心療内科についてのQ&Aをご紹介いたします。

それは日本心療内科学会のHPです

 

心療内科Q&Aのコラムを読むことができます。

 

Q&Aは、想定した事例です。Q&Aや疾患についてのご質問、病院の紹介等は、受け付けておりませんのでご了承下さい。※「質問」をクリックするとが表示されます。

 

 

高円寺南診療所に通院中の皆様が、一般論であるこのQ&Aを読んでいただくためには、実際に即した具体的な解説が必要だと考えました。そこで、「質問」「答え」の後に、<高円寺南診療所の見解>でコメントを加えることにしました。

 

 

「質問19」40歳代の男性です。

身長165㎝体重85㎏と肥満しているせいだと思いますが、日中身体が重だるく、仕事の能率が上がりません。

 

眠気に襲われることもよくあり、困っています。

 

夜は「いびきをかいてよく寝ているわよ!」と家族には言われるのですが…。

 

 

「答え」

体格(肥満度)の指標として、Body mass index(BMI)が用いられることが多く、体重(kg)を身長(m)の2乗で除して計算されます。

 

標準は22とされ、日本人の場合、25以上を肥満と定義されています。

 

身長165cmで体重85kgの場合には、BMIが31.2と肥満の状態にあります。

 

肥満の場合に、よく合併する疾患として「睡眠時無呼吸症候群」があります。

 

これは、主に、睡眠中に気道(口から肺への空気の通り道)がふさがってしまうために、呼吸が止まってしまうことが一晩に何回も生じるため、日中に眠気に襲われてしまう病気です。

 

成人では、高血圧、脳卒中、心筋梗塞につながる危険性が指摘されていて、適切な治療が必要です。

 

まずは、睡眠時無呼吸症候群であるかどうかの検査が必要ですので、お近くの内科や睡眠専門の医療機関を受診されることをお勧めします。

 

(吉内一浩)

 

 

<高円寺南診療所の見解>

こうした症例は、高円寺南診療所でも確実に増えてきました。肥満(症)と睡眠時無呼吸症候群とは密接なかかわりがあることは確かです。しかし、このQ&Aがなぜ、日本心療内科学会のHPに掲載されているのかについては、少しわかりにくいのではないかと思われます。

 

眠時無呼吸症候群とは、簡単にいうと睡眠中に通常10秒間以上持続する換気停止(無呼吸)のエピソードが反復してみられる症候群です。

 

 

さて、その前に、肥満(症)について解説します。肥満は「身体に脂肪が過剰に蓄積した状態」であり、過体重と区別する必要があります。つまり、身長と体重だけで肥満の判定はできません。このケースの場合も例外ではありません。

 

したがって、<身長165cmで体重85kgの場合には、体格指数(BMI)が31.2と肥満の状態にあります。>というのは厳密に言えば誤りです。ただし、一般的には臨床的有用性から、WHOの基準では30以上、日本では25以上を肥満と判定します。

 

この症例は、WHO、日本、いずれの基準でも肥満になります。日本の基準では第Ⅱ度の肥満と判定されます。

 

肥満には病態が不明な単純性肥満と肥満になる基礎病態が明白な症候性肥満とがあり、大部分は前者です。

 

この質問のケースでは、肥満Ⅱ度の他に、日中の眠気・仕事の効率低下(集中力・判断力の低下?)、身体の重だるさ、夜間のいびきが報告されています。これらは確かに、睡眠時無呼吸症候群の症状に一致します。

 

軽症では無自覚に過ごしていることもある反面、重症になると、このケースのように全身倦怠、知的能力低下が生じ、さらには、頭重、抑うつ気分、性格変化が見られるようになります。

 

したがって、この症例が睡眠時無呼吸症候群であるとしたら、すでに軽症ではなく中等症から重症へと移行するステージに至っている可能性があります。このように、睡眠時無呼吸症候群では、中等症あたりからさらに重症化すると、気分や性格あるいは行動の異常が出現し易くなるので、心身医学的なアプローチが求められることになります。

 

この睡眠時無呼吸症候群が長期にわたると、肺胞性高血圧、肺胞低換気、ウ診不全、多血症などをきたします。治療としては病因、病態、重症度に応じてアセタゾラミドなどによる薬物療法やC-PAP療法などがありますが、いずれも対症療法に過ぎません。

 

肥満を伴う睡眠時無呼吸症候群の場合、患者さんだけでなく医師でさえも、呼吸管理のみに注意が向いてしまって、体重コントロールなどの重要な基本的健康管理が二の次になってしまうことが少なくありません。

 

高円寺南診療所では、このようなケースでは、原則として覚醒および起床時間、毎日の運動量(歩数計の歩数)と定時の体重計測の記録を必須として、場合によっては食事に内容なども適宜記録していただいております。これは、セルフモニタリングの技法を用いた行動療法です。

 

つまり、心療内科では、内科的な管理に加えて、行動療法あるいは認知行動療法など、その基本となる治療技法を駆使することができます。それによって、肥満を伴う睡眠時無呼吸症候群は、病態に基づいたより根本的な治療を行うことができるといえるでしょう。

前回の続きです。

 

 

虚実(きょじつ)について見ていきましょう。

 

 

虚実とは、脈の中身の量をあらわします。

 

 

つまり、血管内が充実しているかどうかをみているのです。

 

 

実(じつ)とは中身が充実している状態を示します。

 

 

肩こり、頭痛、冷えのぼせ、生理痛、生理不順、めまい、頭重感、食欲不振、動悸、咳、痰、関節の鈍痛、イライラ、おならが出やすい、怒りっぽい、憂鬱などの症状が出ることがあります。

 

 

虚(きょ)とは中身が空虚な状態を示します。

 

 

皮膚に艶がない、顔色が悪い、貧血、眠れない、目がかすむ、疲れやすい、倦怠感、食欲不振、低血圧、冷え症、皮膚乾燥、目が乾く、口渇、便秘、手足のほてり、のぼせなどの症状が出ます。

 

 

虚実の中間の脈が良い脈であると言えます。

 

 

何事も程々ということですね。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

漢方治療に関しては一般社団法人 日本東洋医学会 一般の方へのHPを検索してみました。

 

ここには<漢方ストーリー>という読み物がりますので、お読みになってください。

 

ただし、具体的なQ&Aは掲載されていません。

 

そのため、以下のQ&Aを採り上げ、解説を加えてきました。

 

慶應義塾大学医学部漢方医学センターの漢方Q&A

 

富山県立中央病院 内科和漢・リウマチ科-Q&A

 

今回からは、三和生薬株式会社のHP「よくあるご質問」をご紹介いたします。

 

 

高円寺南診療所の立場から、

<高円寺南診療所からのメッセージ>を加えてきました。

 

 

Q

漢方薬はどれくらいで効果が現れるのですか?

長く飲まないと効きませんか?

 

A

例えば風邪のような急性疾患では「証(しょう)」(Q1を参照)が合えば服用後数十分で効果が出ます。

 

慢性疾患の場合は、一般に有害作用の有無は2週間以内にチェックし、効果判定は1ヶ月程度を目安にします。全く変化がなければこの時点で再度処方を検討します。

 

いずれにしても、継続か変更かの判断は薬局・薬店に相談することをお奨めします。

 

 

<高円寺南診療所からのメッセージ>

漢方薬は証の合う病人に適切に用いれば症状を頓挫させることも可能です。たとえば、激しい咳に効く甘草湯、喉の痛みに効く桔梗湯、くしゃみ・鼻水の特効薬の小青竜湯、喘息発作に効く麻杏甘石湯、こむら返りに効く芍薬甘草湯などがあります。

 

また、1日単位で効果が現れる漢方薬も多数あります。なぜなら、そもそも漢方薬は急性期の病気に対して一日以内で効き始める処方を基礎にしているからです。

 

西洋医学でも、病気は臨床経過から、大別して急性疾患(急病)と慢性疾患(慢病)とに分類することがあります。その中間として亜急性というのがありますが、亜急性を冠しての病名は亜急性甲状腺炎くらいです。これはウイルス感染によるものです。因みに急性(化膿性)甲状腺炎は細菌感染、慢性甲状腺炎は自己免疫疾患であるなど、原因も治療法も全く異なります。

 

漢方では急病のうち発熱を伴う感染症(傷寒)、慢病の多くは雑病、などの呼称があります。3世紀の初めに、長沙(湖南省)の太守であった張仲景が記したとされる「傷寒雑病論」は、現在では2部に分かれ、傷寒(急性熱性病)については「傷寒論」、雑病(慢性病)については「金匱要略」として伝わっています。

 

「傷寒論」では、傷寒の病態を三陰三陽(六病位)と呼ばれる6つのステージに分け、それぞれの病期の病態と、適応処方を記しています。

 

「金匱要略」では、循環器障害、呼吸器障害、泌尿器障害、消化器障害、皮膚科疾患、婦人科疾患から精神疾患までの慢性病の治法を論じています。

 

急病と慢病が同時に存在する場合、漢方では、まず急病の治療を先行して、その後に慢病の治療をはじめるのが原則とされています。

 

高円寺南診療所では、急病については、通常3日以内に何らかの改善させることを目標に処方を決定しています。同じく急病でもこじれてしまった状態で来院された方の場合は長引くことがありますが、それでも1週間をめどにして処方します。長くても2週間程度で症状が緩和することを期待しますが、効果が乏しい場合には、処方内容を再検討します。

 

ですから、高円寺南診療所では、治療効果判定に1ヶ月程度をも要することは比較的少ないです。

 

なお、現在、中医学では「傷寒論」の六病論を経絡と結びつけ、六経説として捉えているようです。 これは急病に対する治療法を慢病に応用していることの表れだと考えます。

ここで掲載する内容は、一般社団法人日本アレルギー学会の

ホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。

 

最後に高円寺南診療所からのメッセージを加えています。

 

Q

花粉症の治療にはどんなものがありますか。

 

A 

花粉症は、原因となる花粉が鼻に侵入してこなければ症状は起きませんから、治療の第1歩は原因花粉と接触しないことです。

 

そのためには、花粉飛散情報を利用して外出や窓の開閉の工夫をして花粉曝露を避ける、マスクや眼鏡を利用して侵入する花粉の量を減少させる、職場、学校、自宅の中に花粉を持ち込まない、などの対策が重要です。

 

しかし、完全に花粉曝露をシャットアウトするのは困難です。たとえマスクをしても呼吸や会話に伴ってマスクの隅から花粉は侵入してきます。その他、もっとも広く行なわれているのは薬物療法です。いろいろな特徴をもった薬剤がありますので症状に合わせて使うことで高い効果がみられますが、

 

ただあくまで症状を抑えるもので、根本治療にはなりません。現在唯一根本治療の可能性を持つのは特異的免疫治療(減感作療法)と呼ばれるものです。さらに、薬物などの治療に改善がみられない方には手術治療も検討されます。

 

治療に当たっては当然ですが、ご自分の症状や困っていることを正確に伝え的確な治療、アドバイスを受けるためにも医師とのコミュニケーションを十分に取ることが大切です。

 

 

【高円寺南診療所からのメッセージ】

たしかに、完全に花粉曝露をシャットアウトするのはほぼ不可能です。個人的な努力によって、ある程度までの対応は可能ですが、極論すれば、国家的あるいは国際的レベルでの環境改善などの抜本的な対策が必要です。

 

花粉症対策を現実的に考えるならば、薬物療法を活用することになります。花粉症に対して現在唯一根本治療の可能性を持つのは、特異的免疫治療(減感作療法)です。最近では、アレルゲン免疫療法と呼ばれることが一般的です。

 

このアレルゲン免疫療法とは、アレルギー疾患の病因アレルゲン、つまりアレルギーを引き起こす原因物質を投与していくことにより、アレルゲンに暴露された場合に引き起こされる関連症状を緩和する治療法です。

 

これには大きく分けて、皮下免疫療法(SCIT)と舌下免疫療法(SLIT)があります。高円寺南診療所で採用しているのは、アナフィラキシーショックが生じるリスクが低く、より安全な舌下免疫療法(SLIT)です。

 

ただし、すべての花粉症患者さんが舌下免疫療法の対象となるわけではありません。現在までのところ、花粉症としてはスギ花粉症のみに限定されています。

 

さらにすべての医療機関で実施できる治療法ではありません。施行医は、アレルギー領域の専門的知識と経験を十分に持った医師であることが要求されているからです。

 

高円寺南診療所所属の医師はアレルギー専門医資格を持っていますが、それだけでは認められないため、専用の講習会を受講し、試験をパスして処方医としての認定を受けることができたため、すでに実施しております.

 

スギ花粉以外の花粉症は、薬物療法が中心です。これについては、次回解説します。

 

ここで掲載する内容は、公益財団法人 骨粗鬆症財団のホームページから引用したものです。骨粗鬆症についてわかりやすい解説をしています。

 

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。多くは腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。

 

しかし、骨粗鬆症になってから治すのはたいへんです。骨粗鬆症にならないように、日ごろから予防を心がけることが大切です。骨粗鬆症を予防することが、ほとんどの生活習慣病を予防することにつながります。

 

そのために、高円寺南診療所では女性では、45歳以上、男性でも50歳以上の皆様に骨量計測を推奨し、骨年齢を算出し、骨粗鬆症の早期発見、早期対応に力を注いでいます。それでは、骨粗鬆症についてもっと詳しく勉強していきましょう。

 

それぞれのQ&Aのあとに【高円寺南診療所からのコメント】を加えました。

 

 

Q

超音波を利用した「美顔器具」を使うと骨粗鬆症になる?

 

超音波を利用した「美顔器具」を利用しています。超音波が骨粗鬆症の原因になるとききましたが本当でしょうか?

 

A

骨粗鬆症の検査に超音波を利用しますが、超音波が骨粗鬆症の原因になったという報告はありません。

 

超音波法はX線を利用した検査法と比較して精度は落ちますが、被爆の心配がなく簡便なためよく用いられています。

 

材木を切るのこぎりなどを長年使っていた人は“振動病”で皮膚が白く薄くなる(白蝋病)こともありますが、美顔器の超音波はそれほど激しく振動しないと思います。実際に超音波の程度や利用期間を確かめないと断定できませんが、骨粗鬆症を引き起こす可能性は少ないでしょう。

 

 

【高円寺南診療所からのコメント】

超音波を利用した「美顔器具」を使うと骨粗鬆症になる?

 

日常の医療現場では、いろいろな質問がでてくるものです。このようなデマの発生源の多くは、美容業者から発せられることが多いことを経験しています。その理由は不明ですが、顧客に市販の「美顔器具」を購入されると、セルフトリートメントで済んでしまうため減収となってしまうので困る、という関係者の本音を聞いたことがあります。

 

超音波美顔器については、医療用の超音波との比較につい比較してみると解り易いかもしれません。

 

超音波も市販しているものと、医療で使用するものは周波数が違います。超音波治療器の出力は1.5W/cm2くらいですが、超音波美顔器の出力は100mW/cm2 (0.1W/cm) しかありません。

 

治療用の医療用の超音波は、画像診断、温熱療法、筋マッサージ、骨膜刺激など検査と治療の両方に使用されます。治療用だと捻挫や腰痛など骨までエネルギーが到達するので大きな出力が必要になります。

 

これに対して市販の機器は基本的に低周波~中周波です。この周波数は比較的安全に使用できるので、市販が許されています。美顔器では、肌の表面だけでよいので出力は限られていて作用の弱いです。

 

つまり、骨などへの影響は無視することができるということになります。

 

ましてや、骨粗鬆症を来す可能性はありません。

水氣道稽古および行事計画 2019

 

3.水氣道段級制度に基づく昇級・昇段審査の対象の範囲と実施予定月

 

小審査(対象:体験生~5級中等訓練生)年4回実施(3、6、9、12月)

 

中審査(対象:4級高等訓練生~2級中等修錬生)年2回実施(6、12月)

 

大審査(対象:1級高等修錬生および有段者)年1回実施(6月)

 

☆各審査の対象者は、水氣道運営月例会議にて、稽古参加実績、水氣道技能習得状況、体力向上実績(フィットネス検査による)、会の組織運営に関する貢献等を総合的に勘案して決定され、昇級候補者、もしくは昇段候補者として推薦されます。

 

候補者としての月例会議にて推薦された方には、事前に個別に通知します。

 

各候補者は、各々所定の期間の稽古の継続的モニタリングを経て、昇級もしくは昇段が決定します。

 

 

4.技能者養成制度と移行措置

 

2018年12月現在、水氣道の基礎技能項目は、

1)親水航法

2)水氣道準備体操(通称「イキイキ体操」)、

3)基本五航法

4)水氣道整理体操(通称「のびのび体操」)

 

の4種があります。

 

2018年6月の水氣道運営会議および水気道技能検定審査委員会での決定に基づき、今後の昇級および昇段の審査において、水氣道の各技能の習得状況を、従来以上に重視していく方針となりました。

 

水氣道技能者は、訓練生対象のファシリテーター、修錬生対象のトレーナー、支援員対象のインストラクターおよび指導員対象のスーパーヴァイザーの4水準とします。

 

訓練生のうち、5級(中等訓練生)は基本技能項目1)および2)のファシリテーター資格の取得を目指します。2種のファシリテーター資格を取得した中等訓練生は4級(高等訓練生)候補者として推薦されます。

 

4級(高等訓練生)は、これらに加えて、3)および4)の資格を取得し、「総合ファシリテーター」の資格取得を目指します。

 

なお、「総合ファシリテーター」としての十分な実績を積んだ方から、

准3級(特等訓練生)が選抜されます。

 

修錬生のうち、3級(初等修錬生)は基本技能項目1)および2)のファシリテーターを対象とする訓練技能を修錬するトレーナーの資格取得を目指します。

 

2種のトレーナー資格を取得した初等修錬生は2級(中等修錬生)候補者として推薦されます。

 

 2級(中等修錬生)は、これらに加えて、3)および4)のファシリテーターを対象とする訓練技能を修錬するトレーナーの資格取得を目指します。

 

4種のトレーナー資格を取得した中等修錬生は1級(高等修錬生)候補者として推薦されます。

 

1級(高等修錬生)は、ファシリテーターを対象とする訓練技能全般を担当し、かつ理氣航法、調血航法、活水航法などの応用技能項目のうちから、一つを専修技能として選択し、自己修錬および体験生、訓練生等の指導経験を積み「総合トレーナー」の資格取得を目指します。

 

なお、「総合トレーナー」としての十分な実績を積んだ方から、

少初段下(特等修錬生)が選抜されます。

 

インストラクターおよびスーパーヴァイザーに関しては、別にこれを定めます。

 

 

移行措置について:

現在、4級もしくは5級の方は、それぞれのファシリテーター資格を4種もしくは2種を仮認定し、あらためて審査を受けて合格した場合には本認定とします。なお、現在4級もしくは5級の方は、要件となる本認定を受けることによって昇級候補者として推薦されます。

 

現在、修錬生の方も、それぞれの級に応じた数のトレーナー資格を借り認定し、上記と同様の手続きにより、本認定を受けることによって昇級候補者として推薦されます。

 

 

5.水氣道運営月例会議および水氣道昇級・昇段審査委員会の開催予定日

 

1月6日、2月3日、3月3日(国際会議)、4月7日、5月(持ち回り会議)、6月2日、

7月7日、8月4日、9月1日、10月6日、11月10(第2日曜日)、12月1日

 

<朝ミサ療法>

スピリチュアルな健康法としての健全な習慣

 

これまでの2回(12月4・11日)は、スピリチュアルな健康とは健全な習慣のことです

というサブタイトルでお話してきました。

 

今回は、スピリチャルな健康法の一つとして、私が個人的に実践している方法をご紹介させていただこうと思います。それをここでは仮に「朝ミサ療法」と呼ぶことにします。

 

 

この「朝ミサ療法」は、とてもユニークです。

 

その特徴を説明します。

 

まず、治療費がかかりません。これは、とても良いことです。

 

次に、水氣道や聖楽院の聖楽療法と同様に、診療所外の施設で行います。

 

さらに、治療者は居ますが、治療者は、ご自身が治療をしているという認識はありません。

 

これは聖楽院の協力アーティストであるピアニストなどの音楽家も同様で、音楽療法しているという意識がないのと似ています。水氣道についても、指導員・支援員をはじめ上級の修錬生も治療を行っているという認識を持ち合わせていないのと同様です。

 

ましてや、「朝ミサ療法」などという言葉自体、ご存知ないはずです。

 

 

この「朝ミサ療法」は、

 

平日の朝6時からおよそ25分程度行われています。

 

場所は、カトリック高円寺教会の大聖堂です。

 

この教会は、光塩女子学院(初等部・中等部・高等部)や聖心幼稚園に隣接する場所にあります。

 

カトリック等のキリスト教信者でなくとも、参加できます。

 

未信者のためにも神父様からの祝福が受けられます。

 

洗礼を強く勧められることは全くありません。

 

参加は、義務でなく任意です。

 

内容は、祈り、聖歌、「主の平和」と言って周囲に会釈するだけの短い挨拶、神父様からの祝別(祝福)です。神父や担当信者による短い聖書朗読はありますが、一般の方が要請されることはありません。

 

得られる効果は、スピリチュアルな全人的健康と健全な生活リズム形成による充実感溢れる毎日です。

 

ご興味・ご関心のあるかたは、私、飯嶋正広にお申し出ください。

 

なお、12月7日(金)に、「聖ヒルデガルト修養会」の第1回目の集会を、カトリック高円寺教会集会室にて開催しました。参加者は、私の他は水氣道会員の4名でしたが、充実した経験をすることができたことをご報告いたします。

 

次回は年明け2月1日(金)に、同じくカトリック高円寺教会(ビアンネ・ホールおよび集会室)にて予定しております。皆様からのお問い合わせ、ご参加申し込みをお待ちしております。

 

睡眠と体重① 

 

問題です。 

睡眠が不足すると、体重が…

 

①減少しやすくなる

②増加しやすくなる

 

どちらでしょうか?

 

 

 

答えは②です。

 

なぜなのでしょうか?

睡眠時間が少なくなると活動時間が増え、消費するカロリーも増えるように思いませんか?

 

 

理由はホルモンのバランスのようです。

 

睡眠が不足するとホルモンのバランスが崩れ、体重が増加しやすくなるようです。

 

その1

「レプチン」と「グレリン」

 

「レプチン」は、脳の視床下部にある食欲中枢に「おなかがいっぱいになったよ」という満腹信号を送る役割を果たしています。

 

「グレリン」は、視床下部の食欲中枢に「空腹」信号を送ります。

 すでに十分なカロリーをとっているはずなのに、「もっと食べたい」や「スイーツは別腹」には、グレリンの働きが関係しているといわれています。

 

「寝ないと太る」説の根拠も、このレプチンとグレリンの分泌がポイントのようです。

 

米・スタンフォード大学の研究では、睡眠時間が5時間の人よりも8時間の人のほうがグレリンの分泌は15%減り、レプチンが15%増えたという結果が報告されています。

 

睡眠不足になると、グレリンの分泌が増え、満腹を感じるレプチンの分泌が減ってしまうので、必要以上にたくさん食べてしまいがちになり、太りやすくなってしまうのです。

 

たしかに、夜更かしすると小腹がすいて口寂しくなることが多かったです。

それでついつい食べ物を口に…

 

その2

「成長ホルモン」と「コルチゾール」

 

体の成長を促すことで知られる成長ホルモンは、肌や筋肉、骨などの体組織の修復や再生をし、脂肪を燃焼させる働きもしてくれます

 

「コルチゾール」は、ストレスを感じたときに、ストレスへの抵抗力を上げるために多く分泌され「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

 

ロンドンにある大学の54歳以上の男女を対象にした研究で、髪の毛から検出されるコルチゾールのレベルが高い人ほど、肥満や太りすぎの人が多いということが報告されています。 

現時点では、肥満だからコルチゾールが多いのか、コルチゾールが多いから肥満になるのかというあたりはまだ詳しくわかっていないようです。

 

コルチゾールは深夜から朝にかけて分泌量が増え、ブドウ糖が肝臓に蓄えられることで目覚めをサポートし日中の活動に備える働きがありあます。

 

また、睡眠中に体内の脂肪を分解してエネルギーに変えてくれる働きもしています

 

ストレスが過剰にかかるとコルチゾールが過剰に分泌され、高血圧による肥満や糖尿病などのリスクを高めてしまったり、成長ホルモンの分泌を抑制したりしてしまいます。

 

成長ホルモンは寝付いて最初の深い眠りの時に大量に分泌され、コルチゾールは睡眠の後半から明け方に分泌のピークをむかえます。

 

コルチゾールや成長ホルモンの分泌は、一日の中で大きなサイクルを描いています。こうした人体のもつリズムを崩してしまわないように、規則正しい生活を心がけるようにしていきたいものです。

 

余談ですが、Nogucciは昼夜逆転、睡眠不足の時にどんどん体重が増え1年間で115㎏から125㎏まで10㎏増えた経験があります。

 

まあ、スタートの115㎏もどうかと思いますが…

 

しっかりと規則正しい生活にして、太りやすい体質を是正できたことも体重を落とせた要因の一つだと思います

 

 

心療内科についてのQ&Aをご紹介いたします。

それは日本心療内科学会のHPです

 

 心療内科Q&Aのコラムを読むことができます。

 

Q&Aは、想定した事例です。Q&Aや疾患についてのご質問、病院の紹介等は、受け付けておりませんのでご了承下さい。※「質問」をクリックする、が表示されます。

と書かれています。

 

高円寺南診療所に通院中の皆様が、一般論であるこのQ&Aを読んでいただくためには、実際に即した具体的な解説が必要だと考えました。そこで、「質問」「答え」の後に、<高円寺南診療所の見解>でコメントを加えることにしました。

 

 

「質問18」 

私には日本で働いているいろいろな国の友人がいますが、そのうちの何人かは食欲がなくなって痩せたり、胃が痛んだり、よく眠れないなどと、元気がなく、心配です。

 

母国語で医師に話したいと希望する友人もいるのですが、外国語で受診できる先生は、どこで探したら良いでしょうか?

 

 

「答え」 

日本に滞在されている外国人の方が体調を崩された場合、慣れない環境や医療システムの中でどこに相談したらよいかわからない、自分の状態を十分に伝えたり相手の説明を十分に理解したりできるかわからないと心細い思いをされていることが多いものとお察しします。

 

外国語で直接診療を受けることができる医療機関を探すには、まずは外国語対応可能なことをウェブサイトで公開している医療機関もありますので、検索サイトなどを使って探したり、医療機関検索ポータルサイトを利用したりすることができると思います。

 

また自治体が案内・検索サービスを提供していることもありますので、お住いの自治体の医療もしくは外国人居住者担当の窓口に問い合わせるのもよいでしょう。

 

また、受診に当たっては外国語で診療してくれるかどうかだけでなく、どの診療科を受診すべきかについても判断が難しいことがしばしばあると思います。

 

その場合はまず勤務先の産業保健スタッフやかかりつけ医などに、日本語で(もしくは日本語と母国語のわかる方に同伴してもらって)相談し、病態に合わせて、一緒に医療機関を探してもらうとよいと思われます。

 

(菊地裕絵)

 

 

<高円寺南診療所の見解>

この質問が、どのような経緯で心療内科学会ホームページのQ&Aに採り上げられたか、詳細は示されていないので不明です。明らかに示されているのは、質問者自身の受診の相談ではなく、質問者の友人である複数の外国人に関する受診相談、しかも外国語対応可能な医師、医療機関についての問い合わせであるということです。

 

しかも、その主訴は、心療内科では典型的な、ごく普通の訴えです。つまり、この質問の本質は、心療内科領域での外国語診療が可能な医療機関へのアクセス方法について、ということになります。

 

回答者の菊地裕絵先生は、国立国際医療研究センターの心療内科科長(医長)です。国立国際医療研究センターのホームページには、中文、Englishのアイコンがあり、EnglishをクリックするとInternational Health Care Centerについて紹介されています。

 

菊地先生は<外国語で直接診療を受けることができる医療機関を探すには、まずは外国語対応可能なことをウェブサイトで公開している医療機関もありますので、検索サイトなどを使って探したり、医療機関検索ポータルサイトを利用したりすることができると思います。>と書かれていますが、国立国際医療研究センターもその一つであることがわかります。

 

前身は、厚生労働省所管の施設等機関であった『国立国際医療センター』(英語: International Medical Center of Japan, IMCJ)で厚生労働省所管の施設等機関でした。それが、2010年(平成22年)4月1日、「高度専門医療に関する研究等を行う独立行政法人に関する法律」に基づき国立研究開発法人国立国際医療研究センター(英語: National Center for Global Health and Medicine, NCGM)は、日本の厚生労働省所管の国立研究開発法人へと組織移行する形で発足した国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター)です。

 

この医療機関は、日本内科学会をはじめ各種の医学会の認定施設であり、日本心身医学会研修診療施設でもあります。

 

しかし、この体制の確立は比較的最近のことではないかと推測されます。というのは、国立国際医療研究センターは、比較的最近のことではないかと思われます。それは、旧医療センター時代では、国際医療センターという名称にもかかわらず、英語での診療は必ずしもスムーズではなかったことを経験しているからです。

 

この質問者への、より望ましい回答は、心療内科関連領域で外国語対応が可能な医療機関のリストが作成されることだと思います。少なくとも英語での対応が可能な医療機関を明確に提示できていないということは、日本の医療機関の国際化が十分に進展していないことを如実に物語っています。

 

心療内科関連領域の診療で英語対応することは、必ずしも容易でないことは、高円寺南診療所30年の歴史をふり返るなかで実感してきたことです。しかし、継続は力なりです。多数の外国人診療を経験してくることができました。そこで、来年の改元を期に、高円寺南診療所は、杉並国際クリニックに改称する予定ですが、心療内科関連領域を含めて英語診療可能な医療機関の一翼を担いたいと思います。