1月26日(日)聖楽院基礎科レッスン報告

第2回合同稽古

 

2020年1月26日(日)

時間帯:11:00~13:00

レッスン場所:セシオン杉並第一音楽室

 

進行:聖楽院主宰 飯嶋正広

 

声楽指導:聖楽院協力アーティスト ソプラノ野上由美

 

ピアノ伴奏:聖楽院協力アーティスト、B組主任ピアニスト吉田奈津子

 

参加者10名(内訳:A組4名、B組2名、C組4名)

 

 

プログラム

 

1) 体慣らし

 

・水氣道イキイキ体操前半部

 

・胸郭拡張体操(胸郭前面・後面・左右側面)姿勢と動作、呼吸

 

 

2) 発声練習

 

・聖楽院方式

 

・ハミング練習(響きの場所:焦点の位置)

ハミングしたときに後頭部の首上部の骨の膨らみが振動していることを確認します。

鼻の両脇(迎香のツボ)、副鼻腔(頬・眉間)、頭頂部

力を入れた方向に、音も響きも飛んでいく
 

音の上昇やA,E,I,O,Uの母音の種類が変化しても、響きが保てるようにする方法
 

音高が上がる時は母音を暗い・深みのある音色にする(キアーロ⇔スクーロ)技法

 

・発声技法:下腹部(丹田中心)、マヨネーズ呼気と心太(トコロテン)呼気の違い
 

声帯以外に、口腔粘膜が摩擦する場所:軟口蓋(上あごの奥の部分)、舌根部
   

水氣道会員へのヒント:水氣道の準備航法で稽古している「そぞろ歩き」は、下顎を重力に任せて脱力した状態で、鼻の奥の領域を拡張させ、それを保持しつつ歩いています。

 

 

3) 日本歌曲実習(テクニックを応用してみよう!変化はあるか?)

 

・A組課題曲:「希望」北原白秋/團伊玖磨
 ブレスの位置の決定とそのタイミングを意識する⇒フレーズが大きく豊かに伸びた

 

・B組課題曲:「砂山」北原白秋/山田耕筰
 下顎の緊張の緩和のための「生返事法」と胸郭の保持
⇒精神的緊張は声の硬化を招かず、むしろ声を遠くへ届けることができた
緊張感は発声の敵ではなく、むしろエネルギー源である!

 

・C組課題曲:「ゆりかご」平井康三郎(作詞・作曲)
 音楽表現における楽譜の指示の大切さ「やさしくゆれるように」を生かす  
 ⇒Q:何をどのようにして揺らしたらよいのか?
  A:息を揺らしてみる。息だけで歌ってみる。その息を揺らしてみる。
     

揺れはリズムである。4分の4拍子の第1拍目(強拍)と第3拍目(中強拍)に 吐息を委ねてみる。それができたら、その揺れる息の流れに言葉をのせてみる。
⇒やさしくゆれるように歌うことの意味を感じ取ることができた。
    

 

註:初歩の段階では、身体を揺らしながら歌っても良い。それは、あくまでも揺れのリズムを体感するためのもの。慣れてきたら、体幹は揺らさずに、息を揺らすことによって表現する。

 

 

第3回合同稽古のお知らせ

 

2020年2月9日(日)

時間帯:10:00~13:00

レッスン場所:セシオン杉並第二音楽室

進行:聖楽院主宰 飯嶋正広

声楽指導:聖楽院協力アーティスト ソプラノ野上由美(11:00~13:00)

ピアノ伴奏:聖楽院協力アーティスト、B組主任ピアニスト吉田奈津子

 

 

レッスンプログラム概要

Part1(10:00~11:00):担当/飯嶋正広
準備と復習・・・体慣らし、発声練習、日本歌曲(各組)

 

Part2(11:00~12:00):担当/野上由美
日本歌曲(各組)、日本歌曲(各班)

 

Part3(12:00~13:00):担当/野上由美
希望者のみ・・・ソロ歌唱稽古(コンコーネ50小倉百人一首版、シューマン歌曲)