Nogucchiの回顧録No.6

セカンドオピニオンの誤解

 

「セカンドオピニオンを受けたいので紹介状をお願いします。」という申し出がありました。

 

事情をお伺いしてみると、転院の意向とのこと。

 

セカンドオピニオンを誤解してのことでした。

 

 

では「セカンドオピニオン」とは?

 

国立がん研究センター・がん対策情報センターの「がんになったら手に取る本」

によると、

 

「セカンドオピニオンとは、患者さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に”第2の意見”を求めることです。セカンドオピニオンは、担当医を替えたり、転院したり、治療を受けたりすることだと思っている方もいらっしゃいますが、そうではありません。まず、ほかの医師に意見を聞くことがセカンドオピニオンです。」

 

とありました。

 

 

つまり、病院や担当の医師を変えたりせず、ほかの医師に意見を聞くことがセカンドオピニオンです。

 

診療ではなく、意見を聞くことなのです。

 

診療ではないので、セカンドオピニオンは健康保険は適用されず、自費での面談となります。

 

保険が適用されないことを知らない方もいらっしゃるようで、「セカンドオピニオンを受けたいのですが、保険はききますか?」というお問い合わせもありました。

 

未だに、セカンドオピニオンという言葉が一人歩きしているようです。