Nogucciの懺悔録 No.105

<肺炎球菌ワクチン③>

 

ブースター効果について。

 

前回2種類のワクチン、ニューモバックスとプレベナーを紹介しました。

 

そして、先にプレベナ−を 接種してからニューモバックスをすることで、免疫の効果 接種してからニューモバックスをすることで、免疫の効果 が大きく上ることわかっています。(ブースター効果といいます)

 

 

日本感染症学会のガイドラインから引用します。

 

「米国ACIP(予防接種諮問委員会)は2014年9月にMMWR誌上で、これまでに肺炎球菌ワクチンの接種歴が無い、または接種歴不明の65歳以上の成人に対して、PCV13(プレベナー)の初回接種後6~12か月(現在では12か月)の間隔でのPPSV23(ニューモバックス)の追加接種(PCV13-PPSV23連続接種)を推奨した。

このPCV13-PPSV23の連続接種の利点は、成人ではPCV13接種後に、被接種者に13血清型ワクチン血清型特異的なメモリーB細胞が誘導され、その後のPPSV23接種により両ワクチンに共通な12血清型に対する特異抗体のブースター効果が期待されることである。

さらに、PPSV23接種によりPCV13に含まれない11血清型に対する特異抗体誘導も期待される。」

 

プレベナーを先に接種して、1年間隔を開けてニューモバックスを接種するとブースター効果があります。

 

 

ニューモバックスを接種済の場合は

 

「PPSV23(ニューモバックス)接種後5年以上の間隔をおいてPPSV23の再接種、もしくはPPSV23接種後1年以上の間隔をおいてPCV13(プレベナー)の接種をすることも考えられる。

PCV13接種後にPPSV23を再接種する場合には、6か月から4年が適切と考えられるが、それ以降でも接種可能である。

この場合もPPSV23の再接種間隔は5年以上が必要である。」

 

ニューモバックは5年ごとに再接種可能です。接種後1年から4年の間にプレベナーを接種した後に、再度ニューモバックスを接種するのがよいようです。

 

接種間隔の表です。

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2種類の肺炎球菌ワクチンを上手に組み合わせると、5年に一度の定期接種が1回で済みます。

 

ニューモバックスだけでなく、プレベナーも検討してください。

 

 

最後に、日本感染症学会

「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方」

のホームページのリンクを載せておきます。

 

日本感染症学会HP