水氣道へのご招待:7月12日(木)

<水中運動としての水氣道>

 

訓練生の皆様へ:なぜ水中で行うのか?

 

 

水を利用した運動は、アクアエクササイズやアクアフィットネスなどと呼ばれます。

 

運動の活動強度ではアクアセラピー(水療法)とアクアスポーツ(水中運動)の中間に位置します。

 

水氣道は水療法であると同時に水中運動でもあるので、幅広い運動強度の調整が可能です。

 

水中運動はまた水温、浮力、水圧、抵抗など水の特性を有効に活用することで陸上では得られない効果的な運動を行うことができます。

 

 

水中運動は健康の維持増進やダイエット、トレーニングのために行われることが多いです。

 

動き続けることで有酸素運動になる上に、水の抵抗があるため、負荷がかかり運動強度が高くなります。

 

水の抵抗に加え、手足に重りをつけると、さらに筋力向上を目的とする運動ができます。

 

またビート板その他の用具を用いることで、浮力を増したり、抵抗を強めたりすることもできます。

 

しかも水氣道は陸上での運動と同じように、目的に合わせて様々な行い方が可能です。

 

 

水中では浮力が働くため、膝や腰に過剰な負担をかけずに運動することができます。

 

また水の抵抗を利用することで筋に負荷をかけることもできます。身体が受ける水圧によって呼吸筋が強化されるとともに、下半身末端からの血液が心臓に戻りやすくなるため血液の循環を促進します。

 

 

通常、水温は30℃程度で体温よりも低いため、身体から熱が失われる作用に対し、体温を一定に保つように働きます。

 

この働きによって体内のエネルギー生産が活発になりエネルギー消費量が陸上にいるときよりも多くなります。

 

水中運動の強さは約4.0メッツで速歩と同じくらいです。膝や腰が痛くて速歩は無理という方でも水中運動なら安心して運動することができます。

 

 

水氣道の動作の基本である<前歩き>について

 

水の抵抗を身体前面で受け、浮力によって脚の着地に時間がかかるため、あまり速く歩くことはできません。

 

お腹を引き締め、背筋を伸ばし、足の裏でプールの床を踏みしめるようにして歩きます。

 

 

腕は、基本的には陸で歩くときと同じように動かします。

 

その際、少し水をかくことを意識すると、前に進む推進力が増し、比較的スムーズに移動することができます。

 

最初は水中でバランスをとるのが難しかったはずですが、体験生から訓練生になるころには慣れてくるはずです。

 

そうしたら体験生のときよりも膝を持ち上げて歩幅を広くしてみます。

 

腕は脚の動きに合わせてゆっくりと大きく動かしてみましょう。

 

 

ただし、水中での運動で意外と多いのが、脱水症状です。屋内プール内での湿度はほぼ100%に達していて、湿度が高いため喉の渇きを感じにくいといわれています。

 

しかし陸での運動以上に身体は発汗し、水分は失われますが気づきにくいです。

 

水氣道の稽古に参加する前後での水分の摂取はとても大切な注意事項です。