最新の臨床医学 8月24日(金)アレルギーの病気についてQ&A

ここで掲載する内容は、一般社団法人日本アレルギー学会の

 

ホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。

 

最後に【高円寺南診療所からのメッセージ】を加えています。

 

 

アレルギーの病気についてQ&A

 

気管支喘息(小児)①

 

Q1

乳幼児にどのような症状があるときに喘息を疑って、医療機関に相談したほうがいいですか。

 

A

乳幼児も、学童と同様に喘鳴(呼吸する時にゼイゼイと聞こえる音)と、せき込んだり、眠れなかったりなどの呼吸困難を繰り返す場合に喘息を疑います。

 

原因は、遺伝やアレルギー体質、そしてRSウイルスによる重症な細気管支炎の既往などがあります。

 

風邪をひいて医療機関を受診した際にゼイゼイしているねと何度か指摘されたり、風邪をひくといつもゼイゼイして苦しそうな咳をする場合は、喘息を疑ってみましょう。

 

乳児喘息にも、年に数回の風邪をひいたときだけゼイゼイし、それ以外は全く元気な子供もいれば、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を合併し、冷気やたばこの煙などの少しの刺激でもゼイゼイしてしまう子供もいるなど、いくつかのタイプがあります。

 

タイプの判定は簡単ではありませんので、専門医に相談しましょう。

 

 

【高円寺南診療所からのメッセージ】 

高円寺南診療所では、小児ぜんそく患者を診ることはほとんどありません。

 

かつてはアトピー性皮膚炎が合併しているようなケースを多数例経験していました。

 

小児科の先生方のご活躍によるものだと思います。

 

ただ、残念なことには、内科が担当する年齢になっても、アレルギーが遷延しているケースが少なくありません。

 

再発や再燃を繰り返している要因としては、進学や就職などの社会的背景や医療費(中学3年生まで医療費の自己負担免除)の関係もあるためか、必要なケアが中断される例も少なくないようです。

 

 

Q2

喘息発作が出た時に家庭でできることや受診のタイミングを教えてください。

 

A

喘息発作の程度には、ゼイゼイしても普通の生活ができる小発作と苦しくて運動や睡眠などが困難になる中・大発作があります。

 

小発作であれば、安静にして、水分補給をしながら、医師から指導されている吸入や内服で治療をしてみてください。

 

中・大発作の場合と小発作でも家庭の治療でよくならない場合は医療機関の受診が必要です。

 

特に、爪や唇の色が白っぽくてよくない、息を吸うときに胸がぺこぺこへこむ、苦しくて話したり歩いたりができない、ボーッとしたり、ひどく興奮するなどの症状は危険なサインです。

 

自宅でできる治療をしながら、すぐに医療機関を受診しましょう。

 

 

【高円寺南診療所からのメッセージ】 

上記の記述は、少しわかりにくいかもしれません。

 

ゼイゼイしても普通の生活ができる小発作であるとしても、発作は発作です。

 

発作の程度と頻度によっては、家庭で様子をみるのではなく、すぐに医療機関を受診しましょう。

 

とくに、喘息の発作は夜間や早朝に頻発し、小発作が中発作や大発作に発展しかねないからです。

 

夜間や週末などで、あわてて救急車を呼ぶくらいでしたら、日中の受診をお勧めします。