風疹さらに拡大 患者数184人、すでに昨年の2倍に

 

<2018年08月28日(火) 14:11 配信 朝日新聞社>

 

 

国立感染症研究所は28日、直近1週間(8月13~19日)の風疹の患者数を発表した。

 

関東を中心に患者が増加、全国では前週より3人増の43人に。

 

今年に入ってからの患者数は184人で、昨年1年間の約2倍。

 

直近1週間で最も患者数が多かったのは千葉で20人、東京が8人、神奈川が3人。

 

風疹はウイルス性の感染症で、せきやくしゃみなどのしぶきでうつる。

 

特に妊娠20週目までの妊婦が感染すると、赤ちゃんの耳や心臓、目に障害が出る恐れがある。

 

1万6千人超の患者がでた2012~13年の流行では、45人の赤ちゃんに障害が出て、うち11人が亡くなった。

 

一方、妊娠前に予防接種を2回受けていた人で、赤ちゃんに障害が出た人はいなかった。

 

13年に報告された20~60歳の女性の風疹患者のうち、感染経路が特定された約600例を調べると、職場での感染と、家族内での感染がそれぞれ約3割を占めた。

 

家族では夫からの感染が約4割に上った。

 

ただ、妊婦はワクチンを打てない。また、30~50歳代の男性は、過去の予防接種方法の変更の影響で、接種率が低い。

 

 

感染研は「妊娠前の女性はワクチンを2回接種してほしい。妊婦の家族や職場の同僚も、罹患(りかん)歴や予防接種歴がなければワクチン接種を検討してほしい」と呼びかけている。

 

 

 

当院では予防接種を実施しております。

 

杉並区に住民登録のある方は助成制度をご利用いただけます。

<杉並区HP>

 

風疹ウィルス抗体価検査料

3,240円

 

風疹・麻疹ウィルス抗体価検査料

6,480円(税込)

 

風疹ワクチン接種料

6,480円(税込)

 

麻疹・風疹混合ワクチン接種料

12,960円(税込)

内科2

 

日本消化器病学会ホームページを検索してみました。

 

すると、「患者さんとご家族のためのガイド」が公開されていますので、ご参考になさってください。

 

規定により直ちに転載できませんので、「消化性潰瘍」の概要を紹介し、コメントを加えることにしました。

 

 

Q4 

どのようにして消化性潰瘍の診断をするのですか?

 

A4 

消化性潰瘍が疑われたら、まず内視鏡検査やバリウム検査(エックス線造影検査)により潰瘍があるかを確認します。

 

 

最近では、内視鏡検査を行う方が多いです。これには、口から入れる内視鏡(経口内視鏡)のほか、近年は鼻から入れる径の小さい内視鏡(経鼻内視鏡)が普及しています。内視鏡のメリットの1つ目は、とくに出血が疑われる場合は緊急に検査を行い、必要に応じて止血処置を行うことができることです。

 

メリットの2つ目は、生検といって、病変部位から組織の一部を採取し、顕微鏡による病理診断を行って良性・悪性(がん)の確認ができるというメリットがあります。ただし、経鼻内視鏡では止血処置はできません。

 

また、アレルギー性鼻炎の方、鼻中隔湾曲症のある方、その他、鼻づまりの傾向にあり、ふだんから口呼吸をしている方には余りお勧めできません。いずれの方法とも内視鏡検査では、構造や粘膜の色調など局所の表面に異常しか確認できません。胃の全体像や胃の位置はおろか、周辺臓器との位置関係も不明です。症例数の多い胃下垂や食道裂孔ヘルニアなどの診断にも不向きです。

 

粘膜表面に異常が認められなければ、患者さんが症状を訴えているにもかかわらず、異常なし、あるいは機能性ディスペプシアと診断するのみで、有効な治療選択には繋がりにくいことが多いことが残念です。

 

ですから、内視鏡検査が普及・発達してきた現在でも、消化管造影は有用です。消化管を広い範囲で観察でき、病変の大きさや存在する部位を客観的に評価できる点で優れています。これらの情報は、外科手術の術前検査や、化学療法の治療効果判定に不可欠な検査となっています。また消化管に穴が開くなどの合併症のリスクがなく、内視鏡挿入困難例でも施行可能で、スクリーニング検査としても有用です。

 

高円寺南診療所は杉並国際クリニックに移行しても、バリウム検査(エックス線造影検査)を継続する予定です。

 

その理由は、第1は空間的な広がり:胃の全体像が見られるからです。これは、形の異常だけではなく胃の機能異常の有無を確認するためにも必要な条件です。また線状の微細な変化などは色調変化を伴う内視鏡よりわかりやすいです。

 

第2に時間的な連続性:エックス線テレビ透視撮影装置を備えているため、これを駆使してリアルタイムに連続的に体内情報が得られるからです。第3に生理的機能との整合性:検査で使用するバリウムは、X線を透過しないので、バリウムが口から食道、胃、十二指腸へと流れていく様子を動画で見ることができます。バリウムの流れは、そのまま、私たちの食事の流れということになりますので、食後の胃の形や位置、食物が食道や胃、十二指腸を通過する際に通過しにくくなっていないか、狭くなっていないかどうかを見ることができます。

 

その他のメリットとしては、胃潰瘍の他にポリープや胃がんも発見でき、治療に結びつけられます。胃X線による胃がん検診については、検査の感度(がんがある人を正しく診断できる精度)は70~80%といわれていますが、減少効果を示す相応の証拠があり、対策型検診として実施することが勧められています。胃潰瘍を否定する結果だとしても、消化管の病態や機能を理解する手掛かりが得られることは重要です。

 

この検査は、まず、空気を出して胃を膨らませる発泡剤を飲みます。その後、X線を反射するバリウム(造影剤)を飲んで撮影したいところにバリウムがうまく付着するように体を動かすことによって胃壁にバリウムを付着させます。そして胃壁の凹凸をエックス線により描出することで調べる検査です。潰瘍により粘膜が欠損して窪んだ部位にバリウムが入りこむことで、潰瘍の大きさや深さ、拡がりを確認できます。

 

 

胃X線検査のデメリット

X線による放射線の被曝(ひばく)があります。自然のなかで浴びる放射線と同程度なので、健康に大きな影響を及ぼすことはありません。ただし、消化管造影はX線を用いた検査であるため、妊娠可能な年齢の女性では、妊娠の可能性が無い時に受けてください。

 

ただし消化管造影検査後に妊娠が判明した場合でも、広島の原爆の追跡調査から、基本的には消化管検査の被曝量では胎児に奇形等の影響を及ぼさないことが判明していますので、通常は心配ありません。さらにバリウムの誤飲や便秘などの偶発症が起きることがありますが、予め下剤を内服することで便秘になった方は幸い経験していません。

心療内科についてのQ&Aをご紹介いたします。

 

すでに日本心療内科学会のHPについてコメントを前回まで続けてきました。

 

今回からは、大学病院の心療内科のHPを紹介します。

 

まずは、東北大学心療内科です。

 

<杉並国際クリニックの立場から>でコメントを加えることにしました。

 

東北大学付属病院のホームページから

 

心療内科のご案内

 

対象疾患と診療内容

診療対象は心理社会的ストレスによって発症もしくは増悪する内科疾患です。特定の臓器だけでなく、内科を中心にしながらもその他の診療科も含む身体各臓器がストレスの影響を受けている時に心療内科の診療が効果を発揮します。

 

全国的には心療内科では循環器、呼吸器、消化器、内分泌、代謝、腎泌尿器、神経、血液、免疫、アレルギーなど内科疾患を中心に、疼痛、婦人科、耳鼻科、皮膚科その他の各疾患群にもストレスが関与している場合に対応しています。以下に東北大学で特に頻度が高い疾患群への診療を解説します。

 

 

<杉並国際クリニックの立場から>

東北大学心療内科の診療対象は<心理社会的ストレスによって発症もしくは増悪する内科疾患です。>としています。これは、心療内科としては一般的な説明ですが、<心理社会的ストレスによって発症もしくは増悪する疾患>は内科領域に限定されないのが現実です。

 

また、逆に、<心理社会的ストレスによって発症もしくは増悪する内科疾患>の診療を永らく経験してみると、必ずといってよいほど、内科領域以外の身体領域での疾患や症状を伴っています。

 

このような場合であっても、内科疾患は他の身体領域での疾患や症状とは密接な関連性を持っていることが多く、杉並国際クリニックでは、心身相関ならぬ臓器間相関という視点から総合診療をしていきます。このような診療スタイルは心療内科というよりも心身医療科と呼ぶべきかもしれません。

 

東北大学心療内科も<特定の臓器だけでなく、内科を中心にしながらもその他の診療科も含む身体各臓器がストレスの影響を受けている時に心療内科の診療が効果を発揮します。>と宣言していますので、心療内科を軸としながらも、心身医療科としての一定の役割を果たしているのだと思います。

 

それでは、心理社会的ストレスによって発症もしくは増悪する内科疾患とは、どのような疾患かということになりますが、東北大学心療内科のHPで<全国的には心療内科では循環器、呼吸器、消化器、内分泌、代謝、腎泌尿器、神経、血液、免疫、アレルギーなど内科疾患を中心に>対応しているという説明で、ほぼ良いのだと思います。

 

杉並国際クリニックが標榜している「内科」もこのような領域です。これらの中でも杉並国際クリニックが標榜する「アレルギー科」はアレルギー内科(気管支喘息など)に限定されず、花粉症・アトピー性皮膚炎など眼科・耳鼻咽喉科・皮膚科の領域にも及んでいます。また、「リウマチ科」はリウマチ内科(関節リウマチをはじめとする膠原病、自己免疫疾患など)に限定されず、骨粗鬆症や変形性関節症など整形外科の領域にも及んでいます。

 

東北大学心療内科は、<内科疾患を中心に、疼痛、婦人科、耳鼻科、皮膚科その他の各疾患群にもストレスが関与している場合に対応>していることが表示されていますが、基本的には杉並国際クリニックのスタンスと同じであることがわかります。特に、疼痛は「線維筋痛症」などの慢性難治性疼痛性疾患を高円寺南診療所時代にすでに多数例経験し実績を重ねた結果、決して難治性ではないことを国内外に向けて発信しています。

 

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(4)>

 

 

<はじめに>

 

 

前回まで氣についてお話してきました。

 

 

「氣」は「氣化作用」によって「血(けつ)」、「津液(しんえき)」に変化すると説明しました。

 

 

「氣」の理解がいちばん大切なのですが、「血」、「津液」について理解するとより東洋医学の理解が深まりますので今回は「血」と「津液」について説明していきます。

 

 

<「血」と「津液」について>

 

 

」とは血管の中の赤い液体で全身に栄養を送る「営氣」とともに流れます。

 

 

西洋医学で血液が当てはまります。

 

 

後天の精」と「営氣」と「津液(しんえき)」が組み合わさり作られます。

 

 

津液」とは 体内の正常な水分の総称です。「津(しん)」と「液(えき)」に分けられます。

 

 

」は澄んで粘り気のない水分で血液・皮膚などに多く存在します。

 

 

」は粘り気があります。目・口・鼻・臓腑・脳髄などに多く存在します。

 

 

」と違い無色透明です。

 

 

<「血」と「津液」の役割>

 

 

」とともに体内を循環して栄養を運び身体を潤します

 

 

つまり「氣」に引きずられるように「血」「津液」は体内を循環していくのです。

 

 

氣の流れを良くしていくことが健康を保つために大切なことになります。

 

 

<まとめ>

・「血」は血管内の赤い液体で「営氣」とともに流れる

・「津液」は体内の水分の総称で無色透明。

・「血」「津液」は体内を循環して栄養を運び身体を潤す。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

漢方治療に関しては一般社団法人 日本東洋医学会 一般の方へ

のHPを検索してみました。

 

ここには<漢方ストーリー>という読み物がりますので、お読みになってください。

ただし、具体的なQ&Aは掲載されていません。

 

そのため、以下のQ&Aを採り上げ、解説を加えてきました。

 

慶應義塾大学医学部漢方医学センターの漢方Q&A

 

富山県立中央病院 内科和漢・リウマチ科-Q&A

 

 

三和生薬株式会社のHP「よくあるご質問」をご紹介しております

 

最後に<杉並国際クリニックからのメッセージ>を加えてきました。

 

 

A

授乳中ですが漢方薬なら飲んでも乳児に影響はないですか?

 

前回の、この質問に対する追加の情報です。

 

ツムラのホームページのQ&Aが若干の言及しています。

 

Q:
授乳中ですが漢方薬は飲めますか?

 

A: 

薬の種類、服用期間、お母さん及び赤ちゃんの状態などを総合的に考慮する必要があります。例えば、便秘に効果のある漢方薬をお母さんが飲んでいると、その授乳を受けた赤ちゃんが下痢するということがあります。その他の漢方薬については、いまのところ問題となる報告はされておりませんが、念のため、受診する時、あるいは薬局薬店でお薬を買う時に、授乳中であることをお申し出ください。

 

 

<杉並国際クリニックからのメッセージ>

「便秘に効果のある漢方薬」とは、一般的には大黄を含む漢方薬を指すものと考えてよいでしょう。しかし、実際には、大黄だけではないようです。

 

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構のホームページには、より具体的なQ&Aがあります。

 

Q3

授乳中です。赤ちゃんに影響の少ない市販の便秘薬はありますか?

 

A3

赤ちゃんへの影響はないと考えられているくすりもあります。薬局で便秘薬を買う時には、薬剤師に授乳中であることを伝えて相談してください。

 

解説

便秘薬は、大まかに、

(1)腸の粘膜を刺激して腸の動きを活発にするものと、

(2)便に水を含ませ便を軟らかくするものに分類されます。

 

(1)に分類される便秘薬のうちピコスルファートナトリウムやビサコジルは母乳中へはほとんど移行しないので乳児への影響はないとされています。しかし、例えば、センノシド、センナ、ダイオウ、カサンスラノールなどは母乳中に移行して乳児に下痢を起こすことがあるとされています。これらを服用する場合は、授乳しないでください。

 

(2)に分類される酸化マグネシウム、グリセリンなどは、水分を腸管内に移行させて便のかさをふやし、軟らかさを保ちます。通常は体内にほとんど吸収されないので乳児への影響はほとんどないと考えられます。

 

まず問題ないとされるくすりでも、赤ちゃんに軟便や下痢など普段と違った様子がないかよく観察しながら服用(使用)してください。

 

便秘薬の使用に加えて適度な運動と十分な水分摂取や、サツマイモ、セロリ等の繊維の多い野菜を摂るなどの食生活の工夫も併せて行うと効果的です。くすりを服用しても便秘が長期にわたる場合は医療機関を受診してください。その際は、授乳中であることを医師に必ず伝えましょう。

アレルギー

 

 

ここで掲載する内容は、一般社団法人日本アレルギー学会の

ホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。

 

 

最後に杉並国際クリニックからのメッセージを加えています。

 

 

Q4 

重症薬疹とは?

 

A

重症薬疹とは、生命に関わる重篤な薬疹をさし、その代表としてスティーブンス-ジョンソン症候群(SJS)、中毒性表皮壊死症(TEN)、薬剤性過敏症症候群(DIHS)があります。いずれも高熱や肝障害などの多臓器障害を伴うことが多く、SJSやTENでは、眼や口唇・口腔粘膜の炎症と皮膚の紅斑、水疱が特徴的です。SJSは、粘膜症状、特に眼瞼結膜の充血、めやに、唇や口腔粘膜のただれ、出血が目立ちます。

 

TENは、SJSより皮膚症状が著しく、体の広い範囲に紅斑や水疱がみられ、皮膚の表面(表皮)が壊死をおこしているために、赤くなった皮膚を擦るだけで剥けてしまいます。SJSやTENでは後遺症として失明などの視力障害などの眼の障害や呼吸器障害がみられることがあります。

 

重症薬疹では、軽症の場合と異なり、原因薬物を中止しても悪化してしまう傾向があり、緊急入院が必要です。(実際の症例については、厚生労働省 重篤副作用疾患対応マニュアル 参照)

 

 

杉並国際クリニックからのメッセ―ジ

厚生労働省 重篤副作用疾患対応マニュアル を参照してみると、重症薬疹は重大な副作用(有害反応)の症状リストでは、感覚器の中に分類されています。たしかに皮膚は、表在感覚(温冷覚、痛覚、触覚、圧覚)などの受容体をもつ感覚器なのです。

 

それでは、感覚器に生じる重大な副作用をリストしてみます。

 

角膜混濁、急性汎発性発疹性膿胞症、スティ-ブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)、中毒性表皮壊死症(中毒性表皮壊死融解症)、手足症候群、網膜・視覚障害、緑内障

 

これらの中で、重症薬疹に相当するのは、急性汎発性発疹性膿胞症、スティ-ブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)、中毒性表皮壊死症(中毒性表皮壊死融解症)ということになります。

 

急性汎発性発疹性膿胞症の症状は、皮膚の広い範囲で発赤、発赤した皮膚上に白い小膿胞、などの皮疹の他に、高熱(38℃以上)、全身倦怠感、食欲不振などの症状が持続・急激に悪化します。

 

スティ-ブンス・ジョンソン症候群(SJS:皮膚粘膜眼症候群)の症状は、皮膚の広い範囲で発赤、唇や陰部のただれ、などの皮疹や粘膜疹の他に、眼の充血、目やに、眼瞼(まぶた)の腫れ、などの眼症状、喉の痛み、排尿・排便時の痛み、高熱(38℃以上)などの症状が持続・急激に悪化します。

 

中毒性表皮壊死症(TEN:中毒性表皮壊死融解症)の症状は、皮膚の広い範囲で発赤、眼の充血、唇のただれ、喉の痛み、高熱(38℃以上)などの症状が持続・急激に悪化します。

 

なお、薬剤性過敏症症候群(DIHS)は、重大な副作用(有害反応)の症状のリストでは全身症状に分類されています。DIHSの症状は、皮膚の広い範囲で発赤、喉の痛み、高熱(38℃以上)、食欲不振、全身倦怠感などの症状の他に、リンパ節の腫れなどの症状が持続・急激に悪化します。

 

以上、4種の重症薬疹の症状を比較してみると、皮膚の広い範囲で発赤、高熱(38℃以上)などの症状が持続・急激に悪化するというのが共通していることがわかります。

 

そのうえで、急性汎発性発疹性膿胞症であれば、赤した皮膚上に白い小膿胞といった特徴的な皮疹、 スティ-ブンス・ジョンソン症候群(SJS)であれば、皮疹の他に粘膜症状,唇や陰部のただれ、喉の痛み、排尿・排便時の痛み、などの粘膜症状、眼の充血、目やに、眼瞼(まぶた)の腫れ、などの眼症状の出現、薬剤性過敏症症候群(DIHS)であれば、リンパ節の腫れが特徴的な症状です。

 

ただし、中毒性表皮壊死症(TEN)の症状はスティ-ブンス・ジョンソン症候群(SJS)の症状と重なる部分が多いです。したがって、両者を臨床的に鑑別するためには目やに、眼瞼(まぶた)の腫れの他に、排尿・排便時の痛み、などの症状の有無を確認し、それらがみられればSJSを疑うことになるでしょう。