中欧研修レポート:第5日目

日本日時3月19日11:00pm

(現地Wien 日時:3月19日3:00pm)

 

 

実質的には日曜日なので、音楽の都ウィーンにどっぷりと浸かった一日でありました。

 

 

Pablo先生の声楽レッスン

 

ウイーン国立音楽大学1区内校舎にて

 

日本時間3月19日11:45pm

(現地Wien 日時:3月18日3:45pm)

 

伴奏ピアニストは6年来お世話になっている今泉弘江さんです。

 

 

Pablo先生は昨日がコンサートの本番であったため、たいそう疲れているはずです。

 

それにもかかわらず、エネルギー全開のレッスンでした。

 

 

そこで私の悪い癖を、具体的に指摘してくれました。

 

その1:高音になると鼻に掛る音になる傾向がある

 

その2:口が縦に開かず横に広がってしまうことがある

 

その3:歌い出しが突然で、不自然なアクセントがついてしまう

 

その4:音量や速度のコントロールができていない

 

 

トスティ50番(中声用)の最初の3曲を歌って指摘を受けました。

 

そこで、プッチーニのオペラ『トスカ』の有名なアリア「星は光りぬ」を材料として特訓を受けました。

 

高音を歌うとき鼻に掛った音になると、楽になるところか、腹部での支えが失われ、喉が詰まり、声の響きが失われてしまうことを確認しました。

 

 

レッスンの後は、ホテルに戻らず、久しぶりでウィーンの街中を散策しながら歌劇場に向かいました。それは眠気対策でもあります。

 

 

歌劇『オテッロ』観劇

 

国立歌劇場にて

 

日本時間3月19日2:30am

(現地Wien日時:3月18日6:30pm)

 

 

『オテッロ』はヴェルディのオペラですが、観るのは初めてです。

 

欧州でオペラを観劇するにあたって、失敗しがちなのは、やはり開演時間です。

 

日本時間では午前2時から3時なので、観劇中に寝てしまうリスクが高いことです。

 

昨年は、これで複数失敗したので、ことしは寝ないで観るだけでも進歩、と考えたいところです。

 

ウィーン国立歌劇場の客席で気づいたのは、外国語対応です。席の前にはドイツ語、イタリア語、英語の他、日本語もあり、言葉や歌の歌詞の意味がつかめることです。

 

ただし、せっかく、劇場で感激しているのに舞台上でなく、目の前の小さな電光文字にばかりにとらわれてしまうのは、何としてでももったいない話です。

 

私は、イタリア語やドイツ語でよく知っているオペラの場合は、その言語を表示して、よく聞き取れなかったところを中心に参考に見るようにしています。

 

あまり馴染みのないオペラの場合は英語にしておきます。ただし、第一幕で筋書きがわかってきたら、第二幕からはオペラの言語に切り替えます。

 

このオペラも、名前は知っていただけだったため、第一幕を英語表示、第二幕をイタリア語表示で楽しむことができました。

 

舞台の背景は比較的シンプルで大道具なども、幕の変わり目で大きな変化はありませんでしたが、オペラ歌手たちや、オーケストラの演奏には充実した盛り上がりを感じました。

 

その甲斐もあってか、短時間のうたた寝以外は、しっかりと最後まで通して観劇することができたことは良かったと思います。

 

 

ホテルに戻って

 

日本時間7:00am

(現地Wien日時:11:00pm)

 

日本では診療所で活動を始めている時間ですが、ウィーンではホテルの自室に籠っている他ありません。

 

この時間を利用して、学会発表の準備を進めたり、必要な連絡をとる作業をしたり、翌日の日中の活動に備えて仮眠をとったりして、日本人にとっては遅いウィーンの朝を迎えました。