新年のご挨拶<加藤 博文>

皆様、明けましておめでとうございます。

 

 

 昨年は、年頭に掲げました、「平常心を保つ」を抱負として過ごしてまいりました。

 

実際には、それがなかなか上手くいかず一喜一憂し、水氣道の仲間に迷惑をかけることもありました。それでも飯嶋先生をはじめ多くの仲間に助けられ、なんとか切り抜けることができました。

 

先生、皆さま、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 

 

そんな経験が「平常心を保つ」の再吟味を促しました。

 

私は、それまで自分の感情を抑えることがこの言葉の全てだと思い込んでいました。

 

しかし、それは間違いであることに気付きました。

 

なぜならば、これでは早晩息が詰まってしまうからです。

 

 

<感情を抑圧することと、感情を調整することは全く別物です。>

 

私はこの言葉の意味を少し履き違えて考えていたようです。

 

嬉しい時には大いに喜び、哀しい時には大いに泣き、楽しい時には大いに笑う。

 

それを皆で分かち合い、そして、翌日までズルズル、ダラダラと残さず、潔く(いさぎよく)生きることがこの言葉を生かす秘訣なのだと思い始めました。

 

(怒っているときにはどうして良いのかまだ分からないのですが、怒りを封印するのではなく「決して怒りを引きずらず」といった感じでしょうか?)

 

 

私は「平常心を保つ」

 

この言葉を今年も引き続き水氣道や聖楽院での実践を通して一層の理解を深めていきたいと思います。

 

 

そしてもう一つ、気付かせていただけたことがあります。

 

それは、目標がぶれたときには、それまでの平常心を保てなくなることが起こっていたということです。

 

昔、私が社会人になりたての頃、会社の先輩にいただいた言葉があります。

 

「邁進(まいしん)する」という言葉です。

 

目標や目的に向けてひたすらに進めること、という意味です。

 

当初、私の性格に合っていたのでしょうか、まさにその言葉のように仕事や生活に邁進していました。

 

しかし、この言葉の恐ろしさは、目標を見失ってしまったときに突然私を襲ってきました

 

気持ちだけが前に出て、どこに向かっているのか分からず暴走し、その結果、心と体に大きな負担を与えてしまっていました。

 

まさにその時は、平常心を保てる状態では無くなっていたのです。

 

昨年は、この時と同じように目標を見失い、皆さまにご迷惑をおかけしてしまいました。

 

 

幸い、今の私には「水氣道」「聖楽院」の中での目標があります。

 

目標を見失わないよう、見失いそうなときには立ち止りながら、

 

✖ 邁進していきたいと思います。

 

⇒ いつものリズムとペースを保てるように「水氣道」「聖楽院」での活動を通して調整していきたいと思います。

 

この言葉を本当の意味で自分のものにすることが今年の抱負です。

 

 

与えていただいた「水氣道」「聖楽院」という居場所があることに感謝しつつ、今年も皆様と楽しく一緒に、時には教え教わりながら日々を過ごしていきたいと思います。

 

どうか今年もよろしくお願い致します。

 

 

日本水氣道協会 水氣道2級(中等修錬生)

 

調血航法直伝 加藤博文