(鍼灸)脈診2 浮沈

今回は、脈状について解説していきましょう。

 

 

最初は「浮沈(ふちん)」について解説します。

 

 

「浮沈」とは身体の中の陽氣の位置を示します。

 

 

「浮」は脈に軽く触れたときに強く感じる脈を言います。

 

 

体表部に氣があることがわかります。

 

 

「沈」は脈を沈めたときに強く感じる脈を言います。

 

 

身体の奥に氣があることがわかります。

 

 

病気のときは病気の位置がわかります。

 

 

「浮」の時は体の浅いところに氣の停滞があり、発熱、悪寒、頭痛、腰痛、関節痛等の症状が出ます。

 

 

「沈」の時は体の内側に氣が溜まっていて、胃腸症状、口渇、便秘、下痢などの症状が出ます。

 

 

次回は「数遅(さくち)」の脈について解説します。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭