Nogucciの懺悔録 No.103

<肺炎球菌ワクチン①>

 

肺炎球菌ワクチンは「肺炎球菌感染症」を予防するために接種するものです。

 

平成26年10月1日から、高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンが定期接種となりました。

 

 

肺炎球菌感染症とは:

肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。

この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。(厚生労働HPより)

 

 

定期予防接種で使用するワクチン:

「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を1回接種します。

 

新たに高齢者に使用することが承認された「プレベナー13(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)」は、現時点では定期接種として使用できません。

 

 

予防接種での効果:

肺炎球菌には 93 種類の血清型があり、平成26年10月からの定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。

 

また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の約7割を占めるという研究結果があります。
(病原微生物検出情報IASR 「<速報>2013年度の侵襲性肺炎球菌感染症の患者発生動向と成人患者由来の原因菌の血清型分布」を参照)

 

 

 

高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンの定期接種の対象者は:

 

平成27年度から平成30年度までは、該当する年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方。

(今年度は平成31年3月31日で上記の年齢になっている方です。)


  但し、すでに「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を接種したことがある方は、対象とはなりません。


また、現時点では、定期の予防接種を受ける機会は、平成30年度までの該当する年齢となる年度のみとなります。

 

過去に「プレベナー13(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)」を接種したことがある場合でも、「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を定期接種として受けることができます。

 

 

 

杉並区では、定期接種の際、対象の年齢の方にお知らせが郵送され、補助が出ます。

 

杉並区以外でも補助が出ると思いますので、市役所や区役所に問い合わせてみて下さい。

 

 

平成31年3月末で65歳以上になる方は、今年度が最後の機会です。

 

予防接種をまだ受けていない方はぜひご検討下さい。

 

「手続きがよくわからない」「迷ってる」という方は、気軽に声をかけて下さい。

 

 

次回は「ニューモバックス」と「プレベナー」についてです。