Nogucciの懺悔録 No.104

<肺炎球菌ワクチン②>

 

ニューモバックスNP(PPV23)とプレベナー13(PVC13)

 

 

ニューモバックスは「PPV23」と表記されているように、23種類血清型に効果があります。詳しい説明は以下で。

 

肺炎球菌には 93 種類の血清型があり、平成26年10月からの定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の約7割を占めるという研究結果があります。


(病原微生物検出情報IASR 「<速報>2013年度の侵襲性肺炎球菌感染症の患者発生動向と成人患者由来の原因菌の血清型分布」を参照)

 

平成26年10月1日から、65歳以上の方を対象とした定期接種のワクチンに指定されています。公費の助成対象になっています。

 

 

プレベナー13は、13種類に対応しています。

 

プレベナー13の利点は肺炎球菌が常在している鼻や咽頭粘膜の免疫を誘導、活性化することです(ニューモバックスNPには粘膜の免疫を誘導する作用はありません)。

 

また免疫が得られる期間でいうと、ニューモバックスが5年間、プレベナーは生ワクチンであることから、終生免疫となっています。

 

プレベナーは定期接種のワクチンに指定されていません。

 

その理由は以下です。

平成26年6月20日付けで、65歳以上の者に対する肺炎球菌による感染症の予防の効能・効果が承認されました。今後、ワクチンの有効性、安全性及び費用対効果等に関するデータの収集を行い、科学的知見に基づいて専門家による検討を行うこととしています。

<厚生労働省ホームページ、肺炎球菌感染症(高齢者)より>

 

 

次回はブースター効果についてです