医学の専門領域には、実際上明確な壁はありません。

 

専門領域を区分するのは研究者の都合上のことであって、患者さんのためには必ずしもなっていないようです。

 

私は、まず

①症状の現れる場所に、かならずしも病気の原因が同時に存在するとは考えてはいません。

 

②体に症状が現れたからといって、かならずしも身体疾患であるとは考えていません。

 

③心の相談を受けていても、背景に体の病気が潜んでいる可能性を常に意識しています。

 

④病気の原因は必ずしも一つであるとは限りません。

 

⑤患者さんの訴えの原因となる病気は必ずしも一つだけではないと考えています。

つまり、患者さんが気付いていない合併症の可能性にも注意を払っています。

 

 

以上の様な視点が無いと、的確に診断できない病気がたくさんあります。

 

それが、アレルギー科、リウマチ科が関与する病気です。

 

内科医であっても、目や鼻、皮膚、関節、筋肉を見なければ膠原病(≒全身性自己免疫疾患)の診療は不可能だからです。

 

患者さんから未だに、「先生は眼科も耳鼻科も皮膚科も整形外科も精神科も、いっぺんに見るのですか」と驚かれることがあります。

 

それはまだ良い方であって、必要な診察であっても「それは、大学の専門医の先生に診ていただいているので結構です。」と言い放たれてしまうと、とても消耗します。

 

しかし、それにもかかわらず数か月後、その大学の先生から逆紹介されることなど、けっして珍しくはありません。

 

 

多発性筋炎(PM)および皮膚筋炎(DM)は骨格筋を障害する原因不明の炎症性疾患です。

 

原因不明とされてはいますが、高頻度に特異的自己抗体を認めることから、全身性自己免疫疾患とされます。

 

筋症状以外にも多彩な全身の臓器病変を合併することが多い疾患です。わが国における患者数は約2万人と推定されています。

 

 

筋症状:

躯幹近位筋に有意の筋力低下が特徴で、咽頭筋・喉頭筋が障害されると嚥下障害を来たし、嚥下性肺炎の原因となります。

 

全身臓器病変:

間質性肺炎(IP)はPM/DMの約半数に認められ、予後を左右する重要な合併症の一つです。また悪性腫瘍の合併が5~10%に認められます。

 

 

PM/DMの診断・治療ガイドラインに関しては、厚生労働省自己免疫疾患研究班の筋炎分科会により、膠原病内科、皮膚科、神経内科の各分野の専門家が合同で検討を重ねています。

 

 

PM/DMの約3分の1は初回治療で寛解します。

 

しかし、残りは再燃と寛解を繰り返します。

 

とくに、悪性腫瘍合併例、抗SRP抗体陽性例、IBMは治療反応性が不良です。

 

また、筋委縮が強いと、血清CK値が高値でなくとも筋症状の回復は遅いとされます。

 

 

生命予後も病型によって異なります。

 

悪性腫瘍合併例、IP合併例、嚥下障害例は予後不良です。またDMはPMよりも予後が悪いとされます。

 

その理由の一つが合併するIPの治療反応性の違いによると考えられています。

 

 

筋炎全体の5年生存率は70%とされてきましたが、近年では予後の改善が認められています。

 

行き過ぎた細分化臓器別医療に歯止めが掛かるようになれば、もっと成績が良くなるのではないかと期待しています。

<水氣道に期待すること・最終報告>

 

期待2-1 期待2-2

 

 

アンケートのご協力ありがとうございました。

皆様の貴重なご意見を参考にさせていただきます。

私は、少数意見を大事にしたいと思っております。

その中で基本の航法を覚えたい方のために個人指導も一つの方法と考えております。

その点を運営会議で検討できる方向にもっていければと思っています。

今回のアンケートはこれで締め切らせていただきます。

来年からは継続的にできる体制を取りたいと考えています。

皆様、御協力お願いします。

 

水氣道 従弐段下

水氣道 活水航法直伝 林 亮博 

 

 

 

今回、皆様から頂いたアンケートを振り返ってみますと、水氣道は老若男女誰でも参加でき、体調、メンタルを含めて様々な問題を改善する力をもった、まさに自然が生み出した万能薬とでも言えるような存在であることが、改めて実感出来たように思います。

 

この度は、ご協力誠にありがとうございました。

 

水氣道 少初段上 

理氣航法直伝 金澤克彦

2015年の厚生労働省の人口動態統計によれば、わが国における心疾患による死亡数は19万6千人強で、悪性新生物の37万人に次いで死因第2位となっています。

 

その中で、急性心筋梗塞の死亡数は4万人弱であり、その他の虚血性心疾患の死亡数3万4千人強と併せると、虚血性心疾患の死亡数は心不全と並んで循環器系死亡のトップを占めると報告されています。

 

わが国では1990年代後半から、日本循環器学会を中心に診療ガイドラインが発表されています。その中から、まず高円寺南診療所の日常診療に関するものを挙げてみます。

 

 

しかし、これだけのことを勉強しても、患者の皆様に判りやすくお伝えすることは並大抵の工夫と努力では達成できません。

 

また、一般の方に専門的な理解を求めることも限界はあるのではないかと思います。

 

近年、やたらセカンド・オピニョンという言葉が医療現場に登場しますが、セカンド・オピニョンというカタカナの意味するところに誤解が多く、患者さんの身勝手な思い込みが先行していることもあるので苦慮しています。

 

なるべくカタカナは使用せずに、自分の言葉で具体的にご要望を伝えてくださるよう、是非ともお願いしたいところです。

 

 

一言申し上げておきたいのは、心筋虚血の検査に関しては、診断のためのガイドラインは存在しますが、虚血性心疾患患者のフォローに関する明確な基準はない、ということです。

 

つまり、症状出現、悪化時にはもちろんですが、安定している患者さんにおいても定期的な検査施行が望ましいことは明らかであり、その期間は個々のリスクに応じて考えなければならないのにもかかわらず、外来患者の混雑等の特に大學病院側の都合で、漫然と3か月に1回だけの受診、しかも薬の処方だけということで急変し、お亡くなりになった方が多数いらっしゃいます。

 

身近なかかりつけ医(主治医)の判断を軽視していることの証左でもありますが、普段診ている医師が必要であると判断した場合、最小限の問診や検査等は、従順に受けていただきたいと思います。

 

全人的な信頼関係が構築できていることによって、生命にかかわる異変が早期に発見し、大學病院等に診療情報提供書を提出し、危機を脱出できた患者さんは枚挙に及びません。

 

 

診療一般ガイドライン:

 

①「非ST上昇型急性冠症候群の診療に関するガイドライン(2012年改訂版)」

 

②「ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)」

 

③「冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドライン(2013年改訂版)」

 

<要点>労作性狭心症では、軽労作でも胸痛が生じるなど、発作が起こりやすくなってきた場合には、速やかに医師に相談しなければなりません。なお冠攣縮性狭心症は、投薬の減量・中止に関しては特に慎重でなければなりません。

 

 

検査ガイドライン:

 

①「慢性虚血性心疾患の診断と病態把握のための検査法の選択基準に関するガイドライン(2010年改訂版)」

 

②「冠動脈病変の非侵襲的診断法に関するガイドライン」

 

<要点> 初診時に必要な検査として1)12誘導心電図、2)胸部エックス線検査、3)心エコー、4)血液生化学検査が推奨されています。

 

これらは、高円寺南診療所ですべて実施可能ですが、初診時にこれらすべてを行うことはほとんどありません。わたしは、日本人の場合には、頚動脈エコーは必須であると考えていますが、その理由は別の機会に譲ります。

 

定期検査としては、リスク因子のコントロールの観点から必要です。また、チエノピリジン系抗血小板薬服用者では、副作用のため肝機能などのチェックが必要です。

 

 

治療ガイドライン:

 

①「安定冠動脈疾患における待機的PCIのガイドライン(2011年改訂版)」

 

②「虚血性心疾患に対するバイパスグラフトと手術術式の選択ガイドライン(2012年改訂版)」

 

<要点>坑血小板薬としてのアスピリンは原則として一生継続していただきます。ステント留置後は金属が露出しているためにアスピリンにチエノピリジン系抗血小板薬を加えた2剤併用療法(DAPT)を行います。

 

 

予防ガイドライン:

 

①「虚血性心疾患の一次予防ガイドライン(2012年改訂版)」

 

②「心筋梗塞二次予防に関するガイドライン(2011年改訂版)」

 

<要点>1)日常生活指導、2)定期的検査、3)抗血小板薬の使用などが強調されています。1)では、喫煙者では禁煙の指導を行うこと、これは受動喫煙の観点から家人の禁煙も必要です。定期的な運動習慣と体重のコントロールも重要です。病態・合併症に応じた食事指導も行うべきです。服薬による再発予防が重要であり、自己判断で休薬・中止しないなど、服薬遵守を指導しなければなりません。

 

 

《 まとめ 》虚血性心疾患について、現在では、日常の外来診療におけるケアがより重要性を増しています。冠危険因子のコントロールが重要な予後規定因子です。患者さんの生活習慣の改善や定期的な検査、良好な服薬コンプライアンスの維持をはかることがとりわけ重要です。

新しい年度が始まりました。

 

平成30年 (2018年)の正月から3か月、順風の方も、逆境にある方も、新年度は仕切り直しのチャンスです。

 

気負うことなく、かといって油断することなく、皆様とともに心機をはかりたいと思います。

 

 

3月は別れの季節。卒業のシーズンでした。

 

4月からは別々の学校に進学する学生たちや、新たに社会人になる若者たち、また職場で昇格を果たした方の誇らしげな報告も受けました。

 

一方では、入試に失敗して来年に向けて準備を始めた方や、職場の異動や配置転換で先行きを案じている方も多い季節です。

 

 

そんな時期ですので、今回は私が心惹かれた和歌を一つご紹介いたしましょう。

 

『後選集』に収められている和歌ですが、それよりも小倉百人一首の10番の和歌として有名です。

 

私は、この和歌の言霊をコンコーネのメロディーで復活させる試みをしました。いつか、機会がありましたら、ご一緒に歌ってみませんか?

 

これやこの 行くも帰るも 別れては

 

知るも知らぬも 逢坂(あふさか)の関

 

蝉丸(10番) 『後撰集』雑一・1089

 

 

これこそがその、京から出て行く人も帰る人も、知り合い同士も知らない他人も、

 

皆ここで別れたり、またここで出会ったりするということで有名な、例の逢坂の関なのだなあ。

 

 

この時期の仕切り直しは日本だけの習慣ではなく、欧米にもあります。

 

イースターです。

 

ある修道院の復活徹夜祭りで、ミサの後、ハピスタという挨拶を耳にしました。

 

とても明るくて、元気になる言葉です。

 

言葉の主からしてタガログ語の挨拶かと一瞬思いましたが、

 

どうやらHappy Easter!〔復活祭おめでとう!〕

 

と言っているようでした。

 

 

クリスチャンの人もそうでない人も、

 

新年度の御復活おめでとうございます。

日常の診療で定期的に行っている血液検査の項目のなかで、最近、とみに重要性を増しているグループの一つが電解質(ミネラル類)です。

 

それは、超高齢社会のもとで、高血圧それもより重症例が増えているのと、慢性腎臓病(CKD)の増加によるものであると、私は考えています。

 

とくに血清カリウムの動向、とくに高カリウム血症には注意を要します。

 

 

高カリウム血症といえば、高血圧症の治療で降圧剤であるRA系阻害薬とミネラルコルチコイド(MR)受容体拮抗薬の併用で生じやすいので、副作用の早期発見が必要です。

 

またCKDステージが進むと代謝性アシドーシスが起こります。そうなると血清カリウム(K)値も上昇するため、定期的なチェックが必要です。

 

腎機能低下により腎臓からの酸排泄量が低下すると、血液中の重炭酸イオンが消費され、アニオンギャップ(AG)正常の高塩素(Cl)性代謝性アシドーシスとなります。

 

また、さらに腎機能低下が進行し、硫酸やリン酸などの不揮発酸の排泄低下が加わると、AG開大性の代謝性アシドーシスも合併します。

 

このように代謝性アシドーシスでは、基本的の高カリウム血症を来します。

 

 

やや特殊な病態として尿細管性アシドーシス(RTA)があります。RTAの中でも(Ⅳ型)は高カリウム血症を来しますが、下痢やRTA(Ⅰ型、Ⅱ型)の場合、下痢の場合と同様、低カリウム血症を来します。

 

RTAでは、血液中の重炭酸イオン濃度が低下し、塩素イオン濃度が増加しますが、それ以外の陰イオン(アニオン)に変化はないので、AG(アニオンギャップ)は増加しないことが、他の代謝性アシドーシスとの鑑別に役立ちます。

 

 

RTA(Ⅰ型)は、遠位尿細管性アシドーシスで、この型が多いです。

 

骨からのカルシウム遊出、尿細管内クエン酸低下などにより腎石灰化を来します。

 

また、シェーグレン症候群などがこれに含まれます。

 

とくにシェーグレン症候群の患者さんで四肢麻痺が見られたら、低カリウム血症を疑います。

 

一般に、RTA(Ⅰ型)では、尿中へのナトリウム排泄が増加することにより、細胞外液量が減少します。

 

その状況に反応してアルドステロンというホルモンの分泌が増加することによって低カリウム血症がもたらされます。

 

低カリウム血症になると、筋脱力、四肢麻痺、尿濃縮力低下による多尿を呈します。

 

治療方法は、代謝性アシドーシスを補正するためクエン酸カリウムが有効です。重曹などの炭酸水素ナトリウムを1.5~3.0g/日を投与して、血清重炭酸イオン濃度を20mEq/L以上を目標にします。

 

(高円寺南診療所では痛風の患者さんが多いため、ウラリット®という尿アルカリ化剤を使用している患者さんが多いです。その理由は、痛風の原因が高尿酸血症であって、尿酸自体が不揮発酸であり、この酸の尿中への排泄を促すために重炭酸イオンによって、尿のアルカリ化をはかる必要があるからです。)

 

 

RTA(Ⅱ型)は、近位尿細管性アシドーシスで、ファンコーニ症候群などがこれに含まれます。

 

ファンコーニ症候群の原因は、重炭酸イオンの再吸収障害であり、他に低リン血症、汎アミノ酸尿症を来します。

 

このように、定期的な血液検査で血清カリウム濃度が高い場合、治療薬による副作用は無いか、腎機能が低下していないか、代謝性アシドーシスの状態に陥っていないかなど、そのつど検討しています。

 

<社会福祉士について>

 

 

どのような、資格かというと、「ソーシャルワーカー」と呼称される福祉業務全般を行う専門家で、厚生労働省管轄の国家資格です。

 

また有資格者でなければ「社会福祉士」と名乗ることができない「名称独占資格」です。

(業務は、資格が無くても従事できますが、社会福祉士を名乗って業務をしてはいけないということです。)

 

「医療ソーシャルワーカー」は、社会福祉の立場から患者およびその家族が抱える問題解決のための援助行ったり、医師・病院などとの調整役を担ったりしています。

 

認定開始年月日、制度がスタートしたのは、1987年5月21日です。

 

 

<どんな仕事?>

 

社会福祉士の名称を用い、専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整その他の援助を行なうことを業とする者(法第2条)とされています。

 

 

 

<勉強する内容と試験につて>

 

試験科目(第30回)(18科目群)

 

1)人体の構造と機能及び疾病

2)心理学理論と心理的支援

3)社会理論と社会システム

4)現代社会と福祉

5)地域福祉の理論と方法

6)福祉行財政と福祉計画

7)社会保障

8)障害者に対する支援と障害者自立支援制度

9)低所得者に対する支援と生活保護制度

10)保健医療サービス、

11)権利擁護と成年後見制度

12)社会調査の基礎

13)相談援助の基盤と専門職

14)相談援助の理論と方法

15)福祉サービスの組織と経営

16)高齢者に対する支援と介護保険制度

17)児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度

18)就労支援サービス、更生保護制度

 

 

福祉や相談援助の理論等だけでなく、制度に関する法律も含まれます。

 

上記の科目を1年7か月で勉強していきます。

 

 

試験の合格基準です。

1 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。

2 1を満たした者のうち、18科目群すべてにおいて得点があった者。

 

要約すると全科目0点なしで合計点数が60%程度(程度とあるのでボーダーラインは毎年上下します)、その年の基準点以上で晴れて社会福祉士です。

 

工夫して楽しく勉強していきます。

 

「線維筋痛症」「抜毛症」の初診受付は

 令和4年8月31日で終了いたしました。

 

 

下記に、あてはまる方は、別の病院を、おすすめします。

 

①  病気の原因となっている生活習慣などを、変えたくない

 

②  今後もタバコを吸い続けたい

(禁煙の、こころざしがある方は除きます)

 

③  継続的に服用中の薬が無くなったので、処方だけしてほしい

 

④ 治療方針や、飲みたい薬をご自分で決めている

 

 

 

〇 当院では、クレジットカード電子マネーなどはご利用いただけません。 

 

 

完全予約制を導入しております

 

※令和3年1月より、

 

前日キャンセルは2,200円、

 

当日キャンセルは3,300円、

 

を申し付けさせていただきます。

 

※月曜日の予約のキャンセルは金曜までにお願いします。

 

※予約の変更は年間で5回までとなります。

 

 

〇付き添いについて

未成年者以外は介助が必要な方を除きおひとりで、診察を受けていただきます。

必要があれば、医師がお呼びしますので、待合室にてお待ちください。

 

 

〇診療順について

諸事情により、やむをえず順番が前後する場合がございます、ご了承下さい。

 

 

輸血は、それをヒト由来の血液または血液成分で補う治療法の一種です。

 

血液は、赤血球、白血球や血小板といった細胞成分と血漿成分からできています。

 

そして、それぞれが独自の働きを持っています。十分な血液を作れない場合や、出血が大量なために、生命に危険が生ずる場合や、血液を固めるタンパク質(凝固因子)が足りず、出血の危険がある場合に、それらを適切に補う必要があります。

 

輸血で補うことができる成分は、主に赤血球、血小板、血漿成分および凝固因子です。輸血は、それぞれの状況に適した血液製剤を選んで輸血します。ただし、これには副作用を伴うことがあります。

 

 

輸血の副作用には、大きく分けて、溶血性副作用と非溶血性副作用とがあり、感染症(輸血後感染症)も問題になります。

 

溶血性副作用には即時型の溶血性副作用としてABO不適合型輸血などがあるほか、遅延型溶血性副作用があります。

 

非溶血性副作用が大多数を占め、主なものは、発熱、アレルギー反応、TRALI/TACO

 

輸血後GVHD(輸血後移植片対宿主病)、輸血後鉄過剰症、高カリウム血症、などがあります。とくに輸血後鉄過剰症では血清フェリチンの増加がみられ、鉄キレート剤を投与します。

 

頻回の赤血球輸血によって生じた輸血後過剰症に対しては、鉄キレート療法としてデフェロキキサミンメシル酸塩(デスフェラール®)、デフェラシロクス(エクジェイド®)が用いられます。詳細については「輸血後鉄過剰症の診療ガイド」が出されています。

 

 

TRALI/TACOについての詳細:

TRALI(Transfusion-related acute lung injury:輸血関連急性肺障害)は、低酸素血症、両側肺野の浸潤影を伴う急性の肺障害(肺傷害・肺損傷)を呈し、呼吸困難等を伴うこともあります。ほかの原因による肺障害を除外するため、診断基準が2004年のConsensus Conferenceで定められました。TRALIの基本的病態は非心原性の肺水腫(肺障害)であり、循環過負荷によるものは除外されます。急性肺障害の危険因子がある場合には、輸血が原因かその病態自体が原因かはっきりしないためpossible TRALIとして区別しています。

 

TACO(Transfusion associated circulatory overload:輸血関連循環過負荷)は1940年代から言及されていた輸血の合併症でした。最近ではTRALI との鑑別の重要性から、基本的病態についての検討が進み、輸血や輸液の過剰な量負荷もしくは過剰な速度負荷と、患者の心、腎、肺機能の低下などにより、呼吸困難をきたすは心不全の病態とされます。

 

 

感染症としては、ウイルス、細菌、原虫などがあります。

 

詳細は、日本赤十字社の医薬品情報(http://www.jrc.or.jp/mr/reaction/

 

が最新の情報を提供しています。

 

そこには、輸血用血液製剤における遡及調査について「血液製剤等に係る遡及調査ガイドライン」に基づき解説しています。

 

また輸血後副作用にも副作用等報告制度があり、輸血用血液製剤による重篤な副作用や感染症が発生した場合の報告制度について解説しています。とりわけ、輸血副作用の救済制度には、輸血用血液製剤を介した感染症による健康被害についての救済制度があります。

 

この他、生物由来製品感染等被害救済制度という最近の医学の進歩にともなう医療による被害者救済制度も制定されています。

 

また、日本赤十字社ではへモビジランス(血液安全管理体制)を中心に海外の状況についても紹介しています。

 

 

このように、医学の進歩は病人に多大な利益をもたらす反面、実際の医療では避けることのできない副作用など、不利益をもたらすことがあります。

 

こればかりは、個々の医師がどんなに研修しても皆無にすることは不可能です。

 

しかし、万が一の事態が生じた場合でも、様々な被害者救済制度が整備されつつあるのはせめてもの救いです。

 

しかしながら、多くの人々はその存在すら知らず、制度の恩恵に浴することができません。

 

 

臨床医としては、このような制度についても、従来以上に注意と関心を払っておかなければならないことを痛感します。

 

質問1

私は泳げないのですが、大丈夫ですか。

 

回答1

大丈夫です。

水氣道は水泳訓練ではありません。

水中での立位運動が主体だからです。

 

 

 

質問2

年齢制限はありますか。

 

回答2

原則、入会時の年齢に上限はありません。

水氣道は生涯エクササイズを目指しているからです。

ただし、稽古会場によっては、施設側の規則により、

たとえば18歳未満では使用が認められないことがあります。

(例:新宿ウェルネス・エイジ室内プール等)

個別にご相談下さい

 

 

 

質問3

入会手続きの流れを教えてください。

 

回答3

①水氣道の趣旨制度の説明(遠慮なくご質問してください、事務局担当者:野口)

電話:03-3318-1822(高円寺南診療所)

 

②フットネスチェック(20~30分)

 

③初回稽古参加の予約(見学のみも可能です)

 

④体験生として一定期間を過ごしていただい後に一般会員として入会となります。

 

 

 

質問4

入会のための健康条件について教えてください。

 

回答4

現時点では、車いすを使用している方の受入れ体制が不十分です、今後の課題です。

杖を使用していても、ほとんどの方は受け入れ可能です

 

 

 

質問5

どのような方が参加していますか? 

 

回答5

①運動習慣が無かった方。

②個人でのトレーニングが続かない方。

③体質を改善したい人。

④精神的な安定のための調整力を獲得したい方。

⑤団体や組織での活動が苦手でコミュニケーション能力に自信が無くそれを克服したい方。

⑥その他色々な方が楽しく参加しています。

 

 

 

質問6

稽古はどこで行われていますか。

 

回答6

杉並区を中心に、新宿区、武蔵野市等、主に都内及び都下の各会場で行っています。

 

都内・都下の主な会場は、杉十小温水プール(杉並区和田)、大宮前体育館室内温水プール(杉並区南荻窪)、上井草スポーツセンター(杉並区上井草)、高井戸プール(杉並区高井戸東)ウェルネス・エイジ室内温水プール(新宿区歌舞伎町)、新宿コズミック・センター(新宿区大久保)、藤村水泳教室室内温水プール(武蔵野市)です。

 

 

 

質問6

稽古の日時は決まっているのですか。

 

回答6

稽古の日時は、高円寺南診療所のホームページからご確認できます。

確認方法は、まずホームページのトップページを開いてください。

 

 

トップページのメニューの中から「水氣道」をクリックしてください。

「水氣道」の専用ページに移行すると、水氣道活動予定表が現れます。

この表で、稽古の日時と会場をご確認することが可能です。

 

月、水、土は毎週

火金は月2回(隔週)

 

 

 

質問7

参加費について教えてください。

 

回答7

初回会費は2,000円、二回目以降は1,500円です。

初回会費には水氣道専用帽子代500円が含まれています

藤村水泳教室に関しては、初回会費は3000円、二回目以降は2500円です。

 

 

 

質問8

どのような稽古を行っているのですか?

 

回答8

公式稽古の基本的なプログラム同じです

本稽古(2時間枠)と半稽古(1時間枠)が決まっています。

 

 

 

質問9

事前に見学することは可能ですか。

 

回答9

可能です。水氣道の公式稽古実施の時間帯にご来場いただければ、いつでも可能です。

有志による自主稽古はこの限りではありあません。

 

 

 

質問10

どのような資格を持った方が指導してくれるのですか。

 

回答10

日本水氣道協会が認定した各水準の資格を持った複数の会員が重層的に指導に当たっています。この資格は、日本水氣道協会独自のものです。

 

初回参加の方は、水氣道入会審査に合格された段階で水氣道<体験生>という資格が与えられます。そして、初回稽古に際しては水氣道専用の<白帽子>を着用していただきます。

 

その<体験生>の皆様を直接ご案内するのが水氣道7級<特別体験生>以上の階級の会員です。皆様を直接ご指導するのが水氣道6級<初等訓練生>以上の資格と階級をもつ会員です。なお、水氣道は団体運動であるため、基本的には組単位で稽古し、さらに班という小グループを編成して稽古します。

 

原則として、組のリーダーは水氣道初段<初等支援員>(黄帽子)以上の資格と階級をもつ正会員、班のリーダーは水氣道3級<初等修錬生>(朱帽子)以上の資格と階級をもつ正会員もしくは一般会員が担当します。

 

 

 

質問12

稽古に参加するにあたって、特別な注意事項はありますか。

 

回答12.

以下の状態の時は参加をお控え下さい

過度な満腹状態や、吐き気・下痢の状態。

空腹・脱水状態

体温が平熱より1℃以上高い場合。

1人で会場に来るのが困難な場合。

 

 

 

質問13

水着の指定は有りますか。

原則としてありません。

ただし、露出の多い水着(男性ブーメラン、女性ビキニ)はお控え下さい。

帽子は指定の物があります。