(鍼灸)東洋医学の話をしようー 経絡(5) 胃経

<はじめに>

 

 

前回は「胃経」についてお話ししました。

    

 

    「巨髎(こりょう)」というツボは瞳と小鼻の交差したところにあり「副鼻腔炎」に効果があります。

 

 

「天枢(てんすう)」というツボはへその横指3本分の場所にあり「便秘」「下痢」「腹部膨満感」に効果があります。

 

 

今回も「胃経」の続きです。

 

 

<胃経>

3胃経

 

 

「胃経」は 顔面から胸部、腹部、太腿、脛を通り最後は人差し指の爪の生え際につながります。

 

 

45個のツボがあります。

 

 

今回は 「梁丘」「足三里」を紹介します。

2019-06-20 10-10

 

 

 

「梁丘」は太腿の外側膝蓋骨から指3本分上にあります。

 

 

「膝関節痛」に効果があります。膝が痛い人がこの部位を押すととても痛いです。

 

 

押して痛みが軽くなるまで押圧してみて下さい。

 

 

膝痛が軽くなります。

 

 

 

「足三里」は膝の下の外側の窪みから 指4本分下にあります。

 

 

「胃痛」「食欲不振」「腹部膨満感」「体力増強」などに効果があります。

 

 

松尾芭蕉がお灸をしながら旅をしたツボとして有名です。

 

 

 

「足三里」に鍼をすると胃が動き始めるそうです。

 

 

つまり食べ物の消化能力が向上するということです。

 

 

それが体力の増強につながるということですね。

 

 

 

杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭