骨折リスクの予測法【2】

その2)高円寺南診療所での骨折リスク評価(FRAX)法

 

 

高円寺南診療所では、骨密度(BMD)の基礎データはDIP法を採用しています。

 

DIPは、現在最も普及しているRA法の一種で、手のX線フィルムを解析する方式です。

 

両手を標準物質(アルミスケール)とともに撮影し、第二中手骨の皮質骨の陰影度と標準物質の陰影度を比較して、骨密度を算出します。

 

 

DIP法による検査結果から診療所で独自にT スコアを計算して、骨折リスク評価法の第12番目の入力データとします。

 

T スコアとは若年齢(ただし、高円寺南診療所では25歳から29歳までのデータを採用しています)の平均BMD値(基準値)を0として、標準偏差を1SDとして指標を規定した値をいいます。

 

これは、単独でも骨粗鬆症診断基準に用いることができます。

 

診断基準

表1

※ 標準偏差:SD(standard deviation)

 

 

以上の結果を参考に、当診療所では更に精密な検査を実施し、治療が必要かどうかを正確に判断しています。

 

FRAXで出た骨折リスクが高く心配な方は、一度、当診療所にて骨密度検査を行ってみてください。

 

算出された数値が股関節頸部骨折(Hip Fracture)確率の数値0.15(15%以上)の場合、骨粗しょう症の治療を開始したほうが良いといわれています。

 

表2