りうまち

 

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

 

HPで確認することができます

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

 

それぞれのQ&Aのあとに【杉並国際クリニックからのコメント】を加えました。

 

 

Q5

「炭酸飲料や酢を飲むと骨が溶ける」と聞きましたが本当ですか

 

A

炭酸飲料の飲用が直接骨に影響を及ぼすことはありません。しかし、1日に多量の炭酸飲料等を飲んでいると、糖分のとりすぎのほか、肝心な1日3度の食事がおろそかになりがちです。

 

また、毎日酢を飲んだとしても、骨は溶けません。食材としての酢は酸性で、料理などで、魚の骨を軟らかくするために酢を利用することはありますが、体の中ではカルシウムの吸収を助ける作用があります。食物に含まれるカルシウムは、胃に入ると胃液(胃酸)によって溶けて、吸収しやすい状態になりますが、酢は胃酸の分泌を促す効果もあり、カルシウムの吸収に効果的に働いていると考えられます。

 

 

【杉並国際クリニックからのコメント】

炭酸飲料や酢を飲んで溶けるのは骨ではなく歯です。

 

歯や骨はリン酸カルシウムやリン酸マグネシウムが主な成分となっています。これらは酸に溶ける性質を持っており、酸を含んだ液体に長時間つけておくと溶け出すのは当然の現象なのです。コカ・コーラをはじめ清涼飲料水にも酸味料が含まれていますが、人間の骨に直接触れたりはしません。ですから、骨が直接溶けることはありません。

 

しかし、歯は炭酸飲料が直接口腔内で触れます。歯の表面のエナメル質はヒドロキシアパタイトという物質で、主成分はリン酸カルシウムです。pH5.5以下の酸性環境では脱灰といって、溶けてリン酸イオンやカルシウムイオンが漏れ出します。

 

たとえば、コーラのpHは2.2なので、歯を溶かすことになります。胃酸のpHが1〜2にたいし、レモン2.1、コーラ2.2、栄養ドリンク2.5、グレープフルーツ3.2、スポーツドリンク3.5、ヨーグルト4.1、ビール4.3、缶コーヒー6.2等々です。pH(ペーハー)とは酸性の強さを示し、この値が小さいほど強力な酸であり、7に近いほど中性であることを示しています。

 

コーラを飲んで歯が脱灰している時に歯磨きすると不可逆的に歯が削れてしまいます。だからコーラなどのpHの低いものを飲んだら30分以上は間をあけた方が良いという説があるようです。時間をあけるとなぜ良いのかという根拠は、時間が経過すると口腔内のpHが5.5以上に戻るので、度溶けたリン酸イオンやカルシウムイオンが再びエナメル質に取り込まれて再石灰化が起こり元の状態に戻るからです。

 

コーラだけでなく普通に食事をするとエナメル質の脱灰が起こるから食後すぐには歯磨きをしないほうが良い、もしくは水でよくすすいでから歯磨きしましょうということになりそうです。

 

毎週土曜日、午後3時~3時50分、ハイジアで床上稽古を行っています。

 

中川 弐段、金澤 初段を中心に飯嶋先生も加わっています。

 

 

準備するものは、動きやすい服装のみで、上履きは必要ありません。気楽に参加して頂けます。

 

床上稽古の後、プールで普段の稽古もありますが、こちらに参加するたけでも大丈夫です。

十分な運動になると思います。

 

 

室温は29~30℃で温かく、軽く動くだけでも汗ばむ程です。

 

イキイキ体操や、ストレッチ、呼吸法を中心にプログラムを組んています。

 

 

紹介はこのぐらいで、ここからはNogucciの感想です。

 

陸上での運動は、水中の稽古で当たり前に感じている水の抵抗や、水に支えられて楽に姿勢を保つということがでません。

 

床上稽古をすることで、水中の稽古が如何に合理的に負荷をかけたり、安全にできているかを強く感じることができました。

 

水中ではあまり感じられない、「運動して汗をかく(もちろん水中でも汗は出ていますが…)」という感覚が運動をしていた頃を思い出し新鮮な驚きがありました。

 

床上稽古で体をほぐし、その後に水中稽古をすることで、背中、首、肩、が楽になる感覚が水中稽古より強く感じました。肩こりにお悩みの方におすすめできます。

 

稽古場の壁が全面姿見になっているので、もっと体重を落とさなければ…、と強く思うこともできました。(がんばります)

 

「せっかくプールに来てるのに…」と、思いながら始めた床上稽古ですが、毎週土曜の床上稽古が楽しみになっています。

 

 

追伸

ドクトル飯嶋が呼吸法・整体の講習を行っています。

 

 

日本糖尿病学会ホームページから

 

Q1-5 

1型糖尿病は、どのように診断するのですか?

 

【要点】

1型糖尿病は成因別に、(A)自己免疫性、(B)特発性に分類され、発症 様式別に、急性発症、緩徐進行、劇症の3つに分類されます。

 

急性発症1型糖尿病では、一般的に高血糖症状出現後3か月以内にケトーシスやケトアシドーシスに陥り、直ちにインスリン療法を必要とします。

 

緩徐進行(slowly progressive insulin-dependent diabetes mellitus:SPIDDM)1型糖尿病では、抗GAD抗体もしくは膵島細胞抗体(islet cell antibody:ICA)が陽性であるものの、診断されてもケトーシスやケトアシドーシスには至らず、直ちにはインスリン療法を必要としません。⇐ 膵島細胞抗体は、GAD抗体、IA-2抗体、インスリン自己抗体、ZnT8抗体とともに膵島関連自己抗体とされます。

 

劇症では、高血糖症状出現後1週間前後以内でケトーシスやケトアシドーシスに陥るため、血糖値に比しHbA1cが比較的低値であることが特徴であり、直ちにインスリン療法を必要といます。

⇐ケトーシスとは、尿ケトン体陽性、血中ケトン体上昇のいずれかを認める場合に診断されます。

 

 

【 杉並国際クリニックの実地臨床からの視点 】

糖尿病の多くは生活習慣病とされる2型糖尿病であり、診断は容易に行われています。

 

しかし、注意を要するのは生活習慣病でない1型糖尿病です。1型糖尿病の診断は、必ずしも容易ではありません。その理由は、成因が原因不明なもの(特発性)、自己免疫性など一様でなく、また発症様式も、急性発症、緩徐進行、劇症に3分類され、とりわけ緩徐進行1型糖尿病の臨床像は報告によりばらつきがあり、明らかな診断基準が明示されていないからです。

 

大多数を占める2型糖尿病は、治療開始に至らない、あるいは治療を中断する症例が就労世代に多いことが問題になっていますが、1型糖尿病である場合は、診断の遅れは、さらに深刻な事態になりかねません。糖尿病患者は1型・2型を問わず医療ケアとの継続的な繋がりを維持していくことが重要であることは、広く啓発していかなければなら無い課題です。

 

通常、

① 急性発症では何らかの膵島関連自己抗体が陽性であることが多く、大半が自己免疫性に分類されます。1型糖尿病は、免疫学的な理解が必要であり、したがって、アレルギー学やリウマチ学を専攻するアレルギー専門医、リウマチ専門医としては、その専門性からも強い関心をもつ領域です。

 

② 緩徐進行(SPIDDM)1型糖尿病は、定義上GAD抗体あるいはACAの陽性が前提であるため自己免疫性に分類されます。ただし、臨床上は報告によりばらつきがあり、明らかな診断基準は明示されていません。糖尿病発症または診断時にケトーシスおよびケトアシドーシスはないこと、多くの症例で経過中に膵島関連自己抗体が陰性化すること、自己抗体の値によらず、内因性インスリン分泌が低下しない例もあること、などから、診断が遅れがちになる可能性があります。

 

③劇症の多くは自己免疫の関与が不明であり、通常では特発性に分類されます

 

内科2

 

日本循環器病学会のHPには、有益情報が満載されていますので、それを紹介します。

 

最後に、杉並国際クリニックからのコメントを加えました。

 

 

心疾患など、慢性疾患を有する人たちは以前には病状の悪化を恐れるあまり、医師でさえも運動を禁止する傾向にありました。

 

それが、最近では運動によって患者の生活の質・人生の質(QOL)が改善することが明らかにされてきました。

現在では、むしろ許容範囲内であれば運動・スポーツへ参加することを勧めています。

 

心疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)では、学校、職域、スポーツにおける心疾患の重症度に応じた運動許容条件を示しています。

 

ただし、心疾患患者の運動許容条件については、無作為化比較試験のような高いエビデンスがありません。

 

そこで、水氣道®では、心疾患患者の重症度の判定やそのための検査についてのエビデンスを利用して、参加者のフィットネス検査(体組成・体力検査)を実施し、運動療法としての有効性を検証するとともに、その前提として安全性の高いプログラムを構築してきました。

 

心疾患患者の水氣道®稽古における運動許容条件を『疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)』から学ぶことはとても意義があるといえるでしょう。

 

 

ガイドラインから学ぶ心疾患患者の水氣道®稽古における運動許容条件

 

Q2

心疾患における運動許容条件は、どのように決めるのですか?

 

A.

心疾患における運動許容条件は、心疾患の重症度と実施する運動の強度との関連から、心臓性突然死や心疾患の病態が増悪するリスクの程度を判断するものです。

 

『疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)』では、心疾患の重症度は軽度リスク、中等度リスク、高度リスクの3段階に分けています。そしてニューヨーク心臓協会(NYHA)の心機能分類の1度から3度までの心機能を持つ心疾患について 判断します。

  

運動の強度には、絶対的な強度と相対的な強度があります。絶対的な強度は、各種運動実施時に測定した酸素摂取量のデータを集約した表を用いて予測するものです。その場合は、METs単位(安静座位の酸素摂取量1METs=3.5ml/㎏/分の何倍の酸素摂取量かの単位)で表現されます。ガイドラインではMETsを用いて3段階(軽い、中等度、強い)に分類しています。

  

運動許容条件は、運動強度と、それを実施するために望ましい運動耐容能と心疾患重症度の関係から決定します。運動許容条件として適合するには、各種の運動を自覚的運動強度13以下(ややきつい~楽な強度)で行えることを基準としています。これは、最高酸素摂取量の40~60%強度に相当します。心疾患患者は、あるMETs数の強度の運動を「ややきついか楽な」強度で行うためには、そのMETs以上の運動耐容能が必要となります。

  

スポーツにおける運動許容条件について、成人がスポーツに参加する健康管理は、わが国は米国同様に、法的には自己責任と考えられています。しかし、スポーツ参加に際してメディカルチェックを受けた者の運動許容に関しては、医師の診断ないしは勧告が必要となっています。とくに、スポーツ参加を希望する心疾患患者の重症度評価には、運動負荷試験が必須です。

  

わが国では、日本臨床スポーツ医学会から、一般人を対象としたスポーツ参加のためのメディカルチェック基本項目が示されています。その中の運動負荷試験の適応としては、リスクファクターの有無にかかわりなく男性で40歳以上、女性で50歳以上の者が対象になります。また、年齢に関わらず安静心電図に異常が認められれば対象になります。また、心エコー法の適応疾患は特定されていませんが、メディカルチェック基本検査において異常が認められた者を精密検査としての追加検査として行うことになっています。

―ゾフルーザ錠(抗インフルエンザ錠)服用後の患者から耐性ウイルス検出―

 

ゾフルーザ

 

 

 国立感染症研究所は、1月24日(木)に、新しいインフルエンザの治療薬「ゾフルーザ」を使った患者から、治療薬に耐性をもつ変異ウイルスが検出されたと発表しました。

 

 

塩野義製薬(大阪市)が開発、昨年発売したゾフルーザは、タミフルのように5日間連続でのみ続けたり、吸入が必要だったりする従来の薬と比べ、1回錠剤をのめば済み便利な夢の薬というイメージで24日(木)のTV番組で話題になったそうです。

 

この日は、くしくも国立感染症研究所での発表があった日ですが、こちらの情報にアクセスできるのは限られたスペシャリストに過ぎません。

 

しかし、臨床試験の段階から、従来のインフルエンザ治療薬より耐性ウイルスが生まれやすいと指摘されていたため、当院では当初から処方を控えてきました。

 

 

ゾフルーザの臨床試験では、耐性変異ウイルスの検出率が12歳未満で23・3%、12歳以上で9・7%と高いため耐性ウイルスが広がると薬の効果が薄れることが懸念されます。

 

これに対してタミフルの耐性変異ウイルスの検出率は0~2%程度です。註)

 

 

昨年12月に耐性変異ウイルスが発見されました。変異を持たないウイルスに比べて、ゾフルーザに対する感受性が約80~120倍低く、これは臨床的には、ほとんど無効であることを意味します。

 

「薬の特徴を踏まえた上で適切で注意深い処方を」と呼びかける専門家もいるようですが、「ゾフルーザは使用すべきではない」と解り易く断言できないのは残念なことです。

 

註)約2,000名の患者を対象としたタミフルの臨床試験の累計データでは、耐性変異ウイルスの検出率は成人で0.32%,小児で4.1%です。

また、日本国内における過去5シーズンのNA阻害剤(タミフル) 耐性ウイルス検出率は、0~1.9%で推移しており、2018/19シーズンは2019年1月現在、約250株の解析株からNA阻害剤耐性ウイルスは検出されていません。

 

 

抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランス

セカンドオピニオンとは、患者さんが主治医(かかりつけ医)から勧められた治療法を選択するにあたり、納得して治療を受けられるよう主治医(かかりつけ医)以外の医師の意見を求めることです。

 

 

以下の方が該当します。

 

①主治医(かかりつけ医)から病名や治療方針の説明を受けられている方。

 

②他院で受けられた、健康診断や人間ドッグの結果の説明。

 

③患者さんご家族の相談(患者さん本人の同意書が必要です)

 

 

以下の場合は対象外となり、受付しておりません。

 

①訴訟などを目的とする場合。

 

②既に終了している治療に対しての診断。

 

③メンタルクリニックに関すること。

 

 

セカンドオピニオンを希望される方は受付まで、お申し付けください。

完全予約制です。

全額自費で、健康保険は適用されません。

セカンドオピニオンを希望される方は受付まで、お申し付けください。

完全予約制です。

全額自費で健康保険は適用されません。

1件15分単位で15分以内10,800円、30分以内21,600円

以上は、国立大学医学部付属病院(東京大学)のシステムに準拠しています

 

お願い! 

最近、他院で受けられた医学的検査、健康診断や人間ドッグの結果の説明を、当院に求めてくる方が急増し、対応に苦慮しております。

特に、健康診断や人間ドッグの結果検査結果および資料が後日郵送されてくるシステムの場合は要注意です。営利のみを目的とし、説明義務をはじめ医療機関としての当然の義務を、半ば意図的に回避し、他の医療機関に押し付けているとみなせる悪質な検診機関が増加しています。

受診者(受検者)の皆様は、検査等は結果の説明を受けて納得するまでの料金を、検査実施医療機関に支払われています。結果の説明は実施機関に求めるという、当然かつ賢明な行動をご選択いただけるようお願い申し上げます。

高円寺南診療所開設以来30年間、当院受診者の皆様への福利のために無料で結果説明を実施して参りましたが、すでに限界に達しております。本年、杉並国際クリニックに移行後も、結果の写しの受領までは無料としますが、これに附帯する説明サービスについては、別途、判断料(血液学的検査判断料、生化学的検査判断料、免疫学的検査判断料、呼吸機能検査等判断料、胸部レントゲン診断料等)を保険外(自費)にて承ることにいたしますので、ご理解の程、どうぞよろしくお願いいたします。

 

日本消化器病学会ホームページを検索してみました。

すると、「患者さんとご家族のためのガイド」が公開されていますので、ご参考になさってください。

 

規定により直ちに転載できませんので、「消化性潰瘍」の概要を紹介し、コメントを加えることにしました。

 

 

Q3 

どうして消化性潰瘍になるのですか?

 

A3 

私たちの胃の中では、食べたものを消化したり侵入してきた細菌を殺したりするために、胃酸や消化酵素を含んだ胃液が分泌されます。このとき、正常な状態では胃酸から粘液も同時に分泌されることによって自分の胃粘膜が消化されずに保護することができます。つまり、胃粘膜の攻撃因子(胃酸、消化酵素など)と胃粘膜の防御因子(粘液)とのバランスが崩れると潰瘍ができやすい状態になります。この考え方を「Shayの天秤説」といい、1980年(昭和の終わり)くらいまでは主流の考え方でした。

 

 

Q3-1 

消化性潰瘍の主な原因は?

 

A3-1 

原因の多くがヘリコバクター・ピロリ菌の感染によるものです。

次が、痛み止めの薬(非ステロイド性抗炎症薬)です。

 

 

Q3-2 

喫煙やストレスが原因でも消化性潰瘍になりますか?

 

A3-2 

ピロリ菌に感染している人では喫煙やストレスにより潰瘍になり易いことがわかっています。ただし、喫煙やストレスだけでは潰瘍の原因にはならないとガイドラインには書かれています。

   

胃粘膜の攻撃因子(胃酸、消化酵素など)と胃粘膜の防御因子(粘液)とのバランスが崩れると潰瘍ができると考える「Shayの天秤説」に基づき攻撃因子を抑制する薬剤と防御因子を高める薬剤を併用しても潰瘍が治癒するかどうかの予測は困難で、3分の1くらいが外科手術に回っていた時代がありました。やがてH2ブロッカーの登場によって消化性潰瘍の8-9割が治るようになり、平成3年(1991年)にPPIが開発され、ランソプラゾール(タケプロン®)30mgを1日1錠服用するだけで、難治性を含めた胃・十二指腸潰瘍の9割が8週間以内に治るなど、攻撃因子を抑制するだけで消化性潰瘍が治り、「Shayの天秤説」が否定されました。  

 

やがて平成に入る前にピロリ菌が発見され、消化性潰瘍発生との関係が明らかになり、国内外の消化性潰瘍ガイドラインで推奨されるようになりました。そしてピロリ菌除菌による消化性潰瘍治療が保険適用されたことで、消化性潰瘍は完治する病気と考えられるようになりました。

    

しかし、高円寺南診療所での30年間の臨床経験からいえば、ガイドライン通りではないケースもあり、鵜呑みにはできないと考えています。

   

むしろ大学病院でのガイドライン通りの治療では治らなかった患者さんが高円寺南診療所に集中しました。その多くがストレスフルな毎日を過ごす喫煙者でした。

    

喫煙やストレスは胃潰瘍のリスクであり、増悪因子である可能性については、しっかりと言及すべきではないかと思います。また胃潰瘍との鑑別が問題になる胃がんの発生については多くの研究が行われています。

 

胃癌も正常な胃粘膜からは直接発生しません。ピロリ菌が慢性胃炎を引き起こし、長い経過を経て一部が癌化することが明らかになってきました。ピロリ菌の除菌療法が普及すると慢性胃炎がなくなり、胃癌も発生しにくくなります。若年者に多く見られる未分化型胃癌もなので、中学生など若年者を対象にしたピロリ菌除菌を普及させようという試みがさまざまな自治体で始まっています。

    

胃がんも胃潰瘍と同様にヘリコバクター・ピロリ菌の持続感染などの他に喫煙や食生活などの生活習慣が胃がん発生のリスクを高めると評価されています。仮に喫煙が潰瘍の原因にはならないとしても、より恐ろしい胃がんの原因になっているということに言及しない一般向けガイドラインは検討不足であると考えます。

 

これに関する情報をもっと読みたい方は、国立がん研究センターがん情報センターの一般の方向けサイトをご参照ください。

 

 

Q3-3 

なぜピロリ菌に感染している人は潰瘍が発症しやすくなるのですか?

 

A3-3 

ピロリ菌に感染している人では、胃粘膜を守る粘液の分泌が低下しやすいからです。そのため胃酸や消化酵素などの粘膜攻撃因子により胃粘膜 に炎症が起こりやすくなることで潰瘍が発症しやすくなります。

 

また十二指腸潰瘍は、胃に比べると胃酸に対する抵抗力が弱いです。ピロリ菌感染により、防御力が低下すると胃酸の分泌が高くなり、十二指腸の粘膜が傷つけられやすくなることで生じやすくなります。

 

感染していることがわかれば除菌療法が推奨され、定期的な胃の検診 を受けることが勧められます。感染の有無に関わらず、禁煙する、塩や高塩分食品のとり過ぎに注意する、野菜、果物が不足しないようにするなどの配慮が重要となります。

インフルエンザのお薬で、ゾフルーザという新薬が出ています。

 

タミフルは1日2回、5日間飲む必要がありますが、ゾフルーザは1回飲むと終了です。

 

 

テレビでも製薬会社の取材で取り上げらていました。

 

その中で、院内処方で出された薬をその場で飲み、2日で改善した例がとりあげられてました。

 

製薬会社が新薬をアピールする場でもあるので、良い面を放送するのは当然だと思いますが、悪い面や、懸念材料が「新薬なのでこれからどのような副作用が出てくるか分からない」とナレーションで流れたのみでしたので、気になり調べてみました。

 

放送されなかった事では、薬が効いている時間が長い。

半減期がタミフルで5時間程度ですが、ゾフルーザだと100時間です。

つまり効いている時間も長いけれども、副反応が出てもその間、何もできないということです。

 

 

もう1つ、耐性ウィルスがタミフルより発生しやすい。

新聞によると、既に2件の報告があったそうです。

 

このような不都合な点を知らせず、「1回飲むだけで効く」と便利な点のみを強調しているのはどうかと思います。

内科2

 

心療内科についてのQ&Aをご紹介いたします。

それは日本心療内科学会のHPです。

 

心療内科Q&Aのコラムを読むことができます。

 

Q&Aは、想定した事例です。Q&Aや疾患についてのご質問、病院の紹介等は、受け付けておりませんのでご了承下さい。※「質問」をクリックするとが表示されます。

 

 

通院中の皆様が、一般論であるこのQ&Aを読んでいただくためには、実際に即した具体的な解説が必要だと考えました。そこで、「質問」「答え」の後に、<杉並国際クリニックの見解>でコメントを加えることにしました。

 

 

「質問24」

息子のことですが、大学生になっても大事な持ち物をなくしたり、ミスや忘れ物をすることが多く、困っています。

 

よく話を聴いていなくて違うことをする、と高校生の時、先生から注意をよく受けました。

 

これでは大学を卒業できるのか、就職活動はどうなるのか、先行きが不安です。

 

どこの科の先生にお聞きしていいか迷っています。

 

アドバイスをいただけないでしょうか?

 

 

「答え」

大学生の息子さんのことで心配をしておられるのですね。

 

忘れ物やミスが多いので大学生活にさしつかえがあるのではないか、就職活動はだいじょうぶなのか、将来社会に出た時にやっていけるのだろうか、といったことが一番の心配なのではないかと想像します。

 

最初に確認しておきたいことがあるのですが、ミスや忘れ物が多かったり、他人の話をよく聞いていなかったりというようなことが問題になったエピソードは、息子さんが幾つの頃まで遡れますか?

 

小学校の低学年の頃、今から思い起こすとどのようなお子さんだったでしょうか。

 

あるいは小学校入学以前はどうだったでしょうか?

 

その後、中学、高校時代を息子さんはどのように過ごしてこられたのでしょうか。

 

これらのことは、現在の息子さんの状況をどう考えるかにとって重要なので、ぜひしっかりと振り返ってみていただければと思います。

 

もし、小学生の頃やその前後には大きな問題がなく、高校で先生に指摘されたあたりが問題の始まりなのであれば、息子さんのうっかりミスは、もしかすると誰にでもある性格や傾向が少し目立つだけということなのかも知れません。

 

それでも、もし息子さん自身が大学でとても困っているのであれば、それはそれでなんらかのお手伝いがあったほうが良いと思います。

 

もし、子供の頃、それもかなり早い段階からの問題が今でも続いているということであれば、一度そのような問題に詳しい専門家に相談するのがよいと思います。

 

具体的に言いますと、各大学には、必ず学生のための相談室や、支援室という名称の組織があります。

 

そこには上記のような問題の専門家がいます。

 

息子さんに相談に行くことを勧めてください。

 

息子さん自身がどのくらい困っているのかということが出発点になります。

 

もう大学生なのですから、息子さんの意思を一番大事にしてあげてほしいと思います。

 

さて、念のために、もし息子さん自身が自分の状況に困っていて、大学の相談機関の先生との話合いのなかから、さきほど触れた、子供のころから続く自分自身の問題について、もっとはっきりしたことが知りたいというようにお話がまとまりましたら、精神科、児童精神科などの医療機関を受診していただいて診断をしていいただくのがよいと思います。治療は、身体症状がみられた場合には心療内科的な全人的アプローチが必要です。

 

その場合、大学の相談室のほうでもそのような専門機関の情報をもっていますので、紹介してもらうことも可能だと思います。

 

もしそういうことを心配する必要がない場合でも、就職活動はどのような学生にとっても苦労することなので、必要な相談部署(大学には必ず就職活動などのキャリア支援を行う部門があり、学生さんはそれを利用できるようになっています)を利用するように息子さんに勧めてください。

 

(齋藤清二)

 

 

<杉並国際クリニックの見解>

回答者の齋藤政清二先生は<もう大学生なのですから、息子さんの意思を一番大事にしてあげてほしいと思います。>と述べられていますが、たしかに、この種の相談では、誰が本当に困っているのか、誰が真の病人なのかを見極めることが大切だと思います。

 

相談者の一方的な相談内容に対して、回答者は安易にアドバイスをすべきではないというのが杉並国際クリニックのスタンスです。

 

困っていて、不安で、迷っていて、専門医のアドバイスを求めているのは母親です。しかし、息子さんが同様に、困っていて、不安で、迷っていて、専門医のアドバイスを求めているのでしょうか。それすら明確でないような相談に対してとりとめのない回答をすることは専門家として望ましくないと考えます。

 

場合によっては、母親の息子に対する望ましくない介入を強化し、息子さんをより苦しめることに加担しかねないからです。つまり、ケアを要する患者さんは、実は母親、というケースである可能性があるということです。

 

 <もし息子さん自身が自分の状況に困っていて、大学の相談機関の先生との話合いのなかから、さきほど触れた、子供のころから続く自分自身の問題について、もっとはっきりしたことが知りたいというようにお話がまとまりましたら、精神科、児童精神科などの医療機関を受診していただいて診断をしていいただくのがよいと思います。>というのが、齋藤先生のご回答であれば、そもそも、

 

心療内科学会のホームページのQ&Aにこのような事例を掲載することにどれだけの意味があるでしょうか。

 

心療内科専門医は、萬(よろず)人生相談者、保険が効くお得なカウンセラー、プチ精神科医などと、来談者から勝手な誤解を受けることがしばしばあります。

 

それを助長しかねない記事であることを懸念します。

 

<治療は、身体症状がみられた場合には心療内科的な全人的アプローチが必要です>というアドバイスは、誤りではありませんが、このような相談を持ち込む状況にあるお母様には、なかなか通じにくいアドバイスだと思われます。

<東洋医学の話をしよう2ー氣・血・津液・精・神(3)>

 

 

<はじめに>

 

 

前回は「氣」の働きについてお話しました。

 

 

氣は生命活動を様々な角度から身体を支えていることに驚かれたと思います。

 

 

今回は氣の役割についてお話しましょう。

 

 

氣の役割を理解すると、健康を保つためにはどのようにしていけばよいか理解するきっかけになります。

 

 

では、始めましょう。

 

 

<氣の役割>

 

 

氣の役割には「推動(すいどう)作用」「防御(ぼうぎょ)作用」「固摂(こせつ)作用」「気化(きか)作用」「温煦(おんく)作用」の5つがあります。

 

「推動作用」ー 氣が*臓腑(ぞうふ)や**経絡(けいらく)の活動、血液循環の機能を推し進めます。

 

「防御作用」ー 身体を病原体や外部の環境(暑さ、寒さ等)から守り、病気になりにくくします。

 

「固摂作用」ー 体液が漏出するのを防ぐ作用です。汗や尿、血液が無駄に出ないようにします。

 

「気化作用」ー 精(氣の元)が氣になったり、精が*血(けつ)になったり*津液(しんえき)                             に相互に変化する作用です。        

 

「温煦作用」ー全身を温める作用です。

 

(*臓腑ー内臓のこと   **経絡ー氣の通り道で全身に分布します。)

 

*血、津液については後ほど解説していきます。ここでは、血は血液、津液はリンパ液とご理解ください。

 

 

<まとめ>

・氣には5つの役割がある

・推動作用ー臓腑、経絡の活動、血液を巡らせる。

・防御作用ー身体を病原体や外部の環境から守る。

・固摂作用ー体液が無駄に出てしまうのを防ぐ。

・気化作用ー氣が*血や*津液に変化する。

・温煦作用ー全身を温める。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭