道筋を歩んでいこうとするものなのです。

2020年3月1日(日)


時間帯:11:00~12:00

 

レッスン場所:高円寺<ボンジュール>会場

 

聖楽院C組レギュラー・レッスン

 

進行:聖楽院主宰 飯嶋正広

 

ピアノ伴奏:吉田奈津子

 

参加者:全7名(レッスン生5名)

 

 

レッスン内容

1) 受講準備:聖楽院体操

参加レッスン生のうち3名が順次リーダー役を務め、全員参加で実施した。

 

2) 発声練習:聖楽院方式ハミング&実声スケール(移動共鳴焦点法)

ハミングによる小スケールと実声(あ~い)による大スケールの組み合わせによって、半音ずつ上昇し、全音ずつ下降した。

 

移動共鳴焦点法により、音高ごとに異なる部位の共鳴振動を確認するレッスンを実施。

 

3)歌唱練習:コンコーネ50(歌詞:小倉百人一首)およびシューマンのチクルス(邦語訳詞:飯嶋正広)のレッスンを実施。

❶ コンコーネ50番(1~4、6、8、19)

全員歌唱⇒男声もしくは女声のみの歌唱(他方は、ハミングもしくは休憩)
⇒ソロ歌唱の流で実践した。

今回は、新人男声に対しては、声慣らし、曲ならし、のためなるべく多くの歌   にハミング等で参加していただいた。

 

❷ シューマンのチクルス
ソロ演奏にチャレンジしていただいた。

 

1)「女の愛と生涯」(女声用)
第1曲および第6

女声の2名が各自ソロ演奏を試みた

 

2)「詩人の恋」(男声用)

第1曲のみ

男声の1名がソロ演奏を試みた

 

 

 

レッスン生の報告

 

❶ 最初のイキイキ体操、そして聖楽院発声練習によって
  コンコーネを歌うときには、高音も出しやすくなっておりました。 (K.K記)

 

❷ コンコーネの練習で最初はみんなで、2~3人か男性・女性での少人数で、何曲かはソロ。(R.A記)

 

❸ 複数で歌うのは連帯感と安心感(?)が感じられました😄(R.A記) 

 

❹ 大きな声を出すのは気分が良かったです。(T.M記)    

 

❺ 少し練習をしてから行くと自信を持って堂々と歌えるので
さらに気分がいいです。(T.M記)

 

❻ シューマンも今回初めて楽譜を見ることなく、(自分だけですが、、、)
気持ちよく歌えたことが大変嬉しかったです。(K.K記) 

 

❼ 水氣道の理氣航法によるお稽古から、無理なく歌え、
息も長く続くようになっていたことを認識致しました。(K.K記)

 

 

 

主宰者からのコメント:

本日は初回参加の男性が加わり、女声2名、男声3名のグループとなりました。

 

C組のレッスン生は、いろいろな感想を寄せてくれました。<聖楽院メソッド>に馴染むことによって、それぞれの個性と潜在能力を発揮しているのがよくわかります<❶❷❸❹>。

 

そうした環境ができあがっていると、初回参加者も馴染みやすくなるようです。実際に、はじめてとは思えないほど直ちに溶け込み音を取ることができ、リズムにも乗ることができ、ハミングばかりではなく、初見で歌えているところもありました。

 

それは、レギュラーのレッスン生の一人一人に自信が生まれ、お互いの間に十分な信頼関係と仲間意識ばかりでなく敬愛の気持ちが育まれてきていることの表れだと思いました。

 

新しい仲間を優しく受け入れ、溶け込める環境が育ってきていることをうれしく感じました。

 

 

レッスン曲はすでに各自に割り当てていましたが、それぞれのペースで稽古が進んでいることがわかりました。

 

一人一人が毎日の生活の中で、楽しくお稽古をしておられる様子が伝わってきました。声楽的な快感の質と程度は人によって様々<❶❸❹❺❻❼>ですが、予め楽しみながら準備をしておくことの効用<❺>に気づき実践をはじめたり、歌曲を暗譜して歌うことにチャレンジしてみようという意欲が生まれるようになったりする<❻>と、歌う姿勢や呼吸法が安定し、リズムが正確となりフレーズが生き生きとしてきます。

 

声楽表現とは、そのような基本条件が出来上がるとより豊かになります。一人のレッスン生の前向きな稽古姿勢が、このような興味深い稽古の展開となり、全員の声や意識の向上がみられ、大きな収穫が得られたことで大きな感動に包まれました。

 

 

充実した独唱ができるようになるためには、いくつかのよく吟味されたステップを踏まえていくことと、様々な音楽要素間の相互作用の効能を理解して楽しく味わうことが助けになります。それは、聖楽院メソッドでは、伴奏や仲間の声を聴くことと、自ら演奏すること、合唱すること、互いに学び合い、感じ合い、感想をいただいたり、またさしあげたりといったレッスンのプロセスを大切にしていることに繋がります。

 

 

聖楽院のレッスン生は、「藝術歌曲集No1.コンコーネ50番(中声)小倉百人一首で歌う」と「藝術歌曲集No2.トスティ50番(高声)小倉百人一首で歌う」というオリジナル教材のCDを上手に活用してレッスンに臨んでいます。

 

その他にも、自分の演奏した声や姿を振り返ることも大切です。ですから、昨年11月14日の聖楽院コンサートのDVDで自分自身や仲間の演奏法を振り返り、反省し、何か新しいことを発見し、今後のために工夫を凝らし、次のレッスンやコンサートに生かしてみるということをお勧めしたいと思います。

 

 

聖楽院メソッドとは何かということを主宰者が抽象的に説明するより、個々のレッスン生が体験して獲得できた「生のままの気づき」を記録していただくことがより大切だと思います。

 

この報告は、C組全員にとってばかりでなく、他の組に所属するレッスン生のためにも貴重な財産になるものと思われます。

非結核性抗酸菌症 ❷

 

非結核性抗酸菌症 とは、結核菌と癩菌(らい菌)を除く非結核性抗酸菌による感染症のことです。非定型抗酸菌症とも呼ばれます。患者数は年々増加傾向にあり、肺の感染症は、肺MAC症(マック症)とも呼ばれています。

 

肺MAC症は特に中高年女性に好発します。結節・気管支拡張型、線維空洞型、孤立結節型、過敏性肺炎型、全身播種型に分類されますが、結節・気管支拡張型が圧倒的に多く増加し続けています。

 

空洞や高度の気管支拡張、喀血などを伴わない結節・気管支拡張型では通常、化学療法が優先されます。化学療法で用いる薬剤は基本的には結核治療剤と同様です。リファンピシン、エタンブトール、クラリスロマイシン、ストレプトマイシンまたはカナマイシンの併用などが用いられています。

 

治療期間としては少なくとも菌陰性化後1年とされ、より長期の治療が望ましいともされ、菌陰性化後2年弱の治療で再排菌がなくなるとの報告もあります。

 

近年では、少なくとも菌陰性化後1年は継続し、特に切除不能な空洞や気管支拡張が多発する症例では治療期間の延長が望ましいとされています。

 

この治療期間に関して、ごく最近、新しい調査結果が発表されたので、明後日解説します。ただし、空洞や気管支拡張を伴い排菌が持続する場合や喀血を来す場合などには病勢コントロールを目的に外科治療も考慮されます。

 

<明日に続く>

かぜのほとんどはウイルス性なので抗生物質は効きません。

しかし、抗生物質などの抗菌薬を服用しないと不安な方は少なくありません。

 

「医者の話をちゃんと聞かないと薬も効きませんよ!」と冗談めかしていっても徒労に終わることが少なくありません。

 

感染症を疑って抗菌薬を投与する場合は、起炎菌に関する細菌検査をしっかりと実施し、その結果によって抗菌薬の選択・変更・中止を的確に判断することが必要であるとされています。

 

そして抗菌薬の投与は『十分量を、できるだけ短期間で』という原則を徹底することが叫ばれています。

それは、とりもなおさず、今日、耐性菌の増加と蔓延は世界的な問題となっているからです。

とくに入院病棟では、毎日使用されている抗菌薬が耐性菌を誘導している事実を強く認識することの重要性が繰り返し叫ばれています。

 

また、外来診療においても、熱が下がらない、血液の炎症反応の指標であるC反応性タンパク(CRP)が陰性にならないなどの理由で、前医から抗菌薬が漫然と使用されたまま、紹介状なしで転医を希望される方も散見されます。

 

そして、他の医療機関の受診情報を明らかにしようとしない、「お試し受診者」の存在など根深い問題もあるため、初診の患者さんを診察する際には特に警戒しています。

 

とくに高齢者では腎血流量の低下などを背景として腎予備能が低下していることが多いです。

そのため、たとえ検査値の上での腎機能のデータが正常範囲であったとしても、抗菌薬の選択・投与量の設定には注意する必要があるのですが、そのことを多くの皆様方がご存じないのは無理もないと思います。

 

腎は抗菌薬の主要排泄臓器であり、腎障害時に抗菌薬が蓄積し、副作用の発現の危険が高くなるので投与量の調節が必要となります。

 

さて、抗菌薬の投与は『十分量を、できるだけ短期間で』という原則尊重すべきことについて述べましたが、問題なのは「十分量」が必ずしも明らかでない場合があることです。

 

また、「できるだけ短期間で」というのも、「必要最短期間」も明らかでないことがあります。非結核性抗酸菌の抗菌薬治療の方針については、このような問題が論じられているのです。

 

<明日に続く>

2020年3月1日(日)

時間帯:11:00~12:00

 

レッスン場所:高円寺<ボンジュール>会場

 

聖楽院C組レギュラー・レッスン

 

進行:聖楽院主宰 飯嶋正広

 

ピアノ伴奏:吉田奈津子

 

参加者:全7名(レッスン生5名)

 

 

レッスン内容

1) 受講準備:聖楽院体操

参加レッスン生のうち3名が順次リーダー役を務め、全員参加で実施した。

 

2) 発声練習:聖楽院方式ハミング&実声スケール(移動共鳴焦点法)

 

ハミングによる小スケールと実声(あ~い)による大スケールの組み合わせによって、半音ずつ上昇し、全音ずつ下降した。

 

移動共鳴焦点法により、音高ごとに異なる部位の共鳴振動を確認するレッスンを実施。

 

3)歌唱練習:コンコーネ50(歌詞:小倉百人一首)およびシューマンのチクルス(邦語訳詞:飯嶋正広)のレッスンを実施。

 

❶ コンコーネ50番(1~4、6、8、19)
全員歌唱⇒男声もしくは女声のみの歌唱(他方は、ハミングもしくは休憩)⇒ソロ歌唱の流で実践した。

 

今回は、新人男声に対しては、声慣らし、曲ならし、のためなるべく多くの歌にハミング等で参加していただいた。

 

❷ シューマンのチクルス
ソロ演奏にチャレンジしていただいた。

 

1)「女の愛と生涯」(女声用)
  

第1曲および第6曲
  

女声の2名が各自ソロ演奏を試みた

 

2)「詩人の恋」(男声用)
  

第1曲のみ
  

男声の1名がソロ演奏を試みた

 

 

 

レッスン生の報告

 

● 最初のイキイキ体操、そして聖楽院発声練習によってコンコーネを歌うときには、高音も出しやすくなっておりました。
      (K.K記)


● 水氣道の理氣航法によるお稽古から、無理なく歌え、息も長く続くようになっていたことを認識致しました。
(K.K記)


● シューマンも今回初めて楽譜を見ることなく、(自分だけですが、、、)気持ちよく歌えたことが大変嬉しかったです。
(K.K記) 

 

 

主宰者からのコメント:

本日は初回参加の男性が加わり、女声2名、男声3名のグループとなりました。

 

C組のレッスン生は、それぞれの個性と潜在能力を発揮しています。

初回参加者もはじめてとは思えないほど直ちに溶け込み音を取ることができ、リズムにも乗ることができ、ハミングばかりではなく、初見で歌えているところもありました。

 

それは、レギュラーのレッスン生の一人一人に自信が生まれ、お互いの間に十分な信頼関係と仲間意識ばかりでなく敬愛の気持ちが育まれてきていることの表れだと思いました。

 

新しい仲間を優しく受け入れ、溶け込める環境が育ってきていることをうれしく感じました。

 

レッスン曲はすでに各自に割り当てていましたが、それぞれのペースで稽古が進んでいることがわかりました。

 

歌曲を暗譜して歌えるようになると、歌う姿勢や呼吸法が安定し、リズムが正確となりフレーズが生き生きとしてきます。

 

声楽表現とは、そのような基本条件が出来上がるとより豊かになることを皆で体験できたことはとても有益だったと思います。

 

一人のレッスン生の前向きな稽古姿勢が、このような興味深い稽古の展開となり、全員の声や意識の向上がみられ、大きな収穫が得られたことで大きな感動に包まれました。

 

充実した独唱ができるようになるためには、いくつかのよく吟味されたステップを踏まえていくことと、様々な音楽要素間の相互作用の効能を理解して楽しく味わうことが助けになります。

 

それは、聖楽院メソッドでは、伴奏や仲間の声を聴くことと、自ら演奏すること、合唱すること、互いに学び合い、感じ合い、感想をいただいたり、またさしあげたりといったレッスンのプロセスを大切にしていることに繋がります。

 

 

聖楽院メソッドとは何かということを主宰者が抽象的に説明するより、個々のレッスン生が体験して獲得できた「生のままの気づき」を記録していただくことがより大切だと思います。

 

この報告は、C組全員にとってばかりでなく、他の組に所属するレッスン生のためにも貴重な財産になるものと思われます。

令和2年2月29日(土)6:00pm~7:30pm

稽古施設:新宿コズミックセンター(第8レーン)

参加者総数9名

 

指揮監督者:水氣道正七段 飯嶋正広

 

支援員トレーナー:

水氣道正弐段上 中川良子

 

水氣道1級 加藤博文

 

受付:主当番修錬生なし、副当番訓練生(水氣道5級) 野口将成

 

記録:先着班担当(水氣道5級)報告待機中、後続班担当(水氣道3級)坂本光昭

 

 

【稽古内容】

1) 親水航法:自主稽古(自助)方式

先着の者から各自自主的に稽古を実施。

最後に先着班4名、後続班5名の2班に分かれる。

 

2) 準備体操(イキイキ体操):一列縦隊スイッチバック方式
   

先着班:一列に並んで行進。新しい体操で指揮監督者による実地指導を行った。

 

\後続班:新しく加わった体操を確認しながら一列に並んで行進して行った。

 

 

3) 基本五航法(起・承・転・結・縁)
   

先着班:

第二航法では従来の動きと多少変更があり、指揮監督者による実地指導を丁寧に行った。

 

後続班:

一つずつの動きとカウントの確認を行いながら行った。

 

 

4) 各種航法:名宣り稽古方式

先着班:

稽古した航法(理氣・調血・舞踊)

脇伝名宣り1枚目・2枚目を訓練生 
    

中伝名宣り3枚目を特別訓練生、修錬生
    

理氣航法皆伝名宣り4枚目を指揮監督者が実施

 

 

後続班:

稽古した航法(理氣・調血・活水・経絡・舞踊)

一人ひとり担当の航法を名乗ってから行った。

 

5)整理体操(のびのび体操)円陣指名方式
  

先着班:

先任修錬生が、自らと2名のリーダを指名して実施。

 

後続班:

支援員が3名のリーダーを指名して実施した。

 

 

所感:

2つの班に分かれて行ったので適度な人数になり指導が行き届きやすかった。

体操の一部に変更があったので覚えていく必要がある。

第一部では、聖楽療法の理論の背景としての心身医学について概説し、そのうえで新しい心身医学の考え方を明確にします。

 

第二部は、聖楽療法の拠点としての聖楽院とは何かについて、その起源を述べ、いくつかの心身医学的アプローチをどのように応用して発展してきたかを省察します。

 

第三部は、心身医学の理論に根ざした聖楽院の哲学的な基礎概念を示し、心身医学療法の領域において水氣道の考えが心身医学療法の一般的な理論となりうるかを論じます。

 

第四部では、聖楽療法理論の一般的理論としての側面について、その概略を述べます。

 

 

 

第一部 心身医学療法における聖楽療法理論のコンテクスト(その1)

 

第1章 理論の性質

 

第2章 心身医学療法における理論

従来の心身医学療法における理論の役割

 

心身医学療法全体の中で聖楽療法理論の定義づけや位置づけをするにあたり、まずは心身医学療法という領域自体を、改めて研究対象のカテゴリ―の中に位置づける必要があるでしょう。

 

心身医学療法は、一般的には人間活動の二つの異なるとされる領域(身体と精神)に根を持つ療法であり、主に現場の臨床医の取る立場なので、理論の持つ機能を概観し、この理論によって臨床活動をする医師にとっての価値を査定することは重要です。

 

医学療法は一つの専門職領域であり、専門的なトレーニングが、学問的な環境で行われます。

専門職の活動には、内在的な暗黙の知識(私たちの行動の中に埋め込まれた知識であり、言語化が困難で、形式化できない知識)、そして形式化された外在的な知識(理論や概念の中に埋め込まれた知識であり、明瞭に形式化できる知識)の両方が必要になります。

 

 

理論は治療の根拠となる基盤を提示し、実践者を育てる専門教育を可能とします。

しかし、ある特定の場面における実際の治療行動の指針を、必ずしも理論が提供するわけではないことを指摘しておく必要があります。

その理由は、臨床家の技能は先述した二つのタイプの知識(知的知識と行動の中の知識)の相互作用の中で育まれるからです。

たとえば、臨床とは具体的な事例を通じての活動であり、その活動を通して形式化されていない部分の知識を自分の中に取り込み、それが暗黙の知識となってスキルを向上させることに繋げることができます。

そのプロセスは、個々の事例から一般化(原則や理論の形成)が行われ、今度はそれがまた個々の事例に還元される(一般化された原則をそれぞれのレッスン生に合わせて用いる)というものです。

こうした臨床実践家の知識やスキルの転移を理論が仲介して発展・普及させてくれるのです。

 

 

形式化された知識は研究を通じて発展に向かい、逆に臨床実践に必要とされる暗黙の知識は理論を介して形式化された知識の領域に向かいます。

 

一般に研究には三つの目的があり、そのすべてが理論と接点を持っています。

それは、①現象の説明、②理論の構築、③理論の検証、です。

 

理論は研究におけるテーマ設定や特定の焦点を展開していくことを容易にし、逆に、理論は研究の結果でもあります。

 

その例として挙げたいのは質的研究法です。

この方法では、理論は研究の方向性を示す役割より、研究の結果として得られる成果としての意義があります。

 

 

心身医学療法の臨床において、多職種との協調はレッスン生のケアの本質的な要素です。

また、多職種の人々に、心身医学療法についての理解を深めてもらい、特に聖楽療法のサービスの質や量について、運営を管理する地位にある人々を啓蒙するという意義もあります。

こうした協調において、理論は重要な役割を果たします。

 

心身医学療法をはじめとする医学領域と他の専門領域とに共通する概念や理論を用いることができれば、互いの連携を確立することができ、心身医学療法について理解してもらうことが容易になります。

 

理論を用いることは、聖楽療法について理解してもらうことが容易になります。

理論を用いることは、心身医学療法の実践が精度の高い成熟した専門職であることを証明することに有用なのですが、聖楽療法に対する敬意も生まれ、それによって学問的・職業的協調の意欲がより高まるのです。

 

 

聖楽院の各組のレッスン生が、レッスンごとの記録をまとめる作業をはじめました。

 

それは、レッスンという実践の場において、自分たちの行動の中に埋め込まれた内在的な暗黙の知識を、言語化することが最終目的ではありません。

 

それはレッスンという具体的な事例を通じての活動であり、その活動を通して形式化されていない部分の知識を自分の中に取り込み、それが暗黙の知識となってスキルを、共有し、共感することによって向上させることに繋げようとしています。

 

そのプロセスは、レッスンでさまざまに体験される個々の事例の個人的体験から、記録という情報を通して集団的体験に昇華し、そこから、次第に一般化(原則や理論の形成)が行われ、今度はそれがまた個々の事例に還元される(一般化された原則をそれぞれのレッスン生に合わせて用いる)という成果が既に現れています。

 

個人的な知的財産である主観的体験が間主観的体験へ、それがさらに客観的体験となり集団の共有財産へと成長していく過程で理論が形成されていくことになります。