<バカとつき合うな>

堀江貴文(ホリエモン)と西野亮廣(キングコング)の共著です。

その中で自分に当てはまるものがあったので、紹介しながら反省していきたいと思います。

 

この本の中には28個のバカがあります。

 

その中で痛いところを突かれたと感じたのが、

 

「人と同じことをやりたがるバカ」

「目的とアプローチがずれているバカ」

「我慢を美徳にしたがるバカ」

「未熟なのに勘にたよるバカ」

「自分の常識を平気で振りかざすバカ」

「先に設計図を描きすぎるバカ」

 

今回は「我慢を美徳にしたがるバカ」です

 

耐えて我慢すること自体をいいことだと誤解している人のことです。

 

ホリエモンは「我慢厨」と呼んでいます。

 

我慢している自分を美化して、工夫することや、発想を変える視点を持とうとしない人を「我慢を美徳にしたがるバカ」と呼んでいます。

 

自分が我慢しているのだから、他の人にも強要するのが迷惑とも言っています。

 

我慢することが目的になっていないか?

工夫をしないでただ現在の状況に流されて我慢していないか?

我慢している自分が正しいと、硬直した考えになっていないか?

と反省しました。

 

多少の我慢することも必要だと思います。

嫌だな、面倒だなと最初に思った事は自分の成長の糧になっていることが多いです。

漫然と我慢するのではなく、工夫していくことで違う視点が持て興味を持てたこともあります。

 

工夫して「我慢しているのに」と言い訳を無くしていきたいと思いました。

 

心療内科医は絶滅危惧種か?その1

 

今月は、内部からでさえ、もはや絶滅危惧種と叫ばれつつある心療内科が如何に誤解されているか、混乱させられているか、という深刻問題点について考えてみたいと思います。すでに世間に広く広報されている具体的な声を題材にしました。

 

 

第1回:患者の誤解(あなたは心療内科の患者様ですか?)

 

そのままコピーできないので、若干短縮し編集の手を加えました。

 

原文は、上記出典を検索してください。

 

 

読売新聞 オンライン 発言小町

 

タイトル「心療内科で傷つきました」2018年10月12日 17:50

5年ほど前から適応障害とうつ状態と診断され心療内科(病院A)に通院

この2~3ヶ月、気分の落ち込みも減り、そろそろ投薬を減らしたいと思い始めた。

先生の問診時間は2~3分と短く、②カウンセリングの時間も減らされたり、③いつもの担当の方が辞めたりと、なかなか自分の気持ちを上手く伝えられずモヤモヤしたことが続いていた。

(病院Aはカウンセリングと診察は担当者が別。)

 

 そこで心療内科もある総合病院(病院B)を受診。
 私が「病院Aではカウンセリングの時間を減らされてしまって…」と話をすると、

担当の医師から鼻で笑うように「え?うちだってカウンセリングなんて5分だけど?

長く話したいなら他所行って」と話し始めてすぐにガツンと言われ、堪らず泣いてしまった。

 

その医師曰く「うつ状態になっている原因は他の体調不良によるものかも知れないし、検査はしてみた方がいい」と言われたのと、ここひと月ほど風邪が治らなくてしんどかったので、今日は血液検査と胸部CTを撮りました。

 

結局今日は精神系の処方はされずに風邪薬だけでした。

結果を聞きに1週間後行かなくてはいけないのですが、正直行きたくありません。

また収まりかけてた不安な気持ちが復活して辛いです。

病院Aに戻すべきか、それともBに通うのがいいのか、もうごちゃごちゃしてます。

 

この投稿者に共感されるような方に参考にしていただきたいメッセージを豊中市の精神科クリニックのホームページから見つけましたので貼り付けます。

 

医療法人 秀明会 心療内科・精神科 杉浦こころのクリニック

 

理事長・院長の杉浦正義先生は、近畿大学医学部御出身の精神科指導医です。

 

 

 

心療内科とカウンセリングの違い

近年はメンタルのヘルス問題が深刻化していて、うつ病になる方も増えています。そういった中で、心療内科に行こうかカウンセリングに行こうか迷っている方も多いと思います。

 

心療内科の診察をカウンセリングと呼んでいる方もいますし、医師にカウンセリングを要求される方もいます。ハッキリと診察とカウンセリングを分けることが難しいポイントもありますが、どちらがよいというわけでなく、それぞれ特徴の違うものですので、医師とカウンセラー(臨床心理士)の役割を理解してもらう意味で説明したいと思います。

 

まず、心療内科・精神科などの医師は、精神的に困っている患者様に対して、こころの病気の背景としての心理・社会的要因を含めて、身体に現れる症状も考えて診断し、「病気を治療する」という医療的な視点での薬物療法や精神療法がアプローチの中心となります。もちろん、一人ひとりの気持ちを聞いて理解することも大事ですが、保険診療であることから考えてどうしても一人当たりに割ける時間は短くなってしまうので、ゆっくり話を聞くことに限界があります。症状が辛い状態で、生活に支障が出ている場合などは、お薬の治療を行わないと改善が難しいこともあります。

 

一方で、臨床心理士は長い時間をかけて(1回50分程度)、一人ひとりの気持ちを受容、共感、傾聴することを一番に重視しています。カウンセリングでは、自分の感情を表現したり、自分の問題をカウンセラーと一緒に考えたりすることで、気持ちが楽になって、自分がどうしたらよいのか、自分がやりたいことは何なのかなど、自己理解が深まり解決方法が見つかっていくと思います。「病気を治す」ということも目標の一つになりますが、病気ではなくても悩みや話したいテーマがあれば、それはカウンセリングの大事な目的になります。ですから、「カウンセリング」=「精神的な病気の人が受けるもの」という感覚は間違いです。カウンセリングでは、相談者のことを「患者」ではなく、「クライエント(依頼者)」と呼びます。

 

このように、カウンセリングと医療では視点が異なる点があります。医療機関での治療を長期間続けてもなかなかよくならないという場合には、異なる視点でのアプローチとしてカウンセリングを考えてみるのも大事な選択肢だと思います。薬物での治療とカウンセリングを平行して行うことがもっとも治療に適しているというデータもあります。どちらを受けることが正しいということは自分で判断することが難しく、迷うこともあるかもしれませんが、カウンセラーがお薬の治療も平行して行う必要があると判断した場合には、医療機関をご紹介することも可能です。

 

自分一人で悩むことに限界を感じたら、気軽に心療内科などメンタルヘルスの専門機関のサポートを受けてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

<杉並国際クリニックの立場から>

精神科医の杉浦先生のメッセージは、いろいろな意味で示唆に富むものであるといえます。しかし、文末の結語を<自分一人で悩むことに限界を感じたら、気軽に心療内科などメンタルヘルスの専門機関のサポートを受けてみてはいかがでしょうか?>などと平気で書かれてしまうと、世間の混乱を増幅させてしまうので残念です。

 

精神科医であって、しかも精神神経科の指導医である方が、心療内科を標榜されることはご自由ですが、少なくとも、精神科と心療内科の違いをしっかり患者さんに説明していただかないと、患者さんばかりでなく心療内科専門医も非常に迷惑をいたします。<自分一人で悩むことに限界を感じたら、気軽に精神科などメンタルヘルスの専門機関のサポートを受けてみてはいかがでしょうか?>と訂正していただきたいものです。

 

そもそも、冒頭のキーワード・キーフレーズの流れにも問題があります。

 

メンタルヘルス⇒うつ病⇒心療内科に行こうかカウンセリングに行こうか迷っている方、このような方には、<カウンセリングに行かないのであれば、心療内科ではなく精神科を受診してください>とアドヴァイスすることが精神神経科指導医のお立場であるはずです。

 

<心療内科の診察をカウンセリングと呼んでいる方もいますし、医師にカウンセリングを要求される方もいます。>こうした誤解を増幅させ社会問題化のきっかけを作ったのが、他ならぬ精神科の先生方であるということを深く認識していただきたいものです。<心療内科の診察は身体の診察から始まるので、最初からカウンセリングを希望するのであれば、まずは精神科をご受診ください。>のようになぜ明確に書いてくださらないのでしょうか。

 

 

読売新聞 オンライン 発言小町

タイトル「心療内科で傷つきました」

 

読売新聞にも失望しました。この記事はタイトルからして誤解しています。

本来であればタイトルは精神科で傷つきました」

と訂正されるべきです。

 

投稿者には責任はありませんが、読売新聞の社会的責任は極めて重く、医療を意図的に混乱させいると批判されても仕方がないくらい悪質であるといわざるを得ません。

 

私は精神神経科指導医・専門医である杉浦正義先生とは全く面識がありませんし、個人攻撃をする意図は全くありません。むしろ、解り易い典型的な精神科医の思考法・表現法のサンプルを提示していただけたことに感謝している位です。ただ、どうしても心療内科指導医・専門医の立場から、ただしておかなければならないことを述べておきます。

 

<心療内科・精神科などの医師は、精神的に困っている患者様に対して、こころの病気の背景としての心理・社会的要因を含めて、身体に現れる症状も考えて診断し、「病気を治療する」という医療的な視点での薬物療法や精神療法がアプローチの中心となります。>この文章は、心療内科医と精神科医の役割の違いを非常にあいまいにしています。

 

精神科などの医師は、精神的に困っている患者様に対して、こころの病気の背景としての心理・社会的要因を含めて、身体に現れる症状も考えて診断し、「病気を治療する」という医療的な視点での薬物療法や精神療法がアプローチの中心となります。>と主語を精神科に限定するなら問題はありません。

 

そのかわり、心療内科を主語とするのであれば <心療内科などの医師は、精神的に困っている身体疾患に悩む患者様に対して、からだの病気の背景としての心理・社会的要因を含めて、身体に現れる症状の背景をも考えて診断し、「病気を治療する」という医療的な視点での薬物療法や心身医学療法がアプローチの中心となります。>のように、心療内科指導医・専門医の立場から添削させていただきます。

 

聖楽院のレッスンは、これまでは東高円寺の<音海教室>のみでしたが、平日のレッスンが困難な皆様の要望に応えて新たに開設しました。

 

開催日・時間:

原則として第一日曜日11:00~12:00am(60分)

 

開場:

高円寺南<シャンソン&カラオケの店>ボンジュール

高円寺南4丁目7番4号(診療所を出て徒歩約2分)

 

 

初年度(2019)年間スケジュール

第1回:4月7日(日)

第2回:5月6日(月・祝)

第3回:6月2日(日)

第4回:7月7日(日)

第5回:8月4日(日)

第6回:9月1日(日)

第7回:10月6日(日)

第8回:11月10日(日)

第9回:12月10日(日)

 

 

 

 

<東洋医学の話をしよう3ー臓腑(6) ー 腎>

<はじめに>

 

前回は「」について解説しました。

 

 

「肺」の働きには

 

 

(1)呼吸器系の機能を司る

 

 

(2)氣をつかさどる

 

 

「清氣」と「水穀の精微」を組み合わせて「氣」を作ります。

 

 

(3)宣発(せんぱつ)と粛降(しゅくこう)

 

 

 宣発作用と粛降作用によって全身に氣を巡らせます。

 

 

(4)水道通調作用ー水分を全身に行き渡らせます。

 

 

(5)皮毛、鼻と関係がある

 

 

というお話でした。

 

 

今回は「腎」についてお話します。

 

 

(「」についての記事はこちらにありますので目を通してみて下さい。)

 

 

(「」についての記事はこちらにありますので目を通してみて下さい。)

 

 

(「」についての記事はこちらにありますので目を通してみて下さい。)

 

 

(「」についての記事はこちらにありますので目を通してみて下さい。)

 

 

 

<西洋医学での「腎」の働き>

 

 

腎臓は、そらまめのような形をした握りこぶしくらいの大きさの臓器で、腰のあたりに左右対称に2個あります。

 

 

腎臓の働きは

 

(1).老廃物を排出する

 

 

 

 

腎臓は血液を濾過して老廃物や塩分を尿として体の外へ追い出してくれます。

 

 

また、体に必要なものは再吸収し、体内に留める働きをしています。

 

 

(2).血圧の調整

 

腎臓は、塩分と水分の排出量をコントロールすることによって血圧を調整しています。

 

 

血圧が高いときは、塩分と水分の排出量を増加させることで血圧を下げ、血圧が低いときは、塩分と水分の排出量を減少させることで血圧を上げます。また、腎臓は血圧を維持するホルモンを分泌し、血圧が低いときに血圧を上げます。

 

 

(3).赤血球をつくるホルモン(エリスロポエチン)を分泌

 

赤血球は血液細胞のうちの一つで体中に酸素を運びます。

 

 

赤血球は骨髄の中にある細胞が、腎臓から出るホルモン(エリスロポエチン(EPO))の刺激を受けてつくられます。

 

 

腎臓の働きが悪くなると、このホルモンが出てこなくなってしまうため、赤血球が十分につくられず貧血になることがあります。

 

 

(4).体液量・イオンバランスを調整する

 

腎臓は体内の体液量やイオンバランスを調節したり、体に必要なミネラルを体内に取り込む役割も担っています。

 

 

腎臓が悪くなると体液量の調節がうまくいかないため、体のむくみにつながります。 また、イオンバランスがくずれると、疲れやめまいなど、体にさまざまな不調が現れることがあります。

 

 

(5).強い骨をつくる

 

カルシウムを体内に吸収させるのに必要な活性型ビタミンDをつくっています。

 

 

腎臓の働きが悪くなると活性型ビタミンDが低下し、カルシウムが吸収されなくなって骨が弱くなるなどの症状が出てきます。

 

 

<東洋医学での の働き>

 

(1).「精」の貯蔵

 

「精」とは腎に蓄えられているエネルギーのことで、両親から受け継いだ「先天の精」と「脾」で消化吸収してできた「後天の精」があります。

 

 

「腎」はそれらを貯蔵します。

 

 

夜間に寝ることで貯蔵が進みます。夜眠ることは健康のため大切であることがわかります。

 

 

(2).成長・発育・生殖をつかさどる

 

「精」は成長、発育のために使われます。「腎」の機能が弱いと成長が遅くなります。

また、生殖にも関係します。

 

 

英雄色を好むといいますが(ケ○ディ大統領、毛○東、伊○博文、エカ○リーナ2世などは有名ですね)、生殖の能力が強いということは別の言い方をすればそれだけ生命力があるということになります。

 

 

(3).骨や髄をつかさどり脳を栄養する

 

年齢とともに「腎」の働きは低下していきます。

 

 

骨粗鬆症、物忘れなどの症状は、「腎」の衰えが関係しています。

 

 

(4).尿道・生殖器、聴力、骨と関係する

 

尿量の調節や排泄など、膀胱の機能に影響を与えます。

 

 

また、排卵や月経、精子、妊娠などの生殖機能をつかさどります。

 

 

耳が遠くなったり、髪が白くなるのも「腎」の衰えと関係があります。

 

 

(5).水分の代謝。

 

体内の水分を管理して尿を排泄する働きがあります。

 

 

(6).納気(のうき)をつかさどる

 

納気とは

 

「肺」によって取り込まれた大気中の清気を「腎」が収める機能のことをいいます。

 

 

呼吸は主に「肺」が関わっていますが、吸気に関しては「腎」の納気の機能が深く関わっています。納気の機能が低下すると深い呼吸ができなくなります。

 

 

東洋医学では「腎」を生命力の象徴と考えているように思います。

 

 

「腎」が骨の生育に関係することを2000年以上も前に把握していたことに驚きを感じます。

 

 

<まとめ>

「腎」の働きは、

 

 

(1).「精」の貯蔵

 

 

(2).生長・発育・生殖をつかさどる

 

 

(3).骨や髄をつかさどり脳を栄養する

 

 

(4).尿道・生殖器、聴力、骨と関係する

 

 

(5).水分の代謝

 

 

(6).納気(のうき)をつかさどる

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

HPで確認することができます

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

私は、昭和学院短期大学のヘルスケア栄養学科で、臨床栄養学を担当していたことがありますが、「臨床栄養学」の教科書を2冊出版して、改訂を重ねています。どうぞご参考になさってください。

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

 

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Q12 

カルシウムの摂取量が少なかった時代よりも、現代人の骨が弱いのはなぜ?

 

A

昔の日本人は、カルシウムを1日に400mg以下しか摂取していなかったとききましたが、現代人よりも骨は強かったはずです。カルシウムだけを摂取しても骨は強くならないと思いますが、いかがでしょうか。

 

また、カルシウムを摂取する場合、日本人は「乳糖不耐性」の人が多いため、牛乳を飲むよりも、昔から食べてきた大豆製品や、小魚、海藻類をとる方が安全ではないでしょうか。

 

昔と現在の日本人の骨の強さは正確に比べられませんので、「現代人の方が骨が弱い」と断定はできませんが、確かに、子供の骨折が増えているなどの報告はあります。骨の強さや骨折の危険度は、運動で養われる筋力や平衡機能などが関係しているので、運動不足や、栄養過剰による肥満が骨を弱くする原因になっている可能性もあります。

 

なお、カルシウムの吸収率は、総カロリーやタンパク質の摂取量が関係しています。タンパク質をとりすぎると、尿の中にカルシウムを排出するため、高カロリー、高タンパクの食事でカルシウムを大量に摂取しても、昔の一般的な食生活ほど吸収率は高くないかもしれません。

 

牛乳はタンパク質や、大量に摂取するとカルシウムの排出を妨げるリンを含んでいるため、理想的なカルシウム補給源とは言えない部分もありますが、カルシウムを手軽に摂取できる食品であることは確かです。例えば、大豆製品や小魚、海藻などは、単位重量あたりのカルシウム量は多くても、一度に大量に食べられないため、カルシウムの総摂取量を上げるためには、牛乳を含めたバランスの良い食事が欠かせません。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

公益財団法人骨粗鬆症財団が、このような思い込みと決めつけの甚だしい素人の質問を律儀に受けて、ホームページで誠実に回答しよう姿勢に学ぶことは少なくありません。このような質問を投げかけてくる患者さんに、納得がいくような説明をすることは容易ではありません。

 

それでは、この質問者が、昔の人より<現代人の骨が弱い>と確信するに至ったのには、理由があって、その過程を想定してみることも、ときには必要かもしれません。

 

子供の骨折が増えている報告がありますが、骨折が増えている原因を骨が弱いからだと決めつけるのは早計だと思います。部活動をしている子供の方が、しない子供より骨折が多いという報告があるからです。子供は部活動をすると骨が弱くなるということではなく、単に骨折する機会が増えるからと考えることも可能でしょう。そのように考えると、骨粗鬆症財団の回答は質問者に寄り添ってはいますが、それがかえってアダとなって的外れのコメントになっている可能性があることを指摘しておくべきでしょう。

 

質問者は、また<昔の日本人は、カルシウムを1日に400mg以下しか摂取していなかったとききましたが、現代人よりも骨は強かったはずです。>と、更なる断言を重ねています。<昔の日本人は、カルシウムを1日に400mg以下しか摂取していなかった>という不確かな伝聞情報をもとに、無理やり<昔の日本人は、現代人よりも骨は強かったはずです。>という結論に結び付けているようです。これも素人の患者さんにありがちな論理の飛躍です。

 

まず、昔の日本人とはいつの時代の日本人のことでしょうか。いずれにしても、<昔の日本人は、カルシウムを1日に400mg以下しか摂取していなかった>という表現には、現代の日本人は昔の人より豊富にカルシウムを摂取しているという思い込みがあるようです。

 

しかし、現在に至っても日本人は慢性的なカルシウム不足だと言われています。実は現代の日本人のカルシウム摂取量も1日に400mg程度です。『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版』では1日700〜800㎎のカルシウムの摂取を勧めていますのでカルシウムはほとんどの世代で不足しています。 それから、摂取すべき栄養量は性別や年齢によっても変わりますが、身長や体重などの体格にもよります。

 

たとえば日本人の平均身長推移は過去60年で、男女とも10cm以上伸びています。その分だけより多くのカルシウムの摂取が必要となってきます。骨粗鬆症財団の回答は、こうした基礎データを検討せずに安易にコメントしているので、質問者の素朴な疑問に対して、余りにも無責任であるといわざるをえません。

 

質問者自身の論理から導かれた疑問である<カルシウムだけを摂取しても骨は強くならないと思いますが、いかがでしょうか。>という問いの意図は、骨の強化に対するカルシウム摂取の必要性に対する疑念であることを、まず読み解かなければならないはずですが、現代人は体格に見合ったカルシウムを慢性的に摂取できていない事実から示してさしあげることが親切というものではないでしょうか。その前提を踏まえたうえで、カルシウム以外の栄養摂取の必要性や運動などの重要性についてお答えすることが大切だと思います。

 

糖尿病はもはや国民病です。糖尿病専門医だけに任せておけばよい病気ではありません。

薬物療法の発展は目覚ましいのですが、食事療法、運動療法、生活習慣編世用のための行動療法を駆使して治療に当たるのでなければ、コントロールに至ることは難しいです。

 

糖尿病は動脈硬化性疾患とならんで臨床栄養学の中では中心的な病態です。私は、糖尿病専門医ではありませんが、生活習慣指導、食事療法、運動療法、認知行動療法など集学的な診療体制を構築して、口頭のみではなく実際に体験していただく経験を積み重ねてきました。

薬の処方ばかりに終始しているタイプの糖尿病専門医よりは、糖尿病の外来診療について深くかかわり、実践してきたという自負があります。

私は、昭和学院短期大学のヘルスケア栄養学科で、臨床栄養学を担当していたことがありますが、「臨床栄養学」の教科書を2冊出版して、改訂を重ねています。どうぞご参考になさってください。

 

 

妊娠可能年代の女性の糖尿病治療

 

今年成人式を迎えたばかりの私の娘Bをもつ母親Aさんからの相談例

 

Q 

Bは、最近、2型糖尿病の診断を受けました。主治医から、食事療法と運動療法だけでは不十分なので薬物療法を勧められましたが、私がお断りしたところ、転医を促されてしまいました。Bは一人娘なので養子を迎えて家業を後継する大切な娘なので、糖尿病のお薬をはじめたら母子に悪影響があると聞いて心配です。どうしたらよいでしょうか?

 

A 

娘さんのBさんは、すでに立派に成人されて、専門学校を卒業して今春、就職とのことを承りました。おめでとうございます。すでに立派に成人されているのですから、今後は、是非ご本人の意志を尊重し、自主的な健康管理の習慣を獲得できるように御支援ください。

 

とはいえ、相手の先生との信頼関係がこじれてしまってBさん自身が引き続き通院がむずかしいというのでしたら、Bさんご自身に新しい医療機関を受診されることをお勧めください。その際にも、<診療状況提供書>は必要です。たとえ気まずくてもこれまでお世話になっていた先生からの情報は不可欠です。

 

Bさんの身長が156㎝、体重が86㎏ということですので、体格係数(BMI)を算定してみますとBMI=86÷1.56÷1.56=35.3

  

BMIは25以上で肥満度Ⅰ、30以上で肥満度Ⅱ、35を超えると肥満度はⅢということになり、高度な肥満であることがわかります。

   

正確なことは、情報不足なので申し上げられませんが、主治医の先生が食事療法と運動療法だけでは不十分であると判断されたのは無理からぬことであるように思われます。

   

たしかに、糖尿病治療薬の中には妊婦への投与がありますが、Bさんはすぐにご出産の予定でなければ問題はありません。もし、ご結婚等が予定されているなど妊娠可能性がある場合は、なるべく妊婦や授乳婦への影響が少ない治療薬を開始することをお勧めします。

 

 

妊娠前として望ましい血糖管理

糖尿病を持つ女性が妊娠を希望する場合は、事前に血糖を十分に管理した上で計画的に妊娠することが望ましいです。

 

妊娠前の血糖コントロールはHbA1c7.0%未満を管理目標にしてください。

 

今後、妊娠・出産を考えるのであれば、今からきちんと糖尿病の治療を行い(具体的にはバランスのよい食事・運動と、必要な場合糖尿病治療薬の使用を考慮する)HbA1c<7.0%未満にしておきましょう。

 

また糖尿病には特有な合併症があるので、注意しなければなりません。糖尿病の合併症は妊娠により悪化する可能性もあるからです。

 

合併症の管理や、使用できる薬剤の相談も含め事前に担当医と相談しましょう。

 

 

妊娠と薬物療法

妊娠前~妊娠中、出産後の授乳期の治療にはインスリンの治療を行います。糖尿病の飲み薬やインスリン以外の注射製剤を使用している方は、原則インスリンへの切り替えが必要です。インスリンの中でも、妊娠中の使用の安全性がほぼ確立しているものがあるので、そうしたインスリンを選択することになるでしょう。また、インスリンポンプや持続血糖測定器を使用して、血糖値を詳細に確認しながら細やかな血糖管理を行うことがあります。

 

Bさんは、まだ20歳なのですから、十分な時間があるので、計画的な減量をはじめ、きちんとした糖尿病管理を継続することをお勧めします。

 

ジョギングをはじめて膝関節を痛めた、と伺いましたが、水氣道®であれば、水の浮力を活用することができるので、関節を十分に保護しながら有酸素運動を続けることができます。妊娠中も継続可能な数少ない安全なエクササイズであることも、是非、Bさんにお伝えくださいますように。  

 

 

不整脈の治療法は、近年大きく変化しています。不整脈の種類によっては植込み式除細動器(ICD)や高周波カテーテルアブレーションなどの非薬物療法の有効性が薬物療法を上回ることが示されています。

 

そうして、不整脈の薬物療法は、自覚症状の軽減や非薬物療法を補完する役割が主となってきました。抗不整脈薬は不整脈そのものよりも基礎疾患や心不全、その他の合併症の有無が重要視されるようになり、それに応じた治療目標が立てられるようになってきました。

 

最近の不整脈関連の学会の動向では、心房細動の心拍数調節の基準や、カテーテルアブレーション治療が議論されています。そこで、心房細動について実際にお受けした質問について回答数することにしました。

 

 

Q 1 

心房細動とは、どのような病気ですか?

 

 

杉並国際クリニックからの回答

心房細動は心房が高頻度に興奮することによって起こる不整脈です。心房細動は発作性にはじまり、徐々に発作の持続時間が長くなって慢性化するという自然経過をたどります。

 

始めて心房細動が確認されたものを初発心房細動といいますが、心房細動発作が7日を超えて持続せず自然停止するものを発作性心房細動と呼びます。これに対して、心房細動の発作が7日を超えて持続するものを持続性心房細動、さらに1年以上持続するものを長期持続性心房細動、心房細動が持続し、除細動不能で洞調律に復帰しないものを永続性(慢性)心房細動と呼びます。

 

洞調律とは、正常な脈拍であり、上大静脈と右心房の境界付近にある洞結節から発生する活動電位が心房、心室へと伝わり、心臓が1分間に60~80拍の心拍数で規則的に収縮する状態です。

 

このような心房細動の進行に心房のリモデリング(再構築)が関与します。心房のリモデリングが進行すると、電気的除細動等により洞調律に復帰しても、すぐに心房細動が再発し持続するようになります。

 

心房細動は、遺伝的要因に加えて、加齢や生活習慣による後天的素因が複合して発症し、徐々に慢性化していく病気です。心房細動の最大の合併症は心原性脳梗塞であり、塞栓症リスク・出血リスクの評価に基づく凝固療法が大切です。

 

聖楽院の体験会を4月より、

 

日曜・月曜・木曜に各1回ずつ実施します。

 

<4月予定>

4月7日(日)11時

 

4月22日(月)14時

 

4月25日(木)10時30分

 

受付担当:野口

03-3318-1822

日本肝臓病学会ホームページを検索してみました。

 

すると、日本肝臓学会ガイドラインとして、8件が掲載されていました。

 

その中で、杉並国際クリニックの患者さんに情報提供すべき優先順位から考えて、NASH・NAFLDの診療ガイド2010

 を採り上げることにしました。

 

Q&Aをご紹介した後、杉並国際クリニックの立場からにて、解説を加えてみます。

 

 

Q1

NAFLDやNASHってどんな病気ですか?

 

A1 

肝臓に脂肪が多くたまった状態が脂肪肝です。脂肪肝には、お酒を飲み過ぎた人がなるアルコール性脂肪肝と、お酒をあまり飲んでいないのに肝臓に脂肪がたまってしまう非アルコール性の脂肪肝があります。

 

お酒の飲み過ぎは脂肪肝に留まらず、肝炎や肝硬変になることがよく知られていますが、お酒をあまり飲んでいない非アルコール性の脂肪肝の人でも同じように肝臓の病気が進行してしまうことがあります。

 

このように非アルコール性の脂肪肝から脂肪肝炎や肝硬変に進行した状態までを含む一連の肝臓病のことを「非アルコール性脂肪性肝疾患」(英語表記non alcoholic fatty liver diseaseから「NAFLD(ナッフルディー)」)といいます。

 

つまり、NAFLDはアルコールを除くいろいろな原因で起こる脂肪肝の総称です。その多くは、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧を伴っていて、メタボリックシンドロームの肝臓病と考えられています。

 

“非アルコール性”とはいえ、一滴もお酒を飲まない人だけではなく、少量の飲酒をしている人にみられる脂肪肝もNAFLDに含まれます。1日あたり純エタノールとして男性で30g以上、女性では20g以上のお酒を毎日飲み続けるとアルコール性肝障害を起こすことがあるといわれており、これはビールならば男性で1日あたり750mL(大瓶1本強)、日本酒なら1合半、ワインはグラス2杯半、ウィスキーではダブルで1杯半に相当します。つまり、此れよりも1日の飲酒量が少ない人(女性ではその2/3より少ない人)にみられる脂肪肝がNAFLDということになります。

 

NAFLDのうち80~90%は長い経過をみても脂肪肝のままで、病気はほとんど進行しません。これをNAFLDの病気を意味する「D(Disease)」を除いてNAFL(ナッフル)といいます。しかし、残りの10~20%の人は徐々に悪化して、肝硬変に進行したり、なかには肝がんを発症したりすることもあります。

 

この脂肪肝から徐々に進行する肝臓病のことを「非アルコール性脂肪肝炎」(英語表記non alcoholic steatohepatitisから「NASH(ナッシュ)」といいます。

 

NAFLDは、非アルコール性で超音波検査やCT検査などの画像検査で脂肪肝の所見があって、他の肝臓の病気がないことを確認すれば、診断することができます。一方、NASHは肝臓の組織を調べる肝生検をしないと確実に診断することができません。

 

 

杉並国際クリニックの立場から

解り易い解説だったと思いますが、いかがでしょうか。

ポイントを列記して、コメントを述べます。

 

1)メタボリックシンドロームは肝臓病を引き起こすことがある

⇒メタボリックシンドロームでは肝機能検査や腹部超音波検査が有用です

 

2)お酒をあまり飲まない人でも脂肪肝や肝炎、肝硬変、肝癌になることがある ⇐ お酒をあまり飲まない方にとって、肝臓病は盲点です

 

3)女性では男性の3分の2のアルコール摂取量でアルコール性肝障害をおこすことがある ⇒ お酒の好きな女性は要注意です

 

4)非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、非アルコール性であることを確認し、超音波検査などの画像検査で脂肪肝の所見があって、他の肝臓の病気がないことを確認すれば診断できる

⇒ 杉並国際クリニックで診断することができます。

 

5)非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、肝生検をしないと確定診断ができない ⇒ 杉並国際クリニックでは肝生検を実施していないので、確定診断が必要な場合は、肝臓病専門病院に紹介することになります。

 

しかし、高円寺南診療所時代の30年間では、ほとんどが脂肪肝どまりであり、例外的に肝硬変や肝癌を発見することがありました。脂肪肝の段階で原因となる飲酒習慣やメタボリックシンドロームの是正にむけての介入を行うことによって改善もしくは現状維持をはかることができました。肝生検をしなければならない状態まで放置しないことが肝要だと思います。

<仕事にとりかかるのが遅い>

 

Nogucciは仕事にとりかかるのが遅いです。

 

特に面倒だなと思った仕事に関しては、スタートするまでに時間をかけてしまいます。

 

時間をかけて、考えているつもりでスタートしているつもりになっています。

 

考えているつもりなので、どのぐらい時間がかるのかの見積もりや、どういったものが必要かの資料集めもせず、焦る気持ちだけで一人固まっています。

 

「気分で仕事をしている」とドクトル飯嶋に厳しく指摘されています。

 

気分で仕事をしている人を「unprofessional」と言うそうです。つまり「素人」

 

まず、考えることを止めて手をつける。

「下手の考え休むに似たり」と言いますが、Nogucciは考えているつもりで、休んでいます。

考えているつもりで必要な情報を集めていないので、妄想の中でどうしようと思っています。

 

妄想から抜け出して、現実の一歩を踏み出すことが必要です。

 

振り返ってみると、面倒だな、と思ったものほど役に立っていることが多いことに気づきました。

 

懺悔録を続けていることもその一つです。

今、社会福祉士の勉強も懺悔録を続けていないと無理だったと思います。

 

面倒・嫌だと思ったことは、自分を成長させてくれます。

そのことから逃げずにチャンスととらえ、挑戦して自分を成長させていきます。