最新の臨床医学 8月17日(金)アレルギーの病気についてQ&A

ここで掲載する内容は、一般社団法人日本アレルギー学会の

 

ホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。

 

最後に【高円寺南診療所からのメッセージ】を加えています。

 

 

気管支喘息(成人)③

 

Q5

経口ステロイド薬の処方について教えてください。

 

A

短時間作用性吸入β2刺激薬を使用しても症状の改善やピークフロー値の回復がない場合にプレドニゾロン換算で1日あたり0.5mg/kg体重の量のステロイド薬を症状や状態に合わせて、3~7日間投与しながら吸入ステロイド薬に移行するのが一般的です。

 

患者が手持ちのステロイド薬を家庭に有していて、ピークフロー値や症状から患者が判断して服用するような喘息の自己管理に有用と考えられます。

 

ただこのような自己管理は普段から患者と医師がよく治療について話し合い、患者が喘息状態の把握や治療法について十分な理解を持っていることが必要です。

 

 

【高円寺南診療所からのメッセージ】

喘息の患者さんに経口ステロイド薬を新たに処方しなければならないような症例は、これまで経験したことはありません。

 

ただし、喘息の診療のために呼吸器専門医を受診し、治療反応が不良のため経口ステロイドを処方されていた方が、当方に転医してこられたことがあります。

 

その方は、大きな心理社会的なストレスを抱えていらして、薬物療法に対しても恐怖感や不信感の強い方でした。

 

前医から処方された経口ステロイド剤は継続しつつ、吸入薬や漢方処方、心身医学療法を駆使することで、およそ4週ほどで経口ステロイド薬から離脱できました。

 

現在は、元気に水氣道を続けていらっしゃいます。