(鍼灸)東洋医学の話をしようー 経絡(2) 肺経

<(鍼灸)東洋医学の話をしようー 経絡(2) 肺経 >

 

 

<はじめに>

 

 

前回経絡の種類と経穴の数についてお話しました。

 

 

今回から「経絡」と「経穴」の話をしていきましょう。

 

 

まずは「肺経」から見ていきましょう。

 

 

 

<肺経>

1肺経

 

 

 

「肺経」は胸部から始まり母指の爪の生え際までのびます。

 

 

11個の経穴があります。

 

 

11個の経穴は

 

1.中府(ちゅうふ)

 

2.  雲門(うんもん)

 

3.天府(てんぷ)

 

4.侠白(きょうはく)

 

5.尺沢(しゃくたく)

 

6.孔最(こうさい)

 

7.列缺(れっけつ)

 

8.  経渠(けいきょ)

 

9.太淵(たいえん)

 

10. 魚際(ぎょさい)

 

11. 少商(しょうしょう)

 

 

です。

 

 

主に、喘息、喉の痛み等、呼吸器系疾患によく使われます。

 

 

私がよく使う経穴は

 

 

「尺沢」「孔最」です。

 

 

「尺沢」は 「鼻炎」で鼻汁が出る、鼻閉、「喉の痛み」によく使います。

 

 

「孔最」は鼻炎の症状が更にひどいときによく使います。

 

 

とても効果があります。

 

 

 

また、「孔最」は「痔の痛み」によく効くそうです。

 

 

学生時代にM先生が話していました。

 

 

痔の痛みで座れなくなった妊婦に灸をして痛みを取ったそうです。

 

 

試してみたいのですが、その機会は訪れません(笑)。

 

 

 

最後に「尺沢」「孔最」の部位をお伝えしましょう。

 

2019-05-23 19-09

 

 

「尺沢」は上腕二頭筋(力コブの筋肉)の腱の親指側にあります。

 

 

「孔最」は「尺沢」から指4本(人差し指~小指)下にあります。

 

 

鼻炎でお困りの方ぜひ刺激してみてください。

 

 

楽になりますよ!

 

 

 

杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭