最新の臨床医学2019 1月12日(土)漢方治療についてのQ&A

漢方治療に関しては一般社団法人 日本東洋医学会 一般の方へ

のHPを検索してみました。

 

ここには<漢方ストーリー>という読み物がりますので、お読みになってください。

ただし、具体的なQ&Aは掲載されていません。

 

そのため、以下のQ&Aを採り上げ、解説を加えてきました。

 

慶應義塾大学医学部漢方医学センターの漢方Q&A

 

富山県立中央病院 内科和漢・リウマチ科-Q&A

 

今回からは、三和生薬株式会社のHP「よくあるご質問」をご紹介いたします。

 

 

高円寺南診療所の立場から、<杉並国際クリニックからのメッセージ>を加えてきました。

 

 

Q           

漢方薬はよく食前、食間の服用と言われますが、食後ではいけませんか?

 

A

漢方薬は一般的には、食前(食事の30分~1時間前)や食間(食事と食事の間の事で食後2時間位)に飲みます。

 

用法・用量の記載を確かめて、その指示に従って飲んでください。何らかの理由で、どうしても食前や食間に飲めない場合は、医師または薬局・薬店にご相談ください。

 

 

<杉並国際クリニックからのメッセージ>

同様の質問は、12月8日にもありましたが、この回答は、とくに具体的なので採り上げました。

 

 

漢方薬内服のタイミングですが、

 

①食前(食事の30分~1時間前)

 

②食間(食事と食事の間の事で食後2時間位)に飲みます。

 

以上が伝統的に推奨されている漢方薬服薬のタイミングです。

 

 

少しわかりにくいので、<前の食事後2時間くらいで内服し、次の食事は内服後1時間くらいは控える>というふうに覚えておくと良いでしょう。

 

実際には、それほどこだわるには及びませんが、病者の心理としては、少しでも効果的な方法で内服したいのも理解できます。

 

ただし、内服に緒タイミングを外したからといって、内服を間引きする方もたくさんいらっしゃることは残念です。見当違いな完璧主義は良い結果をもたらしません。何よりも、おおよそのところで自分が納得して安心して内服することが大切です。

 

また漢方薬にはそれぞれ個性的な風味があります。苦手な味や香りであることもあるでしょうが、それすらも効き目であると割り切って素直に受容することができれば素晴らしいです。

 

徐々に慣れていって、おいしく感じるようになる頃は、むしろその漢方薬とのお別れ(卒業)の時期が近づいている証拠かもしれません。

 

希望をもって内服をはじめ、穏やかな効き目に感謝できるようなタイプの方は漢方薬が良く効くタイプだと思います。

 

 

診療所の書き込みに、「素直な方にとっては良い病院だと思います」(☆1つ)というのを見て苦笑したことがあります。その方ももう少し素直でさえあったなら、納得できる結果が得られたのではないかと気の毒に思います。