考察:

肺MAC症では、1年以上排菌がなくなった後の再排菌は、再発ではなく"再感染"であることが多いという報告(Chest 2014;146:276-282)があるためか、専門医の間では「2回目のMACは再感染」という見解が浸透しつつある。

 


肺MAC症の治療を受けた患者466例のアウトカムを調べた報告(J Infect Chemother 2017;23:293-300)によれば、微生物学的再発率は排菌陰性化から15カ月未満の治療を受けた患者に高かったことが示されている。
 

そして、線維空洞型や気管支拡張を有する肺MAC症は一般的に予後不良である(Am J Respir Crit Care Med 2012; 185: 575-583、Eur Respir J 2020;055:1900798)。これは肺の構造改変が進むほど、正常に換気できる肺胞が減り、続発性の感染症が起こりやすいためである。
 

これまで標準治療とされていた「喀痰培養陰性化後12カ月」という通説に疑問を投げかける結果が得られた。治療期間は「喀痰培養陰性化後15カ月以上」という基準が推奨されることになるでしょう。
 

 

主治医が気を付けなければならないのは、

① エタンブトールの視神経症のリスク

 

② クラリスロマイシン単独治療の回避

 

③ 再発例においては、初発のときの遺伝子型と異なることがあり、抗菌剤の薬剤感受性も異なる可能性を念頭に置く
―の3点だと思います。
 

 

エタンブトールは内服が長期になると、視神経症のリスクが増えます。

 

発症時期は、中央値で278日とかなり先にあるため(Int J Tuberc Lung Dis 2018;22:1505-1510)、この副作用を処方医は常に念頭におき、定期的な眼科受診が必須であることを患者に伝えるべきでしょう。
 

 

日本のあるデータでは、肺MAC症に対するクラリスロマイシン単独治療の頻度は9.2%とされています(Pharmacoepidemiol Drug Saf 2019年12月25日オンライン版)。少量マクロライド療法などを長期投与する場合は、初回治療の時点ですでにMACがクラリスロマイシン耐性になっていることもあるので、MACの感受性は治療開始時に必ず確認しておく必要があります。

 


なお、非空洞結節気管支拡張型の肺MAC症患者の再発例のうち、75%が再感染とされています。初回に検出したMACと再発時に検出したMACが異なる遺伝子型であることが示されています。

 

<完>

2020年3月1日(日)聖楽院レッスン最終報告

 

時間帯:11:00~12:00

 

レッスン場所:高円寺<ボンジュール>会場

 

聖楽院C組レギュラー・レッスン

 

進行:聖楽院主宰 飯嶋正広

 

ピアノ伴奏:吉田奈津子

 

参加者:全7名(レッスン生5名)

 

 

レッスン内容

 

1) 受講準備:聖楽院体操

参加レッスン生のうち3名が順次リーダー役を務め、全員参加で実施した。

 

 

2) 発声練習:聖楽院方式ハミング&実声スケール(移動共鳴焦点法)

ハミングによる小スケールと実声(あ~い)による大スケールの組み合わせによって、半音ずつ上昇し、全音ずつ下降した。

 

移動共鳴焦点法により、音高ごとに異なる部位の共鳴振動を確認するレッスンを実施。

 

 

3)歌唱練習:コンコーネ50(歌詞:小倉百人一首)およびシューマンのチクルス(邦語訳詞:飯嶋正広)のレッスンを実施。

 

❶ コンコーネ50番(1~4、6、8、19)

全員歌唱⇒男声もしくは女声のみの歌唱(他方は、ハミングもしくは休憩)
⇒ソロ歌唱の流で実践した。

今回は、新人男声に対しては、声慣らし、曲ならし、のためなるべく多くの歌   
にハミング等で参加していただいた。

 

❷ シューマンのチクルス

ソロ演奏にチャレンジしていただいた。

1)「女の愛と生涯」(女声用)
  第1曲および第6曲
  女声の2名が各自ソロ演奏を試みた

 

2)「詩人の恋」(男声用)
  第1曲のみ
  男声の1名がソロ演奏を試みた

 

 

レッスン生の報告

❶ 最初のイキイキ体操、そして聖楽院発声練習によって
  コンコーネを歌うときには、高音も出しやすくなっておりました。 (K.K記)

 

❷ 予め身体をほぐしておくと歌いやすくなることがわかります。(G.K記)

 

❸ イキイキ体操は、日常生活であまり用いない体の使い方をするので、身体のこりや不調などに気づきやすいというメリットもあると思います。(G.K記)

 

❹ コンコーネの練習で最初はみんなで、2~3人か男性・女性での少人数で、何曲かはソロ。(R.A記)

 

❺ 複数で歌うのは連帯感と安心感(?)が感じられました😄(R.A記) 

 

❻ 各人の声の個性を味わいながら鑑賞すること、皆と合わせて自分も調和して歌えるようになることはとても意義深いものだと感じます。(G.K記)

 

❼ 大きな声を出すのは気分が良かったです。(T.M記)

 

❽ 皆さんの声が立派に出ているので、良い刺激になって、自分もしっかり歌えるようになります。(G.K記)

 

❾ 少し練習をしてから行くと自信を持って堂々と歌えるので
さらに気分がいいです。(T.M記)

 

➓ シューマンも今回初めて楽譜を見ることなく、(自分だけですが、、、)
気持ちよく歌えたことが大変嬉しかったです。(K.K記) 

 

⓫ 水氣道の理氣航法によるお稽古から、無理なく歌え、
息も長く続くようになっていたことを認識致しました。(K.K記)

 

⓬ 自分が学んだことを他の人に教えて差し上げることができるくらいになれたら素晴らしいと思います。(G.K記)

 

 

 

主宰者からのコメント:

本日は初回参加の男性が加わり、女声2名、男声3名のグループとなりました。

 

C組のレッスン生は、いろいろな感想を寄せてくれました。

 

<聖楽院メソッド>に馴染むことによって、それぞれの個性と潜在能力を発揮しているのがよくわかります<❶❷❸❹❺❻>。

 

そうした環境ができあがっていると、初回参加者も馴染みやすくなるようです。

実際に、はじめてとは思えないほど直ちに溶け込み音を取ることができ、リズムにも乗ることができ、ハミングばかりではなく、初見で歌えているところもありました。

 

それは、レギュラーのレッスン生の一人一人に自信が生まれ、お互いの間に十分な信頼関係と仲間意識ばかりでなく敬愛の気持ちが育まれてきていることの表れだと思いました。

 

新しい仲間を優しく受け入れ、溶け込める環境が育ってきていることをうれしく感じました。

 

レッスン曲はすでに各自に割り当てていましたが、それぞれのペースで稽古が進んでいることがわかりました。

 

一人一人が毎日の生活の中で、楽しくお稽古をしておられる様子が伝わってきました。

 

声楽的な快感の質と程度は人によって様々<❶❸❺❻❼>ですが、レッスンのはじめに予め心身のコンディションを整えておくこと<❶❷❸>や、

レッスンに先立ち個人的にも楽しみながら準備をしておくことの効用<❾>に気づき実践をはじめたり、

歌曲を暗譜して歌うことにチャレンジしてみようという意欲が生まれるようになったりする<❿>と、歌う姿勢や呼吸法が安定し、リズムが正確となりフレーズが生き生きとしてきます。

 

声楽表現とは、そのような基本条件が出来上がるとより豊かになります。

一人のレッスン生の前向きな稽古姿勢が、このような興味深い稽古の展開となり、全員の声や意識の向上がみられ、大きな収穫が得られたことで大きな感動に包まれました。

 

充実した独唱ができるようになるためには、いくつかのよく吟味されたステップを踏まえていくことと、様々な音楽要素間の相互作用の効能を理解して楽しく味わうことが助けになります。

 

それは、聖楽院メソッドでは、伴奏や仲間の声を聴くことと、自ら演奏すること、合唱すること、互いに学び合い、感じ合い、感想をいただいたり、またさしあげたりといったレッスンのプロセスを大切にしていることに繋がります。

 

 

さて聖楽院のメソッドは水氣道での実践が基礎になって生み出されたものです。水氣道での稽古を続けている方<⓫>はもちろんですが、水氣道を経験されていない方<⓬>にも水氣道精神が受け継がれようとしていることはうれしく思いました。

 

水氣道と同様に聖楽院も指導者とレッスン生との間に断絶はありません。

それはすなわち、聖楽院のレッスン生が聖楽院メソッドに従って確かな成長を遂げていった暁には、本人の希望により聖楽院の指導者となることができる可能性があるということを意味するのです。

 

この報告書を通しての紙上検討会も、聖楽院独自のオリジナルCDも、コンサートのDVDも、やがて出版される楽譜もすべて聖楽院の未来の指導者へ提供されるべき財産でもあるということを受け止めていただければ幸です。

 

聖楽院のレッスン生は、「藝術歌曲集No1.コンコーネ50番(中声)小倉百人一首で歌う」と「藝術歌曲集No2.トスティ50番(高声)小倉百人一首で歌う」というオリジナル教材のCDを上手に活用してレッスンに臨んでいます。

 

その他にも、自分の演奏した声や姿を振り返ることも大切です。ですから、昨年11月14日の聖楽院コンサートのDVDで自分自身や仲間の演奏法を振り返り、反省し、何か新しいことを発見し、今後のために工夫を凝らし、次のレッスンやコンサートに生かしてみるということをお勧めしたいと思います。

 

 

聖楽院メソッドとは何かということを主宰者が抽象的に説明するより、個々のレッスン生が体験して獲得できた「生のままの気づき」を記録していただくことがより大切だと思います。

 

この報告は、C組全員にとってばかりでなく、他の組に所属するレッスン生のためにも貴重な財産になるものと思われます。

呼吸器 非結核性抗酸菌症 ❹

日本の抗酸菌感染症診療の拠点である複十字病院(東京都)から、肺マック症の治療期間に関する研究結果の紹介(Chest 2020年1月16日オンライン版)

 

対象:

2006年1月~17年11月に、12カ月以上の標準治療(マクロライド、エタンブトール、リファマイシン±アミノグリコシド注射剤)を受けた肺MAC症患者234例を登録した。微生物学的に治癒に至らなかった29例、外科手術を受けた45例、Mycobacteroides abscessusに感染した4例、マクロライド耐性の1例を除外し、残りの154例が解析対象となった。

 

方法:

培養陰性化後12カ月以上治療、例えば+3カ月を超える延長レジメンの有効性を評価するに当たって、培養陰性化後15カ月以上治療した群(15カ月以上群)と15カ月未満治療した群(15カ月未満群)を比較した。喀痰培養陰性化の定義は、4週間以上間隔を空けた喀痰抗酸菌培養検査が少なくとも連続3回陰性になることとした。

 

結果:

全患者は治療時に胸部CTで空洞や気管支拡張所見の有無が確認された。154例のうち、44例がM. aviumとM. intracellulareに分離でき、84.1%がM. avium、15.9%がM. intracellulareだった。疾患のタイプとしては、非空洞結節・気管支拡張型が109例(70.8%)、空洞結節・気管支拡張型が29例(18.8%)、線維空洞型が9例(5.8%)、分類不能が7例(4.5%)だった。

 

喀痰陰性化までの期間中央値は43日(28~83日)だった。15カ月以上群は110例(71.4%)、15カ月未満群は44例(28.6%)だった。それぞれの治療期間中央値は、20.9カ月、12.4カ月である。

 

全体で肺MAC症の再発は59例(38.3%)に見られた。そして、15カ月未満群では、15カ月以上群と比較して有意に再発率が高いという結果が示された(P=0.002)。

 

本研究で、3カ月を超えて陰性化に至った遅効例は、全体の約20%だった。

 

定められた12カ月を下回る不十分な治療の患者を、15カ月未満群の集団から除外して解析しても、この有意差は残った(P=0.016)。また、統計学的に有意ではなかったが、治療終了から再発までの期間は、15カ月未満群の方が短い傾向にあった。

 

また、多変量解析の結果、治療終了時の空洞病変の存在、気管支拡張症の重症度、15カ月未満の治療期間が肺MAC症再発の独立したリスク因子であることが示された。

 

本日のまとめ:肺MAC症再発防止のためには、治療期間を15カ月以上とすることの臨床的な意義があります。

すでにご報告いたしました通り、先月の13日(木)・14日(金)は、上記学会出席のため北九州の小倉に出張して参りました。


上記学会の「痛風認定医」として認定されました。

 

資格更新制度のない医師免許や医学博士の学位とは異なり、この資格は「内科認定医」や「アレルギー専門医」、「リウマチ専門医」、「漢方専門医」、「心療内科専門医」などの資格と同様に5年毎の資格更新制度があります。

 

その間、一定の業績を積む必要がありますが、資格の更新を重ねることができるたびに臨床医としての自信と自覚が深まっております。

 

大学病院や総合病院の勤務医としてではなく、開業医としての30年以上に及ぶ現場にありながら、上記の業績を得ることができたことは、多方面の皆様からの信頼とご支持、ご理解を賜わることができた結果であり、杉並国際クリニックのこれまでの症例のバラエティが総合病院並みに豊富であった証となります。

 

杉並国際クリニックは、皆さまとの歴史によって築かれ、常に一歩先の時代を展望しながら地道な発展を遂げることができましたことを感謝の念と共に深く受け止めております。

 

以下に、上記学会からの通知を掲載し、御報告とさせていただきます。今後の更なる充実した医療を提供し続けていけますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 

飯嶋 正広 先生

いつもお世話になりありがとうございます。

2月に開催されました日本痛風・尿酸核酸学会の理事会において、先生は認定痛風医に認定されましたのでご連絡いたします。


後日認定証をお送りいたします。

また学会ホームページ認定痛風名簿にお名前を掲載いたします

https://www.tukaku.jp/society/list.html

 

認定期間が2020年4月1日からですので、4月1日よりHPに公開いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

。・*。・*。・*。・*。・
一般社団法人

日本痛風・尿酸核酸学会事務局 

心身医学会事務局から、当クリニックが、「心療内科専門医研修施設」として新規申請する意向があるか否かの打診のメールが届きました。

 

心療内科専門医の資格は、現在、日本心身医学会および日本心療内科学会が合同で認定しています。

 

私は、旧制度ですでに日本心身医学会、日本心療内科学会それぞれの専門医認定試験の合格者であるため、自動的に日本心療内科学会登録指導医を拝命いたしております。

 

同時に両学会の「合同心療内科専門医」という新しい名称のタイトルをいただいていたことを改めて確認しました。
 

 

もっとも日本心身医学会研修指導医の申請については辞退していたため、杉並国際クリニックが「心療内科専門医研修施設」の候補になる可能性については全く検討しておりませんでした。

この通知により私の資格が「合同心療内科専門医」のみでも研修施設として新規に申請できることを確認しました。
 

 

そこで私は杉並国際クリニックの院長として、杉並国際クリニックが「心療内科専門医研修施設」に相応しいかどうか自主的に吟味を始めることにいたしました。

 

一番大切な検討事項は、私共が責任をもって「専門医を目指す医師の受け入れが可能」な環境を整備できるかどうか、そして、そのために必要な患者の皆様からの十分なご理解とご協力が仰げるか、という点になろうかと思われます。

 

 つきましては、正式な申請手続きを検討する前に、現在、当クリニックに御通院中の皆様からのご意見やご希望、ご質問をいただくための準備にとりかかることにいたしました。
 

 

なるべく簡単なアンケートに短時間のインタビュー形式で、皆様からの情報を集約して最終判断のための資料としたいと考えております。その節は、どうぞよろしくご理解とご協力の程、お願い申し上げます。

 

 

以下が、2月28日着のメールの内容です。

 

 

Fri, 28 Feb 2020 14:32:47 +0900

 

・・・・・・・・・・・・・・

日本心身医学会・日本心療内科学会

合同心療内科専門医 

飯嶋 正広 先生
 

日本心身医学会 事務局

毎々、合同心療内科医としての医療活動、学会活動へのご支援をありがとうございます。合同心療内科専門医制度委員長の吉内一浩先生のご指示により、下記ご連絡とご意向のお伺いをさせていただきます。

 

(ご連絡)
「心療内科専門医」につきまして、順次規定や運用の整備を進めております。この度、合同専門医制度規則に基づく「心療内科専門医研修施設」として認定審査と登録を行うこととなりましたので、お知らせを致します。

 

(ご意向のお伺い)
先生のご勤務先は、現在、日本心身医学会および日本心療内科学会の研修施設としての認定はございません。新たに「合同心療内科専門医研修施設」の認定をご希望されるか、ご意向についてお教えてください。

ご希望がございましたら、改めて申請のご依頼・申請様式を発送させていただきます。
 

尚、研修施設認定には、下記条件がございますので、ご留意ください。
◎研修施設の認定条件

 

1)合同心療内科専門医、または日本心身医学会研修指導医が1名以上常勤し、充分な指導体制があること。

 

2)合同心療内科専門医研修カリキュラムを満たすのに必要な症例の診断・治療が充分に行われていること。

 

3)合同心療内科学を研修するに足る十分な設備を有していること。

 

4)教育行事(症例検討会、抄読会等)が定期的に開催されていること。

 

5)日本心身医学会、日本心療内科学会等の学術大会における研究発表及び研修行事への参加がなされていること。

 

6)心療内科学に関する主要な蔵書があり、心療内科学に関する雑誌が定期的に講読されていること。

 

7)専門医を目指す医師の受け入れが可能であること。

 

8)専門医申請者の診療経験に関する実地調査が可能であること。

令和2年3月3日(火)100pm~3:00pm

 

稽古施設:高井戸温水プール(第6レーン)

 

参加者総数4名

 

指揮監督者:水氣道正七段 飯嶋正広

 

支援員インストラクター:水氣道正弐段 中川良子

 

修錬生インストラクター:水氣道2級 高橋千晴

 

受付:主当番修錬生 高橋千晴

 

記録:予備記録担当者 水氣道5級 中野礼子、中間記録担当者 高橋千晴、
   記録確認 中川良子、記録監修 飯嶋正広

 

 

【稽古内容】

1) 親水航法:自主稽古方式

先着の者から各自稽古を実施。

受付担当など遅れて入場した者も十分な時間を取って稽古を実施した。

 

2) 準備体操(イキイキ体操):一列縦隊スイッチバック方式
   

修錬生と訓練生が前後末を担当。支援員トレーナーがサポートした。

 

3) 基本五航法:一列縦隊スイッチバック方式
「起・承」のみを実施

準備体操(イキイキ体操)と同様に最前・最後に修錬生と訓練生を配置し、支援員トレーナーがサポートした。

 

4) 各種航法:名宣り稽古方式

種目:

理気航法、舞踊航法、舞踏航法、太極航法
   

「脇伝」名宣り1枚目・2枚目を訓練生 
   

「中伝」名宣り3枚目を指揮監督者・支援員トレーナー

 

5)整理体操(のびのび体操):省略

 

 

所感:

指揮監督者が訓練生を通して「舞踏航法」を披露した。

「舞踏航法」の先任脇伝として、完全に習得するため、引き続き努力を重ねていきたい。(R.N記)

 

疲れと空腹で参加したため、後半寒気がして稽古に集中できなかったが、帰り道で軽食をとったら、体のしんからポカポカしてきた。
 (C.T記)

令和2年3月3日(火)19:00~21:00

 

鷺ノ宮体育館温水プール(第5レーン使用)

 

参加者総数8名(先発6名、後発2名)

 

 

指導トレーナー:水氣道正弐段下 林亮博

 

修錬生インストラクター:水氣道2級(中等修錬生) 坂本光昭

 

訓練生ファシリテーター:水氣道5級(中等訓練生)植田栄喜

 

受付:主当番:支援員トレーナー:林亮博、副当番:野口将成

 

報告:主任支援員・林、助手訓練生・植田、松田

 

 

稽古内容

1) 親水航法

 

 

2) 準備体操(イキイキ体操)一列縦列行進方式

訓練生2名を頭尾位に配置し、指導トレーナーがサポート

 

 

3) 基本五航法(短縮版):二列行進方式

修錬生2名を頭尾位に配置し、指導トレーナーがサポート

 

 

4) 各種航法:名宣り稽古方式

実施航法(理気航法、調血航法、活水航法、舞踊航法、経絡航法、将成航法)

 

 

5) 整理体操(のびのび体操)省略

 

 

6) 特別技法訓練:既定の稽古終了後、希望者2名による活水航法

 

 

【まとめ】

・稽古プログラムの流れは、水氣道の原則にしたがって実施

 

・稽古参加者全員に対し、「イキイキ体操」新項目の周知、「基本五航法」の動作確認

 

・基本五航法は指導トレーナーの指示により一列縦列行進方式から二列行進方式に変更

 

・列の距離が縮まることで、かえってトレーナーの目が行き届きやすくなり、

 

トレーナーからのアドバイスが普段より多くあった

 

・各種航法では、特別体験生の名宣り「初伝」、訓練生の名宣り「脇伝」の稽古を実施

 

・プールの両サイドのレーンを人が泳いでいなかった為、泳ぐ時に発生する波でバランスを崩す事がなく普段より楽に稽古が行えた

以上(H.U記)

 

 

・ひな祭りの宵、鷺宮体育館プールで水気道訓練が行われました。参加者は男女8名でコロナウイルスの影響の為に一般の入場は制限を受けており、二組の団体のみが広いプールを独占した形になりました。

 

・稽古は自由練習からイキイキ体操が訓練生、特別訓練生の各1名の先導で行われました、最新の変更点を丁寧な指導を受けながら終了しました。

次は「起で素歩き」始まる歩行訓練、続いて各自名乗り上げての稽古に入り、理気、調血、舞踊、経穴等が行われ、気が付くと訓練終了予定時間になっており、水中で稽古終了の挨拶を交わしてからプールを上がりました。

 

・広々とした水面は我々だけが起こす波だけで、普段は全体の状況に気を配る監視員の目が我々に集中していたのは特異な感じでもありました。
以上(K.M記)

 

 

【解説】

通常の稽古では19時過ぎに入水するが今回は19時丁度入水。

 

水温30,4度水質滑らか。プール使用者15名。他の団体含めて殆んど貸切状態。

 

非常にスムーズに稽古ができた。

 

後半の特別稽古は活水航法を採りあげ、ボードを活用する新メソッドを試みた。

 

この工夫とともに意識を体幹にフォーカスして稽古を行った。

 

 (記・林亮博)

非結核性抗酸菌症 ❸

 

MAC (Mycobacterium avium complex)症の起炎菌については、関東ではM. avium感染症が多く、中国・四国地方および九州地方ではM. intracellulare感染症が多いことが知られています(Respir Investig 2018;56:87-93)。

 

日本の抗酸菌感染症診療の拠点である複十字病院(東京都)から、興味深い研究結果が報告されました(Chest 2020年1月16日オンライン版)。

 

背景:

肺MAC(Mycobacterium avium complex)症の治療期間の国際的な通説では「喀痰培養陰性化から12カ月」とされています。

 

この基準は2007年の米国胸部学会(ATS)/米国感染症学会(IDSA)のガイドライン(Am J Respir Crit Care Med 2007;175:367-416)に記載されています。

そのため、エキスパートの間では、有空洞症例の再発率(再感染率)が高いので、空洞が残っている場合は治療期間を9カ月~1年程度長めに見積もってもよいという意見が広まっていました。

 

しかし、エキスパートオピニオン以上の結論は出せていません。

しかし、この基準は根拠に乏しく、これによってどの程度再発を抑制できるのかも明確にされていませんでした。

 

非結核性抗酸菌症の治療に用いられる抗菌薬に中で、クラリスロマイシン単剤による治療は数カ月以内に耐性誘導が起こることが問題となっております。

 

そして、クラリスロマイシン高度耐性菌感染の場合は予後不良とされています。そのため、クラリスロマイシン単独治療は厳に慎まねばなりません。

 

ですから、なるべく抗菌薬の使用は短期間で完了したいところですが、治療期間を十分に確保しておかないと、再発することが問題となっております。

そのため、どのくらいの治療期間が必要なのか、という議論は続いてきました。

<明日に続く>

高血圧の治療指針(杉並国際クリニック2020初版)

 

A. 非薬物療法

<原則>

生活習慣の改善

減量:BMI<25

 

嗜好改善:

禁煙(受動喫煙防止も含む)⇒動脈硬化症予防に必須

 

節酒(エタノール換算;男性≦20~30mL/日、女性≦10~20 mL/日)

 

 

食事療法:

減塩(<6g/日)、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取制限
野菜・果物、多価飽和脂肪酸、低脂肪乳製品の積極的摂取
  

 

運動療法:

動的および静的筋肉負荷運動(≧30/日)毎日
  

心身医学療法:

自律訓練法、漸進性筋弛緩法、鍼灸療法、水氣道®
  

 

 

<解説>

いずれも数㎜Hg以上の降圧効果が期待できる。
      

とりわけ減量と運動の効果は大きいことが証明されている。

 

特に水氣道®は優れた降圧効果のみならず動脈硬化予防効果が期待できる。

 

 

B. 薬物療法

 

<基本方略>

❶ 降圧薬開始時期をいたずらに遅らせない

 

❷ 目標血圧に向けて少量投与から開始し、緩徐な降圧を図る

  ただし、高リスク者は数週以内に速やかに降圧する

 

 

❸ 目標血圧値を達成するために2~3剤以上の薬剤の併用療法が必要な場合は、
  利尿薬を1/4錠からの併用を開始する

 

❹ 特殊な病態(二次性高血圧、他の基礎疾患の合併)には、相応する薬剤選択をする。
 

 

❺ 投与薬の簡略化、副作用の早期発見、生活の質(QOL)について配慮する。
  <薬剤選択指針>ただし、心疾患例、妊娠の可能性がある女性や妊娠高血圧例を除く
  

 

 

① 第1選択薬:

ARB(臓器保護強化優先)もしくはCa拮抗薬
(降圧増強優先:血圧値≧160㎜Hgもしくは年齢≧60歳)
  

 

② 第1追加薬:

上記第1選択薬で選択しなかった方の薬剤
  

 

③ 第2追加薬(年齢≧80歳もしくは心不全や蛋白尿の対策、降圧増強目的):
サイアザイド系利尿薬
  

 

④ 特殊併用薬(治療抵抗性高血圧):

α遮断薬、抗アルドステロン薬、中枢性交感神経抑制薬
  

 

 

<解説>

薬剤を中止すると、通常遅かれ早かれ血圧は治療前値に戻ってしまい危険であることが知られています。ただし、非薬物療法とりわけ水氣道®の継続的実践者は、降圧薬の減量や中止しやすくなる。

 

 

 

C.心身医学療法
  

妊娠の可能性がある女性や妊娠高血圧
  

❶ 第1選択薬:

メチルドーパ(アルドメット®)もしくはラベタロール(トランデート®)

 

❷ 第1追加薬:

上記第1選択薬で選択しなかった方の薬剤

 

❸ 第2追加薬:

ヒドララジン(アプレゾリン®)
妊娠20週以降であれば長時間作用型ニフェジピン(アダラートCR)

令和2年3月3日(火)1:00pm~3:00pm

 

稽古施設:高井戸温水プール(第6レーン)

 

参加者総数4名

 

指揮監督者:水氣道正七段 飯嶋正広

 

支援員インストラクター:水氣道正弐段 中川良子

 

修錬生インストラクター:水氣道2級 高橋千晴

 

受付:主当番修錬生 高橋千晴

 

記録:予備記録担当者 水氣道5級 中野礼子、本記録担当者 高橋千晴、
   

記録確認 中川良子、記録監修 飯嶋正広

 

 

【稽古内容】

1) 親水航法:自主稽古方式

先着の者から各自稽古を実施。

受付担当など遅れて入場した者も十分な時間を取って稽古を実施した。

 

2) 準備体操(イキイキ体操):一列縦隊スイッチバック方式修錬生と訓練生が前後末を担当。支援員トレーナーがサポートした。

 

3) 基本五航法:一列縦隊スイッチバック方式

「起・承」のみを実施

準備体操(イキイキ体操)と同様に最前・最後に修錬生と訓練生を配置し、支援員トレーナーがサポートした。

 

4) 各種航法:名宣り稽古方式

種目:

理気航法、舞踊航法、舞踏航法、太極航法

「脇伝」名宣り1枚目・2枚目を訓練生 

「中伝」名宣り3枚目を指揮監督者・支援員トレーナー

 

5)整理体操(のびのび体操):省略

 

 

所感:

指揮監督者が訓練生を通して「舞踏航法」を披露した。

「舞踏航法」の先任脇伝として、完全に習得するため、引き続き努力を重ねていきたい。

(R.N記)